資生堂、第4回中国化粧品学術研討会において「1等賞」を受賞

資生堂、2004 年中国化粧品学術研討会において
優秀な研究に贈られる「1 等賞」「2 等賞」「3 等賞」をトリプル受賞
中国国内外の化粧品技術者がその研究成果を報告するために集う学会「2004 年中国化粧品学
術研討会」が 2004 年 3 月 7∼8 日、中国・広州市で開催され、資生堂からの発表が「1 等賞」
「2
等賞」
「3 等賞」をトリプル受賞しました。最も優秀な研究に贈られる「1 等賞」の受賞は、前回
(2002 年上海)に続いて 2 大会連続の受賞です。また、
「3 等賞」を受賞した演題は、2002 年 4
月に中国の研究拠点として北京に設立した資生堂(中国)研究開発中心有限公司(資生堂中国研
究所)が中心となって進めた研究の成果です。
【「1 等賞」受賞テーマの概要】
○テーマ:肌荒れの発生機序と新規有効成分の開発に関する研究
○発表者:資生堂
リサーチセンター 北村謙始 主幹研究員 他
○テーマの概要:薬理学的な観点と手法を用いて、肌荒れの発生には、表皮内の酵素であるプラ
スミノーゲンの活性化が大きく関与していることを初めて明らかにした。さらに、その知見に基
づいて有効成分の探索を行い、trans-4-Aminomethylcyclohexane-carboxylic acid が、活性化
した酵素を抑制し、優れた肌荒れ防止・改善効果を発揮する成分であることを見出した。
【「2 等賞」受賞テーマの概要】
○テーマ:ビタミン A 誘導体安定配合製剤の開発
○発表者:資生堂
リサーチセンター 井上東彦 研究員
他
○テーマの概要:ビタミン A 誘導体であるレチニルアセテートは高いしわ改善効果を有している
が、加水分解を起こしやすく通常の製剤中では非常に不安定である。本研究では、加水分解安定
性に関する基礎的な検討を行うことにより、スキンケア製剤へ安定配合する手法を確立した。
【「3 等賞」受賞テーマの概要】
○テーマ:乾燥肌及びニキビ肌用化粧品への生薬の応用とその効果の分析
○発表者:資生堂
中国研究所
張莉媛 研究員 他
○テーマの概要:中国で伝統的に言い伝えられてきた乾燥肌用、ニキビ肌用の2生薬処方につい
て、肌改善効果を検討した。その結果、中医学的な臨床評価ならびに西洋医学的な測定結果とも
に、乾燥肌およびニキビ肌を有意に改善することが明らかとなった。
中国化粧品学術研討会について
中国香料香精化粧品工業協会が主催し、中国化粧品市場の発展と化粧品技術レベルの向上を目
的に 2 年に 1 回開催される学会。中国国内外の化粧品技術者、大学及び研究機関の関係者がその
研究成果を報告し、優秀な研究に賞(1∼3 等賞:各々複数)が与えられる。4 回目の開催となる
今回は、約 70 件の発表の申し込みに対して、審査の結果 27 件が口頭発表を許可され、それ以外
の研究は論文集のみにて発表された。
資生堂は、2000 年より本学会に参加し、毎回、賞を受賞している。今回の 1 等賞は前回(2002
年中国化粧品学術研討会、2002 年 3 月)に続き連続 2 回目の受賞となる。
*ご参考 本学会での過去の受賞歴
2000 年中国化粧品学術研討会 上海
精神ストレスの皮膚への影響と香りによる改善効果・・・2 等賞
2002 年中国化粧品学術研討会 上海
植物組織培養技術を応用した新皮膚賦活薬剤サイコエキス BS の開発・・・1 等賞
O/W/O 型マルチプルエマルションの特性と応用・・・3 等賞
<余白>
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電話 03-3572-5111(大代表)