PDF 132KB

資生堂、『生活者と美の白書 2002 年版』 を発行
そっこうりょく
~ キーワードは“即幸力” ~
『生活者と美の白書』は、資生堂が生活者と美にまつわる様々な出来事・トレンドを総括し、生活者の意識
と行動の変化との関連を定性・定量の両面から調査、研究しまとめた年報です。2001 年の出来事を総括した
2002 年版では、生活者と美のキーワードを“即幸力”と名づけました。
トレンド年報はさまざまなシンクタンクから刊行されていますが、この『生活者と美の白書』は「女性を中心
とした生活者」ならびに「美容・ファッション」に焦点を絞ってまとめた点が特長です。資生堂は美しい生活文化
の創造を目指すという視点から、ハードとしての商品だけでなく、人のこころや気持ちに寄り添う「ソフト情報」
についても積極的に情報開発と発信を行っていきたいと考えています。
2001 年、生活者と美のキーワードは“即幸力”
『生活者と美の白書』は毎年、その年を象徴するキーワードを選定しています。2000 年版“ヒカル”、2001 年
版“my-mode / マイモード”に続き、2001 年の出来事を総括した 2002 年版では“即幸力”と名づけました。
これは、アメリカの同時多発テロや小泉内閣による構造改革、失業率悪化、長引く不況などによって明日が
どうなるかわからない中、今を楽しく過ごすことが大切と思えてくる、すぐに幸せを感じられるコト・モノ、つまり
=“即幸力”のあるものが生活者を惹きつけている、というトレンドに着目したことによります。その背景には、
① 社会的ひきこもりの増加や失業率の悪化など閉塞感に満ちた時代にあって、人々が変化や勇気、励ま
し、癒し、なごみなどを求めていること
② インターネットや携帯電話のように、未知のヒト・モノ・情報とすぐに簡単に繋がることのできるツールが
一気に普及しつつあること
③ ブロードバンドやeショッピング、「プチ整形」など、これまでの限界やタブーに「縛られず、諦めず、待た
ない」という人々の欲望が、新しい技術やインフラの整備を後押ししていること
④ 高級ブランド旗艦店やアミューズメントパーク、商品を自由に試せるカフェ形式の化粧品ショップなど、
「買うプロセス・瞬間」それ自体を楽しませるものが人気を呼んでいること
⑤ コンビニエンスストア、ワンプライスショップ、低価格美容院などが人気を呼ぶ一方で、高級ブランド品
や高級化粧品の売上好調という「消費の二極化」が起きていること
などの潮流があります。
これらの分析にあたっては、生活者と美にまつわるコト・モノの定性的情報の他、資生堂独自の情報源として、
z 都内3ヵ所の街頭で年に2回、20代女性計600名のメーキャップ・ヘアスタイルを写真に収め、
傾向を分析したヘアメーク定点観測結果
z 無作為に選ばれた46都道府県在住12歳~69歳の女性4,600人に対し、毎年4回行っている
「美と生活に関する意識と行動調査」の分析結果レポート
z 東京表参道で撮り貯めた一般女性の全身ファッション写真
などをベースにさまざまな角度から情報を収集しています。これらの情報と分析結果は全て『生活者と美の白
書 2002 年版』に掲載しています。
『生活者と美の白書 2002 年版』の概要
『生活者と美の白書 2002 年版』は、A4 サイズ 76 ページで、全体は3部構成となっています。
今回、第3部の要約を資料として添付しました。これは「女性のおこづかいと化粧品」「化粧品の地域特性とコ
スメ係数」「生活・おしゃれ価値観の過去3年間の変化」についてまとめた定量調査分析レポートです。