教育部・学校給食課、学校施設整備推進室、生涯学習課、文化課

飯塚市監査公表第 4 号
平 成 29 年 2 月 13 日
飯塚市監査委員
篠
﨑
飯塚市監査委員
平
山
充
俊
悟
地方自治法第 199 条第 2 項及び第 4 項の規定に基づき、定期監査等の監査
を実施したので、同条第 9 項の規定により、その結果を公表します。
1
監査の対象、期間及び指摘事項件数
対象部局等
2
指摘事項件数
教育部
学校給食課
3
教育部
生涯学習課
6
教育部
学校施設整備推進室
-
教育部
文化課
4
監査実施期間
平成 28 年 11 月 7 日
~
平成 29 年 1 月 27 日
監査の範囲及び方法
今回の監査は、主に平成 28 年 4 月から平成 28 年 9 月までの収入、契約、
財産管理等の財務事務及びその他の事務の執行を対象としました。
また、上記事務に関する監査に必要な資料の提出を求め、当該事務が適正
に執行されているか等を主眼に、抽出による関係書類等の調査を実施すると
ともに関係職員の説明を聴取しました。
3
監査の結果
監査対象の事務については、おおむね適正に執行されていましたが、その
一部において、次のとおり検討又は是正等を要する指摘事項が認められたの
で、必要な措置等を講ずるとともに、職員の指導にも努めてください。
- 1 -
(1)
学校給食課
イ
備品の管理について
備品の管理状況について、次のとおり不適切な事務処理があった。
(1)本年度購入した備品に標識(ラベル)が貼付されていない。(多数)
(2)備品の所在場所が台帳に記載された所在場所と相違していたもの。
(多数)
(3)既に廃棄された備品が、台帳上に残っているもの。(多数)
適切な備品管理を行うよう早急に処置されたい。
ロ
請求書の別紙明細について
消耗品費の支出において、請求書に添付された内訳書内の計算が間違っ
ているものが多数あり、正確な請求書となっていない。確認を徹底された
い。
ハ
納品書について
賄材料(給食用物資)の納品確認において、納品の数量に差異があった場
合、納品書の数量を加筆又は修正しているが、それによって金額欄を修正
しているものと修正していないもの及び納品書の品名、数量などの行内容
を消している線が数字等にかかっていないものなど雑な事務処理が確認さ
れた。
適切な事務処理を実施されたい。
(2)
生涯学習課
イ
公民館管理委託について
飯塚市公民館条例第7条によれば、「公民館の開館時間は、午前 9 時から
午後 10 時までとする。」と規定されている。
しかしながら、午後 10 時前に閉館している公民館が見受けられた。この
ことは、公民館管理の受託業者が契約している業務終了時間前に閉館して
いることとなり、不適切な業務内容となっている。
また、施設管理委託においては、業務終了後、警報装置を作動させるこ
ととなっているものの、作動手続きを忘失している公民館があった。
管理監督者は、施設管理に係る危機管理意識を十分に認識し、委託業者
への指導を徹底されたい。
ロ
公印について
公民館が発する一部の公文書において「飯塚市○○公民館長印」を使用
しているが、飯塚市教育委員会公印規則(以下「規則」という。)には「公
民館長印」の定めはないため、この印を使用することはできない。
「公民館長印」が必要であるならば、規則を改正されたい。
- 2 -
ハ
領収印について
①支出科目
領収印を公民館費において 2 本購入しているが、1 本は消耗品費より、
もう 1 本は備品購入費から支出している。現在、領収印は備品として管理
されていることから、備品購入費より支出するべきと思慮する。
また、消耗品費より購入した領収印については、備品登録されていない
ため早急に登録を行うこと。
②領収印の番号
飯塚市会計規則別表第1によれば、生涯学習課の出納印番号は「41」と
規定されているものの、購入した領収印の番号は「42」となっている。
今後は、規則に則った適切な事務処理をされたい。
ニ
電話料(電報料)について
個別の団体が支出すべき電報料を、公民館の電話使用料から支払ってい
た。
早急に戻入の手続きをとるとともに、今後は適切な事務処理をされたい。
ホ
備品の管理について
備品の管理状況について、次のとおり不適切な事務処理があった。
(1)備品の所在場所が台帳に記載された所在場所と相違していたもの。
(多数)
(2)既に廃棄された備品が台帳上に残っているもの。(多数)
適切な備品管理を行うよう早急に処置されたい。
ヘ
旅行命令について
①県外出張の決裁について
飯塚市教育委員会事務決裁規程別表第1においては、「(13)部次長、課
長及び所属職員の県外旅行命令に関すること。」は、部長専決事項となって
いるものの、一部の公民館においては、係長までの決裁しか受けていなか
った。
また、飯塚市職員等旅費条例施行規則第 4 条第 1 項第 1 号によれば、県
外旅行命令の場合には、様式第 1 号を使用することと規定されているが、
一部の県外旅行命令において、様式第 4 号を使用していた。
さらに、この旅行命令においては、公民館業務支援委託業者の職員に対
し、県外の旅行命令を行っていた。このことは、委託業務内容にない不適
切な事務処理である。
早急に決裁を受け、関係例規を遵守し是正されたい。
②復命確認印等について
出張復命(書)方法等の確認事務取扱基準によれば、「旅行命令(依頼)
書の「復命確認印」欄の「1.口頭」、「2.文書」の何れかに「○」印をつけ、
指示者が押印する。」となっている。
一部の公民館において、旅行命令(依頼)票に「1.口頭、2.文書」の別
が記入されておらず、「復命確認印」の押印が全てなかった。
- 3 -
また、一部の旅行命令(依頼)票については、一括出力し、まとめて決
裁を行っていた。
出張復命(書)方法等の確認事務取扱基準に則った事務処理を行うとと
もに、旅行命令はその都度承認するよう是正されたい。
(3)
文化課
イ
支出命令について
飯塚市会計規則第 45 条第 1 項には「支出命令書は、債権者の請求書に基
づき所属長が発行手続をしなければならない。」と規定されているものの、
歴史講座等講師謝礼金について、当該支出命令書に債権者から受領した「領
収書」が添付され支出されていた。
これは「領収書」と記載されたものを「請求書」と誤認したものと思慮
する。
債権者から提出された請求書記載内容の確認を徹底するよう努められた
い。
ロ
所管施設の維持管理について
文化課が管理する古墳公園において、次のとおり設備の不具合等が見受
けられた。処置を行うとともに、適正な維持管理を行うよう努められたい。
①川島古墳公園
古墳内部を見学するための照明機器の故障
説明用パネルの破損
②小正西古墳公園
古墳内部を見学するための照明機器の故障
ハ
旅費の精算について
飯塚市会計規則第 56 条によれば、概算払により支出された職員の旅費に
ついては、旅行完了後 14 日以内に精算報告をしなければならないとされて
いる。
平成 28 年 9 月 30 日に開催された「第 6 回古代山城サミット西条大会」
に職員 2 名を派遣しているが、精算報告の事務処理がなされていなかった。
早急に是正するとともに、会計規則等に則った適正な事務処理を行うよ
う努められたい。
ニ
旅行命令決裁について
飯塚市教育委員会事務決裁規程別表第1では「(13) 部次長、課長及び
所属職員の県外旅行命令に関すること。」は、部長専決事項と規定されてい
るものの、資料引取等の県外旅行命令について、部長が決裁すべきものを
決裁権限のない課長が決裁を行っていた。
また、飯塚市職員等旅費条例施行規則第 4 条第 1 項第 1 号によれば、県
外旅行命令の場合には、様式第 1 号を使用することと規定されているが、
当該旅行命令書は様式第 4 号を使用している。
早急に決裁を受けなおすとともに、同規程を遵守し、適切な事務処理を
行うよう是正されたい。
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