8 標本調査 中学数学 3 年 3−3① 既習事項のまとめ 標本調査に関する既習の内容 小学校 1年 2年 3年 4年 ・ものの個数を絵や図などを用いて,表したり読み取ったりすること ・身のまわりにある数量を分類整理し,簡単な表やグラフを用いて,表したり読み取ったり すること ・資料を分類整理し,表やグラフ(棒グラフ)を用いて,わかりやすく表したり読み取ったり すること ・目的に応じて資料を集めて分類整理し,表やグラフ(折れ線グラフ)を用いて,わかりやす く表したり特徴を調べたりすること ・資料を2つの観点から分類整理して特徴を調べること ・異種の2つの量の割合としてとらえられる数量について,その比べ方や表し方を理解する 5年 こと(単位量あたりの大きさ) ・百分率について理解すること(表すこと) ・目的に応じて資料を集めて分類整理し,円グラフや帯グラフを用いて,表したり特徴を調 べたりすること 6年 ・資料の平均や散らばりを調べ,統計的に考察したり表現したりすること 中学校 「資料の活用」 1年 ・度数分布 ・代表値と散らばり ・近似値 「確率」 2年 ・確率の意味 ・確率の求め方 ・不確定な事象をとらえ説明すること さらにくわしくお知りになりたい場合 啓林館教師用指導書 3 年 指導研究編 p88 教授用資料 8 標本調査 中学数学 3 年 3−3② 小中連携の観点からの指導の留意点 標本調査でつまずいた生徒の復習箇所 小学校 5 年の「割合」で,生徒は割合の求め方やその求 め方をもとにして比べる量の求め方を学んでいます。また, その割合の表し方として,百分率や歩合の考え方も学んでい るので, 「割合」に関する学習は,ほとんど小学校段階での 既習事項だと考えても問題ありません。ただし, 「割合」に 関する内容は算数の中でも特に苦手とする生徒が多く,定 着に課題のあるケースが多い内容です。 中学校での学習でも,割合の考え方に苦手意識を持って いる生徒は少なからずいます。そのような生徒には,割合の 求め方のことばの式や線分図などを使って,割合,比べる量, もとにする量の関係を理解できるようにしたいところです。 小学校 6 年の「比とその利用」で,生徒は 2 つの量の大 きさの割合を 2 つの数を使って表す表し方を学んでいます。 例えば,小数値などを整数値にしたり,小さい整数の等しい 比に直したりすることの理解を十分に図っておくことで,生 徒は,中学校の標本調査の比率をもとにして推測する学習 で,比を用いて処理しようとするでしょう。 小学校 6 年の「資料の調べ方」で,生徒は散らばりの様 子を表す表やグラフとして,度数分布表や柱状グラフを学ん でいます。例えば,右の「くふうされたグラフ」のように, 調査の結果から考察したことを,視覚的に伝わりやすいよう にグラフをくふうするということはとても大切なことです。 中学校の標本調査でも,標本調査を行った結果をどのよ うに表やグラフなどにまとめたら考察したことが伝わりやす いのかを考えさせたいところです。 さらにくわしくお知りになりたい場合 啓林館教師用指導書 3 年 指導研究編 p88 ∼ 89 教授用資料
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