アクトヒブ 小児科医会調査結果パンフ - e-MR

日本標準商品分類番号
日本におけるサーベイランス報告
876311
2005年∼2013年
日本小児科医会調査にみるHib(インフルエンザ菌b型)ワクチンの導入効果
日本小児科医会公衆衛生部予防接種委員会が、2005年より全国47都道府県に対し実施している、侵襲性インフルエンザ菌 注)
感 染 症(髄 膜 炎 及び 喉 頭 蓋 炎 )の 調 査によると、一 医 療 機 関 当たりのインフルエンザ 菌 髄 膜 炎の患者 数は、1.0とピーク
だった2010年に比較して、2013年調査では、0.03と大きく減少しました(減少率97%)。またインフルエンザ菌喉頭蓋 炎も
2010年をピークにそれ以降減少しました。
なお、2013年度の患者4例(Hib髄膜炎:3例、Hib喉頭蓋炎:1例)は、Hibワクチン未接種例でした。Hib髄膜炎を撲滅する
ために、今後もHibワクチンの高い接種率を維持していくことが重要です。
注)血清型不明例含む
監修:日本小児科医会 公衆衛生部予防接種委員会 小児科アレルギー科 中山クリニック
中山 義雄
インフルエンザ菌髄膜炎患者数とインフルエンザ菌喉頭蓋炎患者数の年次推移(一医療機関当たりの患者数)
(人)1.1
調査方法
1.0
[対象期間]
2005 年∼2013 年の 9 年間
(毎年 9月から翌年 8月までを1年間とした)
0.9
0.8
インフルエンザ菌
髄膜炎患者
0.7
上記期間中、47都道府県の各小児科医会で
選 択した小児 入 院 施 設を有する医 療 機 関に
おいて、侵襲性インフルエンザ菌感染症(髄膜
炎、喉頭蓋炎)で入院した0歳から15歳までの
患者数、血清型等について調査を実施。
0.6
0.5
0.4
0.3
インフルエンザ菌
喉頭蓋炎患者
0.2
0.1
0
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013 (年)
インフルエンザ菌髄膜炎患者
インフルエンザ菌喉頭蓋炎患者
2010
2011
2012
2013
回答医療機関数
120
117
110
103
80
81
96
116
104
120
117
110
103
80
81
96
116
104
症例数
87
97
93
100
79
81
46
17
3
11
9
5
6
5
12
1
2
1
一医療機関
当たりの患者数
0.73
0.83
0.85
0.97
0.99
1.00
0.48
0.15
0.03
調査年
2005 2006 2007 2008 2009
2010
2011
2012
2013
2005 2006 2007 2008 2009
0.091 0.077 0.045 0.058 0.063 0.148 0.010 0.017
0.01
血清型
判明
32
61
42
61
40
55
35
13
3
6
4
2
2
3
9
1
2
1
そのうちb 型
31
60
41
60
38
54
35
12
3*
4
4
2
2
2
9
1
2
1**
[98.4%]
[97.6%]
[98.4%]
[95.0%]
[98.2%]
[100%]
[92.3%]
[b 型 / 判明] [96.9%]
*患者年齢:6ヵ月∼1歳未満…1例、1∼2歳未満…1例、2∼3歳未満…1例
細菌ワクチン類
生物学的製剤基準
[66.7%]
**患者年齢:5∼15歳未満…1例
[100%]
中山 義雄 他:日小医会報. 48, 171-177, 2014より一部作図
薬価収載:適用外
一般名:乾燥ヘモフィルスb型ワクチン
(破傷風トキソイド結合体)
生物由来製品/劇薬/処方箋医薬品※
本剤は、ウシ成分(フランス産ウシの肝臓及び肺由来成分、
ヨーロッパ産ウシの乳由来成分、米国産ウシの血液、心臓
及び骨格筋由来成分、ブラジル産ウシの心臓由来成分)を
製 造 工 程に使 用している。本 剤 接 種による伝 達 性 海 綿 状
脳症(TSE)伝播のリスクは理論的に極めて低いものと考え
られるが、本剤の使用にあたってはその必要性を考慮の上、
接種すること
(「重要な基本的注意」の項参照)。
※注意ー医師等の処方箋により使用すること
【接種不適当者 (予防接種を受けることが適当でない者)】
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
( 1 )明らかな発熱を呈している者
( 2 )重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
( 3 )本剤の成分又は破傷風トキソイドによってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
( 4 )上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
SPJP.AHIB.15.02.0047
AHB1L00600-MQ
作成年月2015年2月