大井川用水(二期)農業水利事業 瀬戸川左岸幹線水路整備工事(その6)

現
場
大井川用水(二期)農業水利事業
代 理 人
瀬戸川左岸幹線水路整備工事(その6)
レポート
本地区は、静岡県のほぼ中央に位置する大井川及
び菊川などの扇状地として形成された沖積平野に広
がる島田市他 7 市 1 町に跨る水田6,861ha、畑589ha
の計7,450haの地域であり、豊かな農産物を供給し
ている農業地帯です。
本工事の瀬戸川左岸幹線水路は、大井川用水地区
の末端に位置し、昭和40年代に造成された施設のた
め老朽化による機能低下や通水断面が不足している
ことから、既設水路の改修工事を行うものです。工
事 内 容 は、 既 設 水 路 の 取 壊 し・ 新 設163m( う ち
47mは推進工)と水路補修工446mとなっています。
また、新設区間116mと発進・到達立坑は鋼矢板(長さ約10m)による土留を行います。
工事現場の周囲には、住宅が近接し工事用道路が生活道路となっているため、工事施工に伴う騒
音・振動や車両等の通行において近隣住民の方々へご迷惑をお掛けしないよう、日々コミュニケー
ションをとることが重要となります。また、瀬戸川の河川沿いで地下水位が高く、老朽化により既
設水路への漏水も多いことから、排水処理も重要となっています。
平成28年12月末時点で開削工の土留工が終わり、これから掘削工、推進工と工種が変わっていき
ますが、最後まで安全管理を徹底し、無事に工事を完成するように職員一同努めていきます。
監督職員からのエール
今回の工事は、ここ数年では工事費が最も大きく地元対策が重要なことから、平成29年度
事業完了に向け有終の美を飾る気持ちで工事監督を行っています。
工事内容は、既設水路の補修区間と既設水路の撤去後新たに水路を新設する区間からなり、
新設区間は、民家に隣接し、N値も50以上の地盤に長さ約10mの鋼矢板を硬質地盤クリア工
法により約600枚打設を行い、その後既設水路の取壊しを行うものであり、騒音・振動対策が
重要となっています。
施工業者としても、高さ5mの防音シートの設置や敷鉄板の下への防振マットの敷設など
の騒音・振動対策、併せて騒音・振動表示板を現場内に設置し、工事中の測定値をリアルタイ
ムに地域住民の方々へ表示するなど情報発信を行っています。
現場代理人の佐藤さんは、地域住民の方々と良好な関係を築くことを第一に、毎月回覧板
を作成し作業スケジュールや作業内容の周知を図っており、また、近所の方々への積極的な
声掛けにも取り組まれ、今まで大きな苦情は寄せられていません。
今後とも、地域住民の方々とのコミュニケーションを図っていただき、無事故無災害で工
事が完成することを願っています。
監督職員
(写真左)
関東農政局大井川用水農業水利事業所
工事第一課長 白鳥 勝弘
現場代理人
(写真右)
株式会社熊谷組名古屋支店
瀬戸川左岸幹線作業所 佐藤 敦也
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● 土地改良 296号 2017.1