i-Construction: 「ICTの全面的な活用」 「規格の標準化等」 「施 工時期の平準化」等の施策を建設現場に導入 することによって、建設生産プロセスにおいて 抜本的な生産性向上を図り、魅力ある建設現 場を目指す国土交通省の取り組み 省力化 安全性 ICT: (Information and Communication Technology) 情報 通信技術を表す言葉として既に一般的となったITの概念に、 通信コミュニケーションの重要性を強調した言葉で、 ネット ワーク通信による情報・知識の共有を念頭に置いた表現 平準化 錢高組式柱RC梁S接合構造による効率化 山 正健 ●錢高組式柱RC梁S混合接合構法 この 構 法 は、柱を鉄 筋コンクリート 東京支社 建築支店 建築部 作業所長 (三井不動産ロジスティクスパーク柏) ●「柱筋の地組」と「システム型枠」 ●鉄骨梁の架設 延べ 3 万㎡を超える大型物流施設の延 鉄骨梁の架設にあたっては、あらかじ (RC)造、梁を鉄骨 (S)造とした混合接 べ 344 本の柱躯体を施工するにあたり、 め大梁とコア部を I 型に地組した鉄骨を、 合構法で、2008 年に建築技術性能証 工事の省力化と安全性・作業員の平準化 高所作業車を用いて建方しました。鉄骨 明を取得し、その後も改良を加え、数々 を考え、 「柱筋の地組」と「システム型枠」 梁を地組することにより、高所での作業 の工事に適用しています。スパンを長くと を採用しました。柱の鉄筋は地上で組み 工数を低減し、安全かつ効率的に施工し ることが可能で、かつ軸力の作用する柱 立て後にクレーンで吊り上げて所定の位 ました。 を RC 造とする合理的な構造です。倉庫 置に機械式継手で接合します。システム やショッピングセンターなど長スパン空間 型枠は脱型時には4つの側面でなく2つ が求められる建物に適しています。 のL型に分割され、次工区にスピーディ ーに転用することができます。また、今回 採用したシステム型枠は、打設足場・昇降 設備・建入れ調整用サポートがセットされ 工事概要 施工場所 発 注 者 設計・監理 構造・規模 完 成 柏市青田新田 三井不動産㈱ 錢高組一級建築士事務所 柱 RC 梁 S 造 4 階建 2015 年 11 月 ているため、省力化が図れています。 錢高組式柱 RC 梁 S 接合構造 システム型枠 梁架設状況 ZENITAKA Corporate Social Responsibility Report 2016 6
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