避難勧告等の判断・伝達マニュアル変更の概要

水害、土砂災害、高潮、津波に係る避難勧告等の
判断・伝達マニュアル 変更の概要
主な変更点
Ⅰ.内閣府による平成26年9月、平成27年8月の「避難勧告等の判断・伝
達マニュアル作成ガイドライン」の見直しに基づくもの
(平成26年9月分)
「避難」に関する考え方をあらためて整理
○従来の避難所への避難だけでなく、家屋内に留まって安全を確保することも「避難行動」の一
つとした → 「立ち退き避難」と「屋内安全確保」p1、p2
○避難が必要な状況が夜間・早朝となる場合の避難勧告等の判断基準を新設
p13、p17、p20、p23
(平成27年8月分)
避難勧告等の判断基準をわかりやすく設定
○避難勧告等の判断基準を可能な限り定量的かつわかりやすい指標で示し、判断のために参照
する情報を整理(表の中で避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示(緊急)を段階
的に色分けするなど見やすくする整理も行った)
【避難勧告の判断基準の設定】
水害・・・氾濫危険水位に到達等 p6、p8、p10、p12、p16、p19、p22、p25、p27
大雨注意報、大雨警報(浸水害)
、大雨特別警報(浸水害)発令時の考え方を記述
p4
土砂災害・・・大雨警報等、土砂災害警戒情報の発表等 p37、p38
高潮災害・・・高潮警報の発表等 p49、p50
(津波災害は警報等が出れば避難指示(緊急)
) p59、p61、p65、p70
避難準備・高齢者等避難開始の活用
○土砂災害警戒区域・危険箇所等の住民は、避難準備・高齢者等避難開始の段階から自発的に避
難を開始することを推奨 p1
○高潮災害を対象とした避難準備・高齢者等避難開始から避難指示(緊急)までの発令の考え方
を変更 p50
避難場所・避難行動
○避難場所を避難準備・高齢者等避難開始の発令段階から開設し始め、避難勧告発令までに開設
が完了するよう「台風の接近・上陸に伴う洪水を対象としたタイムライン(行動計画)
」を作
成 p36
○災害が切迫した状況では、近隣のより安全な場所への避難も避難行動として周知 p1、p2
土砂災害を対象とした避難勧告等の発令
○避難勧告等発令タイミングや発令対象地域の判断情報に、土砂災害に関するメッシュ情報を
活用 p37~p48
避難勧告等の情報伝達
○L アラートの活用を追加 p72
Ⅱ.豊川及び豊川放水路の避難判断水位の見直しに基づくもの
p3
氾濫危険水位等の変更
○豊川金沢霞及び賀茂霞地区の氾濫危険水位の変更
○豊川東上町北岡・柿木道下地区の避難判断水位、氾濫危険水位の変更
○豊川一般部の避難判断水位、氾濫危険水位の変更
○豊川放水路の避難勧告を計画高水位から氾濫危険水位へ変更、及び避難指示(緊急)を破堤か
ら計画高水位へ変更
Ⅲ.国土交通省による平成28年5月の豊川及び豊川放水路に関する「洪水浸
水想定区域図(想定最大規模)」の指定・公表に基づくもの
レベルⅠ、レベルⅡの設定
○気象台の降水量予測に基づき、レベルⅠ、レベルⅡの2段階で考えるよう変更(24時間降水
量予測が300mm超えるかどうかで判断)p5
○対象地区等をレベルⅠ、レベルⅡごとに表記し、対象区域図を添付
p7、p9、p11、p14、p18、p21、p24、p26
○中学校区、対象地区(町・字)ごとの世帯数、人口、担当分団を別表で整理
p6、p8、p10、p13、p17、p20、p23、p25、別表 1~8
氾濫流区域の表記
○国土交通省による想定最大規模の浸水想定(レベルⅡ)において示された「家屋倒壊等氾濫想
定区域(氾濫流)」に基づき、氾濫流区域を示し、速やかな立ち退き避難を要する区域である
旨を表記 p6、p8、p10、p13、p17
避難所の整理
○避難所について、風水害避難所として地区市民館等25箇所を指定していたが、レベルⅡの際
新たに小中学校を中心とした避難所を開設する旨を表記(二級河川についても同様の対応を
とることとした) p28~p34
○豊川・豊川放水路の浸水想定区域における浸水想定区域外の避難所への誘導イメージ図の追
加 p35
Ⅳ.津波に対する避難判断を新規に追加
判断基準、警戒すべき区域等、避難等に関すること
○判断基準、警戒すべき区域等、避難行動及び避難目標、避難所の開設について新規に追加
p59~p71
Ⅴ.その他の修正
土砂災害に関すること
○避難勧告及び避難指示(緊急)の判断基準に気象庁による「大雨注意報」
、
「大雨警報」、
「記録
的短時間大雨情報」の発表等を新規に追加 p38
○メッシュ№ごとの危険理由、対象地区(町名・字名)世帯数、人口を別表で整理
p48、別表 9
高潮災害に関すること
○避難勧告等の判断に新たに高潮特別警報を追加 p49、p50
○平成26年11月に公表された愛知県による高潮浸水想定図に基づき、警戒すべき区域につ
いて御津海岸地域のほか、小坂井海岸地域を追加 p49、p50
○気象台の潮位予測に基づき、対象区域をレベルⅠ、レベルⅡの2段階で考えるよう修正 p50
○避難所について、レベルⅠ、レベルⅡそれぞれにおいて開設する避難所を指定 p57、p58
避難準備情報、避難指示の名称変更に関すること
○平成28年12月26日内閣府の決定により「避難準備情報」から「避難準備・高齢者等避難
開始」に、
「避難指示」から「避難指示(緊急)
」に名称を変更。