特集 群馬のアーティスト 加藤アキラの初回顧展 加藤 ア キ ラ さ ん は 1 9 6 0 年 代 に前橋 を 舞 台 に 活 動 し た 群 馬 N O M O グ ル ー プ の 作 家 と し て 活 躍。 車の整 備 工 を し な が ら 作 品 制 作 を 行い、アルミニウムやワイヤーブ ラシなど身の回りにある道具や 素 材 を 用 い た 作 品 で 注 目 を 集 め、 196 9 年 に は 全 国 的 に 評 価 の 高 い新人を選出する「 現代美術の動 向展 」 ( 京 都 国 立 近 代 美 術 館 )に 選ばれ ま す 。 身の回りで廃棄されていく日 用品や自然の素材を寄せ集めて わずかな細工を施す「 ブリコラー ジ ュ」に よ っ て 作 品 へ と 昇 華 さ せ ます。リノベーションやオーバー ホール な ど 物 を 再 生 さ せ 新 た な 価 値観を 付 与 す る こ と が 求 め ら れ る 時代に、日常に埋もれて行く産業 製品に 息 吹 を 与 え る 加 藤 さ ん の 作 キ リ ト リ 品は多 く の 示 唆 に 富 み ま す 。 1 枚 に クー つ 加 き1 ポ ン 藤 ア 人 券 キ まで ラ 展 有効 加藤アキラ回顧展 01 「環」2013年 HP 前 橋 の 前 衛 美 術 集 団 NO M O アーツ 前 橋 加藤アキラ展 3月18日㈯ − 5月30日㈫ 1960年代には、日本各地で前衛芸術活動が同時多発 藤アキラ 孤高のブリコルール」 を開催。作家の 観覧料=500円 展覧会をきっかけに誕生した「群馬 NOMOグループ」 手により復刻された過去の作品から最新作まで ※学生・65歳以上・10人以上の 団体・午後5時以降の入館者は 300円。4月16日㈰は無料 もその1つ。1969年まで、 「群馬アンデパンダン展」や、 前橋ビル商店街で行った 「シャッ どの活動を展開。芸術と社会との 加藤 アキラ 関わりを問いました。 群馬を離れず創作活動を アーツ前橋を堪能 ] 自分の全ての時代の作品 が並びます。1年ほど前に 回顧展の話をもらいました が、年 齢 の こ と も あ り、自 市役所 〒371-8601大手町二丁目12-1 ☎027-224-1111 分一人で大きい企画展が 中にある不確かさを描き出します。 で き る か 不 安 も。で も、今 三宅砂織「Cats(1)」2012年 街を回遊してアートを堪能 現を通じて、イメージを見る経験の 前橋文学館では「 萩原朔美の 仕 事 展 」を 開 催 中 の ほ か、3 月 録するメディアを用い、絵画的な表 26 日㈰まで広瀬川美 は田幡浩一さんと三宅砂織さん。記 10 日㈮から 「Art Meets」を 開 催します。第4回 術館でも応援企画があります。 同時開催(観覧無料) ま で の 作 品 の 傷 み を 修 復、 辺見 実沙 五十嵐 純 中堅アーティストを紹介する企画展 3 主任 オーバーホールしていく しい1日を過ごしてください。 中で、これは自分でも見た ショップでの買い物など、楽 こ と の な い 展 覧 会 に な る。 のおしゃべりやミュージアム 面白い、と思うようになり 展だけでなく、館内カフェで ました。広瀬川沿いの制作 円に割引になります。企画 現場で作業を進め、新作も 付に出すと、観 覧料が300 田幡浩一|三宅砂織 田幡浩一「72 colour(Birds)」2014 年 79 歳、前橋での挑戦再び クーポン券(左上 ) を受 作っています。 昨年、県 立 近代美 術館で 「群馬 NOMO グループの全 貌 」展が開催され、注目が集 まっています。写真しか残っ ていないものも含め、加藤さ んが制作した全作品を掲載し た図録も販売します。 続けてきたアーティスト 「Space Compression 1」 1969年 広報まえばし 読者限定 学芸員 アーツ前橋 ☎ 027︲230︲1144 ターに描く15人の画家たち」な を展示する、 加藤アキラさん初の回顧展です。 それでも前衛美術であり続けること 3月18日 ㈯ から アーツ 前 橋 で、企 画 展「加 水曜休館 (5月3日は開館 ) まだや画廊」で開催された前橋在住の5人を紹介した 加 藤 アキラ 孤 [ 高 のブリコルール 的に広がります。金子英彦がJR前橋駅前に構えた 「や 「天と地の間」2004年 ブリコルール(器用人 )とは、あり あわせの材料を用いて別の目的に役 立てる人のこと。高度経済成長期に工 業製品を身近な素材とした作品は、物 を再生させる新たな価値観が求めら れる現代に、多くのヒントをくれます。 学芸員 吉田 成志 広報まえばし 平成29年3月1日号 2
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