クラウド顔認識による 入退室管理システム 株式会社シーネット コネクト サービス/ 代表取締役社長 高坂昌信 ネットワークカメラを利用した遠隔監視システムが国内でも一般的になってきた。弊社では、ネッ トワークカメラを利用した各ソリューションを提供している。遠隔地から現場を見守る「遠隔監視 カメラソリューション」や、顔認証技術を利用した「入退室管理」、現場作業の動画を一発検索し、 問合せ対応時間の削減に活躍する「検品動画ソリューション」等が主なラインナップである。 特に、画像認識技術を利用した「顔認証」が今、セキュリティ分野において熱い視線を集めてい る。なぜ、今「顔認証」なのか。その背景について、そして弊社の遠隔監視カメラサービスへの取 り組みと(図1)、顔認証技術を利用した入退室管理サービスについても実際の事例を交えて紹 介する。 1 はじめに 1.1 シーネット コネクト サービスについて 株式会社シーネットコネクトサービス(以下、 CCS)は、株式会社シーネットのグループ会社と して 2016 年 4 月に設立した。 シーネットは、基幹業務システムのひとつであ る倉庫管理システムを 25 年以上開発・提案してい る企業であり、業界で初めてクラウドサービスと して倉庫管理システムを提供開始した実績をもつ。 一方CCSでは、クラウド型の音声認識システム や画像認識ソリューションをメインの業務として いる。先述の倉庫管理システム同様、音声認識シ 図 1 CCS の扱うカメラサービスの関係図 ステムをクラウドサービスとして提供開始したの も業界初である。 CCS は、シーネットから継承した「物流・クラ 2 遠隔監視についての取り組み ウドのノウハウ」と日々進化を続ける「最新の IT CCS では 2015 年より監視カメラシステムの販 技術」を武器に、音声や画像認識技術の進化に合 売を開始し、米国 EagleEyeNetworks 社のクラウ わせて新たなソリューションを展開していく。 ド型監視カメラサービスをSIerやエンドユーザ向 eizojoho industrial March 2017︱41
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