南三陸病院・総合ケアセンター南三陸

PROJECT REPORT
南三陸病院・総合ケアセンター南三陸
工事概要
施工場所
建 築 主
設計・監理
構造・規模
宮城県本吉郡南三陸町
南三陸町
㈱岡田新一設計事務所
病院棟:RC造3階建
ケアセンター棟:RC造2階建
みなさん通り:S造
完 成 2015年10月
岩手県
施工場所
宮城県
被災地に元気と笑顔を届ける現場に
足立 浩一
●復興のシンボル的存在
東北支店 建築部 作業所副所長
●木のぬくもりを感じられる空間
ケアセンターの木部などにも地元産の杉
東日本大震災で被災した公立病院を高
エントランスホールでもある「みなさん
台に移設し、南三陸町の医療・保健・
通り」は、鉄骨の柱と梁を耐火集成材で
また、最上階の3階には各所にトップ
福祉の拠点となる震災後最初の大規模公
覆っています。また、施設建設に当たっ
ライトが配置されています。4床室はハイ
共工事でした。
て山を切り崩した際に伐採された木材が
サイドライトを使用し、廊下側ベッドにも
県内はもとより国内だけでなく海外から
内・外装材に使用されています。車寄せ
自然光が入る明るい病室になっています。
も様々な方が視察に訪れ、職員一同がやり
に大きくせり出したキャノピーのルーバー
この他にも、太陽光パネル・外断熱工
がいのある現場を任されたという思いで施
は、地元産の杉材を使用したことで「み
法の外壁等の様々な環境配慮技術の採用
工に携わりました。工事中は活気のある声
なさん通り」へと続くエントランス部分は
や、外部の腰壁に宮城県石巻市産の稲
の掛け合いを続け、南三陸町に元気と笑
木のぬくもりが感じられる空間となってい
井石を使用する等、地産地消で町を活性
顔を届ける現場となることを目指しました。
ます。病院内の額縁やカーテンボックス、
化させる工夫も盛り込まれています。
木のぬくもりが感じられる
「みなさん通り」
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地元産の杉材による車寄せキャノピー
ZENITAKA Corporate Social Responsibility Report 2016
材を使用しています。
ハイサイドライトのある3階4床室