研究課題名 胸痛患者における冠攣縮と心外膜周囲脂肪の関連についての検討 研究計画の意義 冠動脈(心臓の血管)の攣縮は狭心症、急性心筋梗塞や心臓突然死の原因となり ます。冠動脈の攣縮の診断には薬剤を用いた誘発試験が必要ですが、誘発試験を 行うこと自体に危険があるので、冠動脈の攣縮を診断するための体に危険の低 い方法の開発が望まれています。心臓の周囲の脂肪である心外膜周囲脂肪は冠 動脈の動脈硬化との関連が指摘されていますが、心外膜周囲脂肪と冠動脈の攣 縮の関連については明らかになっていません。心外膜周囲脂肪はコンピュータ ー断層撮影法(computed tomography: CT)で容易に測定することが可能です。本 研究の目的は胸痛患者さんにおける心外膜周囲脂肪が冠動脈の攣縮に与える影 響を検討することです。これにより冠動脈の攣縮の診断や治療の進歩につなが ることが期待されます。 研究対象者 2009 年 4 月から 2015 年 12 月までの間での胸痛の精査のために心臓 CT 検査と 心臓カテーテルを用いた冠動脈の攣縮の誘発試験を行った患者さん 研究方法 研究対象者を抽出した後、電子カルテより併存疾患や血液検査、心外膜周囲脂肪、 カテーテル検査所見などを解析します。本研究は既存の情報を用いるものであ り、対象者に新たな侵襲・介入は行いません。 個人情報の保護 診療情報のなかに含まれる個人を特定しうる情報については、匿名化を行い、情 報が外部に漏れないように管理、保管します。また、研究成果が公表される場合 にも、患者さんが特定できる情報は含まれないように取り扱います。 研究責任者 名古屋市立大学 大学院医学研究科 心臓・腎高血圧内科学 伊藤 剛 本研究に関する代表連絡先 名古屋市立大学 大学院医学研究科 心臓・腎高血圧内科学 TEL 052-853-8221 研究対象者患者さんの研究への参加を拒否する権利 研究に対して問い合わせがある方は、上記までご連絡ください。
© Copyright 2024 ExpyDoc