講演資料ダウンロード - SEMICON Japan

加速するデジタル化
ー破壊と創造時代の幕明けー
2014年12月3日
アクセンチュア株式会社
代表取締役社長 程 近智
Copyright
Copyright
© 2014
© Accenture
2014 Accenture
All rights
All rights
reserved.
reserved.
デジタル化の波:第3次産業革命がまさに訪れている
デジタル化とコンピュータの性能向上は驚異的なスピードで進行中。
ネット通販の市場規模は、
スーパーやコンビニ、百貨店を上回る
コンピュータの知性は
思春期まで成長?
≒ 13歳
MM総研の推定によると、2013年度(13年4月~14年3月)の
ネット通販市場(BtoCおよびCtoCは前年度比12%増の
15.9兆円。国内消費全体の5.6%を占める。
13年(暦年)の全国におけるスーパーの売上高は12.7兆円、
コンビニは同9.4兆円、全国百貨店は同6.2兆円。
http://biz-journal.jp/2014/04/post_4509.html
2014年、アラン・チューリング博士の命日にあたる6月8日に
英レディング大学が開催したチューリングテストイベントで初
の合格者。
“ウクライナ在住の13歳の少年:ユージーン・グーツマンくん”
という設定のAIプログラムとの自由対話を、審査員の33%
(合格基準は30%)が人間のものだと判断。
http://wired.jp/2014/06/11/eugene-the-supercomputer/
2020年にはネットの主役は交代
世界人口の6~7倍の機械がネットに接続
シスコの予測によれば、IoTの進展により、ネットにつな
がっていない99.4%のモノがネットにつながるようになり、
2020年には500億台がネットデバイスになる。ネットの
主役は機械になる。
Copyright Cisco white paper “Embracing the Internet of Everything To
Capture Your Share of $14.4 Trillion”
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
倫理的な判断を下せるロボットの
開発が始まった
米タフツ大学とブラウン大学、レンセラー工科大学が米海軍
と組んで、倫理的な判断を下せる能力を持つロボットの開発
を開始。
「何が良くて何が悪いかという感覚をもった自立的なロボット」
を開発するのが研究の目的。
http://www.gizmodo.jp/2014/05/post_14586.html
2
ビッグデータ革命までの道程
従来のコンピュータの用途
ビッグデータ革命
デジタル消費者・市民
科学・軍需
• ワン・トゥー・ワン
• 双方向
• リアルタイム
2010~
+
企業内
加速
企業間
(B-B)
SMAC’S
Social
 Mobile
 Analytics
 Cloud
 Sensor

個人
(PC、インターネット)
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
デジタル企業・政府
• オートメーション
• アナリティクス
+
IoT
(Internet of Things)
• Google Glassから
ジェットエンジンまで
• 消費財から耐久財まで
3
Contestable Market化、Disruptorの出現に関する研究
同テーマはOxford大学と共同研究を進め、ダボス会議でも発表を行った
ハーバードビジネス
レビュー等への寄稿(2013/3)
Re/Code(米ITメディア)
アクセンチュアによれば、大企業がフェイス
ブックやグーグルといった“破壊者”に立ち向
かうためには、彼ら自身もまたデジタル技術
を自社に取り込んでいかなければいけない。
書籍の上梓
(2014/1)
ダボス会議での発表
(2014/1)
CNBC(米ニュース専門放送局)
アクセンチュアは、トップエグゼクティブが
今後5年以内に伝統的産業の枠組みを
超えて、顧客ニーズを捉えた成長を目指
していることを明らかにした。
Google Search
アクセンチュアは、ダボス会議での最も
優れた情報発信源であった。
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
4
Disruptorとは
Contestable Marketでは、デジタルを梃子に、従来の普及理論では説明がつかないスピードで
市場を席巻する破壊者”Disruptor”が生まれています。
Contestable Marketにおける市場浸透スピードの加速
Disruptorの
市場浸透期間
試験
市場の
利用者 大多数
革新者 アーリーアダプター
(2.5%)
(13.5%)
アーリーマジョリティ
(34%)
レイトマジョリティ
(34%)
導入遅延者
(16%)
これまでの普及理論に基づく市場への浸透期間
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
5
先行して“Digital Disruptor” によるContestable Market化
が起きる業界
まずは以下6業種でContestable Market化が進展していくと想定。
Contestable Markets
小売
買い物
(Retail)
(Shopping)
自動車・交通
移動
(Transport)
(Traveling)
医療
(Healthcare)
金融
(Financial Services)
デジタルを
活用した
新サービス
による
市場拡大
健康維持
(Staying Healthy)
決済
(Paying)
教育
学習
(Education)
(Learning)
製造
ものづくり
(Manufacturing)
(Producing)
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
本日ご紹介
現在の市場
6
Contestable Market化による市場拡大のインパクト
Accenture、Oxford共同研究チームによる試算では、Contestable Market化によって
各業界で50~100兆円規模の巨大市場が誕生
従来の市場(2012年)
Contestable Market(2018年)
小売市場:
125兆円
+45兆円
(+36.3%)
「買い物」
市場:
170兆円
医療市場:
231兆円
+94兆円
(+40.8%)
「健康管理」
市場:
326兆円
金融市場:
234兆円
+73兆円
(+31.3%)
「決済」市場:
307兆円
※米・英・独の3市場の合計値。Accenture、Oxford共同研究による試算値
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
7
デジタルによる創造的破壊が突然起こる又は加速する業界
デジタル依存が元から強い業界
Consumer
Electronics
(TV、PC、スマホ)
サーバ/
パソコン
ソフトウェア
ゲーム
システム
・・・
インテグレーター
対消費者業界
小売
金融
旅行
広告
飲食
自動車
・・・
タクシー
・・・
規制で守られている業界
ユティリティー
(電力、ガス)
得意先が急激に
縮小または
消滅する危険性
放送メディア
生産財
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
医療
素材、部材
教育
物流
・・・
8
- Accenture Technology Vision 2014 デジタル化は大企業の復権をもたらす “Big is the Next Big Thing”
あらゆる企業がデジタル化の恩恵を受容するステージに到達。テクノロジーを梃子に
既存ビジネス資産を豊富に抱える大企業が復権し、強い存在感を示す時代が到来。
テクノロジープレイヤーによる既存市場への侵食
デジタル化による大企業の復権
店舗
広告
発電
facebook
GMS
Google
自動
運転車
携帯
電話
倉庫
YAHOO!
テクノロジー
企業
物流
店舗
顧客
金融
顧客
マーケット
プレイス
既存
企業
顧客
Kindle
取引情報
写真
動画
amazon
AWS
家庭
電力
家電
販売
テクノロジーを活用した場の確立とビジネス成長
設備
メディア
送配電
記事
顧客
テクノロジーとビジネス資産活用による破壊的創造

AmazonやGoogleは大規模投資を一気呵成に行い
吸引力ある「場」を形成

大企業は自社の持つ膨大な顧客ベースや設備等
ビジネス資産の新たな異なる価値に気づき始めた

「場」を梃子に多くのサービスを立上げデジタル化を
牽引し、リアルビジネスのフィールドにも侵食

テクノロジーとビジネス資産の組合せにより新たな
価値を創造することで、大企業が復権を遂げる
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
9
企業のデジタル化を支えるIT
デジタリゼーションに追随していくために、企業のITも全く新しい”つくり”に変貌する必要が
あると考えられる
これまでの企業システム
デジタル企業の目指す企業システム
個人
顧客接点
HP
デジタル化の
更なる加速
BtoB
BtoBtoC
Digital
Customer
社内システム
購入履歴
受注・発注管理
随時更新
生産管理
在庫管理
顧客の
Facebook
Twitterで
プロフィール 活動履歴 商品を批評
ECサイト
スマホ
閲覧履歴
位置情報 ・・・
固定資産管理
債権・債務管理
会計
・・・
人事システム
徹底的な
スリム化と
柔軟性・拡張性
の追求
2~3年
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
+
Internet of
Things
Digital
Enterprise
SaaS
Public
Cloud
Virtualization
3~6ヶ月
10
デジタルを駆使した“創造的破壊”時代で勝ち残るための示唆
1
業界内に止まらず業界間でも活用できる卓越した能力を持つ
2
「個」客の深い理解と関係が更に重要な差別化要因になる
3
「パーソナライズド・ソリューション」(個別の課題解決)を極める
4
業界の融合が益々進むという前提で戦略を考える
5
「アナログ」(物理的資産など)の重要性が増す
6
「データ」「情報」が生命線
7
マーケットリーダーはイノベーション力と実現力を合わせ持つ
8
規制やマーケットの特異性で守られている業界は「顧客」の「真意」を常に理解すべき
9
様々なエコシステムのプレーヤー(行政、NGOなども含む)との共生が益々重要
10 Incumbent企業はベンチャー企業のように振る舞う必要がある
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
11
行き着く世界・・・
2030~40年までに47%の仕事はオートメーション化?
2045年「技術的特異点」=“Technological Singularity”
カーツワイルの予言は本当に来るか?
2050年に日本の人口は1億人を切る?
ICTと人との共生の行き着く先は…?
Copyright © 2014 Accenture All rights reserved.
12