海上貨物輸送 欧州(北欧州/地中海)発 アジア向け船舶への市況

DHL Global Forwarding Japan K.K.
2017 年 3 月吉日
お客様各位
DHL グローバル フォワーディング ジャパン株式会社
海上貨物輸送
欧州(北欧州/地中海)発 アジア向け船舶への市況の影響
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
欧州発の海上貨物輸送につきまして、最新情報をご報告いたします。
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減船(ブランクセーリング)や各港の喫水(ドラフト)状況等の事情により、各船社のスペースが
ひっ迫しています
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スペース状況に加え、重量制限の影響も出ています 。通常、西航路において輸送船舶は約 10
ton/TEU を想定して設計されていますが、実際は東航路において平均が約 13.5 ton/TEU に増加し、
問題となっています
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各港の低水位、喫水(ドラフト)問題が深刻化しています
例)エルベ川(HAM/BRE 港)の水位が 50cm 下がると 5,000~7,500 ton の貨物が積載不可
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最大の要因として、予想以上の高い需要の影響がみられ、東航路市場全体で複数の(重量物)商材
が活況であり、4.1%の上昇が想定されています
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スポット運賃、FAK(一般運賃)は高騰し、品目別の運賃についても 2016 年 9 月時点と比較し最低
でも 4 倍に上昇しています。各船社は、安価な運賃で契約されている顧客の貨物に関しては受託を
控え、一般運賃貨物を優先しています
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各船社とも既に滞留しているコンテナ貨物を先行させるため、状況が好転するまで新規の予約に対
し制限を設けています
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3 月中旬には、旧正月中の減船(ブランクセーリング)の欧州からの復航が見込めず、スペースの
減少により更なる運賃上昇を加速させる可能性があります
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上記、3 月中旬の状況は、その後数週間にわたる影響が想定されます
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喫水(ドラフト)問題により、非常に困難な状況が 3 月中も続くと懸念されます
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現在の諸問題に続き、4 月からの新アライアンス開始に伴う配船調整の為、更なるスペース不足が
加速する可能性があります
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近々の運賃は西航路運賃と同レベルか、それより上昇するとみられ、その傾向は少なくとも 5 月頃
まで続くと想定されます。仮に 5 月以降にスペースが改善した場合でも昨年の運賃レベルまで下落
する可能性は低いと思われます
このような状況の中でも、DHL グローバル フォワーディングではお客様の貨物を安全・確実に輸送すべく、
運賃上昇やピークシーズンサーチャージなどを最低限に抑えられるよう、各船社と交渉を継続して参ります。
お客様にはご迷惑とご心配をおかけいたしますが、何卒ご理解とご了承の程、よろしくお願い申し上げます。
敬具
DHL Global Forwarding – Excellence. Simply delivered.
Head office
DHL Global Forwarding Japan K.K.
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19-9 Tsutsumi-dori, 1-chome Sumida-ku
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