いまどき 相談事例 土地が売れると思ったら、土地の交換契約だった。 原野商法二次被害の勧誘に要注意! 相談事例 40年前に投資のつもりで購入した土地A。いろいろな事業者から「売ってあげる」と誘われ、 測量や整地の費用を払ってきたが売却できずにいた。 2週間前に突然電話で「あなたの所有し ている土地Aを買いたい人がいる」と言われ、土地が売れるのならと思った。 1週間前事業者が 来訪し、 「土地Aを太陽光発電施設を作る事業者が買いたがっている。 700万円で売却できる。 税金を払う必要があるが、一旦土地Bを900万円で買えば税金を払わないで済む」と言われ、土 地Aの売却代金との差額200万円を払った。しばらくして事業者から、 「土地Aは1000万円の値 が付き、さらに税金がかかる」と言われた。騙され続けてきたので、不安になってきた。 アドバイス ●長い間売れないで困っていた山林や原野などを、売却のためと言って土地の測量や整地を勧 め、その費用を払わせたり、インターネットに売却広告掲載の契約を結ばせたりする「原野商法 の二次被害」の相談が依然として多く寄せられています。 ●最近は事例のように、 「太陽光発電設置や高齢者施設の建設予定がある」などと時代の要請を 売り言葉にし、必ず土地が売れるかのように勧誘します。その上で税金対策と称し、別の土地の 購入を言葉巧みに誘いますが、実際は、土地の売却と新たな原野や山林の購入である「土地の 交換契約」で、差額の代金を払っただけという結果になってしまいます。 ●山林や原野などの購入者や二次被害者の情報が出回っているようで、繰り返し被害に遭うトラ ブルが急増しています。事業者は「親族に価値がない土地を相続させて迷惑をかけたくないの で、何とか土地を処分したい」という気持ちに付け込みます。 ●「施設建築の予定がある」 「土地を買う人がいる」などと勧誘をされても鵜呑みにしないように しましょう。長年売却できなかった原野や山林が突然高額で売れることは考えにくく、契約する 前に、契約内容や土地の売買価格の具体的な根拠などの説明を求めましょう。その上で、土地の 所在する自治体や地元の不動産業者などに周辺の土地の取引状況などを問い合わせてみてく ださい。 ●訪問販売で土地の売買契約をした時は、 「宅地建物取引業法」のク ーリング・オフが適用されますが、土地が原野や山林の場合は適用 されない場合もあります。このような詐欺的な事業者に代金を払っ ても、勧誘時の説明通り、実際に利益を得たという相談事例はあり ません。返金交渉も容易ではなく、短期間で所在不明になる場合も あります。 ●契約する時は、一人で判断せずに、家族などに相談しましょう。少し でも不審な点があったり、おかしいと思ったら早急に消費者行政セ ンターに相談してください。 クローズアップ・統計 品名 件数 構成比(%) 食品に関する相談件数(平成28年 4月∼平成28年11月) 食料品 穀類 魚介類 一般 6 1.6 12 3.1 23 6.0 肉類 乳卵類 6 1.6 3 0.8 野菜・ 油脂・ 果物 菓子類 飲料 海藻 調味料 11 2.9 11 2.9 10 2.6 14 3.7 45 11.8 酒類 調理 食品 7 1.8 19 5.0 健康 食料品 合計 食品 その他 215 56.1 1 0.3 383 100.0 食品に関する相談を商品分類別にみると「健康食品」が215件で、全体の56.1%を占めています。次いで「飲料」が45件と続いています。 ※「構成比」の数値は単位未満を四捨五入しているため、合計と内訳の計が一致しない場合があります。 - 3-
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