2月20日号

『人脈』というと大げさな感じがするけど、人と人とのつ
ながりは市長という仕事をする中ですっごく大きい。身近な
こ と で い う と 中 学 や 高 校 の 同 級 生 、 同 窓 生 。「 な あ ん だ 、 お ま
えは東中か」と言うだけで話は通じる。地域の人たちが損得
無しにつながってしまうのである。私なんかそれでどんなに
得をしてきたか。高校は『いちご会』なるものがあって、そ
の集団は広範囲につながる。金山同窓会が毎年あるが私の同
級生はずば抜けて多く集まる。久しぶりの会話は弾み、適切
なアドバイスはありがたい。強戸のスマートインターチェン
ジとパーキングエリアは、実は高校の大先輩、建設省の事務
次官だった鈴木道雄さんのところへお願いに行ったのである。
首 を 縦 に 振 っ て も ら っ た 。大 学 の 仲 間 も た く さ ん い る 。
「顧客
(市民)満足度を上げるのが市長の仕事ではないか」とゼミ
の仲間はわが事のようにアドバイスしてくれた。
先日、市長の仲間の一人である明石市の市長、泉さんが「
息子の教科書に太田市が出ていたって言っていたよ。太田も
いよいよ全国レベルだね」と情報をくれた。教育委員会に調
べてもらったら、T書院の公民の教科書に太田が出てた。言
われるまでは気が付かなかった。教科書に太田市が載るなん
て、一昔前には考えられなかった。本棚を見ていたら『全国
優 良 都 市 ラ ン キ ン グ ( 日 本 経 済 新 聞 社 刊 )』 が 出 て き た 。 な ん
と全国8位にランキングされていた。子育て、教育福祉、暮
らしやすさなどのサービス度、行政の革新度をデータとして
いる。みんなにお世話になったからだ。うれしかった。
人とのつながりが太田のまちづくりにどれだけ役に立って
きたか、思い返している。