ブレア政権下のNHS改革 - 国立社会保障・人口問題研究所

特集:イギリスの社会保障-ニューレイバーの 10 年
ブレア政権下の NHS 改革
―構造と規制の変化―
松田 亮三
■要約
1997 年に成立した労働党政権によって、イングランドの NHS は、診療時における利用者負担がないこと、医療の必
要性に応じた資源配分などの基本原則を維持しつつ、大幅な追加予算を得ながら大きく変貌した。政府が全国的な目
標や業績評価基準、質改善活動・技術評価をふまえた診療の推進といった活動の大枠を設計し、住民に必要な医療の提
供責任を持つプライマリ・ケア・トラストが民間医療機関を含む多様な医療機関への委任によってそれを実現していく
構図が明確となってきた。病院サービスはより独立性の高いNHS財団によって担われるようになってきており、全国支
払い基準の適用により、競争と効率化のインセンティブが導入されている。一方、患者には選択と NHS 運営への関与
の両面が期待されている。政府から独立性を高めつつある NHS 組織をどのように望ましい方向に制御していくか、今
後の動向が注目される。
■ キーワード
医療改革、市場、規制、業績評価、イギリス
I はじめに
2004;小川 1968;松溪 1998;池上 1987)
、近年
保守党政権
2008年7月5日、英国民 誇 国民医療
(NHS) 設立 60 周年 迎
記事 組 、
NHS 姿 改
NHS
改革
。60周年 祝福
90 年代半
。1997 年 「第 3
、設立当時
NHS
姿
道」 掲
作 直
討
(
之下 2009)
。税
医療制度
社会保険 基礎
日本 医療制度
政権
多
NHS
、
差
。
積 重
、市民 必要 医療 包括的 提供
NHS
―機構改革 財政 追加的投
中心
我々 目
理念
、医療
具体的制度設計
供給面
議論
国
医療保障 示唆 与 続
(一圓 1995)
。
NHS
医療保障制度 関
制度 理念 実際
。
国
紹介・検
検討
斬新
行政改革
研究会 2009;伊藤 2006;近藤 2004;武内・竹
―当
NHS
労働党 進
NHS 改革
変
政権 (山口 2005)
、大胆
時 状況
特徴
現
、10 年以上 及 労働党政権
抜
入 行
特集
実現方策、
論
新行政管理(new public
management)
市民 包括的 医療 提供
目的、
実
。新聞各紙
導入
継続的検討 行
意味
、NHS 研究 、財源
調達、利用時 経済的負担、医師 病院等 医療
(一圓 1982,1999;樫原 1993;郡司
資源 配置
– 39 –
、多
課題 抱
今日
海外社会保障研究 Winter 2009 No. 169
日本
、
、民主党
意義 増
。
政権交代 通過
今後 医療政策 考
権 誕生 起点
変
、
日本
上
、労働党政
示唆 引 出
10年 英国 NHS改革 経
文献等
文書・学術
、10 年以上
何
NHS
。医療
租税
公共
英国
会政策
、
一部
首相
継続
、NHS 憲章
制定
改革
展開
政権
法的位置
、本稿
点
継
。
議論
、
引
行
向
。
現金給付 医療制
強
。
焦点
供給
、年金
度 結
要
俯瞰的 検討
日本 医療保障
、NHS 改革
確化、
改革
変
検討
、2007 年
後
、政府文書・
変
。最後 、NHS 改革
験 興味深 。
本稿
何
文脈
明
、新
重
10 年間
変化
中
十分位置
言及
断
。
改革 ―社
―公共事業改革(public
一環
sector reform)
性格
強
II ブレア NHS 改革の展開
。
、改革 内容 、予算配分・組織改革・労
務管理・情報
限移譲
内容
含
中 、本稿
(Ham 2009)
。
医療
焦点
行
検
連合王国内
点
、保健省
、公共
大蔵省
強
関与
(Baggott
、2000 年
。以後、4
NHS
関
NHS
独自 実施
国
「NHS
、
権限
地域 特色
基本理念 維持
施
移譲
、競争
(Greer 2004; Ham 2009: 156, 168-172) 。
決定
政策
NHS 改革 焦点
。
・
、
・
首相 引 継
新労働党(New Labour)
2)
全国
述 、NHS 改革
追求
。次
、改革
分析
NHS
変化
概観
、改革
実
示
、本当 意味
地方
提供、住民
原則
・
、内部市場 廃
・
設立、NHS
業績評価 導入、
。
上積
予算
。
目立
。例
– 40 –
制度構想 示
当初 改革
3)
、保守党政権
何
権
) 重
視、効率 向上、上質
経緯
、
基本構想
限−責任 付与、連携(
2007 年
何 目指
継続的
医療保障、実行
止、
NHS 改革
改革
協力 強調
信頼 醸成、
、1997 年
掲
(Secretary of State for Health 1997)
。
1)
議会
」
。NHS改革 政権 主要課題 一
NHS
―政策展開
、
救
、政権成立後
、
―
政権 、
(Labour Party 1997)
、以後
議会
、
1997 年 選挙 大勝
国々 権限 強
、北
本稿
(Baggott
。
2004: 158;南島 2009)
政権
設立
行
協定(public service agreement) 実現 監視
。
化
2004: 120)
。
財政面
供給面、特 政策実施 枠組
NHS改革 基本的 中央政府
主導、特 政治主導
確保・人材育成等、
多方面
討
政権
技術 導入・権
引 継
懸案 山積
、全国待機者数 増加 、予
政権下
想通 改革 容易
明
。
中 、予算 制約条件
見直
伴
。
議論
、2000 年
人員・施設増
画』 10 年
打
出
予算
白書『NHS 計
改革 青写真
、大胆
改革
誕生
、
方向
影
潜
(Greener 2009)
。
首相
、政権
引
間
実施
・
責任 権限 集中
当面
供給
組織改革、病院
自律的 運 営
向
改革
提案
、翌年度
国民保険料 引上
目指
組織
、2005 年
政策
政策 構図 一変
(Klein 2006: 217-219)
。医療
行 病院 業務 実行
提供
詳細 定
込 、各提供者
提供
業務改善 行
方向 目指
展望』 公
NHS
現場 医
各地域 実現
個人医療予算 試行
提案
、住民
選択
、専門職 役割 重視、
育成 重視
来方向 重
、公共
改革 将
内容
(Cabinet Office
Strategy Unit 2008)
。
、2009年1月
、NHS
運用 原則、患者・住民
NHS
権利・
明確化
、2007 年
行
策定
中期財政評価
予定
予算増
医療支出
投入
NHS 憲章
。一方
、
『NHS 計画』
終
、以後
年間実質
上昇
財政
行
明
(Chancellor of the Exchequer 2007)
。
梃子
打 出
患者 選択
III 政策の特徴
(Secretary of State for Health 2002)
。患者
病院 選 、
応
NHS 財政 流
述
予算
支払
示
、
政権
、非価格競争
業績向上
構図
予算
示
。
民間部門
2002 年
具体化
、供給者
重視
多様化 向
限定的
。
政策
NHS 改革
。政策
変
契約 拡大 述
時期 、
政権
、配分
供給
財政原理 大
始
保守党
「市場」 明確 主導理念
病院
。
医療
NHS
論
政策文書『質 高
。
新制度
4%
。
新
出
、2008 年
、質 高 個別化
独立性 高 、支払 方式 業績
組
結果
文書
責務
財政的・非財政的
作業
(Secretary of State for Health 2008)
。
。
行
継
表
等
持続的 改善
評価
作業
打 出
2001 年以後 、目標実現 向
、
行
療従事者 貢献
NHS 予算
首相
卿 政務大臣
人 ―次代
具体化
(Department of Health 2001)
、安定的
手段 導入
。高名 外科医
政権 、
医療
・
NHS 改革 展望
NHS60 周年 合
・
確保
、
着手
迎
2001年 総選挙 再 圧勝
議論 目
、2007 年
示
(Klein 2006)
。
『NHS 計画』
、市場機構 活用
立
(Secretary of State for Health 2000)
。以後、予算増
前提
NHS 改革
(The Prime Minister and the Minister for the
性、
費
盛 込
競争、
– 41 –
、妥協的
機能
Cabinet Office 1999)
、政 権
議
、
折衷的
実際
NHS改革
公平 実現 向
掲
、
(Ham 2009)
。
・
・
効率
応答
仕組
中 、病院間
多面的業
海外社会保障研究 Winter 2009 No. 169
績評価、個別医療課題 関
全国枠組 、経済
評価 含 技術評価機関 導入、
施策 導入
、
NHS 改革
語
主題
(Webster 2002:
導入、医療技術
迅速
導入、ICT
創設
20世紀半
点
(Secretary of State for
4)
「市場」 位置
(Greener 2009)
。
特徴
、住民・患者
・
通
追求
明確
、
種
、実行責任 関
保健大臣
、PCT
負
明確
機能 時々 目標
意味
、政治権限 分
。
第3 、全国目標 分権化
構図 有効 機能
実現
、
方策
政権
開発・導入
。保守党政権時代 導入
、労働党政権 、
NHS
実現
全国的 組織目標 常
明確 、具体的 指標 示
場」 廃止 宣言
。
NHS
通
「内部市
、購入者−供給分
離(purchaser-provider split) 存続 前提
主要政策文書 示
、詳細 業績評価枠組
政府
理解
(Webster
実施状況
責任
戦略保健局
権化(decentralization)
各
整理
目標 、
『NHS 計画』
活動
温存
行政内 執行 分
導入
、NHS
仕組
権化(devolution)
2002: 235-238)
。
第1
自
決
導入
実施 推進・援助・監督
方策
、
枠組
組織
地域住民 医療
PCT
。
NHS内部
運営 柔軟化
説明責任(accountability)
現場
行
地域社会・患
権限 移譲 医療機関
位置
購入
療
―
、
予算 主要部分 配分
対応
。同時
医療現場 近
追求
実施責任
近
、NHS
全国的基準(national standards) 体系 構築 医
者―
効率
(Primary Care Trust, PCT)
。PCT
貫
実施
最大 効
、全国目標 実現
集
、業績目標
、
課題
(NHS Executive 1999)
。
・
臨床的内容 踏 込
向上
業績評価基準 一部
NHS
、現代化 方策
、
質
、
意味
権限
異
、患者
資源 中
果
NHS改革 必
時期
医療
。同時 、限
第2
一貫
提供上 効率
経験 受
含
Health 2002)
。
政権
定
(Ham 2009: 236)
。
NHS
現代化機構(Moderni-
sation Agency) 設置
位置
、医学的 内容 踏 込
、
『NHS 計画』 推
改善
10年 及
一部
財務
導
現代化委員会(Modernisation Board) 設置
、
、単
(Powell
2008a)
。現代化 推進 向
進
枠組
根本的 組
意味
合意(Public
政権 特色 、政府
現代的
NHS
市民 要望 対応
換
公共
(Chancellor of the Exchequer 2002)
。
235-238; Powell 2008b)
。
「現代化」 、企業経営的
入、
提示
Service Agreement)
「現代化(modernisation)
」
手法
、特 重要 目標 、政府 市民 政策
実現目標
。
折衷的
。
目標
、後述
各
可視化
– 42 –
合致
供給者
行動
方策 行
、
5)
実現
。
政権下
IV NHS の構造改革
(GP) 診療 確保
NHS 組織の改革
1.
NHS 組 織
、1997 年
『新
宅緩和
『NHS 計画』 基本 修正
繰 返
行
。保守党政権
、
(Walsh 2003; Webster 2002)
、
年間
構造的
変化
中心
10
官 通
、保健大臣
政策実行
NHS
体制
PCT
方向付
域内
事務次
直接的 可能
。
、保健省 戦略的
管理運営
NHS
行
機能
吸収
(Ham 2009: 201-
206) 。
新
導入
形態
購入者 役割、
制度
(一圓 1999)
。
、医療
確保以外
保健計画、他
組織
確立
、
。従来
Authorities) 廃止
NHS 組織・自治体
設立
PCT
、
法令上
(Department of
義務
課
政権
第2期
組織
権限
部分(構想
増加
強調
・
保健当局(Health
PCT
責任
必要 病院
住民
確保
責任 持
医療 必要性
、
民間医療機関
任命
担
方、一定 地域医療
意味
「供給者」
理事
。
場合 GP
PCT
非執行理事
執行 関
、日常業務
委員長
理事
、多
執行委員会
決定
指導・監督
、28
戦略保健局
(Strategic Health Authorities、以下 SHA) 設置
、2006年 再編
NHS
供
PCT
。SHA
10
所管地域
委任契約
NHS
医療
改善活動(clinical governance) 推進
給 委託(commissioning) 含
役割
、執行
(Baggott 2004: 253; Smith and Goodwin 2006)
。
決
医療
非専門職
。NHS任命委員会 理事長
住民
確保
理事会
理事 過半数 超
等
対
。必要
、
「購入者」
。理事長
2002 年
(Department of Health
2008e)
。PCT
、実際
運営 、執行担当理事、財務担当理事、
公衆衛生担当理事、非執行理事 加
任務 法的 規定
7)
計画
。
任命 、任命
、時々 変化
予算 主要
75%以上)
(Secretary of State for
運営
、2006 年 統合・再編
法定組織
他
、地域住民 患者 近
Health 2002) 配分
。
152
連
雇用等
住民
・
、1999 年
、所管地
財政規律 遵守・平等原則
供給 地域住民 健康 向
上 責任
PCT
。
(森 2007)
所管地域 居住
医療
約 300
購入者−供給者
存続
委託
推進
(Department of Health 2001)
、PCT
保守党政権
対
診療所
携 推進、住民参加 推進 実施
、保
6)
分離
決
Health 2001; Department of Health 2008e)
。
NHS 執行管理部(NHS Executive) 廃止
健省内
一定 医療
予算保持一般医(GP fundholders) 同
様 発想
記述
(Department of Health 2006b; Ham 2009)
。
中央省庁
詳細
検査・在
(practice-based commissioning)
続 継続的改革 詳細
不可能
・眼圧検査
委託
。
、一般医 ―多
場合複数 診療所 共同 ―
構造改革
NHS』
責任
PCT
、2000 年代後半 入
NHS 改革
戦略的事項、
。他
自 供給
特 施設・設備 投資、情
報管理、専門職養成 所管
。一般医
Department of Health 2001)
。全国
– 43 –
(Baggott 2004;
枠組
海外社会保障研究 Winter 2009 No. 169
各地域
推進
病院医療
役割 一
。
供給 主要組織
NHS
SHA
政権以後 存続
独立性
−
高
平 重視
薬剤費
、
第1
形態− NHS 財団(foundation trust)
移行 推進
基準・監査
一般的原則・規制 下
組織機構・賃金設定、利益
用・不動産処分
用、 可能
、予算増
政権発足 翌年
的管理 受
委任
PCT
行
水準
述
唐突 表明
行
引 取
撤
。
「NHS
織改革
始
、効率、業績、成果 向上
可能性
見込
組織改革 大
62)
議論 呼 起
2006 年
後述
供給組織 対
5 年間
組
」
(Ham 2009:
本格的実施 行
、
表明
活動
以来史上最大
民保険料率
。
増加 近年
一
。
政権
医療改革 財政面
変化
政策整合的 見直 、病院
維持 両方
。
改革 利用者負担 問題 切 離
上回
、購入者
、経費
配分
仕組
際、PCT
PCT
確立
資源配分 、所管 住民
基準
RAWP)
開発
重
、資源配分
人頭方式(Weighted
考 方 、同委員会以後基本的
業績評価
維持
15)
。
、
付
。経常経費 配分
capitation formula)
、医療 効率化 公平
。
NHS 予算
検 討 委 員 会(Resource Allocation Working Party,
結果
支払 方式 導入、一般医 対
国
(HM
、過去 例
医療 必要性 満
特徴 、大胆 財政投入、地域住民間 資源配分
支払 、
大規模
特徴 、病院
経由
NHS 財政の改革
2003 年
示
−供給者分離 維持
。
2.
、2002 年 予算
(Klein 2006: 201)
。
第2
医療改革 特徴
。
1%上昇
Treasury 2002)
。
制 情報 収集・分析・公開 行 機関 整備
政権
改革 行
、安定的 財源確保
規
予算
実質年 7.4% 上昇 行
、
8)
4 年間行
(HM Treasury 2000)
。
退 制限、私費患者 優遇禁止、私的診療収入
上限 設定、譲与金 外部流出 禁止
高
方針 、2000 年
予算 実質年 6.1% 上昇
財団 設立 活動 点検 、直接保健省 行
制限
(Webster 2002: 232)
。番組
朝食」 (Klein 2006: 187, Delamonthe 2008:
1410)
、利益 出
5 年間
「英国歴史上
供給
(Monitor)
、法定組織「監査」
状況
支出 増加 、GDP 比 欧州
名
。
。
予算変更 行
医療
(Department of Health 2008a; Secretary of State for
同様
前政権 予算制約 拘束
首相 、経済全体
運営 可能 組織
NHS
救 」
。2000 年 1 月16 日 定番報道番組「朝食」
政府 直接
Health 2002; 伊藤 2006)
。NHS 財団
「NHS
(Webster 2002: 230)
、
大
利
大胆 追加
1997年 選挙公約
効率化
柔軟
資産活用等 柔軟 財務運
特殊公益法人
。
路線 打 出
留保・借入金
。
変化 、投資的経費 含
NHS
、
、利用者負担 外来
点 堅持
的財政投入
。2002 年 提案
NHS 財団 、
政権
、公
– 44 –
(Department of Health 2008d:
、具体的
、
計算方式
継続的
改訂
検討 常設 資源配分諮問委員
政権下
会(Advisory Committee on Resource Allocation,
ARCR)
行
2000)
。
政権
康格差対策 関
(Glennerster, et al.
政策
、健
補正 導入
一般医 診療
費用
、
(Department of Health 2004a)
。
成果
評価枠組
付 加
際、診療 質
(Quality and Outcome Frame評価
work, QOF)
NHS 改革
、支払
報償
(多田羅 2008)
。
通過
PCT
配分方式 計算 含
V 供給者制御のための諸方策
特徴的
。
第3
、病院
委託
支払
大量 予算 投入
一方、労働党政権
方策 用
供給
全国共通 活動実績
(Street and Maynard 2007)
。
用
、多
国
織
制御
医療資源群(Health Resource Groups)
支払
、結果
(Payment by Results, PbR) 呼
支払
金額 平均的 費用
。支払
決
外的 場合 扱
支払
NHS
簡略化
、NHS
支払
金額
運営 自由度 高
影響 関心
第4
NHS
変化
点
。特
支払金額 増
一般医 契約内容
中 、
保守党政権下
異
。
、独立機関(
) 用
下
委任契約
改
。
1.
初否定的
支払
、診
契約 結 、1 次医療
(pri-
紹介
築 打 出
、高度化
根幹
2003a)
。診療所 、必須
、登録患者数
対応
出
付加
、
。
、大規模
2002 年頃
、NHS
供給者 業績向上策 打
(Lewis, et al. 2009)
。
方策
、競争主体 育成、競争条件 明確化・標準化
属性、費用
包括支払
構
購入者−供給者分離 全面的
内外 競争
(Department of Health
NHS
(Powell 2000: 91)
。
予算投入 本格的 行
付加
政権 当
、協力 連携
廃止
行 必須
検診・予防接種
競争原理
市場機構 競争 活用
。
、病人 治療
要因
強調
革、技術評価 推進、
mary medical services) 提供義務 負 。
合
「市場」 導
NHS
監査・事前審査・調査勧告 強化、業績評価 公
明確
(pay for performance) 導入
、子宮
複合的
。
、一般医 対
PCT
原理
原
点 、官僚制
表、購入者−供給者分離
支払 方式
、支払金額 算定法 診療業績 応
療所
、
一
4
。
整理
中
依拠
方策
NHS
NHS財団
追求
原理
4
依拠
改革
間 競争 促
NHS
理
入
効率化
与 、診察 実働状況 応
機構
(trust)
、官僚制
(Le Grand 2007)
、
、
委託 作業
PCT
社会目標実現
(command-control)
、
、例
。結果
。Le Grand(2007)
(voice)
、
。2003 年度
段階的 導入
2008年度
組
、
「市場」 「競争」
(market)
、意見表明
Groups, DRG) 同様 診断・処置・手術等
単位
試
、医療政策
診断関連群(Diagnostic Related
区分
、
両面
受
、NHS
– 45 –
行
。前者
自律性 向上
NHS 財
海外社会保障研究 Winter 2009 No. 169
団(NHS foundation trust)9)
立、新
競争主体
運営形態
設
営利部門 含
、PCT
国共通 活動実績
独立
支払
方式
、他方
性 評価 推進
全
、政府
進、
(Department of Health
PFI
、新労働党
、私的部門
連携
。2005 年
68
追求
建設・改築
実施
目
。後者
統制
、政府
継続的 改訂
病院
介護者 経験、NHS
PFI
。1997
長
NHS創設
病院
4分
供給面
公私連携
1以下
続
議論
。
『NHS 計画』
私連携
枠組
結果、
多
率、入院待機者
等
課題
述
公表
公
複数
順位表 公表
改革
PCT
Centres, DTCs) 設立 民間
。2004 年
立
(King’s Funds 2005: 64)
、2003 年
継続的
運営 増
、
政権 推進
医療
供給組織 義務
評価
2001 年
、総医療費 中 私的医療費 占
割合 、1997 年
20%、2007 年
公表
目標達成 向
(Department of
医療 質
10)
、NHS
政権
。
官僚制 変化 複合的
。一方
、実施
運営
方式
織
– 46 –
、
活動 、供給者 性格 関
方式 強
、政府 点検 理念 方向 定
上 、具体的 作業 専門的機能
権
業績
(Ham 2009: 236)
。
事後的 点検(inspection)
官僚制
NHS医療
対
NHS
、保健省 詳細 指示
(Office for National Statistics 2009)
。
促
(Secretary of State for Health
、PCT
18%
、各地方組織
改善活動
11)
支出増加
組織
、
、専門職
1997,1998) 。
。
業績 達成 迫
、NHS 内
目標設定
Health 2004b)
。
以来、
保健当局
権限移譲
公
開設
優
全国共通目標部分 簡素化
実情 応
時点
10 月 最初 民間
民間機関
委
方式 用
(Chang 2007)
。
2000)
、2002年
(Diagnostic and Treatment
死亡
(NHS Executive
・
、
変更
診療
提示
多面的 評価基準 、各領域
基本的
関
、各領域
、予防接種率、術後死亡率
指標
of Health/Independent Health care Association
外科治療
含
・
(Department
、白内障 手術
直接的 健康上
領域
6
1999)
。
極
枠組
、適切 医療 効果的 供給、効率、患者・
(King’s Fund, 2005)
。
性質
PCT
、地域住民 健康状態 向上、公平
NHS
100
、2005年
2.
意味
強
業績評価 枠組
形
病院 建物 平均築年数
低下
推
。1999年 保健当局 業績評価
、私的医療
政策
診療
地域住民 健康 医療供給 責任
2008b)
。
年
統制
、集 権 的
明確化
、
従
技術効率
(Klein 2006: 222)
。
and Competition Panel for NHS-Funded Services)
競争
、全国的共通
医学上 臨床的 内容
標設定
NHS 協力・競争委員会(Co-operation
委任契約
意味 集権的統制 緩
業績評価基準 設定、薬剤 手術
。後者
NHS
移譲
PCT
私
的医療機関(Independent Sector Providers)
調達、
限
。
公的組
役割 担 組織 数次
政権下
改組 行
、逐一
煩雑
、2009 年 8 月 状況 以下 概観
多岐
的
。
規制 行
NHS
・PCT
、設置主体
委任方式
適切性
組織
織
行
設立
「 監 査(Monitor)
」
(Monitor 2009)
。
味
PCT
Institute for Health and Clinical Excellence, NICE)
法定組
。同機構 特別保健局(special health author-
13)
地位
ity)
。NICE
一般的
意
活動 点検 、戦略保健局 行
、議会 説明責任 持
「証拠
役割
Based Medicine, EBM)
」 「証拠
政策形
(Evidence-Based Policy)
」 考 方
規制 、
与
独立
) 担
課題
臨床
、
証拠 収集・分析 、利用可能 形態
組 織(
発行
整理 重要
(Davies, et al. 2000; Gray
2005)
。2008 年度 場合、19
。2006 年 保健省 規制 枠組
衆衛生事業・39
検討 、選択 競争 推進、委任契約 適切
発行
設定 公平 資源配分、資産 適切 運用、緊急
術
適切性 、
時対応
役割 整理
、関係機関
7
組織単位
NHS財団
基準 加
。
、臨床
直接関与
作成
。
一
血管疾患
専門的医療
基準
枠組
全国
、
、深刻 精神疾患 患 人々
効果
– 47 –
等
成
、先 述
立
医療 質向上 向
、官僚制
統治
質 向上 制度化
。
、心 健康 促進、基礎医療
官僚
NICE
専門職主義 結
及
意味
。
協力
意味
順守
14)
活動 制度化 同
。
精神保健・医療
PCT
、
枠組
専門職
、具体
、149
新技
解
的統制 手法 一
的 質 高 医療 基準 政府 示 全国
1999 年 最初 出
質 高
義務付
、高齢者医療 脳
(National Service Framework)
評価対象
、技術評価 結果
業績評価
技術評価
情報 総合 、専門職 同
僚的関係
(Department of Health 2006a)
。
公
(National Institute for Health and Clinical
Excellence 2009)
。主
12)
診療指針、7
診断・治療処置、30
性、供給者 業績評価 情報提供 適切性、価格
全国
医療(Evidence-
公衆衛生事業 有効性 適切 実施法
医療供給
枠組
(Ham 2009:
、国立臨床評価機構(National
。
PCT
全国
使用
発行
点検
含
、
発行
行 、
NHS 財団 法令順守・財務等 管理・運営面
監督
、腎臓疾
薬剤 治療方法 有効性評価・経済的評価
点検
、特 独立性 高 地位 与
、
、冠動
100-101)
。
関
、監査委員会(Audit Commission)
。
患、長期的神経疾患・障
別 、NHS
適切性
記載
、高齢者、糖尿病、子
枠組
点検
経費執行
脈疾患、
情報提供
(Department of Health 2006a)
。
実施方策
(Department of Health 1999)
。2008 年
。同委員会 、
業績評価
、地方
全国的措置、成果指標、
質委員会(Care Quality Commission)
、自殺 予防
、全国基準、実施
内容 含 医療供給組織 規制
中 、安全性 質 保障
、介護者
NHS 改革
試
海外社会保障研究 Winter 2009 No. 169
専門職の統制と患者・住民参加
3.
一方、専門職 一人一人
活動 疑念
、
、
診療
医師 個別 臨床技能 評価体
患者 相談
談
(Patient Advice and Liaison Service,
PALS) 、苦情処理
制 全国臨床技能評価局(National Clinical Assessment Authority) 設置
。各種 専
行
15)
門職 自律的統括組織 活動 促進
、
実施
向
要項
組織
計画
強調
、
地域参画
(LINKS)
。
以上
NHS
変
改革
業績
中 、NHS
変化
?独立医療
・
点検
(Department of
Health 2003b)
。
義務 後 戦略保健局
負
結果
、以下
1997 年
定
。
16)
義務付
療供給 責任
加
、特 地域
医
、以下
PCT
mittee 2007)
。
1974 年
各地域
設置
cils) 廃止
、PCT・NHS
民 意見 反映
、
患者・住
組織
活動 支援
6
以内
。1 次医療専門職(医師、
看護師、等)
診療
月、外来医療
目標 設
48 時間以内
定
。
目標 設定 、各
評価 反映
必要 変更
。
、入院治療
月
3
患者
18)
介
組織
全国医
18
病院治療 最大待機期間 関
and Public Involvement in Health) 設立
月以上 長期待機者 消失
住民
不満
対応
待機期間 減少
– 48 –
GP
紹
目標
。
2000 年以後、
。地域
業績
目標 、2002 年
、NHS 改善計画(2004)
月 設定
月
3
24 時間以内、GP
療患者・住民参画委員会(Commission for Patient
保健協議会
最大
待機期間 、入院治療
地域保健協議会(Community Health Coun17)
示
、
『NHS 計画』
診療
(House of Commons Health Com-
結果
全国待機者数 減
、NHS 財団 理事 過半数 選挙
患者・住民 代表
2005 年
(King’s Fund 2005)
。
NHS
(Department of Health
措置
連携 強
VI ブレア改革における NHS の変化
NHS 改革
、
義務
選
。
19)
、患者・住民参加措置 取
2008c)
。
継
参
提供計画
更・実施
財団
引
(Florin and Dixon 2004;
Forster and Gabe 2008)
。
PCT
自治体
改組
、
、
加・参画 強
NHS
、地方自治体
2008 年 4 月
患者・住民 意見表明(voice)
最初
点検
、患者
(Chief
NHS
参加、個別 苦情処理
、NHS 組織 監査 行 権限 与
Medical Officer 2008)
。
患者 要望 応
意見表出 場 確保、
。一方 、地域社会
、2008 年
出
組織改革
患者評価 継続的調査 実施、PCT 等 理事会
意見表明
、登録医師
検討 行
。
、一次医療 含
全国的 医療事故 集約体制 整備 行
資格 更新制導入 向
独立不服・権利擁護
引 継
Service, ICAS)
患者安全局(National Patient Safety Agency)
(Leatherman and Sutherland 2008)
。
行
(Independent Complaints and Advocacy
公的機関
医療規制検討委員会(CHRE) 設立
患者助言相
上 待機者数 減少 、12
。
全体
、2004 年 時点
政権下
入院医療 向
月半以上
2
2004 年
待機期間 必要
半数
、政策目標 達成
待機期間
問題 解消
、業務統計上
2 日以内 受
。
評価法 検討 要
通
「隠
示
話
難
関
問題
、
日本
640 万件
急拡大
。
、普遍性、包括
性、利用者負担 実質的
原則
、組織
政府
、全体
同様 評価 行
財政制度
改革
行
中
評価
。一方 、2002 年 予想
向上
質 高 医療
大
存続
推移
可能性
変化
・
待機的手術
2005 年
11%増加
4%減少
、日帰 手術
診療件数
件数
。入院
130%以上 増加 、1998 年
。
安価
剤
少
電話相談
700 万件
到達
、支払
独立性 高
2002 年
成立
費用的
使用 年間
、1999 年
。
始
– 49 –
。NICE
独立
、購入者
意味
供給者
行
共通 競争条件
NHS財団病院 運営
NHS
関心
向
移行
。NHS
医療 質 高
解剖学
体制
生理学
言
2006: 219)
、
。
方
。
2001年以後
、
増加額
変化
全国的 標準化
、心血
使用
NHS
支払
2005 年
、20% 増加
2006 年 間
組織 設立
、
。処方
管系 薬剤 処方
当初 見込
。GP
20%増加
仕組
・
質委員会
手術
頑強
。保健当局 廃止
NHS 財団
1998 年
正確
推計
原則 実現
策 明
(Wanless, et al. 2007)
。
病院
基本原則
。
、
指摘
政策手段 登場
華々
中 (近藤 2004)
、
提供
費用 要
改組、新
業績評価 枠組
生産性
、
(Oliver
2005)
。
政策 方向 、適切
基本
NHS
、維 持
。
2007 年
変
念頭
必要
1999年度
何
示唆 検討
考
情報提供 盛
、2003 年度
大枠
?英国 医療制度
、電
年間電話件数
政権 改
、医療保障制度
必要
165 万件
、確定的 結論
駆 足
革
(NHS Direct) 創設 普及
。NHS
、用
。
以上
待機期
。
1 次医療
10 年間 変化
。一方 、検
診療過程
間・者」
評価法 確立
結果 異
出
立 入
課題
、
評価法
2 日以上待
150 万
質 社会経済
影響 含
診察
。NHS
23% 患者
必要
訪問者数
生産性 、医療
NHS
GP
急
。
100%
、NHS 患者調査
査待
普及 、月刊
及
。
1 次医療
・
NHS
速
NHS 改革
手段
。本稿 述
改革
(Klein
NHS
原則
実現
模索
、目標 具体化 、技術
海外社会保障研究 Winter 2009 No. 169
的効率
基準
自律性 高
。
示
実施
上 、各組織
戦略
医療保障 理念 原則 具体的
共有
、実現方策 工夫
改革 進 方 ―現実
議論
医療
各政策
多
―日本 医療保障 今後 考
上 示唆的
。
政策 目標 実現
手段 新
、実現 向
開発
政府 政治的
政策形成能力 重要
前提
、医療政策 結果
任 問
状況 必要
政治責
。保健大臣 医療
提供 責任 負
造
英国NHS
変化
、NHS 財団
業務 遂行
政府 指揮統制
織形態 主流
造
揺
。
場合
生
経常
外
、
(Klein
、自律性
険医療機関 医療供給 実施
組
責任構
可能性
2006)
。社会保険制度
責任構
高
保
日本
、制度改革 必要 政治的凝集力
構築
。
考
、姿 変
政権
10年
問題
今日
政治的産物
、日本 医療保障
教訓 言
NHS
重要
。
謝辞
本研究 科研費(20402070)
「生存学」創成拠点 助成 受
COE
。
注
1) Greer(2004)
国 医療政策 展開 特色 ,
専門職主義,
市場(主義)
,
地域主
寛大 管理主義 呼
4
義,北
.
2) 90 年代 労働党内
「第 3
道」 掲
勢
以前 伝統的 労働党 勢力 対比
,前者 New Labour 後者 Old Labour 呼
中
.
,前者 既定 路線
定着
,両者 区別
徐々 減
.
3)『新
NHS』
,予算 毎年上
,官
僚制
患者
用
当面
支出金額
述
,中長期的 具体的数値
記載
(Secretary of State for Health 1997:
para. 9.5)
.
4) NHS Modernization Agency 2000 年 設置
基
礎医療開発
(primary care development team)
改組
(Baggott 2004: 258-9)
.
5) 一般医予算保持制度(GP fundholders) 廃止
.
6) NHS 主管担当執行委員(NHS Chief Executive) 保
健省内部 職
.2000 年
2006 年
,
NHS管理業務
重
保健省事務次
官 Nigel Crisp
兼任
(Ham 2009:
202)
,後任人事 兼任
行
.
7) 原則的
一般医 登録
住民 意味
,救
急医療等
住民 対
提供
.
8)「監査」
,2009年8月1日 時点 122 NHS
Foundation Trust
(www.monitor-nhsft.gov.uk)
.
9) NHS 財団 経営 独立性・柔軟性
意味
NHS
異
,PCT
委任契約
NHS機構
位置
基本的 NHS
同様
.煩雑
,NHS 機構
仕組
関
記述
両者 並列
記述
,
単 NHS
記述
.
10)
内容 示
臨床統治(clinical governance)
用語 用
.
質向上
制度的組織化 ,伝統的 専門職 自己統治 十分
機能
示 事件 90年代末 注目
浴
背景
行
(Halligan and
Donaldson 2001)
.
11)臨床医 質 向上
同僚審査(medical audit
clinical audit) ,90 年代
促進
(Johnston 2000)
.
12)専門職資格・医療材料 関
規制
割愛
.
13)訳 ,伊藤(2006: 90)
.
14)NICE 技術評価
,PCT間
診療内容
減少
,
無視
差
考
.
15)2001 年 設立
,後 組織的
患者安全局 統
合
.
16)National Health Service Act 2006 第 7 付則.
17)
労働党 政策 修正
,労
働運動 消費者運動
不評
(Webster
– 50 –
力
政権下
2002: 245)
.
18)正式
患者・住民参画
(Patient and
Public Involvement Forum)
,単 患者
略
多 .
19)
背景
,患者
住民 代表性 担
保
仕組
,個々
活動
積極的 評価 有
,
全国医療患者・住民参画委員会
機能
,
一緒 廃止
決
観測
(House of Commons
Health Committee 2007: 30-31)
.
文 献
Baggott, R. 2004. Health and Health Care in Britain,
Houndmills and New York: Palgrave Macmillan.
Cabinet Office Strategy Unit. 2008. ‘Excellence and fairness:
achieving world class public services’, London: Cabinet
Office.
Chancellor of the Exchequer. 2002. ‘2002 spending review:
public service agreements’, London: HM Treasury.
___________________________. 2007. Meeting the aspirations of the British people: 2007 Pre-Budget Report and
Comprehensive Spending Review (Cm 7227), London:
The Stationary Office.
Chang, L.C. 2007. ‘The NHS performance assessment
framework as a balanced scorecard approach: Limitations and implications’, International Journal of Public
Sector Management 20(2): 101-117.
Chief Medical Officer. 2008. ‘Medical revalidation - principles and next steps: The Report of the Chief Medical
Officer for England’s Working Group’, London: Department of Health.
Davies, H. T. O. Nutley, S. M. and Smith, P. C. (eds) 2000.
What Works? Evidence-Based Policy and Practice in
Public Services, Bristol: Policy Press.
Department of Health. 1999. ‘National service framework
for mental health: modern standards and service models’, London: Department of Health.
______________________. 2001. ‘Shifting the balance of
power within the NHS - Securing delivery’, London:
Department of Health.
______________________. 2003a. ‘Delivering investment
in general practice: implementing the new GMS contract’, London: Department of Health.
______________________. 2003b. ‘Strengthening accountability - involving patients and the public: policy guidance. Section 11 of the Health and Social Care Act
2001’, London: Department of Health.
______________________. 2004a. ‘Global sum allocation
NHS 改革
formula’, London: Department of Health.
______________________. 2004b. ‘National standards, local
action: Health and social care standards and planning
framework 2005/06-2007/08’, London: Department of
Health.
______________________. 2006a. ‘The Future of regulation of health and social care in England’, London:
Department of Health
______________________. 2006b. ‘Health reform in England: Update and commissioning framework’, London:
Department of Health.
______________________. 2008a. ‘Applying of NHS foundation trust status: Guide for application’, London:
Department of Health.
______________________. 2008b. ‘The operating framework for the NHS in England 2009/10’, London:
Department of Health.
______________________. 2008c. ‘Real involvement: working with people to improve services’, London: Department of Health.
______________________. 2008d. ‘Resource allocation:
weighted capitation formula - sixth edition’, London:
Department of Health.
______________________. 2008e. ‘The role of the Primary
Care Trust board in world class commissioning’, London: Department of Health.
Department of Health/Independent Health care Association.
2000. ‘For the Benefit of Patients. A concordat with the
private and voluntary health care provider sector’, London: Department of Health.
Florin, D. and Dixon, J. 2004. ‘Public involvement in health
care’, BMJ 328(7432): 159-161.
Forster, R. and Gabe, J. 2008. ‘Voice or choice? Patient and
public involvement in the National Health Service in
England under New Labour’, International Journal of
Health Services 38(2): 333-356.
Glennerster, H., Hills, J. and Travers, T. 2000. Paying for
Health, Education, and Housing : How Does the Centre
Pull the Purse Strings?, Oxford, New York: Oxford
University Press.
:
意思決定
行
』東京:
・
.
Greener, I. 2009. ‘The stages of New Labour’, in M. Powell
(ed) Modernising the Welfare State: The Blair Legacy,
Gray, J. A. M. 2005.『
基
Bristol: Policy.
Greer, S. 2004. Territorial Politics and Health Policy: UK
Health Policy in Comparative Perspective, Manchester
– 51 –
and New York: Manchester University Press.
海外社会保障研究 Winter 2009 No. 169
Halligan, A. and Donaldson, L. 2001. ‘Implementing clinical
governance: turning vision into reality’, BMJ 322(7299):
1413-1417.
Ham, C. 2009. Health Policy in Britain, 6th edition., Houndmils and New York: Palgrave Macmillan.
HM Treasury. 2000. ‘Budget 2000: Prudent for a purpose:
Working for a stronger and fairer Britain’, London: The
Stationary Office.
_____________. 2002. ‘Budget 2002: The strength to make
long-term decision: Investing in an enterprising, fairer
Britain’, London: The Stationary Office.
House of Commons Health Committee. 2007. ‘Patient and
public involvement in the NHS. Third report of session
2006–07.Volume I’, London: The Stationary Office.
Johnston, G., Crombie, I. K., Davies, H. T., Alder, E. M. and
Millard, A. 2000. ‘Reviewing audit: barriers and facilitating factors for effective clinical audit’, Quality in
Health Care 9(1): 23-36.
King’s Fund. 2005. ‘An Independent audit of the NHS under
Labour (1997-2005)’, London: King’s Fund.
Klein, R. 2006. The New Politics of the NHS: From Creation
to Reinvention, Fifth edition, Oxford; Seattle: Radcliffe
Publishing.
Labour Party. 1997. ‘New Labour, New Life For Britain
(election manifesto)’, London: Labour Party.
Le Grand, J. 2007. The Other Visible Hand, Oxford: Oxford
University Press.
Leatherman, S. and Sutherland, K. 2008. ‘The quest for
quality: Refining the NHS: A policy analysis and chartbook’, London: The Nuffield Institute.
Lewis, R., Smith, J. and Harrison, A. 2009. ‘From quasimarket to market in the National Health Service in England: what does this mean for the purchasing of health
services?’ J Health Serv Res Policy 14(1): 44-51.
Monitor. 2009. ‘About Monitor: Effective regulation, better
patient care’: Monitor.
National Institute for Health and Clinical Excellence. 2009.
‘Annual Reports and Accounts 2008/09 Volume 1’, London: The Stationary Office.
NHS Executive. 1999. ‘The NHS performance assessment
framework’, London: The Stationary Office.
Office for National Statistics. 2009. ‘Expenditure on health
care in the UK’.
Oliver, A. 2005. ‘The English National Health Service: 1979-2005’, Health Econ 14(Suppl 1): S75-99.
Powell, M. 2000. ‘Analysing the ‘new’ British National
Health Service’, International Journal of Health Planning and Management 15(2): 89-101.
state’, in M. Powell (ed) Modernising the Welfare State:
The Blair Legacy, Bristol: Policy.
_________ (ed) 2008b. Modernising the Welfare State: The
Blair Legacy, Bristol: Policy.
Secretary of State for Health. 1997. The New NHS: Modern,
Dependable (Cm 3807), London: The Stationary Office.
___________________________. 1998. ‘A first class service: Quality in the new NHS’, London: HMSO.
___________________________. 2000. ‘The NHS plan: A
plan for investment, A plan for reform (Cm 4818-I)’,
London: The Stationery Office.
___________________________. 2002. ‘Delivering the NHS
plan: Next steps on investment, next steps on reform (Cm
5503)’, Norwich: The Stationary Office.
___________________________. 2008. ‘High quality care
for all: NHS Next Stage Review final report (Cm7432)’,
London: Department of Health.
Smith, J. and Goodwin, N. 2006. Towards Managed Primary
Care: The Role and Experience of Primary Care Organisations, Aldershot: Ashgate.
Street, A. and Maynard, A. 2007. ‘Activity based financing
in England: The need for continual refinement of payment by results’, Health Economics, Policy and Law
2(04): 419-427.
The Prime Minister and the Minister for the Cabinet Office.
1999. ‘Modernising government (Cm. 4310)’, London:
The Stationary Office.
Walsh, K. 2003. ‘Foundation hospitals: A new direction for
NHS reform?’ Journal of the Royal Society of Medicine
96: 106-110.
Wanless, D., Appleby, J., Harrison, A. and Patel, D. 2007.
‘Our future health secured?: A review of NHS funding
and performance’, London: King’s Fund.
Webster, C. 2002. The National Health Service: A Political
History, New edition, Oxford: Oxford University Press.
医療保障制度 関
研究会編 2009「
医療保障制度 関
調査研究報告書【2008 年
版】
」東京:医療経済研究機構.
池上 直己 1987『成熟社会 医療政策:
「選
択」 日本』東京:保健同人社.
伊藤 善典 2006『
政権 医療福祉改革−市場機能
活用 社会的排除
取組 −』京都:
書房.
一圓 光彌 1982『
社会保障論』東京:光生館.
_____ 1995「
社会保障研究 今日−医
療」
『海外社会保障研究』第 111 号:25-29.
_____ 1999「国民保健
」武川正吾・塩野谷
祐一編『先進諸国 社会保障 I
』東京:東
_________. 2008a, ‘Introduction: modernising the welfare
– 52 –
京大学出版会.
政権下
小川 喜一 1968『
国営医療事業 成立過程 関
研究』東京:風間書房.
樫原 朗 1993『国民保健
(
・
) 展開』京都:法律文化社.
郡司篤晃編著 2004『医療 福祉
市場 役割
限界:
経験 日本 課題』上尾:聖学院
大学出版会.
近藤 克則 2004『
「医療費抑制 時代」 超
』東京:
医学書院.
武内 和久・竹之下 泰志 2009『公平・無料・国営 貫
英国 医療改革』東京:集英社.
多田羅 浩三 2008「
地域包括
体制
地平」
『海外社会保障研究』第 162 号:16-28.
NHS 改革
南島 和久 2009「
政策評価
− PSA
対
中心
−」山谷清志編『諸外国
政策
評価
関
調査研究─報告書
─』東京:総務省行政評価局.
松溪 憲雄 1998『
医療保障−
展開過程
−』東京:光生館.
森 宏一郎 2007「
医療制度 (NHS) 改革―
政権
政権
現在―」東京:日
医総研.
山口 二郎 2005『
時代
』東京:岩波書店.
– 53 –
(
・
立命館大学教授)