QlikView|Customer Success Story|トヨタ自動車北海道株式会社 ソリューション トレーサビリティの向上で トヨタ向け製品の品質管理を支える 「 QlikView 」 10 時間以上掛かった問題個所の発見が、5−10 分で済むように トヨタ自動車北海道株式会社 なりました。 トレーサビリティの時間短縮は、コスト削減や生産性、 1991 年 2 月8日にトヨタ自動車株式会社 100 % 品質の向上にも貢献していると考えています。 ハイブリッドトランスアクスル・オートマチック 出 資により設 立。北 海 道 苫 小 牧 市を拠 点に、 ・トラ トランスミッション・無 段 変 速 機( CVT ) ンスファーを生産し、日本および海外のトヨタ 自動車関連工場へ出荷している。 トヨタ自動車北海道株式会社 技術部 技術開発室 開発 G グループ長 八木 勝春 氏(右) 業種 製造業 地域 技術部 技術開発室 開発 G 辻 圭介 氏(左) 日本 「トヨ タ の 北 の 拠 点 」とし て 、ハ イ ブリッドト ラ ン ス ア ク ス ル・オ ート マ チックト ラ ン ス ミッション・最 新 型 無 段 変 速 機( CVT )やトランスファーを生 産しているトヨタ自動 車 北 海 道 。 同 社 の 技 術 部 で は 、製 品 製 造 に お い て 発 生した 問 題 の 原 因 究 明(トレ ー サ ビリティ)の た め 、以 前 は 製 品 製 造 の 各 工 程 で 個 別 に 存 在し て い る 管 理 デ ー タ を 手 作 業 で 連 携 さ せ 、 E x c e l を 使って 管 理・分 析して い ました 。しかし、数 十 秒 に 1 回 の 割 合 で 更 新 さ れるデ ー タ の 量 は 膨 大 で 、E x c e l で の 扱 いには 限 界を感じたことから、E x c e l に代 わるツー ル の 導 入を 検 討 することになりました 。そこで 億 単 位 の デ ー タも 高 速 に 処 理 でき、管 理 デ ー タを 統 合 管 理・分 析 で きるツ ー ルとして「 Q l i k V i e w 」を 採 用しました 。Q l i k V i e w により、各 工 程 に 個 別に存 在して い たデ ー タ 連 携 が 可 能となり、高 速 処 理と相まってトラブ ル 時 の 原 因 究 明 に 掛 か る 時 間 が 1 0 時 間 から 5 分 に 短 縮 す る な ど、大 幅 な 短 縮 を 実 現 。そ の 結 果 として 、 品 質 向 上にも 貢 献して います 。 利用者 技 術 部 門、品 質 管 理 部 門、製 造 部 門 長 な ど 20 名 課題 製 品 製 造 の 各 工 程 では 管 理 デ ー タが 個 別に 存在している。ある製品の部品では36工程あり、 画 像 デ ータなども 存 在 する。そ の ため、製 造 過 程で問 題が発 生した場 合 の 原 因 究 明には、 そ の 各 デ ー タを 手 作 業 で 集 計・連 携 さ せ て から、分析する必要があった。 対策 異なるデータの連携機能を持ち、膨大なデー トヨタの北の拠点 トヨタ 自 動 車 北 海 道 は、1991 年 2 月 8 日 に 北 海 道 の 中 核 都 市 のひとつである苫 小 牧 市に 迅速なトレーサビリティの 実現を目指す 「自 動 車メー カ ー にとって 生 産 性 向 上 は 大 タを高 速に扱うことができるQlikView を採 用 することによって、製 造 工 程における迅 速 な トレーサビリティの確立を目指した。 設 立。以 来 、 「トヨタの 北 の 拠 点 」として、ハイ 切ですが、同時に、製 品に何か問 題が発 生し ブ リッドト ラ ン ス ア ク ス ル・オ ート マ チック た 場 合 に、い かに 迅 速 に 原 因 究 明 が できる 各工程に個別に存在していたデータ連携が容易 ・トラ トランスミッション・無 段 変 速 機( CVT ) か も 不 可 欠 な 要 素 で す。我 々にとって の お に なり、トラブ ル 対 応 で の 時 間 短 縮 が 実 現 。 ンスファー を 製 品 の 組 上 げまで 一 貫して 生 産 客 様である車 両 工 場に不 具 合 の ある製 品を して い ます。製 品 は 日 本 をはじめ 世 界 各 国 の 出 荷するような事 態にならないよう、問 題が トヨタ自動車関連工場に出荷しており、2010 年 あ れば 即 そ の 原 因 を 突 き 止 めて、生 産 体 制 1 月には 、トランスミッション(オ ートマ チック や 他 の 製 品に影 響 が 及 ばな いように直 ちに トランスミッション・CVT )生産累計 1,000 万台 手 を 打 た な け れ ば なりま せ ん 。」と 技 術 部 を、2011 年 2 月には、ユニット(オートマチック 技 術 開 発 室 開 発 G のグループ長 八 木 勝 春 トラ ン スミッション・ト ラ ン スファー )の 生 産 累計 2,000 万 台を達 成しました。 また同社は、地域社会とのコミュニケーション を 大 切 にし、自 然 豊 か な 北 海 道 に お ける環 境 保 全 活 動に積 極 的に取り組 んでおり、2001 年 3 月 に ゼ ロ エ ミッション を 達 成し、現 在 ま で そ の 維持を続けています。 氏は強 調します。 しかし、製 品 の 製 造 現 場 に は 非 常 に 多く の 工 程 が あり、各 工 程 に 生 産 情 報 などの 管 理 デ ー タが 個 別 に 存 在し、そ の 量 も 膨 大 で す。そ の 結 果 、各 工 程 を 管 理 す るシ ステ ム から 効 率 的 に デ ー タ を 収 集して 連 携 さ せ 、 そ れらを分 析して迅 速 なトレー サビリティを 効果 結果として、コスト削減や生産性、品質の向上 にも貢献している。 データソース Excel 、CSV 、SQL Server QlikTech パートナー アイウェイズ株式会社 QlikView|Customer Success Story|トヨタ自動車北海道株式会社 実 現 することは 困 難 でした。つまり、デ ータ は あっても 全 て の デ ー タを 十 分に活 用しき れないという状 況がありました。 そうした 課 題 を 認 識した きっか け に つ い て、同 技 術 開 発 室 の 辻 圭 介 氏 は 次 の よう に語ります。 「 2013 年 7 月 の ことでした が、他 の 製 造 技 術 チ ー ムから、各 工 程 に 存 在 する大 量 の 生 産 情 報 デ ー タ( 約 600 万 件)を自 動 処 理し、 誰 で も 簡 単 にグラフ化 でき な い かという要 望が技 術 開 発 室に寄 せられました。以 前 、こ うした処 理は Excel で手 作 業でおこなってい たのですが、これだけの 大 量データは Excel で は 処 理 で きま せ ん。そ の た め、デ ー タ の も あったことから、12 月に 導 入 作 業 を 終 え ハウが不 可 欠でした。 一 部 を 抽 出 するなどして 処 理して い たよう ました。そ の効 果について、八木 氏は「トレー 「この 点につ いては、美 和 電 気 工 業さんとア です。これを何とかできないだろうかと考え サビリティにおける大 幅な時 間 短 縮 」とい い イウェイズさんの協力関係のもと、色々とサ て い た 中 で、思 い 付 い た の が 以 前に美 和 電 ます。 ポートを受けました。特に、Web 会 議を活 用 「仮に、まる一日分 のデ ータを分 析して問 題 して、画 面を共 有しながら操 作ができたこと した。」 個 所 を 発 見 するとなると、以 前 は 10 時 間 以 で、スムースな導入と活用が実現しました。」 辻 氏 は、試 し に クリック テック の ホ ー ム 上 掛 か る こ と も あ り ま し た。そ れ が 気 工 業 さ ん から 紹 介 さ れ た『 QlikView 』で ペ ー ジ からパ ーソナ ル 版 をダウンロ ードし QlikView の 導 入 後はわずか 5−10 分で済む て 使って み たところ、大 量 デ ー タ を 容 易 に ようになりました。トレー サ ビリティの 時 間 トレーサビリティ以外にも QlikView をさまざまに活用 扱うことが で き て、機 械 系 出 身 者 で あって 短 縮 は、結 果として 品 質 の 向 上 は も ち ろん 辻 氏 が QlikView 上 で 作 成したドキュメン も、30 秒 足ら ず でグ ラフ 化 することが で き 生 産 性 やコスト削 減 にも 貢 献して い ると考 トは試 作も含めて約 20 になります。今 後も、 ました。 えています。」 多くの 製 品について迅 速なトレーサビリティ こ の 出 来 事 を き っ か け に、同 社 で は BI 例 え ば、あ る 製 品 は 1 部 品 の 製 造 工 程 だ 行く予 定 で、ドキュメントを 容 易に作 成 でき ツー ル の 導 入につ い て、本 格 的に検 討 を 進 け で 36 も の 工 程 が 存 在します。トレー サ ビ るように、グ ラフ 化 、リロ ードといった 機 能 めることになりました。 リティを実 現 するには、以 前 は、個 別に存 在 をライブラリ化して い ます。また、結 果とし する各 工 程 の デ ー タを 手 作 業 で 連 携 さ せ 、 て のトレー サビリティだけでなく、予 兆 の 段 を 実 現して いくた め、QlikView を 活 用して 使い易さで支持される QlikView 10 時間が 5 分に時間短縮 統 合 する必 要 が ありました。しかも、デ ータ 階 から検 知 できるような 分 析 にも 役 立 てら は 数 値 に 加 えて 検 査 画 像 の デ ー タ も あり、 れないかも検 討しています。 BI ツー ル 導 入 の 検 討 では、大 量 デ ー タ の 上 記 の ケ ー ス で は、3 つ の 工 程 で 画 像 デ ー 現 在、新 た な 発 想として 部 品 表 の 検 索 も 高 速 処 理 が 必 須 で あることから、QlikView タが存在しています。 試 験 的に進 めて います。部 品と工 程 が 紐 づ と別 の インメモリー 型 の ツ ー ル を 比 較 。前 「 QlikView は 数 値 だ け で なく、画 像 デ ー タ くことで、1 部 品 に 変 更 が 発 生した 場 合 に、 述 の 実データを用 いたパーソナ ル 版での 実 も 関 係 する数 値と自 動 で 紐 付 け さ れるの 他 の 製 品 へ の 影 響がどれだけ及ぶのか分 析 績 のほか、製 造 技 術スタッフから使 い 易くて で、どの 画 像が関 係しているのか、以 前 のよ できるようにすることを想 定しています。 速 い と い う 評 価 の 声 を 受 け て 11 月 に うに い ち い ちファイ ル を 開 い て 確 認しなく さらに辻 氏 は、気 象( 天 気 )の 影 響 などと QlikView の採 用を決 定しました。 ても 済 みます。そ れだけでも 大 幅に探 す 手 の 関 係 と いった 非 定 型 デ ー タ も 取 り込 ん 間を省けるようになりました。」 (辻氏) で、検 証 することも検 討しています。今まで 用 する技 術 者 には 向 い て い るも の の、定 型 現 場 や 製 造 技 術 スタッフが 欲して い るの は、漠 然と関 係 の 有 る 無しを 考 え て い たこ とも、QlikView に よって 検 証 す ることが 可 「別ツー ルは、自分で設 定を色 々と変えて使 分析は苦手でした。現場の方々にも使っても は、今、作業工程で何が起こっているかという らう前提で考えているため、定型的な分析に データであるため、30 分に1 回というペ ース おいては、見た目も分かり易く、操 作が簡 単 でデ ータをリロードしています。そ れだけに 「ただ、まだ製 造 技 術スタッフが QlikView で で ある必 要 が あります。見 にくかったり、新 扱うデータの規模も大きく、最大のデータは こんなことができると思っていない ので、啓 たに色 々 な 操 作を覚えな いと使えな い の で 1.8 億 件を超えますが、そ れでも満 足 の いく 蒙 活 動も必 要です。今 後 、月に 1 回 説 明 会を 能になりました。 は、せっかく導 入しても活 用されないと判 断 パフォーマンスを発揮しているといいます。 開 催 す る 予 定 で す が、他 の ス タッフ 達 から しました。」と辻氏はその理由を語ります。 QlikView の 機 能 を 十 分 に 引 き 出 す た め もアイデアを出してもらい 、さらなる活 用を QlikView は パ ー ソ ナ ル 版 で の 使 用 実 績 には、デ ータをどのように持 つかというノウ していきたいですね。」 © 2014 QlikTech International AB. All rights reserved. QlikTech, QlikView, Qlik, Q, Simplifying Analysis for Everyone, Power of Simplicity, New Rules, The Uncontrollable Smile and other QlikTech products and services as well as their respective logos are trademarks or registered trademarks of QlikTech International AB. All other company names, products and services used herein are trademarks or registered trademarks of their respective owners. The information published herein is subject to change without notice. This publication is for informational purposes only, with out representation or warranty of any kind, and QlikTech shall not be liable for errors or omissions with respect to this publication. The only warranties for QlikTech products and services are those that are set forth in the express warranty statements accompanying such products and services, if any. Nothing herein should be construed as constituting any additional warranty. クリックテック ジャパン株 式 会 社 / QlikTech Japan K.K. www.qlikview.co.jp ( 掲載 内容は、2014 年 6 月取材 時 のものです)
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