1 普 及 促 進 ∼ 下水道が使える快適な環境を提供 - 東京都下水道局

1 普 及 促 進
∼ 下水道が使える快適な環境を提供するために ∼
< 政策指標 >
実績(平成15年度)
95%
目
標
下水道サービスを受けている割合
(下水道普及率)
100%(概成)
○指標の説明
指標は、多摩地域で下水道サービスを受けている人の割合を示しています。
多摩地域の下水道の普及状況を地域別に見ると、多摩北部地域ではほぼ100%普及していま
すが、多摩南部、西部地域では普及が遅れています。これらの地域では、現在、市町村による
下水道整備が進められています。
○指標の推移
100
(%)
95
90
92
91
95
94
93
85
平成11年度
< 現
平成12年度
平成13年度
平成14年度
平成15年度
状 >
下水道サービスを受けている割合
(下水道普及率)
95%
(平成 15年度末)
奥多摩町
5%
青梅市
93%
檜原村
21%
日の出町
90%
あきる野市
84%
八王子市
88%
凡
例
清瀬市
瑞穂町
東大和市
※100%
95%
羽村市
※100% 東村山市
99%
武蔵村山市
100% 東久留米市
100%
福生市 ※100%
西東京市
100%
小平市
※100%
立川市
100%
武蔵野市
昭島市
100%
国分寺市
100%
小金井市
※100%
99%
100%
三鷹市
国立市
100%
100% 府中市
日野市
100%
88%
調布市
100%
多摩市
稲城市
※100% 92%
狛江市
100%
単独公共下水道のみ
で事業を実施
町田市
82%
単独公共下水道及び流域関連
公共下水道で事業を実施
流域関連公共下水道のみ
で事業を実施
注 ※印は、普及率99.5%以上であり、100%概成としています。
1
< 主な取組 >
○ 未普及地域の早期解消
市町村の下水道整備との整合を図りながら、幹線管きょの整備や水再生センターの処理能
力の増強を進めていきます。
< ワンポイント情報 >
○下水処理水が半分を占める多摩川
小作取水堰
羽村取水堰
多摩川中流域では、水再生センターな
どから放流される下水処理水が河川
水量の約5割を占めています。また、
多摩北部地域を流れる柳瀬川では、清
瀬水再生センターから放流される下
水処理水が河川水量の約6割を占め
ています。
下水道は、多摩地域の良好な水環境の
形成に大きな役割を担っています。
水道水源として取水
八王子水再生センター
多摩川上流水再生センター
浅川
浅川水再生センター
北多摩二号水再生センター
南多摩水再生センター
北多摩一号水再生センター
二ヶ領上河原堰
多摩川中流域
※
河川水量に占める下水処理水の割合は、
平成 11 年∼平成 15 年の平均値
河川水
野川・仙川
処理水
東京湾
○下水道普及率と多摩川の水質(BOD)の推移
多摩川の水環境の改善状況(大田区調布取水所付近)
現在の多摩川では、100万匹の
アユの遡上が確認されています。
現
在
下水道普及率95%
多摩川中流域下水道普及率(%)
BOD(mg/㍑)75%水質値
下水道普及率(%)
BOD(mg/㍑)75%水質値
環境基準
100
16
14
普及率(%)
80
12
10
60
8
40
6
▽環境基準(C類型 5mg/㍑)
4
20
平成13年3月に、多摩川中流域の環境基準(水域類型)は、
C類型(BOD5mg/㍑)からB類型(BOD3mg/㍑)に引き上げられました。
2
環境基準△
(B 類型 3mg/㍑)
0
0
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
S
1
1
1
1
1
9
1
7
8
5
6
3
4
1
2
6
6
6
6
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
4
4
4
4
4
5
2
3
0
1
2
3
0
1
8
9
6
7
4
5
2
3
0
1
8
9
6
7
水質観測地点:多摩川原橋
BOD:生物化学的酸素要求量の略。水中で汚濁物質が微生物により酸化分解されるのに必要な酸素量のことで、
水の汚濁状態を表す指標です。値が大きいほど汚れていることを表しています。
2
BOD(mg/㍑)
昭和40年代
下水道普及率20%程度
2 高度処理
∼ 快適な水環境の創出をめざして ∼
< 政策指標 >
実績(平成15年度) 目標(平成27年度) 流域水再生センターで高度処理された
処理水の割合
18.5%
60%
○指標の説明
指標は、7か所の流域水再生センターで1年間に処理される水量のうち、高度処理された処理水
の割合を示しています。
水再生センターで現在広く使われている処理法(標準活性汚泥法)はBODをほぼ全量除去する
ことができますが、ちっ素やりんは6割程度しか除去できません。東京湾の富栄養化対策や河川
の水質改善のためには、より多くのちっ素やりんを除去することのできる高度処理(嫌気・無酸
素・好気法(A2O法))と呼ばれる処理法を取り入れていく必要があります。
○指標の計算
321,636 千m3
59,576 千m3
18.5
%
流域水再生センターで1年間に処理される水量
高度処理された水量
高度処理率
○指標の推移
(%)
20
15
18.5
17.2
10
6.8
5
2.1
0.0
0
平成11年度
< 現
平成12年度
平成13年度
平成14年度
平成15年度
状 >
○ちっ素とりんの流入水質と放流水質の推移
高度処理された処理水の割合が増加するに伴い、ちっ素、りんの除去率は向上しています。
水再生センターでのりんの除去
水再生センターでのちっ素の除去
70%
り 4
65%
60%
55%
50%
除
去
率
%
55%
m
g 2
/
㍑
)
45%
10
60%
50%
︶
︶
25
m
g 20
/
15
㍑
65%
ん
濃
度 3
︵
︵
素 35
濃
30
度
45%
1
40%
40%
5
0
70%
0
35%
35%
平成11 平成12 平成13 平成14 平成15
平成11 平成12 平成13 平成14 平成15
※流域下水道の 7 水再生センターでの一年間の平均水質を示しています。
3
除
去
率
%
)
っ
ち 40
流入水
放流水
除去率
(
45
流入水
放流水
除去率
75%
5
75%
(
50
< 主な取組 >
○高度処理(嫌気・無酸素・好気法(A2O法))の推進
ちっ素やりんを除去するために、施設の増設や設備の更新に併せ、高度処理施設(嫌気・無酸素・
好気法)の導入を進めていきます。
○高度処理の最適な運転管理方法の確立
最適な運転管理手法の確立により、安定した処理水質の確保と維持管理費の抑制を進めていき
ます。
< ワンポイント情報 >
○標準活性汚泥法と嫌気・無酸素・好気法の処理過程の比較
標準活性汚泥法
BOD
と SS を除去
BODとSSを除
去
第一沈殿池
第二沈殿池
反応槽
嫌気・無酸素・好気法(A2O法)
(A2O法)
ろ過槽
BOD、SS、りん、ちっ素を除去
二次処理水
嫌気槽
反応槽
第一沈殿池
砂層
無酸素槽
好気槽
第二沈殿池
高度処理水
○標準活性汚泥法と嫌気・無酸素・好気法の処理水質の比較
処理水質の比較(ちっ素)
18
処理水質の比較(りん)
2.0
標準活性汚泥法
嫌気・無酸素・好気法(A20法)
(A2O法)
16
1.6
り
ん 1.4
濃 1.2
度
1.0
っ
ち 14
︵
︵
素 12
濃 10
度
8
m
6
g
/ 4
㍑
2
︶
m 0.8
g
0.6
/
㍑ 0.4
︶
0.2
清瀬
八王子
多摩川上流
浅川
北多摩二号
南多摩
0.0
清瀬
八王子
多摩川上流
浅川
北多摩二号
南多摩
0
標準活性汚泥法
嫌気・無酸素・好気法(A20法)
(A2O法)
1.8
・ 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(略称「環境確保条例」
)に基づく放流水の水質
基準に対応していかなければなりません。
・ 水質汚濁防止法に基づく総量規制基準が、平成16年度からちっ素、りんについて適用され
たことから、これに対応していかなければなりません。
4
3 合流式下水道の改善
∼ 水辺空間の美観を守り、良好な水環境を創出するために ∼
1.吐口の改善
< 政策指標 >
実績(平成15年度)
82%
○指標の説明
目 標
100%
合流式下水道の雨水吐口からゴミ等が流出する
のを防ぐ施設(スクリーン)を設置した割合
指標は、合流式下水道の雨水吐口からゴミ等が流出するのを防ぐ施設(スクリーン)を設置した
箇所数の割合を表しています。
汚水と雨水を同一管きょで流す合流式下水道で整備された区域では、大雨が降ると雨水で希釈さ
れた汚水の一部やゴミ等が河川に流出するため、河川の汚濁要因の一つとなっています。
このため、平成13年度より流域下水道と関連公共下水道を接続する人孔内にスクリーンを設置
しています。
○指標の計算
設置予定箇所数
15年度末までの設置箇所数
整備率(%)
11
9
82
○指標の推移
100
(%)
80
82
60
82
27
40
20
0
0
平成11年度
平成12年度
0
< 現
平成13年度
平成14年度
平成15年度
状 >
○下水道管きょの雨水吐口
や水再生センター放流口
から雨水で希釈された汚
水の一部やゴミ等が河川
に流出しています。
下水道管きょの吐口(野川)
水再生センター放流口
< 主な取組 >
○雨天時に河川へ流出するゴミ等を取り除く装置(スクリーン)の設置を進めていきます。
< ワンポイント情報 >
○多摩地域の合流式下水道の雨水吐口対策
多摩地域には、合流式下水道の雨水吐口が約 100 か所あ
ります。そのほとんどは市(9 市)で管理しており、各
市では早急に対策を進めていく予定としています。
下水道局では、
「合流改善クイックプラン」等、下水道局
が有する豊富なノウハウを活かし、市が行う合流改善対
策への技術的な支援を行っていきます。
5
雨水吐口対策(スクリーン) 模式図
2.貯留施設
< 政策指標 >
目
実績(平成15年度)
48%
標
雨天時の汚れた雨水の一部を貯留するため
の施設(貯留池)を設置した割合
100%
○指標の説明
指標は、計画貯留量に対する設置した貯留施設(貯留池)の貯留量の割合を示しています。
合流式下水道で整備された区域から公共用水域に流出する汚濁負荷量を、同区域が仮に分流
式下水道で整備された場合と同程度以下に削減することを目標に、雨天時の汚れた雨水の一
部を貯留し、貯留後、水再生センターで処理するための施設(貯留池)を設置しています。
○指標の計算
110千m3
53千m3
48%
貯留施設(貯留池)の計画貯留量
15年度末までの設置された貯留施設(貯留池)の貯留量
整 備 率
○指標の推移
60
50
40
30
20
10
0
< 現
(%)
48
48
48
48
48
都と市では、より効率的かつ速やかに効果が発揮できるような合流改善対策
の検討を進めていたため、整備が進みませんでした。
平成11年度
平成12年度
平成13年度
平成14年度
平成15年度
状 >
処理区名称
北多摩一号
北多摩二号
合
計
整備済貯留量
40,000m3
13,000m3
53,000m3
< 主な取組 >
○合流式下水道で整備された区域に貯留施設(貯留池)の設置などを進めていきます。
< ワンポイント情報 >
○都と市との協同による合流式下水道の改善対策
これまでの計画
これからの計画
(水再生センターでの対応)
(水再生センターでの対応+市の雨水浸透)
貯
留
貯
池
留
池
降雨後処理場へ
未整備貯留池
の規模を縮小
降雨後処理場へ
降雨後処理場へ
整備済貯留池
降雨後処理場へ
市が雨水浸透を実施
未整備貯留池
降雨終了後、水再生センターヘ
貯留を中心とした合流改善対策は、費用と時間がかかります。
都と市では、効率的かつ速やかに効果が発揮できるよう、貯
留と浸透などによる合流改善対策の検討を進めていきます。
6
汚水
浸透ます
浸透トレンチ
浸透による水量抑制
4 浸水対策
∼ 多摩の街を浸水から守るために ∼
< 政策指標 >
実績(平成15年度)
35%
○指標の説明
目 標
100%
大雨が降っても
浸水しなくなった箇所の割合
下水道局では、多摩川上流流域及び黒目川流域において、市が整備した雨水管きょで集水され
た雨水を河川に放流するために必要な流域下水道雨水幹線の整備をしています。
流域下水道雨水幹線の整備効果を発現させるには、市の雨水管きょが整備され、流域雨水幹線
に接続される必要があります。
指標は、多摩川上流流域及び黒目川流域において、流域下水道雨水幹線に接続が予定されてい
る市の雨水管きょの総接続箇所数のうち、接続が終わった箇所数の割合としています。
○指標の計算
区 域 名
多摩川上流域
黒目川流域
全
体
接続予定箇所数
12
14
26
15年度末の接続箇所数
3
6
9
接続率(%)
25
43
35
○指標の推移
40 (%)
35
30
19
20
10
19
0
0
0
平成11年度
平成12年度
平成13年度
平成14年度
< 現 状 >
○過去10年間の主な浸水被害(H6∼H15)
多摩川上流流域
雨水幹線整備地域
平成15年度
―凡例−
床上浸水
床下浸水
分流式整備地域
合流式整備地域
流域雨水幹線整備地域
黒目川流域
雨水幹線整備地域
浸水状況(平成 15 年 8 月 8 日・羽村市)
7
< 主な取組 >
○浸水対策事業の推進
・流域下水道雨水幹線の整備推進
青梅市、羽村市、福生市の3市にまたがる多摩川上流流域と、小平市、東村山市、東久留
米市の3市にまたがる黒目川流域において、浸水被害を軽減するために流域下水道雨水幹
線の建設を行っていきます。
(単位:km)
区 域 名
多摩川上流流域
黒目川流域
幹 線 名
多摩川上流雨水幹線
黒目川雨水幹線
出水川雨水幹線
落合川雨水幹線
小平雨水幹線
計
合
計
計 画
7.3
4.1
0.9
2.7
0.4
8.1
15.4
H15末実績
7.3
4.1
1.0
2.3
0.0
7.4
14.7
備 考
H16 供用開始
H14 供用開始
H14 供用開始
・市町村への技術支援
「雨水整備クイックプラン」等、下水道局が有する豊富なノウハウを活かし、市町村が行
う雨水整備への技術支援を行っていきます。
・リスクコミュニケーションの充実
市町村と協同した浸水対策強化月間(6月)の実施等により、防災意識の啓発を行ってい
きます。
< ワンポイント情報 >
○多摩地域における雨水排水施設整備
通常、雨水排水施設の整備は、個々に市町村が行っています。
しかし、多摩地域の一部には、2つ以上の市町村にまたがって雨水排水施設を整備しなければ、
雨水を河川に放流することのできない地域があります。
下水道局では、このような地域を対象に、市町村が整備した雨水管きょで集水された雨水を河
川に放流するために必要な流域下水道雨水幹線の整備をしています。
多摩地域における雨水排水施設整備
市町村の雨水排水施設整備
A市
接続点
接続か所
C市
B町
下水道局の雨水排水施設整備
( 流域下水道雨水幹線)
接続点
接続か所
河 川
○多摩地域の雨水整備率
多摩地域の下水道は、合流式(汚水と雨水を同一管きょで流す方式)と分流式(汚水と雨水を
別々の管きょで流す方式)の2つの方式で整備が進められてきました。
平成15年度末では、下水道普及率(合流式及び分流式の汚水の整備率)は95%に達しまし
たが、雨水整備率(多摩地域全体)は約44%と低い状態となっています。排除方式別にみる
と、合流地区の雨水整備率はほぼ100%ですが、分流地区では約25%となっています。
分流地区では、これまで生活環境の向上を目的に、汚水を先行して整備をしてきたため、雨水
整備に遅れが生じています。
8
5 リサイクル
1.下水処理水
∼ 都市における望ましい水循環の形成をめざして ∼
< 政策指標 >
実績(平成15年度)
10%
○指標の説明
目 標
15%
下水処理水をリサイクルした割合
指標は、水再生センターで処理された水が、清流復活水やセンター内で利用される水などに
リサイクルされている割合を示しています。
○指標の計算
年間の処理水量
322(百万m3)
下水処理水
年間の再利用量
33(百万m3)
リサイクル率
10%
○指標の推移
12
(%)
清流復活水の送水量が減少したため、
リサイクル率が下がりました。
11
11
10
10
10
10
10
9
平成11年度
< 現
平成12年度
平成13年度
平成14年度
平成15年度
状 >
利 用 先
清流復活水
水再生センター内利用
管きょ清掃用水
街路樹等かん水
道路清掃用水
水再生センター内清掃用水
建設工事用
計
リサイクル量(千 m3/年)
9,146
23,987
2.2
0.1
0.6
0.5
0.3
33,137
清流復活水
28%
水再生センター内利用等
72%
< 主な取組 >
○処理水の利用拡大を検討していきます。
< ワンポイント情報 >
○清流復活事業
多摩川上流水再生センターで高度処理した水を、玉川上水、野火止用水、千川上水に送水し、
清流を甦らせています。
9
2.下水汚泥
∼ ゼロエミッションの実現をめざして ∼
< 政策指標 >
実績(平成15年度)
100%
○指標の説明
目 標
100%
下水汚泥をリサイクルした割合
指標は、下水処理で発生する下水汚泥のうち、資源としてリサイクルした割合を示しています。
下水を処理すると、下水汚泥と呼ばれる廃棄物が大量に発生します。これまで下水汚泥はその
まま、または焼却して量を少なくして処分されていました。しかし、地球環境の保全や埋立処
分場の延命化を図るために、処分量を少なくすることが求められています。特に、多摩地域で
は新たな埋立処分場の確保が困難であり、下水汚泥のリサイクルは重要な取組となっています。
○指標の計算
年間の発生量
249(千トン)
下水汚泥
< 現
年間の再利用量
249(千トン)
リサイクル率
100%
状 >
○平成9年度より、下水汚泥の100%資源化を継続しています。
アスファルトフィラー
圧縮焼成ブロック
(メトロレンガ)
4.3%
下水汚泥の資源化製品の例
・セメント原料化
・軽量骨材
・圧縮焼成ブロック(メトロレンガ)
(歩道舗装や公園等への利用)
・アスファルトフィラー
・コンポスト(肥料)
コンポスト
0.3%
11.9%
軽量骨材
33.3%
セメント原料化
50.2%
< 主な取組 >
○資源化製品の多様化を図り、より効率的かつ安定した資源化を進めていきます。
< ワンポイント情報 >
○アスファルトフィラー
アスファルトフィラーは、道路工事等で需要の多いアスファルト舗装(アスファルト混合物)
の材料として下水汚泥をリサイクルしたものです。本製品は、アスファルト混合物を製造する
ときに添加する材料であり、アスファルトと一体となって骨材の間げきを充填し、混合物の安
定性や耐久性を向上させる役割があります。
10
6 ふれあい
∼ 地域に愛され親しまれる下水道をめざして ∼
1.下水道施設への来場者数
< 政策指標 >
実績(平成15年度)
13,468人
目
標
水再生センターや工事現場への
1年間の来場者数
20,000人
○指標の説明
指標は、水再生センターや工事現場の見学会等に来場されたお客さまの数を示しています。
○指標の推移
市町村広報等を活用した事前PRにより、
来場者数が伸びました。
(人)
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
13,468
10,114
8,894
平成11年度
< 現
9,582
9,652
平成12年度
平成13年度
平成14年度
平成15年度
状 >
15年度の行事内容
7か所の水再生センターで年間を通じて実施している施設見学
多摩川上流雨水幹線工事の現場見学
桜まつり、夏休み親子見学会等の水再生センターでのイベント
計
来場者数
6,495人
1,934人
5,039人
13,468人
< 主な取組 >
○ 水再生センター等における見学内容の充実
水再生センターや下水道管きょは、普段は皆さんの目につきにくい施設ですが、皆さまの生活
やきれいな川を支える重要な施設です。水再生センターや工事現場での見学会を開催し、少し
でも多くの皆さまに下水道のしくみや役割を知っていただくために努力していきます。
< ワンポイント情報 >
○ 地域とのパートナーシップの充実
平成16年4月1日から「処理場」の名称を「水
再生センター」に変更するとともに、地域とのパ
ートナーシップを充実し、地域に愛され親しまれ
るための取組を推進しています。
水再生センターや工事現場での取組以外にも、地
元小学校へのでまえ授業の実施、市町村主催イベ
ントへの参加・協力等、様々な機会を捉え、下水
道のしくみや役割を知っていただくために努力し
ています。
小学校でのでまえ授業の様子
11
2.水再生センターの一般開放面積
< 政策指標 >
実績(平成15年度)
15.3ha
○指標の説明
目 標
27ha
一般開放している水再生センターの面積
指標は、水再生センターの施設の上部等を公園やスポーツ施設の用地として一般開放してい
る面積を示しています。
○指標の推移
(ha)
20.0
15.0
10.0
10.1
5.0
15.3
14.4
12.1
15.3
0.0
平成11年度
< 現
平成12年度
平成13年度
平成14年度
平成15年度
状 >
水再生センター名
北 多 摩 一 号
北 多 摩 二 号
多 摩 川 上 流
南
多
摩
浅
川
八
王
子
清
瀬
合 計
現況利用面積(ha)
2.1
2.2
1.2
0.9
2.6
2.6
3.7
15.3
備
考
芝生広場・遊歩道
スポーツ広場
芝生広場・ゲートボール場
グランドゴルフ場
芝生広場・遊歩道
芝生広場・遊歩道
野球場兼サッカー場
< 主な取組 >
○施設の上部や敷地の一部を有効利用し、地域の皆さまとの連携のもと、緑と潤い
と安らぎのある空間を創出していきます。
< ワンポイント情報 >
○ ∼地域で育む水環境∼ 清瀬水再生センターでの取組
地域の皆さまのボランティアによるフルーツ栽培や、地元小学校等とのビオトープ整備など、
地域の皆さまと連携のもと、緑と潤いと安らぎのある水再生センターづくりを進めています。
地
地域の皆さまのボランティアによるフルーツ栽培
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