2016 年12月野菜概況

2017 年 1 月 東京青果株式会社営業管理部 作成
2016 年12月野菜概況
東日本以南で月平均気温高く、東日本・北日本太平洋側と西日本で多雨。
12 月は比較的温暖な気候が続き、西南暖地産の果菜類は入荷増。しかしトマトは着果不足のため 12 月上旬まで数量
が少なめ。年末に向かい主要品目は入荷回復に向かうも、台風被害、天候不順の影響は残った。 11 月からの高値疲
れで年末上がりきらなかった品目があったが、全般に高値基調で取引された。 葉物野菜等では降雨と気温高で生育進
み年末は入荷量増加で軟調に転じた。
数量 128,360t(前年比 95%)平年の 5%減、価格 270 円(122%)平年の 13%高、金額 34,690 百万円(116%)平年を 7%
上回った。
だいこんの総入荷量はほぼ前年・平年並み。価格 90 円(170%)は平年比 3 割高。にんじんは各産地まちまちで総入荷
量微減。価格 148 円(157%)は平年比で 3 割高であった。
はくさいは主力の茨城産が好天に恵まれ入荷潤沢。価格 83 円(252%)は平年比 9 割高。 キャベツの総入荷量は前年
並み、価格 112 円(199%)は平年比で 3 割高。 ほうれんそうは主力群馬産が潤沢に入荷し、価格 473 円(106%)は平
年比若干安。 レタスは香川産が生育順調で大幅増となった。価格 214 円(112%)は平年比で若干安かった。 ねぎは関
東産が日照不足で出遅れ総体入荷は若干減。冷え込みによる鍋物需要で価格 318 円(119%)は平年比 3 割高。
きゅうりは横ばいの入荷。価格 464 円(89%)は平年並み。なす類は入荷横ばい。価格 510 円(96%)はほぼ平年並みで
あった。 トマトは西南暖地の曇天による生育不良のため、総入荷量は前年・平年比で少なかった。価格 577 円(174%)
は平年比 3 割高。 ピーマンは主力宮崎産をはじめ他産地ともに入荷潤沢。総入荷量は前年・平年に比べ増加。価格
479 円(94%)は平年並み。
ばれいしょ類は総入荷量前年・平年に比べ少なかった。価格 189 円(186%)は平年比 9 割高。 たまねぎの入荷は横ば
い。価格 75 円(109%)は平年比で若干安かった。
季節商材では、クリスマス需要の高まるブロッコリーは、西南暖地産が生育前進するも定植作業のバラツキで入荷増え
切らず、潤沢入荷した前年の 6 割レベル。価格 415 円(前年比 200%)と基調安の前年の 2 倍、平年比でも大幅高となっ
た。パセリは主力千葉産が天候不順で大幅に少なく、総体でも前年の 3 割減。業務用の引合い強く、クリスマスを前に高
騰し、月トータルでも価格 2,748 円(256%)と跳ね上がった。冬至に向けてのかぼちゃは、メキシコ産の入荷は横ばいも
北海道産、鹿児島産とも台風と天候不順のダメージから入荷少なく、総体でも 2 割減。価格 252 円(126%)は前年、平年
比を上回る。年末需要の高いごぼう、れんこんは産地の出荷意欲は高いが、本年も作柄不良で入荷伸びず。ごぼう価格
424 円(123%)、れんこん価格 594 円(115%)とも過去 5 ヵ年同月のうちの最高値となった。
【輸入野菜】
国産たまねぎは入荷前年並みに回復し、輸入品は 3 割増、輸入にんじんも 3 倍増までと前月より落ち着く。ごぼうは中国
産中心に 2 割増。前年少なかった輸入ブロッコリーの入荷量は 2 倍。国産品の品薄高のねぎも 8 割増と増加が目立つ。