概要議事録(PDF:298.6KB) - 大磯町

生沢地区卓話集会
日
時
町出席者
平成 23 年7月 10 日(日)10:00~
会場
概要議事録
生沢会館
参加人数
32名
中﨑町長、依田教育長、首席理事、理事、髙橋専門員、町民課長、すぐやる室長、建設課
長、都市計画課技幹、ほか(全 15 名)
髙橋:あいさつ。開会
区長:あいさつ。大勢の方にご参加いただき感謝申し上げる。忌憚のない意見を出していただき、町政
に反映していただきたいと思う。
町長:町政に携わり 7 カ月が経過した。職員が町民の質問・意見にストレートに回答しないと感じる一
方で、職員としても即答できること、できることできないことがあることもわかってきた。その
なかで、皆さんの質問・要望にできるかぎりこの場で回答できるよう多くの職員が来ている。本
日お越しいただいた多くの方と意見を交わしていきたい。忌憚のないご意見をお願いできればと
思う。
首席:役場の 13 課のうち 9 課の課長は 40 代になっている。これから数年のうちに 50 人の職員が退職
するので、職員を育てる意味で進めている。
(職員の紹介)部長制度を 2 年ほど前に廃止している
ため、町長の下に理事がおり、課長がすべての責任を持って仕事を行っている。中﨑町長が就任
し、現在、組織をどのようにすることがよいかを検討している。
髙橋:肩書は地域コーディネータとなっていますが、地域と町のパイプ役になればよいと考えている。
私は新潟で中越地震も体験した。広域行政についても経験し、これらの体験を大磯町で活かせた
らと考えている。どの地区でも話しているが、大磯は文化の発信地としてすばらしいものをもっ
ていると思う。生沢から世界に誇れるものがきっとあると思うので、是非、カードの片隅にでも
書いていただきたい。なお、今回の震災の被災地に町職員を派遣している。町長も今晩から石巻
市に出かける。
町長:3 泊 4 日で石巻市に視察に行く。地形的にはリアス式ということで相模湾と異なるが、教訓とす
ることは多くある。職員を石巻市の避難所に派遣しており、災害から 4 ヶ月が経過したが、被災
地での支援状況について報告をまとめており、広報等で皆さんに発信していきたいと考えている。
震災に対応するためには、コミュニティづくりが大変重要となってくる。4 名で視察に参加する
が石巻の各避難所をかけずり回り、山積している問題についてこの目で確かめてくる。
町:今回の震災で津波がクローズアップされ、町では海抜マップを作製した。生沢地区には配布されて
いないが、公共施設、町 HP でも見ることができるのでご覧いただきたい。海抜を知ることでど
の方向に避難すればよいのかを参考にしてほしい。生沢地区では、蓼ヶ尻公園 16.3m、国府中学
校 32~37mである。また、海岸近くには海抜表示板を 30 箇所に設置しており、今後 100 箇所ほ
ど増設する。全国瞬時警報システム(J アラート)を 4 月から導入した。気象庁からの情報が衛
星を通じて防災行政無線から放送される。緊急地震速報、大津波警報などのサイレンが防災行政
無線から流されるので、聞こえたら避難をしていただきたい。一時(いっとき)避難場所とは災
害、地震、津波、土砂崩れなどが発生した時に一時的に避難して様子を見るところとなる。地域
で一時的に集まる場所を決めておいていただきたい。広域避難場所は大規模地震により大火災が
発生した時に避難するところであるが、町北部は家が密集していない場合は、空地などに避難し
てもらえればよい。指定避難所は自宅の被災や、余震などにより自宅で生活ができない方が入所
する施設であり、この地区では国府中学校となる。町で食料、毛布、ガソリンなどを備蓄してい
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る。飲料水はペットボトルのほかに町内 3 箇所に設置されている耐震性貯水槽に 200t 確保してい
る。非常持ち出し品(懐中電灯、携帯ラジオ等)をリュックサックなどに入れていつでも持ち出
せるところに置いておくことが必要。土砂災害危険個所について、町内には土石流危険渓流が 14
箇所、急傾斜地危険個所が 88 箇所ある。生沢地区としては、土石流危険渓流については境川周辺
等、急傾斜地危険個所については国府中学校、国府保育園付近等がある。崖の亀裂から水が出る、
小石が落ちてくるなど前兆現象が見られたら避難と通報をお願いしたい。防災行政無線が町内に
56 か所あるが、風向き、地形、スピーカー同士のハウリングにより聞きづらいことがある。6月
から時差放送を取り入れ、聞こえるようになった地区もある。7 月 20 日に放送のテストを行い音
量やスピーカーの方向調整等により改善を図る。それでも改善のできない地域については、家庭
に個別の受信機器を配布することも検討している。防災行政無線ダイヤルでも内容を確認するこ
ともできるが、今後、携帯電話のメール配信サービスを導入する方向で進めていく。整備ができ
たら皆さんに伝えていく。
住民:防災備品でトイレについて触れなかったが、災害時どのように対応するのか。
町:指定避難場所に非常用トイレを配備している。段ボールやビニールでつくられた簡易トイレや運動
公園にはマンホールトイレなどを配備している。
住民:どのような震災を想定して対策を講じているのか。小田原市では、神奈川県西部地震により小田
原市で震度6強の地震が発生、津波は 10 分以内に到達することを想定しているようだ。県は津波
8~20 分後に到達することを想定していると聞く。ライフラインやインフラへの被害について、
平塚市はインフラへの被害は生じないという想定のもと対策を講じていたが、大磯町ではどのよ
うに想定しているのか、また、その根拠は。
町:大磯町は県の地震被害想定に基づき対策を講じている。单関東大震災で震度6強の地震が発生、2
~5mの津波が 5~15 分に到達すると想定している。インフラは平塚と同様の想定になる。大磯
は都市ガスが普及していないので、ガスについては平塚市に比べると被害が尐ないと考えている。
先日の震災に基づき、県の想定も年内に見直されるので、大磯町も見直しに応じてハザードマッ
プ等を修正する。
住民:私は新潟地震を経験したが、電気、水道は使用できなくなると考えた方がよい。ライフラインに
被害がないと想定するかどうかで震災の対応が大きく異なる。電気が使えない場合、国府中学校
の水洗トイレは使えるのか。先日の震災ではJRが運休したため、小田原高校の生徒職員 600 人
が学校で一晩過ごした。多様な想定をすると話がまとまらないので、一定の想定に沿って計画を
進めることが必要である。
町:県が修正する震災の想定に基づき、町として対策を講じる。帰宅困難者への対策も必要であり、JR
等の機関とも調整を行う。町では避難所運営マニュアルを作成しています。被災時における各地
区との情報伝達手段としては、各自治会に MCA 無線の配備を行っていく。
住民:小田原市单部では MCA 無線を使用したが回線がパンクしたという。国府中学校には何人が避難
すると想定しているのか。平塚市の避難者数の算出方法を参考に私が計算したところ、1,000 人
強の避難者しか収容できないようだが、国府中学校への避難者は対応できるのか。
町:4,349 名が受け入れ可能で、3 日間生活できる食糧・水の備蓄がある。MCA 無線については業者に
確認したが、震災直後にはパンクするも 30 分で復旧したと聞いている。
住民:4,300 人の根拠は。
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町:校舎の面積等により収容可能人数を算出している。
髙橋:防災無線は聞き取れているか。
住民:窓を開ければ聞こえる。放送で話すスピードがゆっくりすぎることも聞き取りにくい原因の 1 つ
ではないか。
町:職員による放送と、合成音声による放送の2パターンあるが、話すスピードについては改善を図っ
ていく。放送エリアをブロック割りした時差放送を実施している。
町長:停電となった場合、水洗トイレは使用できるのか。
住民:停電時には水洗トイレは使用できなくなるが、貯水槽の水をバケツに汲み汚物を流すことは可能
である。以前の、避難所開設訓練でも実施している。
住民:職員の肉声で放送する場合、どこで放送を行っているのか。
町:平日の昼間は役場で、夜間・休日は消防署が放送を行っている。
住民:先日の震災では放送施設が津波の被害を受けたと聞いている。大磯町では放送する場所の耐震化
や津波に対しての対策はとられているのか。
町:役場、消防署は耐震化されており震度6の地震に耐えられる。しかし、非常電源装置が役場地下に
設置されており、津波被害を受ける可能性がある。
住民:役場は海が近く海抜も低い。支所のほうが海から離れているので津波の被害が尐ないと考えられ
る。支所を本庁舎代替施設として整備する必要があるのではないか。
町:現状では役場本庁舎が被害を受けた場合、消防署が災害対策本部となる。海抜の高い運動公園に災
害対策本部を設置することも含め検討を行っていく。
町長:消防署の耐震状況は。
消防長:消防署は耐震化済みであるが、海抜 10 メートル程に位置し1階の車庫に電源が設置されてい
るので津波の被害を受ける可能性はある。
町長:想定する災害により大きく対策が異なってくる。260 人の町職員がいるが、町外に 160 人、町内
に 100 人が住んでいる。非常時には町内に住む職員のうち 30~40%しか対応できない。避難にあ
たり災害情報を提供することが基本となる。災害時要援護者台帳に 985 人が登録されており、町
としては登録者の安全確保に全力を尽くさなければならない。それ以外の方は、町民の自助、地
域の共助の力により避難をお願いする部分が出てくる。災害情報の主要な連絡方法である防災無
線が、本庁舎地下や消防署1階に非常電源が設置されており津波の被害を受け使用できなくなる
ようでは震災に対応できないので改善を図る。
髙橋:一人でも多くの意見をいただきたいので緑のカードに記入してほしい。
住民:津波について生沢地区は問題ないということがわかった。大震災の地殻変動により断層が動いて
いると聞いているが、近くには生沢断層があるので不安である。また、国府中学校付近にも断層
があると聞いている。断層が動くことによる被害について、地震関係の会議があったときに専門
家に聞くなど対応をしてほしい。防災マップではどのような地震を想定しているのかを含めて対
応を明確にしてほしい。
町:ハザードマップについては、県の地震被害想定の見直しを受けて修正を行う。单関東地震を想定し
てハザードマップを作成しているが、それ以外の地震ついても、発生の可能性を反映し作成する
予定である。
町長:過去の災害から学ぶため、広報 8 月号からこれまでの地震・震災の記録を連載していく。郷土資
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料館の特別展資料「むかしがたり」には高波や関東大震災の記録について記載がある。平塚市「地
震と活断層」も参考になる。鎌倉幕府時代の文書に大磯の記録もあるので広報に掲載していきた
いと思っている。
住民:生沢地区は他の地区に比べ安定した地域と考えているが、送電線や電線の切断等に不安を覚えた。
どのくらいで被害が発生するのか。
町:電線について詳細なデータを把握していないが、電柱は震度 6 弱に対応していると聞いている。電
柱の倒壊は電柱自体の強度よりも、隣接する住宅等の崩壊に起因する場合が多いと聞いている。
町:電線が切れている場合には、電線に触らない。切れた電線が水に接触している場合には、その水に
も触れないようお願いしたい。電柱が傾くということであったが、地盤の弱い堆積層等に設置さ
れている場合には倒れることもある。傾いている電柱を見つけた場合には、役場に連絡をいただ
ければ東電に連絡することも可能。
町長:道路に設置されるマンホールをトイレとして使用することについてはどうか。
町:車の往来や排泄物の蓄積具合を考慮し、使用するマンホールを決める必要がある。
町長:教育長が来ているので学校関係の対応策についてお話ししたい。
教育長:公立学校は震度7まで耐えられるよう耐震化されている。今までの避難訓練は地震収束後、校
庭に集合するものであったが、津波に対応した訓練に修正した。国府小学校校庭は海抜 15m、校
舎の屋上に上がれば 25mである。国府幼稚園やたかとり幼稚園では、国府中学校に避難する訓練
を実施した。幼稚園、保育園では毎月1回避難訓練を行っている。小学校では年6回ほど訓練し、
教員に対しての研修も行っている。8 月 6 日午前 9 時から国府小学校において二宮町と東海大学
病院の 3 社の共催で放射線についての講演会を行う。東海大学病院で放射線を専門としている先
生が説明を行うのでぜひ参加してほしい。
町:毎週水曜日に大磯小や国府小の定点観測地点において簡易測定器で放射線量測定を行っている。そ
の結果は基準値を下回っており、県が茅ヶ崎にて測定している数値も平成 21 年度の 0.037 マイク
ロシーベルトと比較すると若干高くなっているものの基準値内の数値となっている。
町長:内部被ばく等皆さんの気になっている点についても検討を行っていく。
住民:放射線数値のデータは町ホームページに掲載しているか。親の中には心配で個人的に計測機を買
ったものがいるとも聞いているが。
町:測定結果はホームページに掲載している。
町長:区長に聞きたい。訓練の中で町に要望することはあるか。
区長:防災訓練を 9 月に行う予定となっている。生沢団地の自主防と連携し、備蓄物品等について調整
を進めている。生沢住宅では、一人暮らしの老人宅など支援が必要な家については、玄関のドア
ノブにマグネットを取り付け、支援を要しているか一目で判断できる方法を検討している。地域
において自分たちができることを行い、対応できない問題について町に要望していきたいと考え
ている。
町長:4 階以上のマンションでエレベータがあるのは2箇所だけ。団地やマンションに居住している人
の救出方法はどうなっているのか。
消防長:3 階以上の場合には、消防・救急が同時に出動し、人数をかけて救出にあたっている。
町長:消防設備の広域化により、大磯町には梯子車は配備されていない。
住民:町の消火器が民地内に設置されているが、点検されている様子もなく、いざとなった時に使用で
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きるのか。
消防長:消火器の設置箇所については区長と調整しており、私有地に設置させていただいている場合も
ある。年1~4回点検を行っており、腐食がある場合には交換を行っているので、現在設置され
ている消火器で使用できない消火器はないと考えている。
住民:敬老のお祝いについて、高齢化社会において高齢者を養うにあたり国民一人一人の負担が増加し
ている。敬老のお祝いを行政が行う必要があるのか、町で発想の転換を考えるべきでは。
町:大磯町の高齢者率は 20%を超えている。敬老会については見直しを行い現在実施していない。敬
老金についても削減の見直しを行った。元気な高齢者の方の協力をいただきながら行政を進めて
いかなくてはならないと考えている。敬老祝い金等の見直しを行う一方で、会館へのAEDの設
置など福祉施策を進めている。
町:各地区に対しAEDの配備を進め、使用方法の講習会も実施する。8 月中には配備したいと考えて
いる。
町長:現在、町内に配備されているAEDは何台か。
消防長:37 台ほど。
町長:倍増とまではいかないが、さらに 24 台増えることとなる。使用方法については講習会を受講し
てほしいが、基本的には機械の指示にしたがって操作すればよい。
消防長:尐人数でも希望があれば、地域に出向いて講習を行うので連絡してほしい。
住民:災害時要援護者台帳の話が出たが、援護のマニュアルは作成されているか。
町:マニュアルは作成されており、消防団や民生委員等に配布している。自主防の訓練時に参考にして
もらっている。
住民:援護には安否確認が第一であると思うが、安否確認は地域で行うことになるのか。
町:基本的には地域において、隣近所の協力の中で安否確認をお願いする。
住民:町民行動マニュアルは平成 18 年度のものだが、改定は考えているか。
町:防災マップという形で作成し、来年 3 月までには全戸配布する。
住民:中学生でも読めるよう漢字等にはルビを付けてほしい。
町:了解した。
首席理事:災害への対応については、これまでも過去の災害の教訓をもとに対策を図ってきたが、先日
の大規模震災において一から考え直さなければならない状況にある。ライフラインやインフラ整
備など地域の要望のもと優先順位を付けて対策を講じるためにも、これからもご意見をいただき
たいと思う。
以上
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