Title Reevaluation of azoospermic factor c microdeletions using sequencetagged site markers with confirmed physical positions from the GenBank database Author(s) Fukushima, Masato Citation 博士学位論文要旨 論文内容の要旨および論文審査結果の要旨/金 沢大学大学院医学研究科, 平成18年7月: 59-59 Issue Date 2006-07 Type Others Text version publisher URL http://hdl.handle.net/2297/14736 Right *KURAに登録されているコンテンツの著作権は,執筆者,出版社(学協会)などが有します。 *KURAに登録されているコンテンツの利用については,著作権法に規定されている私的使用や引用などの範囲内で行ってください。 *著作権法に規定されている私的使用や引用などの範囲を超える利用を行う場合には,著作権者の許諾を得てください。ただし,著作権者 から著作権等管理事業者(学術著作権協会,日本著作出版権管理システムなど)に権利委託されているコンテンツの利用手続については ,各著作権等管理事業者に確認してください。 http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/ 学位授与番号 甲第1771号 学位授与年月日 平成18年3月22曰 氏名 福島正人 学位論文題目 ReevaluationofAZFcmicrodeletionsusingsequence-taggedsitemarkerswithconfirmed physicalpositionsfromtheGenBanckdatabase (GenBankデーターベースにて物理学的位置が確定した配列タッグ部位を用いたAZFc微 小欠失の再評価) 教授 井上 副査 教授 山本 金子 樹博一 正周 論文審査委員主査 内容の要旨及び審査の結果の要旨 無・乏精子症患者のY染色体長腕遠位部には高頻度の欠失が存在しており、この領域を精子形成に関 与する領域としAZF(azoospermiafblctor)という概念が提唱され、AZFa,b,cの3領域に分類された。 Y染色体特異的配列タッグ部位STS(sequencetaggedsite)マーカーが公表されると、STS-PCR (po]b7merasechainreaction)法によって、AZFの微小欠失が報告されるようになった.Y染色体の 全塩基配列が確定したが、Y染色体は反復配列(Palindrome)に富むため、PCR法では物理学的位 置を特定することは困難であった。UCSCGenomeBrowserにアクセスしAZFc領域の物理学的位置 が特定しているすべてのSTSマーカーを選択した。110のSTSマーカーが存在しており、重複を除 くと69のSTSを認めた。それらのマーカーを用い、無・乏精子症患者410名に対し、PCR法を用 い、AZFc領域の微小欠失パターンを解析した。選択したプローブがY染色体に特異的であることを 証明するために、3人の日本女性をnegativecontrolとし、妊孕'性のある日本男性をpositivecontrol とした。またYP領域にあるSRY(sex-determinigregiononY)およびZFY(zmcEngerprotein)を使用 しコントロールとした。GenBank上YPおよび常染色体に存在しているSTSおよび女`性で認めたSTS はY特異的ではないため除いた。結果、AZFc欠失は21名で認めた。微小欠失形式は POpalindrome)1+P2(AZFc)、P3prOximal(AZFb)、P3proximal/P1(AZFb+AZFc)の3つに分類できた。 13名にP1+P2欠失を認め、5名にP3/P1欠失を認めた。ゲノムDNAは線状に連続しており、もし 欠失がある場合は飛び石状ではなく、連続したブロックとして欠失する。本研究で用いた69のSTS マーカーは飛び石状に欠失しており、多型性が多い部分であるために信頼出来ないマーカーが混じっ ていると考えられた。そこで21例の欠失地図から連続するSTSマーカーのみを選び、本邦における 信頼できるマーカーを決定し、AZFc微小欠失を診断する信頼できる19のSTSを得る事ができた。 以上、本研究は不妊症患者のY染色体異常に対する新しいアプローチであり、学位に値すると 評価した。 -59-
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