2017 年 2 月 10 日号 週刊株式アウトルック 来週の見通しと投資ポイント CONTENTS 1. 日本株式 .............................................................................................. 1 2. 注目テーマ① 無電柱化に向けて国や地方が本腰 ................................... 2 3. 注目テーマ② どうする?プレミアムフライデー。 ........................................ 3 4. ドル円相場 ............................................................................................ 4 5. 米国株式 .............................................................................................. 4 6. 投資部門別売買動向 ............................................................................. 5 7. 個人投資家の買付動向 ......................................................................... 6 8. 週間個別銘柄騰落状況(東証 1 部) ........................................................ 6 9. チャート分析 .......................................................................................... 7 10. 来週・再来週の主なスケジュール............................................................. 8 投資情報部 2017 年 2 月 10 日(金) 週刊株式アウトルック 1.日本株式 小林 久恒 【日経平均の推移と来週の見通し】 21,000 (円) (兆円) <来週の予想レンジ:18,800~19,600円> 12 11 20,000 19,600円 10 日経平均(左軸) 19,000 18,800円 18,000 9 8 7 17,000 25日移動平均(左軸) 6 75日移動平均(左軸) 16,000 5 15,000 4 3 14,000 2 13,000 1 東証一部売買代金(右軸) 12,000 8/23 2016年 9/12 10/4 10/25 11/15 12/6 12/27 1/19 2017年 2/8 2/28 0 (月/日) 注:予想はSMBC日興証券 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 週初の日本株市場は日米首脳会談を消化 来週の日本株市場は、2/10~11に行われる日米首脳会談の結果を受けてスタートする。両首脳は現地時間 10日午後(日本時間11日未明)に会談した後、共同記者会見を行う予定。首脳会談の結果は、現地10日の 為替相場に反映されることとなる。 安倍首相は訪米中にトランプ米大統領の別荘に二泊し、ゴルフも予定されている模様。友好的なスケジュー ルを踏まえると、通商問題や為替政策等について、日本に対して圧力をかける内容となる可能性は大きくな いと考えられ、為替相場や日本株市場への影響は、「材料出尽くし」となることを想定する。 10-12月期決算発表はほぼ終了 終盤を迎えつつある企業の10-12月期決算発表では、半数近くの企業(TOPIX採用3月期決算企業〈除く金 融〉)の営業利益実績が事前の市場予想を5%以上上回りポジティブサプライズの結果となっている。特に、 業態別では、世界景気の回復や円安を背景に、外需系企業にポジティブなものが多いことが確認された。 懸念後退で上昇基調に転ずる可能性も 来週は、週初の10-12月期GDP(一次速報値)発表後は、決算発表も一巡し手掛かり材料に乏しい週とな る。一方、今週、市場の重石となっていた通商問題や為替政策等に関する懸念はいったん後退すると想定 される。市場の焦点は、良好なマクロ景気や予想EPS(一株当たり利益)の拡大などファンダメンタルズにシ フトし、上昇基調に転ずる可能性も出てきたと考える。 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 1 2017 年 2 月 10 日(金) 週刊株式アウトルック 2.注目テーマ① 無電柱化に向けて国や地方が本腰 図表1. 過去の大規模災害における電柱の倒壊被害 災害 年月 名称 国や地方自治体が無電柱化(電線・通信線を地 中や軒下、壁面等に設置)の推進に向けていよ いよ本腰を入れ始めた。国に電柱削減のための 計画策定などを義務付ける「無電柱化推進法」 が昨年12月に成立。加えて、政府は無電柱化の ための予算がこれまで財政面の制約等により後 回しになってきた経緯を踏まえ、2017年度から民 間資金を活用するPFIの方式も取り入れる方針を 示している。 地方自治体でも取り組みが本格化している。東 京都では、昨年7月の都知事選で、無電柱化推 進議連に所属する小池氏が「都道の電柱ゼロ化」 を公約に掲げて当選。小池知事は12月の都議 会での所信表明で無電柱化推進のための条例 を制定する方針を示した。1月25日に発表された 都の2016年度最終補正予算では700億円の無 電柱化推進基金(仮称)が創設され、17年度予 算案では「無電柱化の推進」に251億円が計上さ れている。茨城県つくば市でも、東京都に先立 つ昨年9月に、全国初となる無電柱化の推進条 例を施行するなど取り組みが進んでいる。 こうした背景には、①熊本地震や東日本大震災 など過去の大規模災害で電柱の倒壊が道路を 寸断して救援活動を妨げた他、電気・通信ネット ワークの遮断につながったことへの反省(図表1)、 ②安倍首相が掲げる観光立国や2020年の東京 五輪・パラリンピックに向けた外国人観光客の誘 致戦略(美しい都市景観の形成、歩道の拡大に よる安全で快適な通行空間の確保)などがある。 日本の無電柱化率は最も進んでいる東京都でさ え、現状、欧米だけでなく、台湾やインドネシア などアジアの都市と比較しても低い(図表2)。小 池都知事は電柱ゼロ化を公約に掲げているが、 その道程は長いと言えよう。ただ、逆に言えばこ れは潜在的な市場が大きいということでもあり、 株式市場では今後テーマとなる可能性がある。 関連銘柄を図表3にまとめた。 電柱の倒壊状況 地震 1995年1月 阪神淡路大震災 電力:約4,500基 通信:約3,600基 台風 2003年9月 台風14号 宮古島市800本 電力:約28,000基 通信:約28,000基 埼玉県越谷市46本 千葉県野田市5本 津波 2011年3月 東日本大震災 竜巻 2013年9月 - 武田 泰典 出所: 国土交通省などよりSMBC日興証券作成 図表2. 無電柱化率の国際比較 パリ 100% ロンドン 100% 香港 100% ベルリン 99% 台北 95% シンガポール 93% ニューヨーク 83% ソウル 46% ジャカルタ 35% 東京23区 7% 大阪市 5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 注: パリ、ロンドン、香港は2004年、ベルリンは12年、台北は13年、シン ガポールは1988年、ニューヨーク、ソウルは2011年、ジャカルタは14 年、日本は13年度末の状況 出所: 国土交通省などよりSMBC日興証券作成 図表3. 主な無電柱化関連銘柄 コード 銘柄名 終値 予想 (円) PER(倍) 概要 930.0 東京電力系で、電気設備工事会社首位級。配電 10.5 線や発変電など電力関連工事が主力。無電柱 化への対応を成長戦略の一つに掲げる。 1944 きんでん 1,458.0 関西電力系の電気設備業者。関電工と並ぶ首 12.3 位級。電力向けの配電工事、送電線工事、ビル・ 商業施設等の一般電気工事などを手掛ける。 5801 古河電 3,995.0 電線御三家。光ファイバで世界有数。ケーブルの 14.3 地中化向けに地盤沈下に強く、止水性・難燃性 (対地下水・ガス管)の高い管も提供。 5802 住友電 1,778.5 電線首位。光ファイバ等通信インフラで首位級。 13.3 地下配線の作業効率向上につながる(被覆除去 作業不要で細径・軽量)光ケーブルを開発。 5803 フジクラ 818.0 電線御三家。光ファイバ大手で光ファイバの接続 13.9 作業に不可欠な融着器で世界首位。電力用電 線、建設用電線は同業と合弁を設立し合理化。 1942 関電工 注: データは2/8時点。予想PERはQUICKコンセンサス来期予想 出所: QUICK、会社資料、東洋経済などよりSMBC日興証券作成 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 2 2017 年 2 月 10 日(金) 週刊株式アウトルック 3.注目テーマ② どうする?プレミアムフライデー。 図表1. プレミアムフライデーの過ごし方 いよいよ2月24日からプレミアムフライデーが始ま る。プレミアムフライデーとは、経済産業省や経 団連などが連携し月末の金曜日に消費を促す キャンペーンである。企業や従業員に対して15 時を目処に退社を呼びかけており、大手企業で は大和ハウスや三菱自動車などが導入を表明し ている。 プレミアムフライデーの過ごし方についてのアン ケート(DeNAトラベル、博報堂)によると、両調査 の上位に「自宅で過ごす」がランクインしている (図表1)。しかし、同じく上位には消費を促す「旅 行」や「外食」、「買い物」などが挙がっている。 「旅行」に関しては金曜夕方出発の一泊1.5日国 内旅行や二泊2.5日海外弾丸旅行の人気が高く、 積極的な消費意向が窺える。 国内の個人消費は2014年4月の消費増税をきっ かけに、その後長らく低迷した。しかし、勤労者 世帯の可処分所得に占める消費支出の割合を 示す平均消費性向は、2016年7月に底を打ち回 復しつつある(図表2)。 その背景には、失業率が3%前後の水準にまで 低下するなど雇用環境が堅調となり、今後の賃 金上昇期待から消費者の購買意欲が高まって いる可能性などが考えられる。こうした中でのプ レミアムフライデー導入による効果は未知数な部 分もあるが、消費のサポート要因となるか、今後 の波及に期待したい。 プレミアムフライデーに向けて各社はイベントや 旅行プランなどを次々と打ち出している。プレミア ムフライデーは充実感や満足感を実感できる生 活スタイルへの変革機会と位置づけられるととも に、デフレマインドを変えていく取り組みでもある。 そのため、各社は安売りを仕掛けるのではなく、 「コト消費」に主眼を置いた戦略を打ち出してい る印象がある。 そこで、プレミアムフライデーの広がりとともに注 目度が高まると期待できる主な関連銘柄を挙げ たので参考にされたい(図表3)。 旅行 自宅で過ごす 外食 DeNAトラベル 買い物 博報堂 音楽・映画鑑賞 (複数回答) 0 20 40 60 80 (%) 出所: DeNAトラベル「プレミアムフライデーに関するアンケート調査」、博 報堂「博報堂行動デザイン研究所 調査レポート」よりSMBC日興 証券作成 図表2. 平均消費性向の推移 85 長谷川 景子 (%) 80 平均消費性向 (可処分所得に占める消費支出) 75 消費税率引き上げ 70 65 2012 2013 2014 2015 2016 (年) 注:2012年1月~2016年12月月次ベース。2人以上世帯。季節調整値 出所:総務省「家計調査」よりSMBC日興証券作成 図表3. 主な関連銘柄 銘柄 2月9日 銘柄略称 コード 終値(円) プレミアムフライデーへの取り組み 3099 ミツコシイセタン 1,353.0 学ぶ、出会う、味わう、触れる体験イベン ト「イセタンめぐらナイト」を実施予定。 3382 7&I-HD 4,421.0 夜景撮影ツアーの実施やイトーヨーカ ドーでの食品イベントなどを開催予定。 8233 高島屋 960.0 プレミアムメニューやプレミアムパック(福 袋)を提供予定。 9020 JR東日本 10,065.0 プレミアムフライデースタートを祝う「東京 エキマチ乾杯」などを開催予定。 9201 JAL 3,500.0 星野リゾートと共同で「20代、“ホンモノ” を体験する冬の北海道旅」を企画。 9202 ANA 326.6 9603 エイチ・アイエス 2,894.0 「プレミアムフライデー」特別クーポンや ANA SKYコインの還元を設定。 海外プチ旅行など休暇日数に応じて多数 プランを企画。 出所: QUICK、各社資料、各種報道よりSMBC日興証券作成 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 3 2017 年 2 月 10 日(金) 週刊株式アウトルック 4.ドル円相場 龍 翔太 【ドル円相場の推移と来週の見通し】 (円/ドル) この1週間は、欧州政治の不透明感の強ま り等を背景に111円台後半まで下落したも のの、トランプ米政権の政策に対する期待 が再燃し、113円台後半まで切り返した。 もっとも、欧州政治情勢やトランプ氏の保 護主義への警戒等が依然解消していない ことを踏まえると、来週にかけてドルが一本 調子に上昇する可能性は低いとみている。 ドル円の先行きを占う上では、本日(10日) の日米首脳会談(~11日)が重要。日本が 提示するとされる日米経済協力プランが一 定の評価を得られれば、対日圧力の弱まり が期待され、ドル円をサポートしよう。 ただ、トランプ氏が交渉戦術として対日批 判を行う可能性は否定できず、その場合ド ル円は再び下落圧力が強まろう。 <来週の予想レンジ:111.50~115.50円> 120 118 115.50円 116 114 112 111.50円 110 108 106 104 102 100 98 9/1 9/22 2016年 10/13 11/3 11/24 12/15 1/5 1/26 2017年 2/16 (月/日) 出所: BloombergよりSMBC日興証券作成 5.米国株式 田中 浩介 【S&P500構成業種の指数推移】 108 106 (2016/12/30=100) S&P500 公益 一般消費財 素材 電気通信 情報技術 金融 不動産 生活必需品 ヘルスケア 資本財 エネルギー 情報技術 今週は、トランプ新政権への期待が先行 する形となり、NYダウなど主要株価指数が 史上最高値を更新した。 トランプ大統領は9日、米航空会社幹部との 会談中に、税金面での措置を2~3週間以内 に発表すると表明し、市場の税制改革への 期待を高める格好となった。トランプ政権が 掲げる政策の中で期待されているのが①減 税、②インフラ投資、③規制緩和の3本であ るが、特に減税は企業のEPS(1株当たり利 益)増加への寄与が大きいとみられており、 減税の具体的な内容が明らかになると株価 に一段の追い風となる可能性がある。 2016年10-12月期の企業業績は引き続き堅 調に推移している。2月9日時点でS&P500 のEPS実績値は前年同期比+5.9%(500社 中353社発表時点)と、1月6日時点予想の +3.8%を大きく上回っている。こうした動向も 株価の底堅さにつながろう。 一般消費財 ヘルスケア 素材 生活必需品 S&P500 資本財 金融 不動産 公益 104 102 100 98 96 エネルギー 電気通信 94 12/30 1/5 2016年 2017年 1/10 1/13 1/19 1/24 1/27 2/1 2/6 2/9 (月/日) 出所:BloombergよりSMBC日興証券作成 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 4 2017 年 2 月 10 日(金) 週刊株式アウトルック 6.投資部門別売買動向 長谷川 景子 2月第1週の投資部門別売買動向(現物・先物) 海外投資家が▲4,718億円の売り越し。2016年9月第4週以来の売り越し額となった。日米の金融政策決定会 合や米雇用統計の発表を控え、手じまい姿勢が強まった。 一方で、個人投資家は2,891億円の買い越し。2016年3月第2週以来の買い越し額となった。 事業法人は244億円の買い越しとなった。 信託銀行は▲736億円の売り越しとなった。 【日経平均株価と主な投資部門別売買動向(現物・先物合計)の推移】 (億円) 15,000 (円) 日経平均株価(右軸) 事業法人(左軸) 信託銀行(左軸) 19,500 海外投資家(左軸) 個人(左軸) 10,000 18,500 5,000 17,500 0 16,500 ▲ 5,000 15,500 ▲ 10,000 14,500 16/8/6 16/9/10 16/10/15 16/11/19 16/12/24 17/1/28 (年/月/日) 注: 売買動向は2016年8月第1週から2017年2月第1週まで、株価は2017年2月9日までのデータ。現物は二市場一・二部等。先物は日経225、 225mini、TOPIX先物、ミニTOPIX、JPX日経400の合計 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 5 2017 年 2 月 10 日(金) 週刊株式アウトルック 7.個人投資家の買付動向 髙山 裕介 【買付代金上位10銘柄(2/3~2/9、銘柄コード順)】 コード 銘柄名 騰落率 (%) 市場 業種 2/2終値 (円) 2/9終値 (円) 東証 ETF 14,130.0 14,150.0 0.1 1570 日経レバ 6502 東 芝 東証1部 電気機器 240.8 225.5 -6.4 6758 ソニー 東証1部 電気機器 3,369.0 3,561.0 5.7 7203 トヨタ 東証1部 輸送用機器 6,430.0 6,255.0 -2.7 7270 富士重 東証1部 輸送用機器 4,370.0 4,229.0 -3.2 7717 Vテクノロジー 東証1部 精密機器 18,510.0 17,950.0 -3.0 7974 任天堂 東証1部 その他製品 22,520.0 23,405.0 3.9 8306 三菱UFJ 東証1部 銀行 721.7 740.0 2.5 8411 みずほ 東証1部 銀行 206.0 207.1 0.5 9984 ソフトバンクG 東証1部 情報・通信 8,686.0 8,734.0 0.6 日経平均が心理的な節目の19,000円前後 で底堅く推移していることを受け、先高期 待からブル型ETFへの買いが継続。 ソニー(6758)は、実質的に良好な決算を 受けて証券会社による目標株価引き上げ が相次いだことを好感。 トヨタ(7203)や富士重(7270)の自動車株 は円安による収益改善期待や出遅れ感か ら個人投資家の物色意欲は強い様子。 任天堂(7974)は、スマホ向け新ゲームの 配信開始で収益押し上げ期待が高まった 様子。 三菱UFJ(8306)やみずほ(8411)は、トラン プ米大統領が金融規制緩和に踏み切った ことが材料視され、買いが集まった。 注: 弊社のリテール部門での国内上場銘柄の買付手口を集計。ただし、取引所外 取引およびブロックトレードのみデータから除外して集計 出所:QUICKよりSMBC日興証券作成 8.週間個別銘柄騰落状況(東証1部) 髙山 裕介 【値上がり率上位10銘柄(2/3~2/9)】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 コード 銘柄名 7874 3661 3672 4331 3660 8918 2196 6269 4062 5358 レック エムアップ オルトプラス T&Gニーズ アイスタイル ランド エスクリ 三井海洋 イビデン イソライト 業種 化学 情報・通信 情報・通信 サービス 情報・通信 不動産 サービス 機械 電気機器 ガラス土石製品 2/2 終値 (円) 3,685.0 751.0 578.0 759.0 726.0 15.0 612.0 1,845.0 1,542.0 361.0 2/9 終値 値上がり率 (% ) (円) 4,740.0 28.6 954.0 27.0 733.0 26.8 951.0 25.3 876.0 20.7 18.0 20.0 732.0 19.6 2,190.0 18.7 1,819.0 18.0 425.0 17.7 【値下がり率上位10銘柄(2/3~2/9)】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 コード 銘柄名 5821 7312 6871 5741 7575 7238 7105 3676 3639 7951 平河ヒューテ タカタ マイクロニクス UACJ 日本ライフL 曙ブレーキ ニチユ三菱 HUG ボルテージ ヤマハ 業種 非鉄金属 輸送用機器 電気機器 非鉄金属 卸売 輸送用機器 輸送用機器 情報・通信 情報・通信 その他製品 2/2 終値 (円) 1,381.0 550.0 1,085.0 359.0 2,199.0 319.0 802.0 1,672.0 1,135.0 3,360.0 2/9 終値 値下がり率 (% ) (円) 1,120.0 -18.9 452.0 -17.8 909.0 -16.2 302.0 -15.9 1,862.0 -15.3 271.0 -15.0 683.0 -14.8 1,437.0 -14.1 991.0 -12.7 2,945.0 -12.4 注: 対象は東証1部銘柄 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 6 日経平均は2/3~2/9の間、ほぼ変わらず。 レック(7874): 11期ぶりの過去最高益見通しや増配・株 式分割を発表したことを材料視。 三井海洋(6269): 17/12期も高水準の利益見通しを示したこ とや、PERに割安感が強いことを材料視。 イビデン(4062): 17/3期経常損益を黒字見通しに上方修正 したことを好感。 タカタ(7312): 大口債権者が法的整理を提案していると 再度伝わったことで警戒感が強まった。 UACJ(5741): 17/3期通期予想の下方修正を嫌気。 2017 年 2 月 10 日(金) 週刊株式アウトルック 9.チャート分析 石田 卓也 【米長期金利】 2.8 【ドル円(週足)】 米10年国債利回りは軟調な展開となっていたが、 トランプ米大統領の減税発言もあり、75日移動平 均線から反発をみせており、上昇トレンドは継続 している。 ドル円のここ数日の動きは111.60円処が下値とな っている。一目均衡表(週足)の雲の上限である 111.40円処が抵抗帯として意識されていると考えら れる。 130 (円) (%) 転換線(9週) 基準線(26週) 先行スパン2 遅行スパン 先行スパン1 125 2.6 25日移動平均線 2.4 120 2.2 115 2.0 110 1.8 75日移動平均線 105 1.6 100 1.4 (年/月) 1.2 16/7 16/8 16/9 16/10 16/11 16/12 17/1 (年/月) 95 15/2 17/2 出所:BloombergよりSMBC日興証券作成 15/7 15/12 16/6 16/11 17/4 出所:BloombergよりSMBC日興証券作成 【日本株市場関連データ(2/9時点)】 指数 日経平均株価 25日移動平均 75日移動平均 200日移動平均 売買高(東証1部、万株、①) 25日移動平均 2/9 前週末比 前週末比 (%) (円) 終値(円) 18,907.67 -10.53 -0.06 19,115.06 移動平均 18,536.90 乖離率 17,276.41 指数 TOPIX -1.08 JPX日経400 13,571.04 -5.03 -0.04 2.00 東証2部指数 5,518.61 65.12 1.19 9.44 東証マザーズ指数 1,005.86 14.91 1.50 日経JASDAQ平均 2,880.99 20.77 0.73 東証REIT指数 1,803.18 -24.29 -1.33 193,351 188,398 売買代金(東証1部、億円、②) 22,457 東証1部予想配当利回り(%) 25日移動平均 22,894 東証1部予想PER(倍) 売買単価(円、②/①) 2/9 前週末比 前週末比 (%) 終値(円,pt) (円,pt) 1,513.55 -1.44 -0.10 1161.47 1.97 16.23 東証1部PBR(倍) 1.27 東証REIT指数予想分配金利回り(%) 3.76 東証2部指数、東証マザーズ指数、日経JASDAQ平 【テクニカル指標】 均は前週末比で上昇。日経JASDAQ平均は年初来 騰落レシオ(東証1部、25日) 高値を更新している。 サイコロジカル(TOPIX) ストキャスティクス(TOPIX) RSI(TOPIX) [単位:%] 判定 87.97 ― 58.33 ― 25.22 ― 43.53 ― 注:予想は東証1部配当利回り及び東証1部予想PERは日経予想、東証REIT指数予想分配金利回りはQUICK予想。配当・分配金利回りは加重平 均。テクニカル指標は一般的に、騰落レシオ:120%以上が買われ過ぎ、70%以下が売られ過ぎ、サイコロジカル:75%以上が買われ過ぎ、25%以下 が売られ過ぎ、ストキャスティクス:75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売られ過ぎ、RSI:75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売られ過ぎと判断される 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 7 2017 年 2 月 10 日(金) 週刊株式アウトルック 10.来週・再来週の主なスケジュール 柴山 真里枝 来週は、国内では2016年10-12月期実質GDPが発表予定。プラス成長を維持できるかが注目される。 海外では、米国で小売売上高が発表予定。内需の柱となる個人消費の堅調さが引き続き見られるか確認し たい。そのほか、各連銀の製造業景況指数が発表される。先日発表のISM製造業景況指数は更なる改善傾 向を示したものの、米大統領選後のドル高の影響の兆しが見られるかが焦点となる。 また、イエレンFRB議長の半期議会証言が行われる。利上げペースや新政権の経済政策の影響に対する見 解を確認したい。 【来週の主なスケジュール】 発表日 国・ 地域 日本 2月 13日 (月 ) インド OPEC 日本 米国 ユーロ圏 2月 14日 (火 ) 独 英国 中国 インド トルコ ブラジル 日本 米国 2月 15日 (水 ) ユーロ圏 英国 インドネシア ロシア 南ア 米国 2月 16日 (木 ) 欧州 豪州 2月 17日 (金 ) 2月 18日 (土 ) 2月 19日 (日 ) インドネシア マレーシア ブラジル - 日本 NZ - - 実質 GDP( 前期比年率、 1次速報) 決算:テンプHD、ユー・エス・エス、リクルートHD、ニコン 消費者物価指数(前年比) 2月月報発表(1月分減産データ) 決算:大林組、清水建、日本郵政、かんぽ、ゆうちょ、SOMPOHD、MS&AD、 10-12月期 第一生命、東京海上、T&DHD 1月 生産者物価指数(前月比) イエ レン FRB議長、 半期議会証言( 上院) - 10-12月期 実質 GDP(前期比、 改定値、 前期値は速報値 ) 12月 鉱工業生産(前月比) 10-12月期 実質GDP(前期比、速報) 2月 ZEW景気期待指数 1月 消費者物価指数(前年比) 1月 消費者物価指数( 前年比) 1月 卸売物価指数(前年比) 12月 経常収支 12月 小売売上高指数(前月比) 1月 JNTO訪日外客数 1月 消費者物価指数(除食品&エネルギー、前年比) 1月 鉱工業生産指数( 前月比) 1月 小売売上高( 前月比) 1月 小売売上高( 除自動車、 前月比) 2月 ニュ ーヨーク連銀製造業景況指数 イエレンFRB議長、半期議会証言(下院) - 12月 貿易収支(季調済) 10-12月 ILO失業率 1月 失業保険申請件数 1月 貿易収支 10-12月期 10-12月期 1月 - - 1月 1月 1月 1月 1月 1月 2月 10-12月期 - 1月 1月 ジャカルタ特別州知事選挙 鉱工業生産(前年比、16日発表の可能性もあり) 消費者物価指数(前年比) 住宅着工件数( 前月比) 住宅着工件数(年率換算) 住宅着工許可件数( 前月比) 住宅着工許可件数(年率換算) フィラデルフィア 連銀製造業景況指数 決算:テンピュール・シーリー・インターナショナル ECB(欧州中央銀行)理事会議事要旨公表(1月19日分) 新規雇用者数(前月比) 失業率 - 政策金利 10-12月期 実質GDP(前年比) 12月 経済活動指数(前月比) G20外相会合(~17日、独・ボン、日ロ外相会談?) - 1月 全国百貨店売上高(前年比、20日までに発表予定) 10-12月期 実質小売売上高(前期比) - - - - 市場予想 1.1% - 3.23% - 前月・ 前期・ 前年 1.3% - 3.41% - - - 0.3% 0.3% - - - - - - 2.4% 4.30% - 0.5% 1.5% 0.2% 16.6 1.6% 2.1% 3.39% ▲22.7億ドル 2.0% 205 万1 千人 2.2% 0.8% 0.6% 0.2% 6.50 - - - 2.1% 0.0% 0.1% 0.4% 7.0 - - - - - - 2.7% - ▲0.5% 122.1万戸 0.0% 122.8万戸 - - - - - - - - - - - - - - 227億ユーロ 4.8% ▲10,100人 9.92億ドル - 3.2% 6.8% 11.3% 122.6万戸 1.3% 122.8万戸 23.6 注:発表日は現地時間。市場予想と実績は2017年2月9日12時時点のBloombergの値を表示。スケジュールは予告なしに変更されることがある 出所: Bloombergおよび各種報道などよりSMBC日興証券作成 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 8 - - 13,500人 5.8% 4.75% 4.3% 0.20% - ▲1.7% 0.9% - - 2017 年 2 月 10 日(金) 週刊株式アウトルック 再来週、国内では貿易統計が発表予定。大統領選後の急速な円安は一服したものの、世界経済は引き続き 拡大傾向にあり、輸出のサポート要因となろう。 また、24日に第1回のプレミアムフライデーが実施される。各社が相次いで消費喚起策を打ち出しており、内 需の拡大をサポートするか、注目される。 海外では、米国で住宅関連指標が発表予定。金利上昇も一服しており、良好な雇用環境に支えられ、高水 準を維持しよう。 【再来週の主なスケジュール】 発表日 国・ 地域 日本 2月 20日 (月 ) 2月 21日 (火 ) 米国 タイ ロシア 日本 米国 ユーロ圏 米国 2月 22日 (水 ) 2月 23日 (木 ) 2月 24日 (金 ) 2月 25日 (土 ) 2月 26日 (日 ) ユーロ圏 独 英国 マレーシア ブラジル メキシコ 南ア 米国 豪州 韓国 日本 米国 - - 市場予想 1月 1月 1月 1月 1月 全国コンビニエンスストア売上高(前年比) 貿易収支( 季調済) 貿易収支 輸出( 前年比) 輸入( 前年比) - 米国市場休場(大統領の日) 10-12月期 実質GDP(前期比) 1月 実質小売売上高(前年比) 1月 全国スーパー売上高(前年比) 11-1月期 決算:ホーム・デポ 2月 サービス業PMI(速報) 2月 製造業PMI(速報) 1月 中古住宅販売件数( 前月比) 10-12月期 決算:モービルアイ 11-1月期 決算:TJXカンパニーズ FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨(1月31~2月1日開催分) - 1月 消費者物価指数(前年比、確報、前回値は速報値) IFO景況指数 2月 10-12月期 実質GDP(前期比、改定値、前回値は速報値) 1月 消費者物価指数(前年比) - 政策金利 10-12月期 実質GDP(前期比) 2017年度予算案発表 - 12月 FHFA住宅価格指数(前月比) 10-12月期 民間設備投資(前期比) - - 1月 - - 政策金利 「プレミアムフライデー」(月末の金曜日限定の消費喚起運動)実施開始 新築住宅販売件数( 前月比) - - - - - - - - - ▲5.7% 前月・ 前期・ 前年 0.5% 3,567億 円 6,414億 円 5.4% ▲2.6% - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 注:発表日は現地時間。市場予想と実績は2017年2月9日12時時点のBloombergの値を表示。スケジュールは予告なしに変更されることがある 出所: Bloombergおよび各種報道などよりSMBC日興証券作成 本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。 9 - 0.6% ▲5.9% ▲2.0% - 53.7 55.2 ▲2.8% - - - 1.8% 109.8 0.6% 1.8% 13.00% 0.6% - 0.5% ▲4.0% 1.25% - ▲10.4% - - 2017 年 2 月 10 日(金) 週刊株式アウトルック 本資料について 【免責事項】 本資料は証券その他の投資対象の売買の勧誘ではなく、SMBC日興証券株式会社(以下「弊社」といいます)が投資情報の提供を目 的に作成したものです。本資料は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成していますが、これらの情報 が完全、正確であるとの保証はいたしかねます。情報が不完全または要約されている場合もあります。本資料に記載する価格、数値等 は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。かかる価格、数値等は予告なしに変更する ことがありますので、予めご了承くださいますようお願いいたします。本資料は将来の結果をお約束するものでもありませんし、本資料に ある情報をいかなる目的で使用される場合におきましても、お客様の判断と責任において使用されるものであり、本資料にある情報の 使用による結果について、弊社及び弊社の関連会社が責任を負うものではありません。本資料は、本資料を受領される特定のお客様 の財務状況、ニーズ又は投資目的を考慮して作成されているものではありません。本資料はお客様に対して税金・法律・投資上のアド バイスを提供する目的で作成されたものではありません。投資に関する最終決定は、契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目 論見書、お客様向け資料等をよくお読みになり、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。 本資料は、弊社又は弊社の関連会社から配布しています。本資料に含まれる情報は、提供されましたお客様限りでご使用ください。本 資料は弊社の著作物です。本資料のいかなる部分についても電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製 または転送等を行わないようにお願いいたします。本資料に関するお問い合わせは、弊社の営業担当者までお願いいたします。 本資料に記載された会社名、商品名またはサービス名等は、弊社または各社の商標または登録商標です。 【金融商品取引法第 37 条(広告等の規制)にかかる留意事項】 手数料等について 弊社がご案内する商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。例えば、店舗における国内 の金融商品取引所に上場する株式等(売買単位未満株式を除く。)の場合は約定代金に対して最大 1.242%(ただし、最低手数料 5,400 円)の委託手数料をお支払いいただきます。投資信託の場合は銘柄ごとに設定された各種手数料等(直接的費用として、最大 4.32%の 申込手数料、最大 4.5%の換金手数料又は信託財産留保額、間接的費用として、最大年率 5.61%の信託報酬(又は運用管理費用)及 びその他の費用等)をお支払いいただきます。債券、株式等を募集、売出し等又は相対取引により購入する場合は、購入対価のみをお 支払いいただきます(債券の場合、購入対価に別途、経過利息をお支払いいただく場合があります。)。また、外貨建ての商品の場合、 円貨と外貨を交換、又は異なる外貨間での交換をする際には外国為替市場の動向に応じて弊社が決定した為替レートによるものとしま す。上記手数料等のうち、消費税が課せられるものについては、消費税分を含む料率又は金額を記載しております。 リスク等について 各商品等には株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等及び有価証券の発行者等の信用状況(財 務・経営状況を含む。)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)、又は元 本を超過する損失を生ずるおそれ(元本超過損リスク)があります。 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