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東京大学前期【化学】解答例
第1問
Ⅰ
ア
a
塩化カルシウム
b
水酸化ナトリウム
など
イ
43.0 : 88.0 : 27.0 ╳2=1:4:6 より,C H まで決まる。
4
6
86.0
44.0 18.0
分子量は 86.0 なので,C4H6O2 とわかる。
(答)
H
H
H
CC
COCH3
ウ
C4H6O2
O
H
H3C
H
CH2COH
O
CH3
H2C
COH
H2C
H
CC
H
COH
H3C
CC
CHC
H
COH
O
O
H
H
CC
H
CC
H
エ
O
OH
O
H3CCOH
O
カ
F
H
H
CC
H
G
H3CCH
E
オ
O
OH
C の重合度を n とすると,
53.0╳2n+86.0╳n=9.60╳10
4
より,n=500
よって,窒素原子の数は,
500╳2=1000
(答)
キ
-
1.0╳10
3
吸水によってカルボキシ基が電離し,生じた-COO 同士の反発により,網目構
造が拡大するため。
第2問
Ⅰ
ア
⑴
光を照射する
イ
操作 x:Ba +CO3 →BaCO3
2+
⑵
ギ酸
2-
操作 y:BaCO3+H2SO4→BaSO4+H2O+CO2
ウ
操作 a:煮沸する
操作 b:硝酸を加えて加熱する
操作 c:塩化アンモニウムを加えたアンモニア水を十分に加える
エ
炎色:赤色
元素:リチウム
オ
ZnS の沈殿が生じ始める[S ]は,
2-
2-
[S ]=
3.0 ×10−18
-17
=3.0╳10 〔mol/L〕
−1
1.0 ×10
+
このときの[H ]は,
-8
-14
8.0╳10 ╳1.5╳10 =
+
3.0×10-17×[H+ ]2
1.0×10-1
-3
[H ]=2.0╳10 〔mol/L〕
(答)
-3
2.0╳10 mol/L
Ⅱ
カ
最大の酸化数をとる窒素化合物:化学式 HNO3,酸化数+5
最小の酸化数をとる窒素化合物:化学式 NH3,酸化数-3
キ
3NO2+H2O→2HNO3+NO
ク
硝酸が低濃度ではキの反応は右方向に移動するため,NO の割合が増大し,高
濃度では逆に左方向に移動するので NO2 の割合が増大すると考えられるから。
ケ
(化学反応式)
(理由)
KNO3+H2SO4→HNO3+KHSO4
塩化水素は揮発性であるため,加熱により気体となり硝酸とともに蒸
留されるから。
コ
発熱反応
(理由)
NO2 は不対電子を 1 個もつため不安定でありエネルギーの大きな分子
だが,その不対電子を出し合って共有電子対とした N2O4 は安定であり,
よりエネルギーの小さな分子だから。
-2-
第3問
Ⅰ
ア
-
+
2-
正極:PbO2+2e +4H +SO4 →PbSO4+2H2O
2-
負極:Pb+SO4 →PbSO4+2e
-
イ
正極:⑶
負極:⑵
ウ
(ⅰ)
酸素
(ⅱ)
電子が 1 mol 流れると,電解液の質量は 80.1 g 減少するから,流れた電
子の物質量は,
0.320 ≒3.99╳10-3〔mol〕
80.1
-
-
白金電極 B で起こる反応は 4OH →O2+2H2O+4e なので,求める気
体の物質量は,
3.99╳10 ╳ 1 ≒9.97╳10 〔mol〕
4
-3
-4
(答)
(ⅲ)
5
3
1.0╳10
-3
mol
4
酸素の分圧は,1.013╳10 -4.3╳10 =9.70╳10 〔Pa〕
よって,求める体積を V〔L〕とすると,気体の状態方程式より,
9.70╳10 ╳V=9.97╳10 ╳8.3╳10 ╳(273+27)
4
-4
3
V≒2.55╳10-2〔L〕
(答)
Ⅱ
エ
a:a-2
b:b-1
オ
⑶
カ
4.0╳10
キ
Q1= 25 P-2
14
-1
mol
KP= 49 P-2
32
Q1
= 25 ╳ 32 = 400 より,
KP 14 49
343
Q1>KP なので,逆反応に平衡が移動する。
-3-
2.6╳10
-2
L