研究課題名 脂質低下療法を受けている薬剤溶出性ステント留置後の狭心症患者における血 中マロンジアルデヒド修飾 low density lipoprotein が心事故に与える影響に ついての検討 研究計画の意義 コレステロール低下療法は冠動脈(心臓の血管)のカテーテル治療後の患者さん の心臓病の発症率を低下させましたが、十分なコレステロール低下が行われて いても一定の確率で心臓病が発生します。マロンジアルデヒド修飾 low density lipoprotein(MDA-LDL)は酸化コレステロールの一つであり冠動脈疾患の重症度 や冠動脈の粥腫の不安定性と関連していると報告されています。コレステロー ル低下療法を受けている冠動脈のカテーテル治療後の患者さんにおける MDALDL の臨床的な意義については明らかになっていません。本研究の目的はコレス テロール低下療法を受けている薬剤溶出性ステントを用いた冠動脈のカテーテ ル治療後の患者さんにおける血中 MDA-LDL が将来の心臓病の発症に与える影響 についての検討することです。これにより冠動脈治療後の患者さんのリスク管 理、治療法の進歩につながることが期待されます。 研究対象者 2009 年 7 月から 2013 年 3 月までの間で薬剤溶出性ステント留置前に MDA-LDL を 測定し、コレステロール低下療法を施行した患者さん 研究方法 研究対象者を抽出した後、電子カルテより併存疾患や血液検査、カテーテル治療 所見などを解析します。本研究は既存の情報を用いるものであり、対象者に新た な侵襲・介入は行いません。 個人情報の保護 診療情報のなかに含まれる個人を特定しうる情報については、匿名化を行い、情 報が外部に漏れないように管理、保管します。また、研究成果が公表される場合 にも、患者さんが特定できる情報は含まれないように取り扱います。 研究責任者 名古屋市立大学 大学院医学研究科 心臓・腎高血圧内科学 伊藤 剛 本研究に関する代表連絡先 名古屋市立大学 大学院医学研究科 心臓・腎高血圧内科学 TEL 052-853-8221 研究対象者患者さんの研究への参加を拒否する権利 研究に対して問い合わせがある方は、上記までご連絡ください。
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