Promotion & Campaign India t r o p Re 4 ビハール州で仏陀ゆかりの「仏跡」を巡るインド東部、ネパールと国境を接するビハール州はゴータマ・シッダールタこと仏陀（釈迦）ゆかりの地である「仏跡」が数多く残る地だ。日本人にもなじみの深い仏跡は、巡礼者のみならず歴史的な興味の点からも魅力の深い素材だ。ビハール州の仏跡を紹介するとともに、ビハール州のラシミ・ヴェルマ観光次官に話を聞いた。仏教の聖地、マハーボディ寺の大塔（左）には世界中から巡礼者が訪れる。本尊にはきらびやかな仏像（右上）が祀られている。さまざまな仏が祀られているのがブッダガヤ（右下）法をした場所としても知られているほか、仏陀が悟りを開いたブッダガヤビハール州に残る仏跡の数々仏陀が悟りを開いたり説法をしたりラジギールは仏陀在世時にマガダ国したゆかりの地を「仏跡」と呼び、なかの首都として栄えた町で、仏陀の教えでも誕生の地、悟りを開いた地、涅槃に感銘した王が寄進した竹林精舎や、の地など特に重要な場所は「仏教八大仏陀の死後に弟子たちが経典を編集しこれらの代表的な仏跡は5日ほどの日聖地」と呼ばれている。ビハール州は仏た七葉窟などがある。盆地の東南の斜程で巡ることができる。日本からの巡陀が生涯の大半を過ごした地のひとつ面に、有名な霊鷲山がそびえ、頂上に礼者が多いため、日本語のガイドも充で、八大聖地のうち、悟りを開いた地・は仏陀が住んでいた岩窟や説法した場実しているが、町から町への移動に時ブッダガヤ、説法をした霊鷲山（グリッ所がある。間を要するため、余裕を持った日程をダクータ）のあるラジギールを擁する。またナーランダは世界最古の大学址組むのがいいだろう。ビハール州にはビハール州の仏跡でまず挙げられるが残る町。東西250m、南北600m にも 22の主要仏跡があり、古くから日本でのは仏教最大の聖地・ブッダガヤだ。及ぶ址が遺されている。5世紀頃に建設は天竺と呼ばれていた。昔は天竺を目特に紀元前3世紀のアショカ王の時代にされ、10世紀頃まで仏教大学として栄指し経典を得るのには、命懸けだったが、建てられた、古い煉瓦構造建築様式のえ、最盛期には1万人以上の学生がい今では約9時間飛行機に乗れば辿り着大菩提寺（マハーボディ寺）は、仏陀がたという。 7世紀には玄奘三蔵も滞在し、く。まだ旅行各社のパッケージ化もそ悟りを開いたとされている寺である。菩ここから中国へ仏典を持ち帰った。仏れほど進んでおらず、今後注目の観光提樹の下で座禅を組み、悟りを開いた陀の高弟シャーリプトラ（舎利佛）の聖素材だ。というシーンはとても有名で、その菩地で、仏陀も何回も訪れたともいわれ 9月20日、旅行博会場でもインドの提樹もこの寺にある。02年に世界遺産ている。さらにヴァイシャリには猿の王仏跡に関するセミナーが開催され、旅に登録され、世界各国から絶えず巡礼が仏陀に蜂蜜を捧げた説話があり、仏行各社の担当者も多く集まった。商品者や観光客が訪れている。陀が涅槃に入ることを予言し最後の説化が期待される。 50 TRAVEL JOURNAL 2008.10.20 世界史の本などで目にするアショカ王の石柱も見られる。旅行各社の商品化に期待重要市場・日本に向けて仏跡を軸にPRしたい日本人にも人気のビハール州ギール、アショカ王の石柱が残るヴァイシャリ、ナーランダなどは宗教的な意ビハール州は仏陀が生涯の大半を送味はもちろん、学術的にも歴史的にもった場所で、仏跡が最大の観光ポイン広く知的好奇心に訴えることができるトになっています。現在ビハール州を訪素材です。れる外国人観光客は、巡礼客も含め年間約18万人ほど。日本人にも人気が高ビハール州観光次官　ラシミ・ヴェルマ氏進む現地インフラ整備く大勢の旅行者が訪れています。現地また、今回の来日で日本の旅行会社このほかの地域も現状の半分から4分のでも日本を重要市場のひとつと考えてと話をした際、道路交通網の整備など 1程度の時間で移動できるようになりまいますし、一層の市場拡大を図りたいインフラ改善を望む意見が多く出されす。高速道路完成はまだ2年くらい先と思っています。ました。現在アジア開発銀行からの融の話ですが、1つひとつ着実に検討・対現在同州を訪れる日本人客のほとん資のもとで、仏跡巡りのルートを中心応していきたいですね。ナーランダにはどは、寺社を中心とする仏教巡礼を目に往復4車線の高速道路を建設していアーユルヴェーダ・ヨガ大学があるので、的としています。世界遺産であるブッます。これが完成すれば、州都パトナインド伝統のエステを組み込むのもいいダガヤのマハーボディ寺や城塞都市ラジ／ブッダガヤ間が2時間半ほどで結ばれ、でしょう。 TRAVEL JOURNAL 2008.10.20 51