9.41 試薬・試液(10-ヒドロキシ-2-(E)

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9.41
試薬・試液
以下の試薬・試液を次のように改める.
10 - ヒ ド ロ キ シ- 2 - (E )- デセ ン 酸 , 定 量 用
C10H18O3
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10-ヒドロキシ-2-(E )-デセン酸,薄層クロマトグラフ
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ィー用.ただし,以下の定量用1又は定量用2 (qNMR純度規
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定)の試験に適合するもの.なお,定量用2は定量法で求めた
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含量で補正して用いる.
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1) 定量用1
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純度試験
類縁物質
本品10 mgをメタノール100 mLに溶
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酸プロピル1 mgずつをメタノールに溶かし50 mLと
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する.この液10 μLにつき,上記の条件で操作すると
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き,10-ヒドロキシ-2-(E )-デセン酸,パラオキ
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シ安息香酸プロピルの順に溶出し,その分離度は6以
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上である.
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定量法
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核磁気共鳴スペクトル測定用1,4-BTMSB-d4 1 mgをそれ
ウルトラミクロ化学はかりを用い,本品5 mg及び
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ぞれ精密に量り,核磁気共鳴スペクトル測定用重水素化メタ
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ノール1 mLに溶かし,試料溶液とする.この液を外径5
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mmのNMR試料管に入れ,核磁気共鳴スペクトル測定用
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1,4-BTMSB-d4を内部基準物質として,次の試験条件で核
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磁気共鳴スペクトル測定法(〈2.21〉及び〈5.01〉)により, 1H
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NMRを測定する.内部基準物質のシグナルをδ 0 ppmとし,
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δ 5.54 ppm及びδ 6.70 ppm付近のそれぞれのシグナルの面
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積強度A1 (水素数1に相当)及びA2 (水素数1に相当)を算出す
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る.
10-ヒドロキシ-2-(E )-デセン酸(C10H18O3)の量(%)
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かし,試料溶液とする.この液1 mLを正確に量り,メタノ
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ールを加えて正確に100 mLとし,標準溶液とする.試料溶
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液及び標準溶液10 μLずつを正確にとり,次の条件で液体ク
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ロマトグラフィー 〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液
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の各々のピーク面積を自動積分法により測定するとき,試料
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溶液の10-ヒドロキシ-2-(E )-デセン酸以外のピークの
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合計面積は,標準溶液の10-ヒドロキシ-2-(E )-デセン
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酸のピーク面積より大きくない.
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=MS × I × P/(M × N ) × 0.8223
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M:本品の秤取量(mg)
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MS:核磁気共鳴スペクトル測定用1,4-BTMSB-d4の秤
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20
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試験条件
検出器,カラム,カラム温度,移動相及び流量は「ロー
ヤルゼリー」の定量法の試験条件を準用する.
面積測定範囲:溶媒のピークの後から 10-ヒドロキ
シ-2-(E )-デセン酸の保持時間の約4倍の範囲
システム適合性
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検出の確認:標準溶液1 mLを正確に量り,メタノール
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を加えて正確に20 mLとする.この液10 μLから得た
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10-ヒドロキシ-2-(E )-デセン酸のピーク面積が,
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標準溶液の10-ヒドロキシ-2-(E )-デセン酸のピ
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ーク面積の3.5 ~ 6.5%になることを確認する.
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取量(mg)
I:核磁気共鳴スペクトル測定用1,4-BTMSB-d4のシグ
ナルの面積強度を18.000としたときの各シグナルの面
積強度A1及びA2の和
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N:A1及びA2に由来するシグナルの水素数の和
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P:核磁気共鳴スペクトル測定用1,4-BTMSB-d4の純度
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(%)
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試験条件
装置:1H共鳴周波数400 MHz以上の核磁気共鳴スペク
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システムの性能:分離確認用パラオキシ安息香酸プロピ
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ル1 mgを試料溶液10 mLに溶かす.この液10 μLにつ
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き,上記の条件で操作するとき,10-ヒドロキシ-
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測定対象とする核:1H
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2-(E )-デセン酸,パラオキシ安息香酸プロピルの
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デジタル分解能:0.25 Hz以下
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順に溶出し,その分離度は6以上である.
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観測スペクトル幅:-5 ~ 15 ppmを含む20 ppm以上
システムの再現性:標準溶液10 μLにつき,上記の条件
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スピニング:オフ
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で試験を6回繰り返すとき,10-ヒドロキシ-2-
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パルス角:90°
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(E )-デセン酸のピーク面積の相対標準偏差は1.5%
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以下である.
89
遅延時間:繰り返しパルス待ち時間60秒以上
90
積算回数:8回以上
本品1 mgをメタノール50 mLに溶かし,
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ダミースキャン:2回以上
40
試料溶液とする.試料溶液10 μLにつき,次の条件で液体ク
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測定温度:20 ~ 30℃の一定温度
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ロマトグラフィー 〈2.01〉により試験を行い,10-ヒドロキ
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シ-2-(E )-デセン酸のピークの頂点及び頂点の前後でピ
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検出の確認:試料溶液につき,上記の条件で測定すると
ーク高さの中点付近の2時点を含む少なくとも3時点以上で
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き,δ 5.54 ppm及びδ 6.70 ppm付近の各シグナルの
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のピークの吸収スペクトルを比較するとき,スペクトルの形
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SN比は100以上である.
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状に差がない.
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システムの性能:試料溶液につき,上記の条件で測定す
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るとき,δ 5.54 ppm及びδ 6.70 ppm付近のシグナル
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について,明らかな混在物のシグナルが重なっていな
100
いことを確認する.また,試料溶液につき,上記の条
件で測定するとき,各シグナル間の面積強度比A1/
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2) 定量用2 (qNMR純度規定)
ピークの単一性
試験条件
カラム,カラム温度,移動相及び流量は「ローヤルゼリ
ー」の定量法の試験条件を準用する.
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検出器:フォトダイオードアレイ検出器(測定波長:
101
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215 nm,スペクトル測定範囲:200 ~ 400 nm)
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システム適合性
システムの性能:本品及び分離確認用パラオキシ安息香
トル測定装置
C核デカップリング:あり
システム適合性
A2は,0.99 ~ 1.01である.
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システムの再現性:試料溶液につき,上記の条件で測定
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を6回繰り返すとき,面積強度A1又はA2の内部基準
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物質の面積強度に対する比の相対標準偏差は1.0%以
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下である.
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