研究課題名 薬剤溶出性ステント留置後の冠血流予備能比と冠動脈内残存プラーク量、臨床 的心事故との関連に関する後ろ向き研究 研究計画の意義 冠血流予備能比(Fractional Flow reserve; FFR)とは冠動脈(心臓の血管)内 の圧力を測定し、心筋虚血(心臓の筋肉の血液不足)の程度を評価する指標です。 FFR は狭心症に対するカテーテル治療の適応を決める方法として広く普及して います。冠動脈のカテーテル治療後の FFR 値と冠動脈内に残存する粥腫(プラ ーク)との関連や将来の心臓病の発症に与える影響については明らかになって いません。本研究の目的は薬剤溶出性冠動脈ステント留置後の FFR 値と血管内 超音波で測定される冠動脈内の残存粥腫との関連、将来の心臓病の発症との関 連を明らかにすることです。これにより冠動脈のカテーテル治療法や治療後の 患者さんの管理の進歩に役立つことが期待されます。 研究対象者 2011 年 3 月から 2013 年 4 月までの間で薬剤溶出性ステントを用いて心臓のカ テーテル治療を行い、治療直後に血管内超音波と FFR の測定を両方を測定した 患者さん 研究方法 研究対象者を抽出した後、電子カルテより併存疾患や血液検査、カテーテル検査, 治療所見などを解析します。本研究は既存の情報を用いるものであり、対象者に 新たな侵襲・介入は行いません。 個人情報の保護 診療情報のなかに含まれる個人を特定しうる情報については、匿名化を行い、情 報が外部に漏れないように管理、保管します。また、研究成果が公表される場合 にも、患者さんが特定できる情報は含まれないように取り扱います。 研究責任者 名古屋市立大学 大学院医学研究科 心臓・腎高血圧内科学 伊藤 剛 本研究に関する代表連絡先 名古屋市立大学 大学院医学研究科 心臓・腎高血圧内科学 TEL 052-853-8221 研究対象者患者さんの研究への参加を拒否する権利 研究に対して問い合わせがある方は、上記までご連絡ください。
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