6 確率 中学数学 2 年 3−3① 小中連携の観点からの指導の留意点 場合の数の調べ方 確率を求める際には,ことがらの起こり得る場合の数を,もれや重なりがないように数えることがその前提となり ます。資料を表などに整理することは,小学校4 年から学習していますが,資料を整理する際に,もれや重なりが ないようにして正しい結果が得られるようにする態度を養うことは,中学校での指導においても大切にする必要があ ります。 場合の数を求めることについては,小学校 6年でも学習していますが,樹形図や表などを用いて表現することに 十分習熟しているとは必ずしもいえません。もれや重なりのないように場合の数を求めるための方法について理解し, 積極的に活用できるようにしたいところです。 小学校 6 年 さらにくわしくお知りになりたい場合 啓林館教師用指導書 2 年 指導研究編 p73 教授用資料 6 確率 中学数学 2 年 3−3② 確率を用いる例 確率を用いて不確定な事象をとらえ説明すること 確率を求めるのは,それを用いて判断したり説明したりするためです。しかし,確率の指導においては,確率を求 めること自体が目的化し,技能面に偏った授業に陥りがちです。確率を根拠として,不確定な事象をとらえ,他者に 説明する活動を大切にすることで,確率の意味や必要性を生徒が再認識できるようにしたいところです。 例えば,生徒にとっても身近な事象であるく じ引きを取り上げ,特に 2 人でくじ引きをする 場合に注目して,先にひく場合と後でひく場合 であたりやすさに違いがあるかどうかを考えさ せます。 ただ,ここでは確率を求めることが目的では なく,求めた確率を根拠として,2 人のあたり やすさに違いがあるかどうかを判断することが 求められています。確率を用いて,不確定な事 象をとらえ説明することができるようにしたいと ころです。 さらにくわしくお知りになりたい場合 啓林館教師用指導書 2 年 指導研究編 p74 /啓林館教師用指導書 2 年 朱註編 p162∼163 教授用資料
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