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C1702『喜びの手紙』
[今月の聖書]
「そこで、わたしが切実な思いで待ち望むことは、わたしが、どんなことがあっても恥じることなく、かえって、
いつものように今も、大胆に語ることによって、生きるにも死ぬにも、わたしの身によってキリストがあがめられ
ることである。わたしにとっては、生きることはキリストであり、死ぬことは益である。」 (ピリピ 1:20-21)
「あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実現に至らせるのは神であって、それは神のよしと
されるところだからである。すべてのことを、つぶやかず疑わないでしなさい。それは、あなたがたが責められる
ところのない純真な者となり、曲った邪悪な時代のただ中にあって、傷のない神の子となるためである。あなたが
たは、いのちの言葉を堅く持って、彼らの間で星のようにこの世に輝いている。」 (ピリピ 2:13-15)
「油断することなく、あなたの心を守れ、命の泉は、これから流れ出るからである。曲った言葉をあなたから
捨てさり、よこしまな談話をあなたから遠ざけよ。」(箴言 4:23-24)
「あなたがたは、主にあっていつも喜びなさい。繰り返して言うが、喜びなさい。あなたがたの寛容を、みんなの
人に示しなさい。主は近い。何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、
あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の
平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。」(ピリピ 4:4-7)
「わたしは乏しいから、こう言うのではない。わたしは、どんな境遇にあっても、足ることを学んだ。わたしは貧
に処する道を知っており、富におる道も知っている。わたしは、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏し
いことにも、ありとあらゆる境遇に処する秘けつを心得ている。わたしを強くして下さるかたによって、何事でも
することができる。」(ピリピ 4:11-13)
「悲しんでいるようであるが、常に喜んでおり、貧しいようであるが、多くの人を富ませ、何も持たないようで
あるが、すべての物を持っている。」(Ⅱコリント 6:10)
「だから、あなたがたは、神の力強い御手の下に、自らを低くしなさい。時が来れば神はあなたがたを高くして
下さるであろう。神はあなたがたをかえりみていて下さるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神に
ゆだねるがよい。」(Ⅰぺテロ 5:6-7)
お元気でお過ごしでしょうか。今月はパウロのピリピ人への手紙(「喜びの手紙」)から『クリスチャンの積極的
思考』について学びましょう。誰しも心が動揺することがありますね。信仰を長年持っている人でも、否私のよう
に牧師であっても動揺し、思い煩い、祈ることもできないほど悩むことがあります。人生とは心の戦いの連続と言
っても過言ではありません。ですから旧約聖書には「油断することなく、あなたの心を守れ」(箴言 4:23)と書かれ
ています。さてピリピの教会はヨーロッパで最初のパウロの教会です。多分彼が開拓したどの教会よりもパウロの
辛苦を理解し協力した教会です。そして今、晩年を迎え(AD60 年頃)獄中にいた彼に、若きエパフロデトを派遣して
献金を送った最も愛すべき教会でした。しかし、ピリピ教会には分派があり、かつて共に苦労したリーダーの仲た
がいがありました。そこで創立者であり信仰の勇者であったパウロは感謝と共に、信仰の秘訣を涙をもって(3:18)
語ったのです。①いかなる時も喜びなさい。②問題に拘泥せずすべての人に寛容でありなさい。③何事も思い煩わ
ず祈りなさい。④神の平安をもって心を守りなさい。まさにかれが語った人生の秘訣はすべての人への安らぎのメ
ッセージでもあります。「天に国籍在り」と確信するパウロはそのすべての鍵がキリストを愛する愛と信仰にある
と宣言しているのです。このメッセージがあなたの生き方に喜びと力を与えますようにお祈り致します。
◇◆◇ CFI会員投稿原稿
第 53 回 ◇◆◇
「良きサマリア人」
梅木好彦(京都府)
私の家内の友達で、全盲健聴の方がおられるのですが、先日、彼女の
さおり織りのマフラーなどを、熊本震災の被災者のためにチャリティー
バザーで売ると言うことを聞き、二人で京都市に出掛けました。展示さ
れているところは、もと宣教師の方の家だったそうで、雰囲気がとても
良いところです。そこで、彼女からバザーを開いたきっかけをお聞きし
ました。ある方から、大量に糸をいただいたので、それを役立てようと
たくさん織ったそうです。
話は40年前に遡ります。彼女はまだ学生で、彼氏がいました。彼は
運転が出来るので、彼女をドライブに誘い、兵庫県の方を走っていまし
た。ところが、何が起こったのか、そこで事故を起こしてしまったので
す。フロントガラスが彼女の目に突き刺さり、血だらけになって彼女は
倒れました。2台先を走っていた車の方が、後で事故があったことに気づき、車を止めて走ってきました。そ
の方は軍隊で応急処置の仕方を学んでいたので、血まみれの彼女を介抱し、応急手当をして、救急車を呼んで
くれました。そして、ほかの方に病院に付いていくよう、お願いして、その方は、用事があって慌てて行って
しまいました。そのため、彼女は一命を取り留めたのですが、助けてくれた方の名前も住所も聞けないままに
なり、40年間、その方に御礼を言いたいと、思い続けていたそうです。彼女はその事故により全盲となり、
事故を起こした彼は逃げてしまい、彼女を励まし続けてくれていたお兄さんが自殺してしまうなど、苦しい道
を歩んだのですが、イエス様に出会い、救われたそうです。その後彼女は立ち直って、良き伴侶にも恵まれ、
今は視覚障害者の相談を良く受けています。
そんな彼女が3年ほど前から、健康のためにヨーガ教室に通い始めました。その教室には、お年寄りも通っ
ていて、いつも親切にしてくださるおじいさんがいました。彼女は自分の歩んできた人生を本にまとめていた
のですが、ある時、なんのきっかけか、その親切なおじいさんがその本に目を通して、びっくりしました。
実は彼女を最初に助けたのが、そのおじいさんだったのです。教室の先生も一緒に、二人の記憶を確かめてみ
ますと、本当にその時の良きサマリア人のような方が、そのおじいさんでした。
彼女は40年間、助けていただいた御礼を言いたかったのが、やっとその時かなったのでした。神様がその
願いを聞いて下さったのでしょう。おじいさんも、彼女がしっかり生きていることをとても喜んでくれました。
そして、織物をやっていると聞いて、おじいさんのところに、不要になった糸がいっぱいある、と彼女に大
量の糸を下さいました。その糸で、彼女は熊本で被災された方たちのためにと、いっぱい織って、バザーを開
かれたのでした。バザーは大盛況で、あっという間に少なくなってしまいました。売上金は熊本に送られたそ
うです。
(お知らせ)
*地区集会のご案内
2月14日(火)13:00 CFI 横浜集会(福音喫茶メリー ℡ 045-231-6773)
2月15日(水)11:00 CFI 賛美の集い(田園調布チャペル)、14:00 ジョイコーラス
2月21日(火)13:00 CFI 千葉集会(京葉銀行文化プラザ7F ℡ 043-202-0800)
*2月11日(土)16:00 東日本大震災復興支援超教派一致祈祷会(淀橋教会)
*2月16日(木)11:00 バイブルアカデミー(自由が丘本部事務所、要登録、受講料1回 3,000 円)
*5月3日(水・祝)13:30「大震災復興支援メサイア 2017」紀尾井ホール(前売券 3,000 円)