第3回島根地域協議会(H24.9.28) (質疑) pg. 1 - 松江市

第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
第3回島根地域協議会議事録
1 日 時 平成24年9月28日(金)18時∼20時
2 場 所 島根支所 2階 202会議室
3 出席者
(1) 委 員(小川勲会長、石川邦雄副会長、高井昇副会長、石橋梶廣委員、小川和子委員、
小川渉委員、小野卓也委員、梶野孝彦委員、喜多川博子委員、紅花昌秀委員、佐目モ
ト子委員、角田久子委員、濱﨑令子委員、藤原二郎委員、槇原永次委員、村上眞吉委
員、湯畑義治委員)
(2) 松江市(田中健康福祉部長、高木介護保険課長、川原産業経済部長、加村産業経済
部次長、小川防災安全部長、古藤原子力安全対策課長他 3 名)
(3) 山陰家庭学院(板倉理事長、澤事務局長、那須施設長、出羽施設長他 1 名)
(4) 中国電力(古林島根原子力本部長、長谷川島根原子力本部副本部長、井田島根原子
力本部広報部長他5名)
(5) 事務局(井田支所長、山本地域振興課長、中村市民生活課長、野村調整幹、村上建設
管理課長、引野副主任)
(6) オブザーバー(松蔭市議)
4 欠席者 (石橋秋正委員、小川喜美夫委員、川岡孝二委員、小川オブザーバー)
5 傍聴人
1名
6 議事 〔すべて公開〕
1)島根町地域密着型介護老人福祉施設建設について、山陰家庭学院、健康福祉部より説
明を受けた。
(会長)
今までの話で何かお聞きしたいところはありますか。
(委員)
今使っている建物は取り壊して広い駐車場になるのでしょうか。
(山陰家庭学院・澤事務局長)
これは松江市さんの財産であり、私どもで勝手にどうこう出来ないので、今後お返しを
するということになると思います。
(田中健康福祉部長)
現在のところその建物の取り扱いについては、スケジュールも含めてこれから検討して
いくことにしております。
(委員)
老朽化して結構危ないところがあります。
pg. 1
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
(田中健康福祉部長)
古い建物だということも存じておりますし、同じ敷地にもうひとつ建物が出来ると非常
に狭くなるということもありますので、解体も含めて検討してまいります。
(議員)
新しく建てるということは今の建物は撤去すると、そういう認識でおりましたよ。建物
と建物の間がどれだけ空くか分かりませんが、車の導線も引きにくくなるでしょうし。
(高木介護保険課長)
今現在の建物は管財課が所管しておりまして、管財課の方では来年度以降の整備に向け
て今検討して、新年度の予算要求に併せて協議していくと聞いてます。
(会長)
ありがとうございました。地元の意向を十分尊重していただきたいと思います。
他に何かありますか。
(委員)
今の『ゆうなぎホーム』の野波の拠点についてなんですけれども、要するに『ゆうなぎ
ホーム』が出来て、事務所も野波に移るってことですね。
(澤事務局長)
はい。
(委員)
小波地区は島根町時代から福祉施設を要望していたんですけど頓挫してしまいました。
今は物置き場みたいになってますが、元々我々が中学校が出来る時に土地を提供しており、
「跡地にはぜひ福祉施設的なものを」って要望していましたから大変喜んでいます。更に
事務所的なものが出来ると「また一つの町みたいになって賑やかになって、大変いいんじ
ゃないか」って喜んでいるところです。
(議員)
この資料では少し分かりにくいので、事務所が移るんだということを分かりやすくお話
してあげてください。
(澤事務局長)
はい。申し訳ございません。説明がまずかったということです。今おっしゃいましたよ
、ここでは訪問介護を
うに、
『うみデイサービスセンター』、『ゆうなぎホームヘルパー』
行っています。そして『居宅介護支援』、これはケアマネとも言いますが、この三つが
現在大芦の方にある『ゆうなぎ苑』や『慈光苑』といったところにございます。今度、
野波拠点ということで『ゆうなぎホーム』を作るのに併せまして、そのような在宅機能
も併せ持ってそちらの方に行くということでございます。よろしいでしょうか。
(議員)
デイサービスって、小波の方へ大芦の方から通って来るということになりますか。
pg. 2
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
(澤事務局長)
そうです。
(議員)
そういう形になりますので、事務だけじゃなく施設全部野波に移るということですね。
(委員)
大芦は大芦で残るんですか。
(議員)
デイサービスとかは無くなりますよ。
(澤事務局長)
デイサービスとかは小波に行きます。今大芦にありますが、これが野波の『ゆうなぎ
ホーム』と一緒になります。
(会長)
私の方から一つ。確か、慈光苑さんの方は2人とか4人部屋ですね。
(澤事務局長)
大体2人とかです。
(会長)
ですね。野波の方は個室ってことになると、値段は多少高くなりますか。
(出羽施設長)
個室の値段ということですが、ユニット型の個室の値段に関しましては値段は若干高
くなります。従来の施設の個室より高くなりますので、ただ国民年金の方ですと食費や
居住費、介護費用の総額を併せますと大体7万から8万までで、野波ホームの方に入っ
ていただけるようになります。金額は所得によって変わってきますけれど、大まかには
そんな感じです。
(会長)
ありがとうございました。
他に何か聞きたいことは無いようですので、介護施設のことはこの辺で終わります。
松江市農山漁村地域活性化基本条例について、産業経済部より説明を受けた。
(会長)
具体的に島根町は島根町で該当するようなものを立案していくわけですか。
(川原産業経済部長)
スケジュール的には12月の議会にこの条例案を上程させていただければと思っており
ます。そこで条例を制定させていただきましてから、活性化委員会というものを設けさせ
pg. 3
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
ていただき、そこでご意見を伺いまして、年度内には活性化の基本計画を定めたいと思っ
ております。その計画の中に具体的にこれからどういった事業、どういった施策が求めら
れている、あるいはそういったものに対する市としての支援、基本的なスタンスとしてこ
うだという点も含めまして、定めていきたいと思っているところであります。併せまして、
支援地域等を定めていく、その具体的な考え方というものも整理をしていきたいと思って
おります。全市で各地区おしなべてご支援をしていくということではなくて、選択と集中
という考え方に基づきまして、効果の高いもの、あるいは実際に販路がどんどん広がって
いくもの、儲かるものというものを選定していけたらいいなと思っており、そのような形
で進めさせていただきたいと思っております。
(委員)
すいません。モデル地域の指定というものは全市から考えるわけですよね。
(川原産業経済部長)
そうでございます。
(委員)
それぞれの地区というわけにはならないということですよね。
(川原産業経済部長)
予算規模というものもありますし、まずは条例案というものを議会でご承認いただいて
議決をいただくということがございます。従って、まだどれくらいの数のモデル事業や地
域を定めるかということまでは考えてございません。
ただ基本的な考え方として、こういう内容の条例を定めさせていただいて、具体的にこ
ういう内容のものをそれぞれの地域や集落や団体等でお取組みいただくということの中で、
選定させていただけたらと思っております。
(会長)
ぜひ実現に向かって頑張ってください。
(川原産業経済部長)
ありがとうございます。12月議会で議決をいただいて条例を定めさせていただき、基
本計画といったものを作って参りたいと思っております。基本計画を策定させていただく
にあたっては、また地域協議会の方に伺わせていただいて、ご説明なりご理解なりを賜り
たいと思っておりますので、どうかよろしくお願いを申しあげます。
(会長)
ありがとうございます。この件についてはこの辺で。
(川原産業経済部長)
たいへん貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。少しまだ中身的に
詰めていく部分があろうと思っておりますが、引き続き皆さま方のお力添えをいただきな
がら、進めさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申しあげ
ます。本日はありがとうございました。
pg. 4
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
島根原子力発電所の状況について、中国電力、防災安全部より説明を受けた。
(委員)
質問ではないんですけれども、今詳しいスケジュールを全部言われ、3月 11 日までのと
ころで何百箇所か点検漏れとか色んなことがあったと説明があったわけですよね。それを
反省しながら3月 11 日以降の話をされるならいいんですが、「もうそれは済んだこと」と
いう考え方ですか?松江市さんだろうが中電さんだろうが、あいさつでも反省の言葉が全
然無くて、
「もうそれは過去の事ですよ」という話はおかしいと思います。過去の反省の上
に立った説明の仕方でないと。技術的なことを言われても分かりませんから。
(古林中国電力島根原子力本部長)
誠に申し訳ありません。点検漏れにつきましては、引き続きその対策を実施しておると
ころでございまして、また別の機会に詳細を申し上げさせていただく機会があろうと思い
ます。また、引き続き保安検査の中でも国の方にも地元の自治体の方にもご説明を継続し
ているところでございまして、今後その実施状況につきましても、改めて具体的な内容を
ご説明させていただければと思っております。挨拶の中にこういう話が無かったというご
指摘については真摯に受け止めて、申し訳なかったと思います。
(委員)
住民はそこで生活している訳だから、「何も問題無い」って言われても、「1号機や2号
機で200ヶ所から点検漏れがあった」なんて言われて。そういうものの反省に立って職
員さんが活動されなければ、私はおかしい気がする。
(小川防災安全部長)
松江市からも一つ。点検漏れの話は今中電さんが言われましたけれど、ずっと対策は取
っておられます。安全文化醸成という言葉もありましたけれど、毎年6月には社長も来て
そういうこともされますし、国の方も4カ月に一回特別な保安検査というのをずっと続け
ており、その状況も確認しております。松江市もその国の検査の結果は報告を受けており
まして、今3.11以降そっちの方のお話ばっかりになって、村上委員さんがおっしゃるよ
うに全然点検漏れの話が出て来ませんでしたが、取り組みは中電もやってまして、それは
市の方でも確認をしておるところでございます。
(会長)
そういうことで、点検漏れの反省に立って安全対策を打ってもらいたいと思います。
(会長)
それでは、私の方から。原子炉本体の安全対策というのはなるほど分かりました。では、
そういうことが起こってから冷却水のプールなどは強度の補強なんてことが出来るもので
すか?真水を使うって話もあるそうですが。
(古林島根原子力本部長)
ご指摘の通り水源の確保というのは非常に重要なポイントでございます。今日の説明し
pg. 5
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
た項目には無かったんですけれど、貯水槽の補強対策も実施し、構造強度も高めるという
ふうな対策をしております。地震が起こってひびが入って、水が抜ける恐れがあるという
ことにつきましては、そういった対策で必要な水量を確保するってことで、今回のストレ
ステストに反映をさせていただいております。また、燃料プールはそれ自体の構造強度で
すが、こちらは耐震クラスが一番高い設備でございまして、今回の強度評価についてはこ
の中で反映をしております。
(議員)
最近、建設途中だった大間原発の建設を進めるというニュースが出ておりました。少し
前に「島根の3号機については新たな着工ではない」という大臣のお話もありました。3
号機について近々何か動きがあればお話をお聞きしたい。
(古林原子力本部長)
島根3号機の位置付けということにつきましては、国のエネルギー政策の中で既設では
ないということはもちろん、新たに着工するプラントでもないということで、東通の原子
力発電所、大間の原子力発電所、それから島根の3号機、これについては建設容認という
位置付けを国の方から伺っている状況でございます。この中で一番進捗しておりますのが
島根の3号機でございまして、3号機の今後につきましてはストレステストの二次評価と
いうものを要求されていましたが、原子力規制委員会が設けられて新しい基準が出来て、
それについての新たな評価・対応が必要になっている状況でございます。
「現在は原子炉内
に燃料を装荷出来る状況にまではなっておりますけれども、工事としてはそういうところ
で、今は進んでいません」といったところが答えになるかと思います。
(会長)
保安院がまだあった時代に30項目というものがありましたね。あれは免震重要棟はま
だ出来ていないという話で、他はもう対策は出来ましたか。
(古林原子力対策本部長)
大部分は取り組んでおりますけれど、30項目につきましては今後の規制委員会の新た
な規制要求の中にどういうふうに取りこまれてくるのか、それから今規制委員会のおっし
ゃっている内容ですと30項目だけで終わらないということも漏れ聞いておりますので、
今後規制委員会からどういった要請があるかということが今後の必要な対策ということに
なるかと思います。
(会長)
さっきの説明を聞きますと、シビアアクシデントが万万が一にも発生した場合でも中電
はそれをコントロールする基準が出来たって話ですね。本当ですか。
(古林原子力対策本部長)
シビアアクシデント対策には色々メニューはあるわけでして、まずは事故を起こさない
pg. 6
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
対策、それから事故が起こっても発電所の中で留める、外に放射性物質を出さない、放射
性物質がプラントの中に出て来ても、これを外に逃がさない、また仮にそういう状況にな
っても放射性物質を除去出来るような設備を付ける、それから最悪の場合外への影響を最
小限に留める、そういった段階的な対策をやっていかないといけないことと、それからい
くら設備を付けてもそれに習熟した状況を作り出さなくてはいけないということで、その
ハードとソフトの両面から対策をし、国はその内容を今後チェックをするという流れです。
(会長)
もう一つ。
「政府は作ってから40年経った原発は廃炉にする」って報道がありましたね。
中電さんは廃炉にする際の技術者というのは準備しておられますか。
(古林原子力対策本部長)
現状ですね、島根の1号機は38年を経過しておりまして、40年まであと2年無いわ
けです。現状の仕組みでいきますと原則40年で廃炉と言われておりますが、そういった
中においても一定の条件を満たせば延長も有り得ると。実際に今国内では敦賀の発電所、
美浜の1号機、2号機といった先行のプラントがございまして、これらの3機については
40年を超えております。こういったプラントがどのような流れになるかというのを踏ま
えて必要な対策を我々も取っていかなければならないというふうに考えております。技術
者につきましては、廃炉ということになりますと、一般的に行われておりますのは、まず
燃料を原子炉から取り出して放射能の減衰を待ちます。プラントに付着した鉄分の放射性
物質は多くのものが半減期が5年でございますので、何年か冷却をする、つまりその状態
で時間を待つということになりますので、時間的な余裕はあろうと考えております。
(委員)
40年ですけど、炉を作ってから40年なのか実働年数が40年なのか教えて下さい。
(古林原子力対策本部長)
基本的には営業運転開始からと伺っております。つまり暦日で40年、従ってその間ど
れだけの稼働率があったかにはよらないというふうに理解しております。
(会長)
その40年というのはどこから出て来たのですか。
(古林原子力対策本部長)
我々も伺いたいところであります。まず、設備というのは劣化をいたします。劣化と言
いましても、流体が流れることによって減肉があったり、腐食があったり、それから圧力
容器のように放射線が当たることによって脆くなる性質もあります。そういった諸々の劣
化の事象の評価をし、配管や機器については取り換えを行い、その状態で今後どれくらい
使えるかということをプラントが30年の時に評価をし、その当時、国からは更に30年
は問題ないということでご了解をいただいておりました。そういった状況の中で今度40
pg. 7
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
年となる1年前、つまり来年の3月には今後どうやればプラントを運転延長出来るかとい
う評価や補修の状況を規制委員会の方にご説明する形になろうかと考えております。
(会長)
「島根町の住民はどこどこに避難しますよ」っていう避難計画は秋頃に出来ますか。
(小川防災安全部長)
県内も県外も含みますので、今各自治体さんを一つひとつ我々も歩かせていただきまし
て、最終的な受け入れ人数等の最後の詰めを行っております。そういったマッチングが出
来れば皆さんにお知らせするという考えでおりますので、よろしくお願いします。
(委員)
今こうやって色々専門的な説明を聞いても、なかなかそれに対して判断が出来ない気が
します。電力会社さんとしてはなるべく早く国の示す安全対策に沿って原発を再稼動させ
てもらいたいというところだと思うんです。しかし、「原発がストップして、それで火力発
電を修理しながらフル稼働したら何とか余裕も出て、九州電力に電気を送った」という話
を以前聞きました。一般の者が考えた時、「この様に原発を動かさなくても十分にやれるの
に、何故再稼働なの?」というのが大体に普通の考えだと思うんです。ただ、火力発電を
行うには相当なガスやら石油石炭やらの燃料を使うわけですね。今年は使った分の燃料費
ってものを電気料金に上乗せしていたんですか。
(古林原子力対策本部長)
原子力発電所が運転しない代わりに火力発電所が運転したからといってその分の燃料費
を電気料金で調整するという制度はありません。
(委員)
この事故が起こる前までは環境問題って騒がれていましたよね、CO2の削減って。そ
れが今逆行する格好になって来ています。そういう面からするとやはり我々としても火力
発電所は止めてもらって自然エネルギーの目途がある程度立つまでは何とか原子力発電所
で賄っていかないといけないと思います。その自然エネルギーの開発は一般の事業所や企
業が一生懸命取り組んでるようですが、将来的に原子力発電所を減らして自然エネルギー
でやっていくと電気料金は倍ぐらいになるという話を聞きました。一般の企業から電気を
買い取るからその分の電気料金を上げて徴収しないといけないんでしょうけど、例えば各
電力会社が自然エネルギーの開発をするという取り組みはされないんですか?
(古林原子力対策本部長)
現在国におかれましては、今年の7月からいわゆる再生可能エネルギーの固定価格買取
制度がスタートしました。例えば太陽光発電ですと1Kwh あたり42円という価格で買い取
りをするということが法律で決まっておりまして、電力会社はそこからその値段で電気を
買わないといけません。そして、その再生可能エネルギーの賦課金を国に納めなくてはな
pg. 8
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
らないため、各ご家庭にも負担をしてもらわないといけない、そういう仕組みになってお
ります。現在一般のご家庭ですと、領収書にも書いてありますが大体100円ぐらいのお
金を頂戴しております。例えばこれが太陽光ですと、国が20年間固定価格で買取を続け
ることになってまして、一般的に電気の価格は大体平均で事業用と一般家庭用を平均しま
すと1Kwh あたり16円でございますので、その差分はお客様から高いお金をいただき、そ
のお金で再生可能エネルギー導入に向けた施策を今一生懸命国を挙げて行っているという
構図でございます。電力会社も再生可能エネルギーというのはCO2も出さない自前のエ
ネルギーということで、重要な電源だと認識しております。昨年12月からは、福山にお
きまして3,000 Kw の規模でスタートしております。更に、今後は宇部の方でも同じよ
うな規模で実施をしようと計画をしているところでございます。しかし、やはり昼間しか
発電が出来ないという設備ですので、これまで8か月ぐらい運転したところで平均的に見
ますと16%ぐらいの発電量というデータになっております。つまり、例えば折れ線グラ
フにしますと24時間のうちの朝から夕方まで山のような形で電気が発生するわけです。
雨や曇りの日だとわずか2%から4%の発電という日も月のうちに何日かございますので、
そういった状況においてもやはり何とか活用していけるような対応していきたいと考えて
おります。やはりコスト的には相当まだ高いのが現実です。
(委員)
なるべく電力会社さんも自然エネルギーの方にも力を入れてもらいたいと思います。
、も
う一つ、原発が再稼働した場合、今色々隣の県や市が「自分ところも関係するから原発交
付金を貰わないといけない」と騒いでますね。もしそうなったら、それが電気料金にも影
響するものなんですか。
(小川防災安全部長)
交付金の話になりますね。これは国から松江市や島根県の方へ出ているもので、中電さ
んから貰っているわけではないです。今は立地の松江市と立地県ということで島根県に立
地交付金というお金が出ています。周辺市が「地域振興に我々も」という声はまだ聞いて
ません。今は、原発災害があった時に被害が及ぶので、防災対策にはきちんと国が支援し
てくれということで、防災対策については県の方に今までの3倍の予算でモニタリングポ
スト等を周辺市にも付けるという対策は行っているところです。ただおっしゃるような地
域振興のための交付金が今後どうなるかというのは、まだ決まっていないというところで
す。
(委員)
そこら辺のことは、どのように見ておられますか?やっぱり周辺にも交付してあげない
といけないと思われますか。
(松江市)
松江市としては「松江市の皆さんのための地域振興は大事ですので、そこは下げてもら
っては困る」と言っておりますが、やはり周辺には周辺の事情がありますので、その辺の
pg. 9
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
調整はやっぱり島根県にやってもらわないといけないのではないかなと。この頃少し話題
になっていますけど、松江市長はそういう言い方をしているところです。
(委員)
一つ、この安全ということについては住民の人は関心がありますけれど、今みたいに画
面を使って具体的に説明しないと分からないです。それよりも中電さんが必要であればも
う少しソフトの考え方を住民に話された方が。当たり前のことを技術的に話されることだ
からでしょうけれど。住民サイドとしてはそれよりもソフト面、本当に職員さんが一生懸
命されているとか、そういう面が全然出て来ないところに向かって安全性ばっかり言って
も何にもならないと思います。それだと、住民への理解もますます難しくなってくる。
建設するまでは一生懸命で、どんどん地域へ出掛けられてですね、「3号機は必要ですか
ら頼みます」って話されて、それが済んでしまったらもう「はい。終わり」みたいな格好
で、今の状態です。中電さんの本当の広報と言いますか、住民への伝達ってのは本当に小
さい。こういった地域協議会等では話はされているんでしょうが、その先の住民には全然
伝わっていない。
(会長)
今みたいに具体的にパワーポイントの画面で話を聞くのと、現場で直接現物を見るのと
では感覚も違います。中電さんの方でも現場を見させていただいて、
「こういう対策を打ち
ましたから」と話されるような見学会みたいなことを企画していただけたらと思います。
(委員)
一人ひとり地道に説明をされないと、聞いたって分からないです。
(委員)
今村上委員さんが言われることは「安全対策とかすばらしいことは出来たんですけど、
実際に機具や施設を使うのは最終的には人なんですよと、そういうことを踏まえてご説明
をして下さい」ということだと思います。私はそう理解しましたけど。
(古林原子力対策本部長)
貴重な意見をありがとうございます。村上さんのおっしゃるのは、
「地元の方への個別の
説明のレベルをもう少し上げるべきだ」というご指摘だと受け止めております。今のご案
内のとおりストレステストをまとめて対策がどういうふうに有効かってことを国に提出し
た後で原子力規制委員会になりまして、今後また新な基準が出て来ると。そして我々はそ
の新たな基準に適合する形で、今後またまとめていかないといけないという状況です。そ
ういった状況を踏まえて、安全対策というのがこれから求められて来ます。その対策への
評価をこれから国が行う段階でございまして、電力会社が「出来ました出来ました」と言
ってもなかなかご理解がいただけない状況です。そういった意味では地道な説明の活動を
展開したいんですけど、少し今抑えている状況でございます。会長さんが言われたように
地元の方を中心にこの8月までに4,000名の方に現場を見ていただいていたところで
あり、当面はそういった現物を見ていただくことがより理解につながるんじゃないかとい
pg. 10
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
うことで活動を展開しているところでございます。また、今後そういった時期が来ました
らしっかりご説明に歩かせていただきたいと思っております。
(会長)
それでは、規制委員会、新しい基準が出来たらそれをクリア出来るような安全対策の強
化をお願いしてというところで中電さんの島根原子力発電所の状況についてはこの辺で終
わりたいと思います。どうもありがとうございました。
(古林原子力対策本部長)
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
島根地区防災訓練及び津波避難計画策定ワークショップ等の状況について、島根支所地域
振興課が説明した。
(会長)
朝8時半に地震が起きて津波が9時半にやって来るってことを想定してありますが、実
際の状況で8時半から9時半に対策本部を設置する訓練で間に合うものですか。
(山本島根支所地域振興課長)
本当は朝8時に別の地震が起きて災害対策本部を8時半に招集したという前提のもと、
第二段としてこの地震が起きて津波の訓練に切り替わっていくという形でして、一応つじ
つまは合うような形でやらせていただきたいというふうに思っています。
(会長)
なるほど、他に何か。
(委員)
加賀小学校はだいたいどれくらいの高さですか。
(山本地域振興課長)
島根小学校のことですね。標高が18メートルでございますが、建物には屋上がありま
すので、あそこだとプラス10メートルぐらいだというところでございます。
(会長)
津波はおよそ10メートルを予想してるんですね。
(山本地域振興課長)
ちょっと多めに設定をしております。はい。想定外ということもありますので。
(会長)
10メートルというのを予想して、自主的にやるという話になって来たんですか。
(松江市)
そうですね。今各区でも色々と考えておられると思いますので、ワークショップもいた
pg. 11
第3回島根地域協議会(H24.9.28)
(質疑)
します。まずやってみることが大事だと思いますので、とりあえず決めたところで多くの
区でやっていただきたいと考えております。
(会長)
質問が無ければ次お願いします。
平成24年度地域協議会研修会について、島根支所地域振興課が説明した。
(会長)
委員さんの方から何かありますか?無いようですね。
はい。長時間にわたり、ありがとうございました。これで終了します。
pg. 12