奥瀞道路 玉置口第二橋

PROJECT REPORT
おく とろ
奥瀞道路 玉置口第二橋
工事概要
施工場所
発 注 者
設 計 者
構 造
橋 長
幅 員
桁 高
完 成
和歌山県新宮市
国土交通省近畿地方整備局
パシフィックコンサルタンツ㈱
PC2径間連続ラーメン箱桁橋
142m
8.2m
7.0∼2.5m
2015年4月
大阪府
奈良県
三重県
施工場所
和歌山県
急峻な山岳地形の困難な施工条件を克服
櫻井 尚久
大阪支社 土木統轄部 土木部 監理技術者
●大幅な仮設計画の変更で工期を守る
ン施工により、張出完了後に橋面の上か
奥瀞道路は、和歌山県の飛び地である
本施工の特徴として、施工区域付近は
ら両端部の橋台を施工することになって
東牟婁郡北山村から奈良県吉野郡十津川
急峻な山岳地形のⅤ字谷に位置し、当然
いましたが、この施工方法では張出完了
村に跨る国道169号線の改良事業です。
橋両端の橋台の施工箇所につながる道が
するまで橋台の施工に取り掛かることが
この区間の国道169号線は特に幅員
無いだけでなく、地形的に工事用道路を
できず、工期に間に合わせることが難しい
が狭く、急カーブも多いために車両の離
確保することもできない場所での橋梁工
と判断しました。様々な検討の結果、
V字
●生活基盤となる悲願の道路
合も困難で通行に支障をきたしている状
事でした。 いかに橋台を施工するか
谷にケーブルクレーンを設置し、橋脚お
況でした。これらの問題を解消し、災害
がこの工事における工程上の重要な課題
よび上部工張出施工と同時に橋台施工を
時や緊急時における交通機能を確保する
でした。
進める施工方法を採用し、無事工期内に
とともに、地域間交通の安定性と利便性
当初計画では、中央の橋脚からワーゲ
の向上による沿線地域の活性化のために
なくてはならない生活基盤として整備が
進められた地元悲願の道路です。
施工状況
17
ZENITAKA Corporate Social Responsibility Report 2016
完成することができました。