資生堂 国内主要 3 工場(鎌倉、大阪、舞鶴工場)で 「廃棄物ゼロエミッション」を達成 資生堂は、2001 年度(2002 年 3 月期)までに国内主要工場である鎌倉、大阪、舞鶴の 3 工場(※1)において産業廃棄物、一般廃棄物ともにゼロエミッション(※2)を達成しま した。 当社は、環境目標として「2003 年度までに全ての国内化粧品工場においてゼロエミッショ ン(埋立て処分量ゼロ)を達成する」を掲げていますが、3 工場での取り組みを強化した ことで 2 年早い実現となりました。 資生堂は 1998 年に「資生堂エコポリシー(環境に関する経営方針)」を具現化するため に 4 つの環境目標を“社会との約束”として公表しています。(※3) その一つの目標で ある「2000 年までに工場の廃棄物のリサイクル率を 60%に高め、最終処分量を 1990 年度 対比 50%削減する」では、2000 年にリサイクル率 90%、最終処分量 17%(1990 年度比) とし、目標を達成することができました。 2001 年には、この結果をさらに推進し、 「2003 年度までに全ての国内化粧品工場(7 工場) においてゼロエミッションを達成する」ことを新たに環境目標として掲げて推進していま す。 今回達成した 3 工場の廃棄物年間総排出量は約 3,100 トンでしたが、 「混ぜればゴミ、分 ければ資源」をモットーに徹底した分別廃棄を実施し、リサイクル業者の協力を得て可能 な限り再利用・再資源化しています。 具体的には、主に(1)排水処理汚泥⇒堆肥化、セメント原料、(2)紙類⇒製紙原料、(3)廃油 ⇒燃料、(4)廃金属⇒再生金属、(5)食堂からの生ゴミ⇒堆肥化へ再資源化をしています。 今後は、廃棄物を発電のための燃料とするような「サーマルリサイクル」から廃棄物を モノへリサイクルするような「マテリアルリサイクル」へ移行するリサイクルの質的向上 を図るとともに、達成した工場のノウハウを、その他 4 工場(㈱資生堂掛川工場、資生堂 化工㈱、㈱エフティ資生堂久喜工場、㈱資生堂ビューテック)に活用し、国内すべての化粧品 工場おいてもゼロエミッションを達成すべく活動を推進していきます。 その他 4 工場の達成予定時期は、掛川工場、資生堂化工は 2002 年度、久喜工場、資生堂ビ ューテックは 2003 年度を予定しています。 また資生堂は、2001 年 4 月から独自に開発したリサイクルシステムである「使用済み 化粧品ガラスびんのリサイクル」を全国で展開しています。お客さまから使用後の化粧品 ガラスびんを化粧品販売店を経由して回収し、再生ガラスびんとしてリサイクルするシス テムです。 資生堂は、今後も環境面からも社会的責任を果たし、循環型社会形成に貢献すべく環境経 営を推進していきます。 (※1)対象事業所住所と主な生産品 事業所 所在地 ㈱資生堂 神奈川県鎌倉市岩瀬 1-2-3 鎌倉工場 大阪資生堂㈱ 大阪府大阪市東淀川区小松 2-17-4 大阪工場 大阪資生堂㈱ 京都府舞鶴市字倉谷小字大縄 1350-2 舞鶴工場 主な生産品 スキンケア、口紅 セルフ向けスキンケア セルフ向けスキンケ ア・ヘアケア (※2)ゼロエミッションの定義:全ての排出物を再使用または再資源化(マテリアルリサイ クル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクル)すること。ただし、全ての排出物 を対象とすると、かえって環境負荷を高くする場合(例えば、遠距離輸送や膨大な化 学処理を要するなどの場合)があるため、資生堂では再資源化率 99.5%以上をゼロエ ミッションと定義している。 (※3)当社は、1992 年に環境に関する経営方針として、 「資生堂エコポリシー」を定めまし た。 <資生堂エコポリシー> 資生堂はすべての事業活動において地球環境の保全に努めるため ① 生態系に配慮し、資源・エネルギーを大切に利用します。 ② 環境に負担をかけない新技術の開発と応用を促進します。 ③ 一人ひとりの環境保護意識の向上を図ります。 ④ 地域や社会との連携に努めます。 <資生堂の 4 つの環境目標> (1) 2000 年度までに、容器包装におけるポリ塩化ビニル類の使用を全廃 ⇒ 目標達成 (2) 2000 年度までに、工場の産業廃棄物のリサイクル率を 60%に高め、最終処分量を 1990 年度対比 50%削減 ⇒ 目標達成(リサイクル率:90%、最終処分量:83%削減) この結果を更に推進し、「2003 年度までに全ての国内化粧品工場においてゼロエミッ ションを達成する」ことを新環境目標として公表。 (3) 国際環境規格である ISO14001 の認証を、国内工場(7 工場)は 1998 年度内、海外工場 (7 工場)は 2000 年度までに取得 ⇒ 目標達成 (4) 2010 年度までに、工場での二酸化炭素排出量を 1990 年度対比、原単位で 15%削減 ⇒ 継続中 この状況を踏まえ、2001 年度に以下の 2 つを“新環境目標”として現在推進しています。 ① 二酸化炭素の排出量 15%削減について、継続的に取組む ② 2003 年度までに、国内化粧品(7 工場)全てにおいてゼロエミッションを達成 する
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