小林市地域福祉計画・地域福祉活動計画 【案】

小林市地域福祉計画・地域福祉活動計画
(平成 29 年度~平成 33 年度)
【案】
平成 29 年 2 月現在
小
林
市
小林市社会福祉協議会
~ 目
次
~
第1章 計画の趣旨と位置づけ...................................................................1
1
2
3
4
5
6
計画策定の趣旨 .....................................................................................................1
地域福祉とは.........................................................................................................1
計画の位置づけ .....................................................................................................2
計画の期間 ............................................................................................................4
計画の策定体制 .....................................................................................................4
計画の策定方法 .....................................................................................................4
第2章 小林市の現状 ................................................................................7
1 人口の状況 ............................................................................................................7
2 世帯の状況 ............................................................................................................9
3 要介護(要支援)認定者数の推移 ......................................................................11
4 障害者手帳交付者数の推移 .................................................................................12
5 生活保護世帯数、支給額の推移 ..........................................................................12
6 地域福祉を支える活動組織の状況 ......................................................................13
7 社会福祉施設・資源の状況 .................................................................................17
8 社会福祉協議会の状況 ........................................................................................21
9 アンケート調査結果からみる本市の現状............................................................23
10 地区・校区社会福祉協議会アンケート調査からみる本市の現状 ....................35
11 子ども家庭福祉等に関するヒアリング調査にみる本市の状況 ........................39
12 地域福祉座談会からみる本市の現状 ...............................................................40
第3章 小林市の課題と今後の方向性 ......................................................43
1 小林市の課題.......................................................................................................43
2 今後の方向性.......................................................................................................44
第4章 基本理念・基本的な視点 .............................................................47
1 基本理念..............................................................................................................47
2 基本的な視点.......................................................................................................47
3 施策の体系 ..........................................................................................................48
第5章 分野別の取り組み .......................................................................51
1
2
3
4
5
分野を超えた総合的な相談支援体制づくり ........................................................51
地域のネットワークで課題を解決できる地域づくり..........................................53
地域の中で孤立せず住み慣れた地域で支援を受けられる地域づくり.................57
地域の中で支え合いのための担い手とサービスづくり ......................................60
地域ごとの住民を主体にした助け合いの協議と解決の場づくり ........................63
第6章 計画の推進体制...........................................................................67
1 協働による計画の推進 ........................................................................................67
2 計画の点検・評価 ...............................................................................................68
資料編.....................................................................................................69
1
2
3
4
用語解説..............................................................................................................69
小林市地域福祉計画・地域福祉活動計画策定経過 .............................................70
小林市地域福祉推進実施要綱..............................................................................71
小林市地域福祉推進協議会委員名簿...................................................................72
第1章
計画の趣旨と位置づけ
第1章 計画の趣旨と位置づけ
1 計画策定の趣旨
全国的に少子高齢化が進展するなかで、何らかの手助けや支援を必要としている人たちが増
えています。価値観や生活様式の多様化などにより人と人とのつながりが希薄になることによ
って、社会的に孤立する人の増加という新たな問題も生じています。
本市の総人口は、平成7年の 52,828 人(旧小林市、旧須木村、旧野尻町の合計)から平
成 27 年には 46,221 人と約 6,600 人減少しています。その間、少子高齢化が進み、本市の
高齢化率は 33.7%となっており、約3人に1人は高齢者という状況です。
少子高齢化の進行、住民同士のつながりの希薄化のほか、高齢者や児童に対する虐待や孤立
死の問題、生活困窮者への支援、さらには、平成 23 年3月に発生した東日本大震災、平成
28 年4月に発生した熊本地震における地域コミュニティの重要性など、地域の課題は、多様
化・深刻化の様相を深めています。
こうした新たな課題に対応し、本市の実情に応じて、社会資源を的確に活用し、支え合いの
仕組みを構築することにより、地域福祉を一層推進するため、その指針として平成 29 年度か
ら平成 33 年度を計画期間とする新たな「小林市地域福祉計画・地域福祉活動計画」を策定し
ます。
2 地域福祉とは
福祉を考えるとき、私たちは、高齢者、障がい者、子どもなど対象者ごとに分けてとらえが
ちです。それは、今まで対象者ごとに法律や制度が作られ、必要な福祉サービスが提供されて
きた背景によるところが大きいと考えられます。
しかし、地域の課題の中には、一つの法律や福祉制度では対応できない複合的な課題や、公
的なサービスの対象にはならないものの生活する上で困っていることなど、既存の公的サービ
スの枠組みに当てはまらないことが多くあります。
地域福祉とは、地域の「ひと」のつながりを大切にし、お互い助けたり助けられたりする関
係やその仕組みを構築していくことで、一人ひとりの地域の課題を解決し、さらに地域全体を
より良いものにしていこうとする営みです。
社会福祉法においては、地域福祉の推進について、第4条に以下のように示されています。
【社会福祉法第4条】
地域住民、社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関する活動を行う
者は、相互に協力し、福祉サービスを必要とする地域住民が地域社会を構成する一員と
して日常生活を営み、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与
えられるように、地域福祉の推進に努めなければならない。
1
第1章
計画の趣旨と位置づけ
3 計画の位置づけ
(1) 他計画との関係
「小林市地域福祉計画」は、「第2次小林市総合計画」を上位計画とした個別計画であ
り、社会福祉法第 107 条に基づく「市町村地域福祉計画」として、
「地域福祉の推進」を
図るための基本的指針となるものです。また、高齢者、障がい者、子どもなどを対象とし
た福祉に関連する市の分野別計画と整合・連携を図りながら、これらの計画を横断的につ
なげる計画として策定するものです。
「小林市地域福祉活動計画」は、市民参加のもとに地域住民、ボランティア、NPO な
どが自主的・自発的な活動を行いながら互いに連携し、地域での組織化を具体的に進めて
いく計画で、小林市社会福祉協議会が策定するものです。
地域福祉推進のための基盤や体制づくりを推進する「地域福祉計画」とそれを実行する
ための住民活動、行動のあり方を定める「地域福祉活動計画」は、言わば車の両輪であり、
基本理念を共有し、行政や住民、地域福祉団体、ボランティア、NPO、事業所など地域に
関わるものの役割や協働を明確化し、実効性のある計画とするために一体的に策定してい
ます。
【他計画との関係】
第2次小林市総合計画
小林市地域福祉計画
小林市地域福祉活動計画
小林市高齢者保健福祉計画
介護保険事業計画
【地域福祉を推進する上での共通の理念】
(行政・事業者・住民等の役割、福祉サービス利用者の権利、
福祉サービスの質、福祉サービスの充実、住民参加など)
小林市障がい者計画
小林市障がい福祉計画
福祉サービスの適切な利用の推進
小林市子ども・子育て支援事業計画
社会福祉を目的とする事業の健全な発達
健康こばやし21(第二次)
社会福祉に関する活動への住民参加の促進
その他関連計画・条例・基本方針等
2
第1章
計画の趣旨と位置づけ
(2) 協働によるまちづくりとの関係
本市では平成 20 年3月に、市民との協働を促進していくための基本的な考え方や推進
策などを明らかにした「市民協働のまちづくり基本指針」を策定し、市民と行政が一体と
なった協働のまちづくりを推進しています。
また、平成 25 年3月には、市民と行政が一層協働を推進し、暮らしやすいまちづくり
を実現するための根拠法規として、「小林市まちづくり基本条例」が制定されました。
「市民協働のまちづくり基本指針」及び「小林市まちづくり基本条例」における「協働
のまちづくりのイメージ」は図のとおりとなります。
市民活動団体等
団体の活性化
団体連携の向上
認知度の向上
市民
地域課題の解決
生活環境の向上
地域活性化
事業者
行政・議会
社会貢献活動
協力・連携の向上
企業イメージUP
住民要望の対応・住民ニーズの把握
協働
事業の多様性・事業等の見直し
「市民協働のまちづくり基本指針」において、
「協働」は次のように定義されています。
【協働の定義】
豊かで活力あるまちづくりを推進するため、市民や市民活動団体、地域コミュニティ、
事業者、行政が、それぞれの主体性、自発性のもとにお互いの立場や特性を認識、尊重
し合いながら、対等な立場で共通の目的を達成するために協力・協調すること。
地域福祉とは、地域の「ひと」のつながりを大切にし、お互い助けたり助けられたりす
る関係やその仕組みを構築していくことで、一人ひとりの地域の課題を解決し、さらに地
域全体をより良いものにしていこうとする営みです。つまり、地域の福祉課題や支援を必
要とする人に対して、地域の助け合い、支え合いにより問題解決を図るコミュニティを構
築していくことです。
そのため、地域福祉を推進することは、福祉コミュニティづくりという共通目標に向か
って、住民をはじめ、福祉の専門職、サービス提供事業者、民間事業者等が協力して取り
組むことが必要不可欠な要素であり、「協働」は地域福祉における大前提であることを意
味しています。
3
第1章
計画の趣旨と位置づけ
4 計画の期間
本計画の期間は、平成 29 年度から平成 33 年度までの5年間とします。
なお、社会状況の変化等を踏まえ、必要に応じて見直しを行います。
平成
28年度
小林市地域福祉計画・
地域福祉活動計画
平成
29年度
第2期
計画
平成
30年度
平成
31年度
平成
32年度
平成
33年度
平成
34年度
第4期
計画
第3期計画
見直し
見直し
5 計画の策定体制
計画の策定にあたっては、庁内策定体制として「小林市地域福祉推進庁内委員会」を設置す
るとともに、広く意見を聴くため、関係団体の代表者等からなる「小林市地域福祉推進協議会」
を設置し、計画に盛り込む施策等について検討を行いました。
6 計画の策定方法
この計画に市民の意見を反映させるため、「小林市地域福祉推進協議会」を開催しました。
また、「小林市地域福祉活動計画」策定にあたっては、小林市社会福祉協議会において「策
定委員会・検討部会」を開催し、施策等の検討を行いました。
さらに、市民や地区・校区社会福祉協議会を対象としたアンケート調査、子どもの家庭福祉
等に関するヒアリング調査、地域福祉座談会やパブリックコメントを実施し、市民の意見の反
映に努めました。
(1) 小林市地域福祉推進協議会
回
期
日
第1回
平成 27 年 11 月 25 日
第2回
平成 28 年 11 月 9 日
第3回
平成 29 年 1 月 31 日
第4回
平成 29 年 3 月 8 日
概
要
・地域福祉計画、地域福祉活動計画の概要について
・策定スケジュールについて
・九州保健福祉大学社会福祉部子ども保育福祉学科
井上孝徳教授による講話
演題:「地域福祉計画・地域福祉活動計画について」
・アンケート調査結果等について
・骨子案、基本理念、基本方針について
・今後のスケジュールについて
・第3期計画案について
4
第1章
計画の趣旨と位置づけ
(2) 小林市地域福祉推進庁内委員会
回
期日
第1回
平成 27 年 11 月 25 日
第2回
平成 29 年 1 月 30 日
第3回
平成 29 年 3 月 8 日
概
要
・地域福祉計画、地域福祉活動計画の概要について
・策定スケジュールについて
・第3期計画案について
(3) 小林市社会福祉協議会策定委員会・検討部会
① 策定委員会
回
期日
概
要
第1回
平成 27 年 8 月 10 日
・策定のための計画、内容、取組体制について説明
第2回
平成 27 年 11 月 10 日
・経過報告、地域福祉座談会について説明
第3回
平成 28 年 9 月 7 日
・進捗状況報告、今後の予定について説明
第4回
平成 29 年 2 月
・計画案について説明
② 検討部会
回
期日
概
要
第1回
平成 27 年 7 月 27 日
・策定のための計画、内容、取組体制について説明
第2回
平成 27 年 8 月 18 日
第3回
平成 27 年 9 月 11 日
・前計画の評価、地域福祉座談会について協議
・前計画の評価と見直し内容、地域福祉座談会につい
て協議
第4回
平成 27 年 10 月 16 日
・地域座談会について協議
第5回
平成 27 年 11 月 6 日
・地域座談会について協議
第6回
平成 28 年 2 月 15 日
・地域座談会について協議
第7回
平成 28 年 8 月 12 日
・計画の方向性について協議
第8回
平成 29 年 1 月 10 日
1 月 11 日
・計画の具体的取組について協議
(4) 市民アンケート調査
① 調査時期
平成 27 年 12 月に実施しました。
② 調査対象者及び調査方法
ア)調査対象者
本市在住の市民から無作為抽出した 2,959 名を調査対象としました。
イ)調査方法
郵送により配布・回収を行いました。
5
第1章
計画の趣旨と位置づけ
③ 配布数・回答数
配布数
回収数
2,959
回収率
1,658
有効回答数
56.0%
有効回答率
1,651
55.8%
(5) 地区・校区社会福祉協議会アンケート調査
地区・校区社会福祉協議会の現状と課題を把握するため、平成 28 年5月にアンケート
調査を実施しました。
19 地区に配布し、12 地区から回答がありました。
(6) 子どもの家庭福祉等に関するヒアリング調査
子どもの家庭福祉や子どもの貧困に関する本市の現状を把握するため、平成 28 年8月
に家庭相談員及びスクールカウンセラーへのヒアリング調査を実施しました。
(7) 地域福祉座談会
住民の意識や意向を把握するため、平成 27 年 11 月から平成 28 年8月にかけて地域
福祉座談会を開催しました。
開催状況は以下のとおりです。
地区
校区
開催日
開催場所
参加人数
三松
平成 28 年 8 月 21 日
農村環境改善センター(内侍塚)
20 人
東方
平成 28 年 4 月 22 日
東方研修館
23 人
細野
平成 28 年 2 月 29 日
南部いろり村
52 人
西小林
平成 28 年 3 月
西小林地区公民館
77 人
永久津
平成 28 年 8 月 31 日
永久津中学校
23 人
南
平成 28 年 8 月 25 日
孝の子地区公民館
38 人
平成 27 年 11 月 18 日
老人福祉館
33 人
内山
平成 28 年 2 月 26 日
内山地域福祉センター
18 人
紙屋
平成 28 年 3 月 18 日
野尻町保健福祉センター
20 人
小林
4日
須木
須木
野尻
鳥田町
(8) パブリックコメントの実施
6
第2章
小林市の現状
第2章 小林市の現状
1 人口の状況
(1) 年齢3区分別人口の推移・推計
本市の総人口は、平成7年の 52,828 人から平成 27 年には 46,221 人となり、6,607
人の減少となっています。
年齢階層別でみると、65 歳以上の高齢者が年々増加しており、平成 27 年の高齢化率
は 33.7%となっています。
今後、少子高齢化の進展に伴う人口減少が予測されており、国立社会保障・人口問題研
究所の推計によると平成 52 年の総人口は 34,872 人、高齢化率は 41.9%となる見込み
となっています。
推計値
実績値
(人)
60,000
52,828
40.1%
51,697
49,820
50,000
40,000
27.4%
41.9%
37.8%
46,221
33.7%
13,664
41.3%
30.3%
35.0%
44,195 41,895
39,558
14,608
37,237
15,507
30.0%
34,872
16,689
24.2%
25.0%
16,799
30,000
45.0%
40.0%
48,270
10,511
12,502
41.1%
16,272
19.9%
15,396
14,598
32,487
20.0%
30,901
29,104
20,000
15.0%
27,375
24,619
22,343
20,458
19,062
17,910
16,600
10.0%
10,000
9,830
5.0%
8,294
7,052
6,287
5,900
5,163
4,638
4,224
3,931
0
平成7年
(1995)
3,674
平成12年 平成17年 平成22年 平成27年 平成32年 平成37年 平成42年 平成47年 平成52年
(2000)
(2005)
(2010)
(2015)
(2020)
(2025)
(2030)
(2035)
(2040)
年少人口
(0~14歳)
出典:平成7年~平成 27 年
生産年齢人口
(15~64歳)
国勢調査、平成 32 年~
7
老年人口
(65歳以上)
高齢化率
国立社会保障・人口問題研究所推計値
0.0%
第2章
小林市の現状
(2) 男女別・年齢別人口構成
100歳以上
9
本市の平成 27 年の男女別・年齢別
1,685
70~74歳
1,321
1,609
65~69歳
1,832
1,964
60~64歳
1,943
1,216
40~44歳
1,196
35~39歳
1,319
1,215
954
20~24歳
615
664
15~19歳
997
965
10~14歳
1,072
500
単位:人
903
0
0
女性
946
0~ 4歳
978
1,000
984
5~ 9歳
1,017
1,500
1,259
25~29歳
834
2,000
1,181
30~34歳
1,100
男性
1,428
45~49歳
1,097
膨らみがみられます。
1,766
50~54歳
1,294
一方、60~69 歳の団塊世代層に
1,969
55~59歳
1,607
2,500
1,632
75~79歳
1,187
がえます。
1,266
80~84歳
1,112
くびれがみられ、市外への流出がうか
737
85~89歳
652
に高校卒業者を中心とした若年層に
227
90~94歳
196
人口構成をみると、20~24 歳の主
38
95~99歳
40
500
1,000
1,500
2,000
2,500
出典:国勢調査
(3) 年少人口比率・高齢化率
本市の平成 27 年の年少人口比率(総人口に占める 15 歳未満の人口の割合)は 12.8%
で、宮崎県平均を下回っています。一方、高齢化率(総人口に占める 65 歳以上の人口の
割合)は 33.7%で、全国平均、宮崎県平均を大きく上回っています。
高齢化率
年少人口比率
0%
5%
10%
15%
20%
0%
三股町
美郷町
綾町
西米良村
木城町
日之影町
新富町
椎葉村
宮崎市
諸塚村
門川町
串間市
都城市
高千穂町
日向市
えびの市
五ヶ瀬町
五ヶ瀬町
西米良村
高原町
川南町
宮崎県
30%
40%
50%
都農町
西都市
延岡市
小林市
都農町
木城町
全国
20%
日南市
13.7%
高鍋町
小林市
10%
12.8%
33.7%
国富町
12.6%
綾町
西都市
川南町
諸塚村
延岡市
椎葉村
門川町
高千穂町
高鍋町
日南市
宮崎県
国富町
日向市
串間市
都城市
えびの市
新富町
高原町
全国
日之影町
三股町
美郷町
宮崎市
出典:国勢調査
8
29.5%
26.6%
第2章
小林市の現状
2 世帯の状況
(1) 世帯構成の推移
世帯の家族類型についてみると、
「一般世帯数」は増加傾向にありましたが、平成 27 年
に減少に転じました。一方、
「単独世帯」は増加し続けており、平成 27 年は 6,076 世帯
となっており、平成7年(3,855 世帯)の約 1.6 倍となっています。
また、一世帯あたりの人員数については、減少傾向が続いており、平成 27 年は 2.28
人となっています。
(単位:世帯)
平成7年
世帯数(①+②)
平成12年 平成17年 平成22年 平成27年
18,891
18,992
19,072
19,576
19,498
18,851
18,951
19,023
19,456
19,405
14,971
14,643
14,294
13,908
13,182
12,587
12,205
12,042
12,005
11,664
夫婦のみ
5,055
5,089
5,120
5,301
5,208
夫婦と子ども
6,091
5,581
5,155
4,796
4,618
男親と子ども
212
205
225
263
243
女親と子ども
1,229
1,330
1,542
1,645
1,595
Ⅱ 核家族以外の世帯
2,384
2,438
2,252
1,903
1,518
25
39
61
110
119
C 単独世帯
3,855
4,269
4,668
5,422
6,076
②施設等世帯数
40
41
49
120
93
①一般世帯数
A 親族のみの世帯
Ⅰ 核家族世帯
B 非親族を含む世帯
出典:国勢調査
(世帯)
30,000
2.75
(人)
3.0
2.66
2.54
25,000
20,000
18,851
18,951
19,023
2.38
19,456
2.28
19,405
2.5
2.0
15,000
1.5
10,000
1.0
5,000
0.5
0
0.0
平成7年
平成12年 平成17年 平成22年 平成27年
世帯数
1世帯当たり人員
9
第2章
小林市の現状
(2) 高齢者世帯の推移
高齢者世帯の推移についてみると、「高齢者単身世帯」「高齢者夫婦世帯」ともに増加傾
向にあります。
平成 27 年の高齢者単身世帯は 3,145 世帯、一般世帯に占める割合は 16.2%、高齢者
夫婦世帯は 3,251 世帯で 16.8%となっており、いずれも全国平均、宮崎県平均を上回っ
ています。
(世帯)
10,000
16.8%
15.9%
15.2%
18%
16%
14.1%
8,000
16.2%
12.1%
14%
14.1%
12%
12.5%
6,000
10%
11.1%
9.5%
4,000
3,093
2,890
2,664
3,251
8%
6%
2,287
4%
2,000
1,784
2,101
2,387
2,751
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
3,145
平成27年
2%
0
0%
高齢者単身世帯数
(65歳以上)
高齢者単身世帯割合
高齢者夫婦世帯数
(夫65歳以上、妻60歳以上)
高齢者夫婦世帯割合
出典:国勢調査
高齢者単身世帯割合
18%
16%
13.6 %
9.5%
11.6%
10 .6%
8%
10%
7.9%
7.5%
4%
2%
15.9%
16.8%
14.1%
12 .7%
1 1.1%
9 .3%
11.4%
10 .1%
9 .1%
7.8 %
6%
5.0%
15.2%
12.2 %
8%
6.5%
4%
12.1%
12%
11.1 %
9.3%
9.1%
14.1%
16%
14%
11.1%
10%
6%
18%
12.5%
14%
12%
高齢者夫婦世帯割合
16.2%
14.1%
6 .3%
2%
0%
0%
平 成7年
平成 12年
小林市
平 成17年
全
国
平成22年
平 成7年
平成2 7年
平 成12年
小林 市
宮 崎県
10
平成17 年
全
国
平 成22年
宮崎県
平成27 年
第2章
小林市の現状
(3) ひとり親世帯の推移
ひとり親世帯の推移についてみると、増加傾向で推移しており、平成 27 年は 463 世
帯(うち母子世帯 417 世帯、父子世帯 46 世帯)となっています。
(世帯)
600
449
459
463
56
48
46
364
393
411
417
平成12年
平成17年
平成22年
平成27年
500
416
400
52
300
200
100
0
母子世帯数
父子世帯数
出典:国勢調査
3 要介護(要支援)認定者数の推移
要介護(要支援)認定者数は増加傾向にあり、平成 28 年3月末時点で 3,038 人となって
います。また、第1号被保険者に占める認定者割合は 19.5%で、全国平均、宮崎県平均を上
回っています。
(人)
4,000
3,500
18.2%
17.0%
16.9%
3,000
2,601
2,500
18.8%
19.2%
19.1%
18.0%
18.0%
17.6%
17.8%
2,835
2,857
289
331
355
348
385
408
360
369
17.5%
17.3%
2,711
19.5%
18.0%
17.9%
20.0%
17.9%
17.8%
3,001
3,038
328
318
370
418
435
442
423
425
625
687
714
343
346
19.6%
15.0%
323
2,000
327
304
10.0%
359
335
1,500
328
504
544
647
1,000
226
240
259
271
307
566
567
540
505
451
375
平成23年
3月末
平成24年
3月末
平成25年
3月末
平成26年
3月末
平成27年
3月末
平成28年
3月末
500
5.0%
346
0
0.0%
要支援1
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
要介護4
要介護5
小林市認定率
全国認定率
宮崎県認定率
出典:介護保険事業状況報告
年報
11
第2章
小林市の現状
4 障害者手帳交付者数の推移
障害者手帳交付者数は、身体障がい、知的障がい、精神障がいのいずれも年々増加傾向にあ
り、平成 26 年度の交付者総数は 3,573 人となっています。
(人)
4,000
3,447
3,479
3,527
3,557
3,573
115
469
128
474
148
161
163
480
479
492
2,863
2,877
2,899
2,917
2,918
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
3,000
2,000
1,000
0
身体障害者手帳
療育手帳
(知的障がい)
精神障害者
保健福祉手帳
出典:小林市福祉課資料
5 生活保護世帯数、支給額の推移
平成 26 年度の被保護世帯数は 444 世帯、被保護実人員は 576 人でほぼ横ばいで推移し
ています。
また、保護率(人口千人比)は 12.28 で県保護率より低い水準となっています。
1,000
15.04
15.73
15.93
16.21
12.55
12.31
12.28
14.18
800
11.63
15
11.93
429
599
572
558
600
447
440
583
442
576
10
444
400
5
200
0
0
平成22年度
被保護世帯数
(1か月平均)
平成23年度
平成24年度
被保護実人員
(1か月平均)
出典:宮崎県統計年鑑
12
平成25年度
小林市保護率
(人口千人比)
平成26年度
宮崎県保護率
(人口千人比)
第2章
小林市の現状
6 地域福祉を支える活動組織の状況
(1) 民生委員・児童委員
民生委員・児童委員は、民生委員法に基づき、住民の中から選ばれ都道府県知事の推薦
を受けて厚生労働大臣が委嘱します。任期は3年で、児童福祉法の規定により児童委員を
兼務しています。
一定の区域を担当し、地域で生活上の問題、家族の問題、高齢者福祉、児童福祉などあ
らゆる分野の相談に応じ、助言や調査などを行う民間の奉仕者です。
本市では、平成 28 年度で民生委員・児童委員 111 名、主任児童委員 12 名の合計 123
名が活動しています。
【各区の民生委員・児童委員の状況】
地区
小
林
地
区
区名
人数
地区
区名
人数
西町一区
2
麓区
1
西町二区
2
永田区
2
西町三区
2
原区
1
新生町区・通り町区
1
中河間区
1
後川内区
3
夏木区・堂屋敷区
1
南島田区
1
下九瀬区
1
緑町区
1
上九瀬区
1
本町区
1
奈佐木区
1
仲町区
2
内山区
永田町区
1
上町区
4
野尻1区
3
上町北区
2
野尻2区
2
上町東区
1
野尻3区
4
上町西区
1
野尻4区
4
上町中区
2
野尻5区
3
細野一区
6
細野二区
3
細野三区
2
南堤区
3
北堤区
5
西堤区
2
水流迫区
2
東方一区
2
東方二区
3
須木地区
2
真方一区
2
野尻地区
2
真方二区
3
真方三区
1
南真方区
2
南真方東区
2
南真方西区
1
坂元区
2
南西一の東区
4
南西一の西区
須
木
地
区
1
計
野
尻
地
区
野尻6区
3
計
111
【主任児童委員】
小林地区
8
合計
男性
1
123人
南西二区
1
(うち主任児童委員12人)
44人
南西三区
1
南西四区
1
種子田区
1
北西一区
1
北西二区
3
(平成 28 年 4 月現在)
2
計
19
合計
民生委員・児童委員
総数
北西三区
10
82
13
12
女性
79人
1人当たり平均担当
(主任児童委員除く)
世帯
人員
200世帯
425人
第2章
小林市の現状
(2) 地区・校区社会福祉協議会
本市では、小学校区において、住民自らが主体となり、住民自治組織、民生委員・児童
委員、小・中学校PTAなどを主な構成員とし、福祉のまちづくりの活動を展開する組織
として、「地区・校区社会福祉協議会」が設置されています。
本市全体で 20 か所(小林地区 15 か所、須木地区3か所、野尻地区2か所)組織され
ており、小地域ネットワーク活動などで、高齢者や障がい者などを対象に高齢者の友愛訪
問やふれあい・いきいきサロン、各種募金活動などが行われています。
【校区社会福祉協議会】
【地区社会福祉協議会】
.
団体名
設立年
.
団体名
設立年
1
細野校区
社会福祉協議会
昭和59年
12
小林小校区
西町一区
社会福祉協議会
平成4年
2
三松校区
社会福祉協議会
昭和59年
13
小林小校区
西町二区
社会福祉協議会
平成4年
3
東方校区
社会福祉協議会
昭和60年
14
小林小校区
西町三区
社会福祉協議会
平成4年
4
永久津校区
社会福祉協議会
昭和60年
15
小林小校区
仲町区
社会福祉協議会
平成5年
5
西小林校区
社会福祉協議会
平成3年
16
小林小校区
真方一区
社会福祉協議会
平成15年
6
幸ヶ丘校区
社会福祉協議会
昭和59年
17
南小校区
後川内区
社会福祉協議会
平成17年
7
須木中央校区
社会福祉協議会
平成18年
18
小林小校区
坂元区
社会福祉協議会
平成27年
鳥田町校区
社会福祉協議会
平成18年
19
小林小校区
南真方西区・緑町区
社会福祉協議会
平成27年
9
内山校区
社会福祉協議会
平成18年
20
小林小校区
南真方東区・南真方区
社会福祉協議会
平成28年
10
紙屋校区
社会福祉協議会
平成23年
のじり校区
社会福祉協議会
平成27年
小林地区
8
須木地区
野尻地区
11
(平成 28 年 12 月現在)
14
第2章
小林市の現状
(3) ふれあい・いきいきサロン
住み慣れた地域で支え合い、安心して暮らせるよう、福祉の増進、健康の維持、寝たき
り予防、認知症予防などの事業を自主的に企画運営して、楽しい仲間づくり活動を実施し
ています。
【ふれあい・いきいきサロン活動団体一覧】
No.
地 区
1
サロン名
No.
あじさい会
47
48 種子田区
49 北西一区
幸ヶ丘菜の花会
50
51
52 北西二区
深草いきいきクラブ
53
54
55
上永久津高齢者いきいきサロン
56 北西三区
57
58 麓
橋谷地区公民館茶話会
59 永田
60 原
61 中河間
永田いきいきサロン
62 夏木
63 堂屋敷
64 下九瀬
夏木サロン
65 上九瀬
66 奈佐木
67
上九瀬サロン
68
69
70
秋社川いきいきサロン
西町一区
西町二区
西町二区ふれあい会
5
6
7
西町三区
西町3区活性化クラブ
たんぽぽ
後川内区中部ふれあいクラブ
後川内区東部ふれあいクラブ
8
9 南島田区
10
きりしまサロン
11
12 本町区
13 仲町
緑町区緑の会ふれあいいきいきサロン
14 永田町区
15 上町北区
16 上町西区
永田町しあわせサロン
17 上町中区
18
細野一区
19
上町中区いきいきサロン杉の子
20
21 細野三区
22
竹山公民館
23 南堤区
24
北堤区
25
堤下友愛クラブ
26 水流迫区
27
東方一区
28
水流迫かたろう会
29
30 東方二区
31
平 成 会
32 真方一区
真方一区福祉会
33
34 真方二区
真方二区いきいき会
35
36 真方三区
37 南真方区
高山ふれあいサロン
38 南真方東区
39
40 南真方西区
41
あじさい会
42 坂元区
43
44 南西一の東区
坂元サロン
45
今別府ふれあいサロン
緑町区
サロン名
46
2
3
4
後川内区
地 区
遊 歓
南島田いきいきサロン
緑町区ふれあいサロン
本町いきいきサロン
4の2友遊サロン
上町北区いきいきサロン
いきいきサロンスミレ
三ツ山コスモス会
響サロン
ひなもりサロン
竹山カフェ
北堤ひまわり会
なかよし会サロン
仲間サロン
橋野本いきいきサロン
谷ノ木ふれあいサロン
栗巣野サロン
きりくら ふれあい・いきいきサロン
新田場恵ちゃんクラブ
あたごさろん
南真方西区長寿会
西上ノ馬場サロン
愛宕町サロン
下孝の子地区ふれあいサロン
孝の子地区ふれあいサロン
(平成 28 年 12 月現在)
15
南西三区
南ヶ丘みやま会
種子田いきいきサロン
北西一区友愛会
永久津ウエルネスクラブ
北西4組いきいきサロン
永久津サンライズ
西之原いきいきサロン
野尻1区
西小林北サロン
麓サロン
原サロン
中河間サロン
堂屋敷サロン
下九瀬サロン
奈佐木サロン
観音丘生き生きサロン
今別府サロン
宮前いきいきサロン
71 野尻2区
72
73
池之尾サロン
74
75
76
境別府サロン
77
78
79
心愛サロン
花立原イキイキサロン
吉村サロン
野尻3区
鵜戸原いきいきサロン
東仲町サロン
天神丁・新地馬場・内馬場サロン
下ノ原いきいきサロン
80
81
82 野尻4区
跡瀬サロン
83
84
85 野尻5区
86
猿瀬サロン
87
88
野尻6区
89
佐土原・旭いきいきサロン
90
91
瀬戸ノ口サロン
大笹サロン
陣原サロン
牟田原サロン
栗須ふれあいいきいきサロン
大沢津サロン
柿川内サロン
西原サロン
八所サロン
第2章
小林市の現状
(4) ボランティア活動・NPO活動
ボランティアセンターでは、ボランティアコーディネーターを配置し、すべての人が住
み慣れた地域の中で少しでも快適な生活が送れるよう、お互いに支え合う関係となるボラ
ンティア活動の促進を図っています。
【小林市ボランティア連絡協議会加入団体名簿】
団体名
会員数
活動内容
小林手話サークル木の実会
20 名
手話通訳、手話講習
小林朗読友の会
24 名
音訳CD作成、貸出
小林市赤十字奉仕団
126 名
募金活動、献血推進、救急法講習会、施設訪問
小林地区更生保護女性会
128 名
更生保護活動、青少年育成、防犯活動、慰問等
愛の訪問ボランティア
コスモス会
花みずきの会
小林市地域婦人連絡協議会
車椅子社交ダンス普及会
矢車草の会
25 名
高齢者訪問
20 名
布製リハビリ遊具作製、貸出
130 名
子育て支援、地域安全
13 名
車いすダンス、車椅子利用者の社会参加推進
小林寿会
12 名
施設訪問(カラオケ・踊り)
小林市手話通訳派遣協会
15 名
手話通訳派遣、社会啓発
愛のこばと会
123 名
福祉ポスト、催事ボランティア、地域福祉活動
小林市母子寡婦福祉協議会
196 名
母子研修、ひとり親家庭のレクリエーション
小林市障がいを考える会
24 名
障害者・障害児の居場所づくり、学習会等
【※小林市ボランティアセンター登録団体名簿】
団体名
会員数
活動内容
チーム小林47
31 名
NPO法人
35 名
広域障害者連絡協議会
被災地支援
指定障害サービス事業運営、就労支援、
ふれあいサロン「元気」の運営
ハーモニックポピーズ
10 名
募金活動、献血推進、救急法講習会、施設訪問
NPO法人
19 名
更生保護活動、青少年育成、防犯活動、慰問等
エコワールドきりしま
小林市災害ボランティアコーディネートセンター
7名
高齢者訪問
聴覚サポート
7名
要約筆記派遣
なないろ
※ 小林市ボランティアセンターに登録しています が、小林市ボランティア連絡協議会には未加盟の団体です。
【須木地区ボランティア連絡協議会加入団体名簿】
団体名
袋ボランティア
永田ボランティア(婦人会)
夏木ボランティア
会員数
活動内容
4名
29 名
8名
環境美化、高齢者福祉、催事参加活動
環境美化、地域安全、催事参加、地域福祉活動
環境美化、地域安全、催事参加、高齢者福祉活動
奈佐木ボランティア
23 名
環境美化、地域安全、高齢者福祉活動
内山ボランティア
20 名
環境美化、高齢者福祉、児童福祉、催事参加、地域安全活動
いきいき女性ボランティア
商工会女性部
あすなろ会
2名
環境美化、催事参加、高齢者福祉活動
11 名
環境美化、催事参加、高齢者福祉活動
8名
読み聞かせ、催事参加、高齢者福祉活動
(平成 28 年 12 月現在)
16
第2章
小林市の現状
7 社会福祉施設・資源の状況
(1) 高齢者福祉施設・介護保険施設
施設の種類
地域包括支援センター
施設名称等
・小林市地域包括支援センター
・のじり地域包括支援センター
・第1在宅介護支援センター(ひなもり園内)
・第2在宅介護支援センター(シルバーランド望峰の里内)
在宅介護支援センター
・第3在宅介護支援センター(陽光の里内)
・須木地域型在宅介護支援センター(美穂の里内)
・野尻在宅介護支援センター(野尻保健福祉センター内)
高齢者コミュニティセンター
・南部いろり村(小林地区)
・城山館(須木地区)
・西部いろり村(小林地区)
シルバー人材センター
・小林市シルバー人材センター(小林地区)
養護老人ホーム
・慈敬園(小林地区)
グループホーム
・ゆうゆう(小林地区)
・ひなもり(小林地区)
・和楽(小林地区)
・ひだまり(小林地区)
・あったか村(小林地区)
・なごみ(小林地区)
・風の丘(小林地区)
・いろは(小林地区)
・さくらの園(小林地区)
・ふくじゅ(小林地区)
・ひなた(小林地区)
・むつみ(野尻地区)
・和(野尻地区)
・幸ちゃんの家(野尻地区)
・太陽の郷(野尻地区)
・ライフ(野尻地区)
・へいわ(野尻地区)
介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム)
・ひなもり園(小林地区)
・陽光の里(小林地区)
・美穂の里(須木地区)
・きりしまの園(野尻地区)
・さわやかセンター(小林地区)
介護老人保健施設
・すこやかセンターこばやし(小林地区)
・相愛苑(小林地区)
・みずほ(小林地区)
療養病床等
・桑原記念病院(小林地区)
・小林保養院(小林地区)
・上町介護付有料老人ホーム(小林地区)
特定施設
・養護老人ホーム慈敬園(小林地区)
・温泉付有料老人ホームマザーヒルズ(小林地区)
(平成 28 年 12 月現在)
17
第2章
小林市の現状
(2) 子育て支援施設
施設の種類
施設名称等
・小林市子育て支援センターチポリーノ館(小林地区)
地域子育て支援センター
・小林市子育て支援センターおひさま(小林地区)
・市立野尻のびのび子育て支援センター(野尻地区)
母子生活支援施設
小林地区
認可保育所
須木地区
野尻地区
幼稚園
小林地区
・白梅寮(小林地区)
・市立中央保育所
・認定こども園朋こども園(私立)
・私立南保育園
・私立小林乳児保育園
・私立細野保育園
・認定こども園日章(私立)
・私立さくら保育園
・私立三松保育園
・私立朝日保育園
・私立まがた保育園
・私立東方保育園
・私立永久津保育園
・私立西小林保育園
・私立こばと保育園
・私立こすもす保育園
・私立ひまわり保育園
・市立須木中央保育園
・市立野尻保育園
・市立紙屋保育園
・市立栗須保育園
・私立大塚原保育園
・私立小林昭和幼稚園
・私立小林カトリック幼稚園
・私立育英幼稚園
・私立太陽の子幼稚園
・私立かおる幼稚園
・私立小林幼稚園
・認定こども園日章(私立)
野尻地区
小林地区
児童遊園施設
須木地区
野尻地区
児童福祉センター(児童館)
その他の施設
・市立野尻幼稚園
・緑ヶ丘児童遊園
・永田平児童遊園
・上町児童遊園
・城山児童遊園
・細野児童遊園
・八幡原児童遊園
・橋谷児童遊園
・石塚児童遊園
・新田場児童遊園
・池ノ原児童遊園
・永田児童遊園
・中河間児童遊園
・野尻湖児童遊園
・大脇児童遊園
・瀬戸ノ口児童遊園
・栗須児童遊園
・大平山児童遊園
・中央児童遊園
・中央児童センター(小林地区)
・西小林児童センター(小林地区)
・小林市子育て世代包括支援センター(小林地区)
(平成 28 年 12 月現在)
18
第2章
小林市の現状
(3) 障がい者(児)福祉施設
施設の種類
施設名称等
・小林市社会福祉協議会ヘルパーセンター(小林地区)
・陽光の里(小林地区)
・ひなもり園ヘルパーセンター(小林地区)
居宅介護(ホームヘルプ)・
・三和ケアサービスセンター(小林地区)
重度訪問介護事業所
・本町ヘルパーセンター(小林地区)
・ヘルパーセンター悠(小林地区)
・訪問介護センター ヨシムラ(小林地区)
・小林市社会福祉協議会須木支所ヘルパーセンター(須木地区)
・日章野菊の里障害者支援センター(小林地区)
生活介護事業所
・ふれあいの里(小林地区)
・あさひの里ハッピーポパイ(小林地区)
・障害者支援施設 ありの実園(小林地区)
自立支援(生活訓練)事業所
・ふれあいの里(小林地区)
・ふれあいの里 のじりコミュート(野尻地区)
就労移行支援事業所
・ふれあいの里(小林地区)
就労継続支援A型事業所
・多機能型事業所 TSUNAGU(小林地区)
・ふれあいさろん「元気」(小林地区)
・ふれあいの里(小林地区)
・ふれあいの里のじりコミュート(野尻地区)
就労継続支援B型事業所
・あさひの里ハッピーポパイ(小林地区)
・菜の花作業所(小林地区)
・サニーサイド宮崎(小林地区)
・多機能型事業所 TSUNAGU(小林地区)
短期入所事業所
施設入所支援事業所
・日章野菊の里障害者支援センター(小林地区)
・障害者支援施設 ありの実園(小林地区)
・日章野菊の里障害者支援センター(小林地区)
・知的障害者更生施設 ありの実園(小林地区)
・障害者支援施設 ありの実園(小林地区)
・ふれあいの里(小林地区)
共同生活援助
・日章野菊の里ケアホーム(小林地区)
(グループホーム)事業所
・あさひの里ハッピーポパイ(小林地区)
・ちろりん館1号館(小林地区)
・ちろりん館2号館(小林地区)
19
第2章
小林市の現状
・児童発達支援センター ぴゅあはーと(小林地区)
児童発達支援・
放課後等デイサービス事業所
・児童療育センター ほのぼの園(小林地区)
・児童デイサービス ジェナ(小林地区)
・児童通所支援センター オリーブ(小林地区)
・児童療育サポートセンター ぴこっと(小林地区)
・そうだんサポートセンターあさひ(小林地区)
・日章野菊の里そうだんサポートセンター(小林地区)
・相談支援センター YUI(小林地区)
相談支援事業所
・ぴゅあはーと(小林地区)
・ありの実園相談室(小林地区)
・小林市社会福祉協議会 指定特定相談支援事業所(小林地区)
・ゆるいとタウン とんでーの(小林地区)
・日章野菊の里障害者地域支援センター(小林地区)
地域活動支援センター
・小林市社会福祉協議会 須木支所(須木地区)
・NPO 法人 あゆみの会(小林地区)
・ゆるいとタウン とんでーの(小林地区)
・こばやし障害者就業・生活支援センター
就労支援施設
・小林公共職業安定所
・みやざき県南若者サポートステーション
(平成 28 年 12 月現在)
(4) その他保健福祉施設
施設の種類
施設名称等
・小林市保健センター(小林地区)
保健センター
・須木保健センター(須木地区)
・野尻保健福祉センター「友愛会館」(野尻地区)
・内山地域福祉センター(須木地区)
その他福祉センター等
・須木総合ふるさとセンター(須木地区)
・野尻町いきいきコミュニティセンター(野尻地区)
高齢者施設
・小林市高齢者交流センター百歳会館(小林地区)
・紙屋老人福祉館(野尻地区)
(平成 28 年 12 月現在)
20
第2章
小林市の現状
8 社会福祉協議会の状況
(1) 社会福祉協議会の組織
市社会福祉協議会は、昭和 39 年に小林市の社会福祉事業における住民活動の強化を図
るための組織として設立されました。昭和 48 年には社会福祉法人の認可を受け、平成 18
年3月に旧須木村社会福祉協議会、平成 22 年3月に旧野尻町社会福祉協議会と合併し、
地域福祉推進の中核として各種福祉事業を実施しています。
多くの住民や関係団体が主体となって組織されており、地域社会の福祉ニーズに対応し
て、関係団体・施設との協働により「福祉のまちづくり」をめざして福祉活動を展開して
います。
【小林市社会福祉協議会組織図】
小林本所
総務係
地域福祉係
成年後見センターこばやし
あんしん サポートセンター
小林市生活自立相談支援センター
みどりの丘デイサービスセンター
介護センター
居宅介護支援事業所
訪問入浴介護事業所
訪問介護事業所
障害者相談支援事業
望峰の里デイサービスセンター
小林高齢者給食センター
第2在宅介護支援センター
小規模多機能ホーム茶のん村
小林市地域包括支援センター
地域支援事業係
介護予防ケアマネジメント係
須木支所
地域福祉係
訪問介護事業所
地域活動支援センター
パワリハ倶楽部
野尻支所
地域福祉係
野尻高齢者給食センター
野尻在宅介護支援センター
地区・校区社会福祉協議会
21
地 域 住 民
小 林市 社会 福 祉協 議会
シルバーランド望峰の里
第2章
小林市の現状
(2) 社会福祉協議会の主な事業内容
① 地域福祉サービス事業
社会的サービスを必要としている人々に対して、適切な援助が届くよう、中立性・公
平性を持った事業を展開しています。
○法人運営事業
・福祉総合相談事業 ・福祉用具の貸出 ・福祉センター(会議室)の貸出 ・福祉バス運行
○地域福祉推進事業
・小地域ネットワーク活動(地区校区社協、いきいきサロン)
○ボランティアセンター活動事業
・ボランティア活動推進事業 ・福祉バザー
○成年後見センターこばやし事業
○日常生活自立支援事業
○小林市生活自立相談支援センター受託事業
○生活支援体制整備事業
○野尻保健福祉センター受託事業
○共同募金配分金事業
・各種地域福祉事業への配分 ・災害援助活動
○緊急資金貸付事業
○生活福祉資金貸付事業
○共同募金委員会
・一般募金、歳末たすけあい募金
○介護職員初任者研修事業
② 在宅福祉サービス事業
利用者のニーズに沿った適切な介護サービスの実施及び、効果的・効率的な事業展開
に努めています。
○在宅介護支援センター事業
・第2在宅介護支援センター受託事業
・野尻在宅介護支援センター受託事業
○居宅介護支援事業
○訪問介護事業
・小林市訪問介護事業 ・須木訪問介護事業
○訪問入浴介護事業
○通所介護事業
・望峰の里デイサービス事業 ・みどりの丘デイサービス事業 ・パワリハ倶楽部事業
○小規模多機能型居宅介護事業
・小規模多機能ホーム茶のん村事業
○障害者総合支援事業
・障害者相談支援事業 ・小林障害者居宅介護等事業 ・須木障害者居宅介護等事業
・須木地域活動支援センター事業
○高齢者訪問給食事業
・小林高齢者給食センター受託事業 ・野尻高齢者給食センター受託事業
○小林市地域包括支援センター受託事業
22
第2章
小林市の現状
9 アンケート調査結果からみる本市の現状
※
回答のあったものを母数とし、各設問における無回答は集計から除いています。
※
集計表、グラフの比率については小数点第二位で四捨五入して表示しているため、択一回答における表中の
比率を合計しても 100%に合致しない場合があります。
(1) 「地域の一員」としての「地域」の範囲
問
自分を「地域の一員」として考えるとき、あなたは次のうちどれを「地域」と
して思い浮かべますか。(1つに○)
「組(常会)」が 43.2%と最も多く、次いで、
「区(自治会)の 17.2%、
「小学校区」
の 13.1%の順となっています。
年齢別にみると、60 歳以上で「組(常会)」と回答した人が5割を超えており、年代
が若くなるほど「地域」の範囲が広くなる傾向にあります。
性別
単純集計
全体
1,596
調査数
男性
735
年齢
女性
無回答
832
20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上
29
100
171
192
315
417
357
無回答
44
100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
160
68
10.0%
9.3%
10.2%
689
334
347
43.2%
45.4%
41.7%
近隣、向こう三軒両隣くらい
組(常会)
85
274
131
139
17.2%
17.8%
16.7%
区(自治会)
209
小学校区
13.1%
旧市町村単位
(小林・須木・野尻)
市全体
89
12.1%
38
54
5.2%
6.5%
167
75
90
選択肢
近隣、向こう三軒両隣くらい
10.2%
8
27.6%
10.8%
6.9%
回答数
160
6.7%
9.8%
16.5%
49
145
214
197
46.0%
51.3%
55.2%
6
28.7%
25.5%
24
14.0%
38
42
24.6%
63
19.8%
20.0%
49
43
25.5%
13.7%
689
小学校区
274
209
市全体
調査数
13
3.6%
18
20
19
18
9.4%
6.3%
4.6%
5.0%
20
31
29
23
36
23
7.3%
8.6%
6.4%
20.0%
18.1%
15.1%
割合
10.0%
43.2%
17.2%
13.1%
97
6.1%
167
10.5%
1,596 100.0%
23
34
8.2%
12
旧市町村
単位
10.5%
近隣、
向こう
三軒両隣
くらい
10.0%
小学校区
13.1%
区
旧市町村単位(小林・須木・野尻)
47
13.2%
7.0%
6.1%
区(自治会)
73
17.5%
6.0%
市全体
組(常会)
59
4.7%
23
2
41
49
23.0%
5
21
7.6%
24
17.2%
9
18
24.0%
3
10.3%
13
9.0%
18.0%
4
13.8%
117
97
9
24.1%
14.1%
6.1%
10.5%
7
(自治会)
17.2%
組
(常会)
43.2%
8
18.2%
17
38.6%
5
11.4%
5
11.4%
4
9.1%
5
11.4%
第2章
小林市の現状
(2) ご近所の人との関係性(現状と希望)
【現状】
問 ふだんご近所の人と、どのようなお付き合いをしていますか。次のうち、最も
近いものを選んでください。(1つに○)
「困っていることを相談したり助け合うような強い関係」が 10.3%となっています。
選択肢
回答数
割合
世間話や立ち話をするくらい
673
41.4%
会えば挨拶を交わすくらい
542
33.3%
困っていることを相談したり助け合う
ような強い関係
168
10.3%
一緒にお茶を飲んだり買い物に行くな
ど、日頃から親しく付き合っている
149
9.2%
ほとんど付き合っていない
83
5.1%
その他
11
0.7%
0%
20%
40%
60%
41.4%
33.3%
10.3%
9.2%
5.1%
0.7%
1,626 100.0%
調査数
【希望】
問 あなたはどのようなご近所付き合いをしたいと思いますか。次のうち、もっと
も近いものを選んでください。(1つに○)
「困っていることを相談したり助け合うような強い関係」が 18.6%となっています。
選択肢
回答数
割合
0%
20%
724
44.7%
会えば挨拶を交わすくらい
321
19.8%
困っていることを相談したり助け合う
ような強い関係
302
18.6%
一緒にお茶を飲んだり買い物に行くな
ど、日頃から親しく付き合いたい
224
13.8%
近所付き合いは出来るだけしたくない
30
1.9%
1.9%
その他
19
1.2%
1.2%
1,620 100.0%
24
60%
44.7%
世間話や立ち話をするくらい
調査数
40%
19.8%
18.6%
13.8%
第2章
小林市の現状
困っていることを相談したり助け合ったりするような強い関係を近所の人と構築でき
ている人は約1割(10.3%)となっています。
年齢別にみると、年代が高くなるほど「近所との強い関係」を構築している割合、構築
したいと思っている割合が高くなる傾向にあり、70 歳以上では「現状」が 19.9%、「希
望」が 33.7%となっています。
また、全ての年代で「希望」の割合が「現状」の割合より高くなっており、年齢を問わ
ず「現状」よりも強固な近所関係を希望していることがうかがえます。
【「困っていることを相談したり助け合ったりするような強い関係」について】
【現
【希
状】
10.3%
全
4.0%
20~29歳
4.5%
30~39歳
6.2%
40~49歳
6.9%
50~59歳
10.5%
30%
20%
10%
18.6%
8.0%
13.6%
9.2%
14.2%
60~69歳
19.9%
40%
体
17.3%
70歳以上
0%
33.7%
0%
25
望】
10%
20%
30%
40%
第2章
小林市の現状
(3) ご近所の人からの手助け、ご近所の人への手助けについて
① ご近所の人からの手助けについて
問
あなたが高齢や病気・ケガ・障がいや子育て、そのほか生活上の問題で悩んで
いるとき、ご近所の人たちから手助けを受けることについて、どう思いますか。
(1つに○)
「手助けしてほしい」(「ぜひ手助けしてほしい」、
「できれば手助けしてほしい」の合
計)が約8割となっています。
年齢別にみると、年代が高くなるほど「ぜひ手助けしてほしい」割合が高くなってお
り、70 歳以上で 27.8%となっています。特に、70 歳以上のひとり暮らしの3人に1
人が「ぜひ手助けしてほしい」と回答しています。
年齢
単純集計
全体
1,606
調査数
70歳以上世帯構成別
20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上
100
172
190
314
419
367
無回答
ひとり暮らし
44
夫婦のみ そ の 他 世 帯
66
188
111
無回答
2
100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
286
ぜひ手助けしてほしい
17.8%
954
できれば手助けしてほしい
59.4%
366
手助けしてほしいとは思わない
22.8%
選択肢
ぜひ手助けしてほしい
12
12.0%
62
62.0%
26
26.0%
20
11.6%
25
49
13.2%
15.6%
102
27.8%
102
113
184
266
214
59.3%
59.5%
58.6%
63.5%
58.3%
50
29.1%
52
81
27.4%
回答数
286
25.8%
17.8%
954
59.4%
手助けしてほしいとは思わない
366
22.8%
1,606 100.0%
26
87
20.8%
51
13.9%
12
27.3%
22
33.3%
13
29.5%
36
54.5%
19
43.2%
8
12.1%
割合
できれば手助けしてほしい
調査数
66
15.8%
手助けし
てほしい
とは思わ
ない
51
27.1%
113
60.1%
24
12.8%
ぜひ
手助けし
てほしい
17.8%
22.8%
できれば
手助けし
てほしい
59.4%
29
26.1%
63
0
0.0%
2
56.8% 100.0%
19
17.1%
0
0.0%
第2章
小林市の現状
問
実際に、生活上の問題でご近所の人たちの手助けを受けたことはありますか。
(1つに○)
「これまでほとんどない」、「全くない」と回答した人の割合が7割を超えています。
年齢別にみると、年代が高くなるほど「日頃から手助けを受けている」、「時々受ける
ことがある」割合が高くなっています。
一方、70 歳以上の人を世帯構成別でみると、「ひとり暮らし世帯」、
「夫婦のみ世帯」
の6割以上が「これまでほとんどない」、「全くない」と回答しています。
年齢
単純集計
全体
1,622
調査数
70歳以上世帯構成別
20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上
101
173
193
315
423
373
無回答
44
ひとり暮らし
夫婦のみ そ の 他 世 帯
68
192
111
2
100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
日頃から手助けを受けている
101
6.2%
時々受けることがある
これまでほとんどない
342
21.1%
650
40.1%
529
全くない
32.6%
選択肢
2
2.0%
15
14.9%
44
43.6%
40
39.6%
4
2.3%
10
18
32
31
5.2%
5.7%
7.6%
8.3%
31
17.9%
36
63
36.4%
94
48.7%
75
43.4%
70
18.7%
53
87
20.6%
93
24.9%
130
165
142
41.3%
39.0%
38.1%
97
27.5%
回答数
22.2%
30.8%
139
107
32.9%
28.7%
4
9.1%
10
22.7%
12
27.3%
18
40.9%
割合
8
11.8%
18
26.5%
26
38.2%
16
23.5%
101
6.2%
時々受けることがある
342
21.1%
これまでほとんどない
650
40.1%
これまで
ほとんど
ない
全くない
529
32.6%
40.1%
全くない
32.6%
15
8
7.8%
7.2%
48
25.0%
27
24.3%
73
38.0%
42
37.8%
56
29.2%
34
30.6%
日頃から
手助けを
受けてい
る
時々受け
6.2% ることが
ある
日頃から手助けを受けている
21.1%
調査数
無回答
1,622 100.0%
27
0
0.0%
0
0.0%
1
50.0%
1
50.0%
第2章
小林市の現状
② ご近所の人への手助けについて
問
実際に、生活上の問題でご近所の人たちの手助けをしたことはありますか。
(1つに○)
「これまでほとんどない」、「全くない」と回答した人の割合が6割を超えています。
年齢別にみると、年代が高くなるほど「日頃から手助けをしている」
、「時々頼まれて
することがある」割合が高くなっています。特に「20~29 歳」、
「30~39 歳」の年齢
層では「これまでほとんどない」、「全くない」と回答した人が8割を超えています。
性別
単純集計
全体
1,599
調査数
男性
734
年齢
女性
無回答
843
20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上
22
101
177
194
313
409
368
無回答
37
100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
日頃から手助けをしている
122
60
57
7.6%
8.2%
6.8%
436
223
206
27.3%
30.4%
24.4%
時々頼まれてすることがある
654
277
374
40.9%
37.7%
44.4%
これまでほとんどない
387
174
206
24.2%
23.7%
24.4%
全くない
選択肢
日頃から手助けをしている
5
3
22.7%
3.0%
7
31.8%
16
15.8%
3
13.6%
42
41.6%
7
31.8%
回答数
122
40
39.6%
3
1.7%
24
13.6%
68
38.4%
82
46.3%
3
15
1.5%
4.8%
38
81
19.6%
25.9%
これまでほとんどない
654
40.9%
全くない
387
24.2%
152
164
124
40.1%
33.7%
53
65
27.3%
20.8%
1,599 100.0%
28
73
17.8%
56
15.2%
日頃から
手助けを
している
24.2%
7.6%
これまで
ほとんど
ない
40.9%
調査数
137
37.2%
48.6%
全くない
27.3%
131
32.0%
100
7.6%
436
51
13.9%
51.5%
割合
時々頼まれてすることがある
41
10.0%
時々
頼まれて
すること
がある
27.3%
6
16.2%
9
24.3%
4
10.8%
18
48.6%
第2章
小林市の現状
日頃から手助けを受けている人の割合は 6.2%、日頃から手助けをしている人は 7.6%
となっています。
現状より近所の人との「困っていることを相談したり助け合ったりするような強い関
係」を望んでいることや、「手助けを求める気持ちを持つ人」が多い状況ですが、実際に
手助けを受けたり、手助けをしたことがある人は非常に少なくなっています。
【手助けを受けた経験、手助けをした経験】
【手助けをしたことがある】
【手助けを受けたことがある】
6.2%
21.1%
32.6%
40%
30%
20%
27.3%
時々
これまで
ほとんどない
40.1%
50%
7.6%
日頃から
40.9%
24.2%
全くない
10%
0%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
(4) 生活困窮者自立支援制度について
問
生活困窮者自立支援法(制度)について、知っていますか。(1つに○)
生活困窮者自立支援法(制度)についての認知度(「聞いたこともあり、内容も知って
いる」、
「聞いたことはあるが内容はよくわからない」の合計)は約7割となっています。
生活困窮者自立支援の推進のためには、制度の周知が必要です。市民向けの啓発・広
報が求められます。
選択肢
回答数
割合
聞いたこともあり、内容も知っている
159
10.0%
聞いたことはあるが内容はよくわから
ない
940
59.0%
知らなかった
494
31.0%
調査数
1,593 100.0%
29
0%
20%
40%
60%
80%
10.0%
59.0%
31.0%
第2章
小林市の現状
(5) 地域福祉推進のために必要な取組
問
あなたは、地域福祉に関するさまざまな現状について、どの程度満足されてい
ますか。(それぞれ1つに○)
満足していない取組は、
「全ての人にやさしい移動手段の確保」、
「地域医療体制の充実」
となっています。
項目
満足
やや満足 やや不満
不満
満足度
指標
健康づくり・介護予防の充実
14.2%
53.5%
27.1%
5.3%
44.1
男女共同参画の推進
10.2%
56.4%
28.2%
5.2%
38.2
ボランティアの育成と活動の推進
9.7%
56.5%
29.0%
4.8%
37.2
社会福祉協議会に対する支援
10.1%
55.8%
28.9%
5.2%
36.6
防災・防犯・交通安全等対策の充実
10.3%
54.3%
28.7%
6.7%
32.8
福祉サービスの充実
12.3%
51.1%
29.8%
6.8%
32.3
相談窓口の充実
12.2%
50.8%
29.5%
7.5%
30.7
福祉教育の充実
9.5%
54.4%
29.4%
6.7%
30.6
福祉に関する人材の育成
10.2%
53.2%
29.7%
6.9%
30.1
福祉に関する情報提供・案内の充実
11.8%
49.7%
30.6%
7.9%
26.8
高齢者福祉・介護サービスの充実
12.4%
48.8%
29.7%
9.1%
25.7
障がい者支援の充実
11.3%
49.9%
30.5%
8.3%
25.4
8.7%
52.5%
31.7%
7.2%
23.8
プライバシーの確保
10.3%
51.5%
28.2%
10.1%
23.8
子育て支援の充実
11.4%
49.3%
28.8%
10.6%
22.2
地域活動への参加の促進や支援
8.5%
51.3%
33.5%
6.8%
21.3
人権が尊重されるための仕組みづくり
8.6%
51.8%
31.1%
8.5%
20.9
地域公民館組織活動の充実
9.2%
49.1%
33.6%
8.0%
17.9
災害時避難行動要支援者対策の充実
8.6%
46.3%
37.0%
8.0%
10.5
住民同士や行政との協力・連携づくり
8.1%
47.0%
36.3%
8.6%
9.6
NPOの育成と活動の促進
7.2%
47.5%
37.2%
8.1%
8.4
生活困窮者自立支援の推進
7.3%
47.2%
36.3%
9.2%
7.2
公共の場のバリアフリー化
8.2%
44.7%
36.4%
10.6%
3.4
世代間交流の活性化
6.9%
45.0%
39.2%
8.9%
1.9
優良な事業所の育成
6.6%
45.9%
37.0%
10.5%
1.3
地域医療体制の充実
9.4%
40.9%
31.4%
18.2%
-8.2
すべての人にやさしい移動手段の確保
6.6%
36.8%
41.1%
15.4%
-21.8
地域活動に関する情報発信・情報交換
※満足度指標の算出方法
満足度選択肢を点数化(「満足:2 点」、
「やや満足:1 点」
、
「やや不満:-1 点」、
「不満-2 点」)し、
それぞれの回答割合を掛け合わせ、それぞれの数値を合計することにより算出しています。
算出例)
「健康づくり・介護予防の充実」の満足度指標
(2 点×14.2)+(1 点×53.5)+(-1 点×27.1)+(-2 点×5.3)=
30
44.1
第2章
-50
-40
-30
-20
-10
0
0
10
20
30
小林市の現状
40
健康づくり・
介護予防の充実
44.1
38.2
男女共同参画の推進
ボランティアの
育成と活動の推進
37.2
社会福祉協議会に
対する支援
36.6
防災・防犯・
交通安全等対策の充実
32.8
32.2
福祉サービスの充実
相談窓口の充実
30.7
福祉教育の充実
30.6
福祉に関する
人材の育成
30.1
福祉に関する
情報提供・案内の充実
26.8
高齢者福祉・
介護サービスの充実
25.7
障がい者支援の充実
25.4
地域活動に関する
情報発信・情報交換
23.8
プライバシーの確保
23.8
22.2
子育て支援の充実
地域活動への
参加の促進や支援
21.3
人権が尊重される
ための仕組みづくり
20.9
地域公民館
組織活動の充実
17.9
災害時要支援者
対策の充実
10.5
住民同士や行政との
協力・連携づくり
9.6
NPOの育成と
活動の推進
8.4
生活困窮者
自立支援の推進
公共の場の
バリアフリー化
世代間交流の活性化
優良な事業所の育成
-8.2
満足していない
-21.8
地域医療体制の充実
全ての人にやさしい
移動手段の確保
31
50
7.2
3.4
1.9
1.3
満足している
第2章
小林市の現状
問
あなたは、地域福祉に関するさまざまな姿について、今後どのくらい重要だと
思いますか。(それぞれ1つに○)
重要だと思う取組は、「地域医療体制の充実」
、「高齢者福祉・介護サービスの充実」、
「子育て支援の充実」などとなっています。
項目
重要
やや重要
あまり
重要では
ない
重要
ではない
重要度
指標
地域医療体制 の充実
65.0%
30.8%
3.3%
1.0%
155.5
高齢者福祉・介護サービスの充実
61.4%
34.8%
3.5%
0.3%
153.4
子育て支援の充実
59.4%
35.5%
4.5%
0.6%
148.5
障がい者支援の充実
55.7%
40.8%
2.9%
0.6%
147.9
福祉サービスの充実
54.5%
40.6%
4.5%
0.4%
144.3
相談窓口の充実
55.0%
39.3%
5.1%
0.6%
143.1
災害時避難行動要支援者対策 の充実
53.3%
41.0%
5.4%
0.3%
141.6
福祉に関する人材の育成
51.7%
43.3%
4.0%
1.0%
140.5
防災・防犯・交通安全等対策の充実
51.8%
42.8%
5.0%
0.4%
140.5
プライバシーの確保
55.7%
36.0%
7.1%
1.2%
137.9
健康づくり・介護予防の充実
48.5%
45.7%
5.2%
0.5%
136.6
人権が尊重されるための仕組みづくり
51.0%
40.4%
7.6%
1.1%
132.7
すべての人にやさしい移動手段の確保
49.2%
42.8%
7.3%
0.6%
132.6
福祉に関する情報提供・案内の充実
46.1%
47.3%
6.0%
0.6%
132.3
公共の場のバリアフリー化
47.7%
45.1%
6.2%
1.1%
132.2
福祉教育の充実
42.5%
50.6%
6.1%
0.8%
127.9
生活困窮者自立支援の推進
39.3%
52.1%
7.8%
0.8%
121.3
優良な事業所の育成
43.0%
45.3%
10.4%
1.3%
118.3
住民同士や行政との協力・連携づくり
35.8%
54.1%
9.0%
1.1%
114.3
地域活動に関する情報発信・情報交換
33.3%
54.3%
11.0%
1.4%
107.1
ボランティアの育成と活動の推進
30.7%
57.9%
10.1%
1.3%
106.6
社会福祉協議会に対する支援
31.6%
51.8%
14.9%
1.6%
96.9
地域活動への参加の促進や支援
28.8%
55.9%
13.5%
1.8%
96.5
世代間交流の活性化
28.0%
54.9%
15.2%
1.9%
91.8
男女共同参画 の推進
26.6%
54.3%
16.8%
2.3%
86.2
地域公民館組織活動の充実
24.8%
53.2%
19.5%
2.6%
78.1
NPOの育成と活動の促進
22.8%
52.7%
20.6%
4.0%
69.7
※重要度指標の算出方法
重要度選択肢を点数化(「重要:2 点」、
「やや重要:1 点」、
「あまり重要ではない:-1 点」
、
「重要
ではない:-2 点」)し、それぞれの回答割合を掛け合わせ、それぞれの数値を合計することにより
算出しています。
算出例)
「地域医療体制の充実」の重要度指標
(2 点×65.0)+(1 点×30.8)+(-1 点×3.3)+(-2 点×1.0)=
32
155.5
第2章
0%
20%
40%
地域医療体制の充実
60%
80%
65.0
高齢者福祉・介護サービスの充実
100%
30.8
61.4
子育て支援の充実
小林市の現状
3.3 1.0
34.8
59.4
3.5 0.3
35.5
4.5 0.6
障がい者支援の充実
55.7
福祉サービスの充実
54.5
40.6
4.5 0.4
相談窓口の充実
55.0
39.3
5.1 0.6
災害時避難行動要支援者対策の充実
53.3
41.0
5.4 0.3
福祉に関する人材の育成
51.7
43.3
4.0 1.0
防災・防犯・交通安全等対策の充実
51.8
42.8
5.0 0.4
プライバシーの確保
40.8
55.7
健康づくり・介護予防の充実
2.9 0.6
36.0
48.5
7.1
45.7
1.2
5.2 0.5
人権が尊重されるための仕組みづくり
51.0
40.4
7.6
1.1
すべての人にやさしい移動手段の確保
49.2
42.8
7.3 0.6
福祉に関する情報提供・案内の充実
46.1
47.3
6.0 0.6
公共の場のバリアフリー化
47.7
45.1
6.2 1.1
福祉教育の充実
42.5
生活困窮者自立支援の推進
39.3
優良な事業所の育成
住民同士や行政との協力・連携づくり
地域活動に関する情報発信・情報交換
43.0
35.8
30.7
社会福祉協議会に対する支援
31.6
地域活動への参加の促進や支援
28.8
世代間交流の活性化
28.0
男女共同参画の推進
26.6
NPOの育成と活動の促進
重要
やや重要
45.3
10.41.3
10.11.3
54.3
53.2
52.7
あまり重要ではない
9.0 1.1
57.9
54.9
33
7.8 0.8
11.01.4
55.9
22.8
52.1
54.3
51.8
24.8
6.1 0.8
54.1
33.3
ボランティアの育成と活動の推進
地域公民館組織活動の充実
50.6
14.9
13.5
1.6
1.8
15.2
1.9
16.8
2.3
19.5
20.6
重要ではない
2.6
4.0
第2章
小林市の現状
地域福祉に関する様々な取組に対する「重要度」、
「満足度」を尋ねる設問から「重要だ
が、満足していない」取組の抽出を行った結果、重要度の高い順に、
「地域医療体制の充
実」、
「災害時避難行動要支援者対策の充実」、
「すべての人にやさしい移動手段の確保」、
「公
共の場のバリアフリー化」の4項目となっています。
【重要かつ満足していない取組】
重要ではないが、満足している
重要であり、満足している
2.8
満
足
し
て
い
る
健康づくり・介護予防の充実
男女共同参画の推進
ボランティアの育成と
活動の推進
防災・防犯・
交通安全等対策の充実
2.7
社会福祉協議会に対する支援
福祉教育の充実
福祉に関 する
地域活動に関する
情報発信・情報交換
情 報提供・案 内の充実
相談窓口の充実
福祉に関 する
人 材の育成
人権が 尊重される ための
地域活動への参加の促進や支援
2.6
福祉サービスの充実
高齢者福祉・介護サービスの充実
障がい者支援の充実
プライバシ ーの確保
仕組み づくり
子育て支援の充実
地域公民館組織活動の充実
住民同士や行政との
協力・連携づくり
災害時避難行動
要支援者対策の充実
NPOの育成と活動の推進
生活困窮者自立支援の推進
2.5
公共の場の
バリアフリー化
世代間交流の活性化
優良な事業所の育成
地域医療体制の充実
2.4
満
足
し
て
い
な
い
すべての人にやさしい
移動手段の確保
2.3
2.9
3.0
3.1
3.2
3.3
重要でなく、満足していない
3.4
3.5
3.6
3.7
重要だが、満足していない
重要ではない
重要である
34
3.8
第2章
小林市の現状
10 地区・校区社会福祉協議会アンケート調査からみる本市の現状
地区・校区社会福祉協議会の運営状況や課題の抽出を目的に、平成 28 年5月にアンケート
調査を実施し、対象 19 地区のうち 12 地区から回答がありました。
調査結果の要約は、以下のとおりとなっています。
問
地区・校区社会福祉協議会の会長をされて、苦労していることはどんなことで
すか。
項
目
件数
主な意見
リーダー育成が必要。
地 域福 祉活 動を担 う
人材・リーダーの育成
4件
人材不足のため区長と会長を兼務せざるを得ない。
高齢化により役員の選任に苦慮している。
会合や研修会等の参加率が低下している。
地域住民の参画
4件
行事の参加者集めに苦慮している。
自治会未加入者の増加による活動の停滞。
区民の要望・心配ごとの実態把握が困難。
その他
3件
地区が広域であること。
各地区で「担い手不足やリーダーの育成」
、「地域住民の参画」に苦慮しています。
問
地域での福祉活動を充実していくために、今後、地区・校区社会福祉協議会と
して特に取り組んでいかなければならないことは、どのようなことですか。
項
目
件数
主な意見
サロンを通じた活動の継続。
地域住民の交流促進
4件
高齢者との関わりの強化。
世代間交流等による元気な区民づくり。
各団体との連携強化による住民ニーズへの対応強化。
地 域団 体等 との連 携
強化
3件
まちづくり協議会との連携による活動強化。
学校や地域団体との連携。
35
第2章
小林市の現状
項
目
地 域福 祉活 動を担 う
人材・リーダーの育成
件数
2件
見守り体制の強化
2件
その他
3件
主な意見
区・社会福祉協議会の役員が兼務とならないように人
材を育成。
高齢者や子どもに対する見守りや声かけ。
住民間の情報共有と「共助」の認識の構築。
組織体制の強化。
地域福祉活動充実のために優先すべき取組は「地域住民の交流促進」
、「地域団体等
との連携強化」となっています。
問
あなたがお住いの地域で課題と感じていることは何ですか。
項
目
件数
主な意見
地区防災組織の整備。
防災対策
4件
災害時要支援者への安否確認及び避難誘導。
災害に関する研修・避難訓練等の実施。
自治会未加入者の増加による地域活動の停滞。
地域住民の参画
2件
高齢化による人材不足。
空き家対策
2件
その他
4件
空き家が増加している。
地域団体等との連携不足。
独居高齢者など支援を必要とする人への取組。
地域の課題としては「防災対策」が最も多くなっています。
36
第2章
問
小林市の現状
課題を解決するためにどのような機関・団体等と連携したいですか。
項
目
件数
行政機関
5件
教育機関
2件
地域包括支援センター
2件
自治会
2件
消防団
2件
その他(市社会福祉協議会、民生委員・児童委員等)
4件
「行政機関」をはじめ、様々な機関・団体との連携を希望しています。
問
災害時、高齢者や障がいのある人などに対する避難の支援活動を円滑に実施す
るため、地域社会では、どのような取組が大切だと思いますか。
項
目
件数
主な意見
災害に備え、係員や役員を決めておく。
関係機関とのネットワークの充実。
支援体制の整備・強化
6件
災害時避難行動要支援者への支援体制強化。
自主防災組織の結成。
防災訓練の実施
3件
関係団体との連携による防災訓練の実施。
避難体制の周知
2件
避難経路、避難場所の周知。
災害時に支援が必要な方への支援活動を円滑に実施するために、協力者の役割の明確化
やネットワークの充実等「支援体制の整備・強化」が重要です。
37
第2章
小林市の現状
問
支援が必要な生活困窮者を早期に把握するための手段・方法としてどのような
ことが考えられますか。
項
目
件数
主な意見
見守り・訪問や声かけが有効。
見守り体制の強化
4件
地域での情報共有。
民生委員による家庭訪問の実施。
近所付き合いを密にする。
住民間の情報共有
3件
相談を持ちかけられるような関係性の構築。
制度の周知
2件
その他
3件
会合等で、生活困窮者支援制度の周知を図る。
相談しやすい窓口の開設。
民生委員等と連携し、実態把握に努める。
支援が必要な生活困窮者を把握するに「見守り体制の強化」
、「住民間の情報共有」
が重要です。
問
小林市役所や小林市社会福祉協議会に対するご意見・ご提案等を自由にご記入
ください。
主な意見
組織が同じ様なものが多く、相談窓口がわかりづらい。
対象者やその家族と接する機会や、対話の機会等を積極的に推進して欲しい。
市役所福祉課、健康推進課、包括、社会福祉協議会等、点在しているが、できれば集合
してほしい。
歩行困難な高齢者や障がい者のために、在宅での相談対応。
ニーズに合った行政サービスをお願いしたい。
地区で活動しているボランティア向けの研修等の実施。
市の行事と社会福祉協議会の行事が、別々に開催されることがあり(同様な行事内容)
困惑することがある。
38
第2章
小林市の現状
11 子ども家庭福祉等に関するヒアリング調査にみる本市の状況
子ども家庭福祉や子どもの貧困に関する本市の現状を把握するため、家庭相談員及びスクー
ルソーシャルワーカーへのヒアリング調査を実施しました。要約は以下のとおりです。
(1) 本市の現状
主な意見
家庭相談室に持ち込まれる相談として育児やしつけの相談、虐待相談、不登校相談など
があり、相談件数は年間約 150 件ある。
就学援助対象者が増加している。
経済的に困窮しているにもかかわらず、必要な支援を申請しない家庭も見受けられる。
子どもの給食費や教材費の支払い状況の悪化から、家庭状況の変化(保護者が失業した
ことや病気になったことなど)が把握できたケースがある。
ネグレクトや貧困などの家庭環境が原因で、精神的に不安定な子どもが増えている。
適応指導教室に通う児童生徒が増加している。
(2) 現状の課題
主な意見
生活困窮者自立支援に関する周知が十分ではない。
支援申請書類の記入・作成が困難な保護者がいる。
学校では、経済的な状況までは把握できない。また、外見だけで経済的に困窮している
ことを判断することは難しい。
放課後児童クラブ終了後、子どもを預かる場所が無いため困っている世帯がある。
経済的に困窮している家庭にとって、ファミサポの利用料金は負担が大きい。
高齢者福祉と子ども家庭福祉の複合的な問題を抱えている世帯も見受けられる。
(3) 今後の方向性
主な意見
学習支援事業の検討が必要。人権の面から対象者を限定しない方がよい。
複合的な問題を抱えている家庭に対しては、関係機関の連携や多職種によるアプローチ
に努める必要がある。
子どもの貧困対策推進に向けては、地域の民生児童委員や区長など総合的な地域の見守
りと支援が必要。
39
第2章
小林市の現状
12 地域福祉座談会からみる本市の現状
本計画を策定するにあたり、
「普段の暮らしで困っていること」、
「地域のいい所」、
「10 年後
の地域(理想と現実)」の3つをテーマに座談会を行いました。
出された意見を市全体でまとめると、以下のとおりとなりました。
(1) 普段の暮らしで困っていること
普段の暮らしで困っていることとして、交通手段や移動手段の不便さなどの「生活環境」
に関すること、一人暮らし高齢者への対応などの「高齢者の見守り」
、若い世代の担い手
が地域にいないことなどによる「地域の担い手不足」などが挙げられています。
項
目
件数
主な意見
バスの便数が少ない。
お店や病院が遠いため、行くのに困っている。
生活環境
23 件
車の運転ができなくなったときが心配である。
交通の便を考えてもらいたい。
鹿や猪などの動物の被害を受けている。
病で倒れたときに助けてくれる人がいない。
高齢者の見守り
10 件
一人暮らしのため、災害時が困る。
引きこもりの方がいるのが心配だ。
高齢化により組の運営が厳しく、若い世代がいないため今後
が不安である。
地域の担い手不足
9件
若い世代は市外へ出ていく。
農業をする若者がいない。
常会への未加入者が多い。
コミュニティ活動
6件
歩いていける集まれる場所がない。
地域内の防犯・安全
4件
歩道や道路の整備が必要である。
ゴミの問題
4件
ゴミの分別や不法投棄に困っている。
普段の暮らしの困りごとについては、地域で解決可能な課題と、行政をはじめとする
様々な支援が必要な課題があります。
40
第2章
小林市の現状
(2) 地域のいい所
地域のいい所として、お互い声掛けをしているなどの「地域のつながり・まとまりが強
い」こと、手伝いをしてくれるなどの「公共心・人情のある住民が多い」こと、茶のん場
の活動が活発などの「交流を促進する活動がある」などが挙げられています。
項
目
件数
主な意見
隣近所との結びつきが強い。
地域のつながり・ま
とまりが強い
お互いに声をかけ合っており、状況把握ができる。
13 件
困り事に対して助けてくれる人がいるので助かっている。
野菜をもらったりあげたりする。
地震のときに民生委員が電話をしてくれた。
公共心・人情のある
住民が多い
12 件
ボランティア活動で、子どもが一人暮らしのところにきて手
伝いをしている。
一緒に悩んでくれる仲間がいる。
グラウンドゴルフ大会の開催が多くある。
交流を促進する活動
がある
11 件
茶のん場の活動が活発である。
サロンが楽しい。
水がきれい、湧き水がある。
自然が豊か
4件
霧島連山が素晴らしい。
おいしい食べ物が
ある
お米がおいしいので嬉しい。
4件
野菜が新鮮だ。
「地域のつながりが強いこと」
、
「住民間交流が活発なこと」は、地区の福祉活動推進に
向けて、強みとなります。
41
第2章
小林市の現状
(3) 10 年後の地域(理想と現実)
「10年後の地域」の理想と現実としては、少子高齢化の進行に伴う人口減少や担い手
不足を危惧する意見や、その問題の解消を望む意見が多くなっています。
【理想】
項
目
件数
主な意見
子どもの声が聞こえるようになってほしい。
子ども・孫が帰って
くる若者の多い地域
8件
若い人達が増えてほしい。
若者を中心とした地域づくり。
バスの停留所や便数が増えてほしい。
生活環境が良い
8件
移動販売に来てほしい。
若い人や高齢者の働く場所が増えてほしい。
茶のん場のような集まれる場所が増えている。
交流の盛んな地域
6件
貯筋運動やグラウンドゴルフ大会などを継続する。
安心して暮らせる
地域
元気で楽しく暮らす。
6件
認知症にならないように健康を保っている。
【現実】
項
目
件数
主な意見
子どもが少ない。
農業の後継者がいるのかが不安だ。
後継者・担い手不足
8件
支える人が少なくなっている。
区の役員がいなくなる。
若い人が転出して人口が減る。
人口減少
6件
限界集落が増えて孤立している。
過疎化している。
固定資産税が高いので空き家を更地にできない。
空き家問題
4件
空き家、空き地が増えている。
少子高齢化に伴う人口減少や担い手不足を心配する意見が多くなっています。
42
第3章
小林市の課題と今後の方向性
第3章 小林市の課題と今後の方向性
1 小林市の課題
アンケート・ヒアリング調査や地域福祉座談会の結果、様々な課題が浮き彫りになりました。
これらの課題は、高齢者、障がい者、子どもなど地域住民全員の声です。
【本市の様々な課題】
誰が見守り
をして
くれる?
災害のとき
誰が助けて
くれる?
常会の
未加入が
多い
近所や常会の
交流が
少なくなった
働く場所が
ない
空き家が
増えた
申請などの
手続きができな
い(難しい)
どこに相談
すればいいか
分からない
移動手段が
ない
行事などへの
参加が少ない
買い物が
大変
交流する
場所がない
ゴミの分別が
大変
担い手
(リーダー)
がいない
後継者が
いない
生活困窮者への
支援は必要だが
把握は困難
公共の場の
バリア
フリー化
子どもの
学習支援
地域医療
体制の充実
課題は、「住民一人にひとつ」というわけではなく、様々な課題が複合して発生している地
域もあります。ひとつの課題が新たな課題を生む、といった「負の連鎖」により、地域での生
活が困難になっているケースも見られます。
これらの課題を解決するために、様々な分野の団体、関係機関が手を取り合い、地域全体が
支え合うことができる取組が必要です。
43
第3章
小林市の課題と今後の方向性
2 今後の方向性
(1) 「地域包括ケアシステム」の確立
本市においては、少子高齢化の進展に伴う人口減少が進んでいます。平成 27 年で総人
口 46,221 人、高齢化率 33.7%(国勢調査)が、平成 52 年には総人口 34,872 人、
高齢化率 41.9%(国立社会保障・人口問題研究所)になると推測されています。
大きく人口構造が変化する背景が見込まれる中、介護や医療の需要はさらに増加すると
考えられることから、高齢者の生活における様々な場面を適切に支える仕組みをより発展
させ、強固なものにしていく必要があります。
本市では、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、人生の最期まで尊厳をもって自分ら
しい生活を送ることができる社会の実現に向けて、医療、介護、介護予防、住まい及び自
立した日常生活の支援が包括的に確保される「地域包括ケアシステム」の確立を目指して
います。
地域包括ケアシステムの構築にあたっては、自助・互助・共助・公助をつなぎあわせる
(体系化・組織化する)役割が重要ですが、とりわけ「互助」の強化を行う必要がありま
す。
また、「地域包括ケアシステム」の柱となる「在宅医療と介護の連携」については、西
諸二次医療圏の自治体及び医師会等と連携を図りながら推進します。
病気になったら・・・
医 療
【地域包括ケアシステムの姿】
介護が必要になったら・・・
介 護
病院:
急性期、回復期、慢性期
通院・入院
通所・入
所
日常の医療:
・かかりつけ医、有床診療所
・地域の連携病院
・歯科医療、薬局
住まい
・地域包括支援センター
・ケアマネジャー
■在宅系サービス:
・訪問介護 ・訪問看護 ・通所介護
・小規模多機能型居宅介護
・短期入所生活介護
・24時間対応の訪問サービス
・複合型サービス
(小規模多機能型居宅介護+訪問看護)等
■施設・居住系サービス
・介護老人福祉施設
・介護老人保健施設
・認知症共同生活介護
・特定施設入所者生活介護
等
■介護予防サービス
・自宅
・サービス付き高齢者向け住宅等
相談業務やサービスの
コーディネートを行います。
いつまでも元気に暮らすために・・・
生活支援・介護予防
老人クラブ・自治会・ボランティア・NPO 等
出典:厚生労働省資料
44
※ 地域包括ケアシステムは、おおむね
30分以内に必要なサービスが提供さ
れる日常生活圏域(具体的には中学
校区)を単位として想定
第3章
小林市の課題と今後の方向性
(2) 複雑化する支援ニーズへの対応
少子高齢化が進展している状況下で、本市では単身世帯の増加、高齢者単身世帯・夫婦
世帯、ひとり親世帯の増加等により、地域のつながりの希薄化が進み、家族内又は地域内
の支援力が低下しているという状況があります。
また、これまでの福祉サービスは、高齢者、児童、障がい者など対象ごとに充実・発展
し、近年では、高齢者施策については地域包括ケアシステムを進め、子育て支援について
も地域での子育てが重視されるようになり、障がい者福祉については施設から地域へと、
地域福祉づくりに取り組んできていました。
しかしながら、様々な分野の課題が絡み合って複雑化したり、世帯単位で複数分野の課
題を抱えるといった状況がみられるようになり、これまでのように分野ごとに相談・支援
を提供しても、必ずしも十分な相談・支援が実現できるとは限らない状況が生じてきてい
ます。
こうした課題に対して、地域全体で支える力を再構築し、互助・共助の取組を育みつつ、
対象者の状況に応じて、分野を問わず包括的に相談・支援を行うことを可能とすることが
必要となっています。
地域の社会資源
(インフォーマルサービス等)
ボランティア、PTA、老人クラブ、子ども会、NPO等
ご近所、自治会
A地区
様々な課題を抱える住民
小
中
学
校
区
(生活困窮者、障害、認知症等)
地域活動を行う地区社協、福祉委員会等
地域課題の把握
地域活動を行う人材の発掘、育成
→生涯現役社会の実現
民生委員・児童委員
相互連携/生活支援コーディネーター、社協地域福祉係コミュニティ・ソーシャルワーカー等による
バックアップ(住民による地域活動の体制強化)
市
町
村
地域では解決できない課題
福祉のみならず、多機関・多分野に
渡る支援機関のネットワーク構築
支援内容の調整等
生活困窮
相談支援包括化推進員
児童
包括的・総合的な
相談支援体制の確立
雇用
障害
出典:厚生労働省資料(一部加工)
45
高齢
第3章
小林市の課題と今後の方向性
(3) 誰もが支え合う社会の実現
少子高齢化の進行は、地域社会においても、若年人口の減少による「担い手不足」や地
域のつながりの希薄化による「地域行事等の住民参加の低下」などの問題をもたらしてい
ます。
また、高齢者単身世帯、高齢者夫婦世帯が増加している中、「高齢者の見守り体制の強
化」や「高齢者がいつまでも活躍できる場づくり」が求められています。さらに、市民ア
ンケート調査結果から「重要だが、満足していない」取組として、
「地域医療体制の充実」、
「災害時避難行動要支援者対策の充実」、
「すべての人にやさしい移動手段の確保」、「公共
の場のバリアフリー化」が挙げられており、支援ニーズは様々な対象者、様々な分野にわ
たっています。
このため、今まで以上に、高齢者、障がい者、児童、生活困窮者等、すべての人が世代
やその背景を問わずに共に生き生きと生活を送ることができ、また、地域の人々が集まる
機会が増え、地域のコミュニティが活発に活動できる社会の実現が期待されます。そして、
この共生社会を実現するためのまちづくりが地域において求められます。
また、誰もが支え、支えられる社会の実現を目標に掲げながら、地域における将来的な
支援ニーズの変動に対応可能であり、また、地域がその状況に照らして適切であると考え
る福祉サービスの提供体制の構築が可能となるよう、多様なサービス提供体制を確立して
いくことが必要です。
新しい地域包括支援体制の構築
○これまで、高齢者施策における「地域包括ケアシステム」の構築、生活困窮者に対する「生活困窮者自立支援
制度」の創設など、各制度においても、支援の包括化や地域連携、ネットワークづくりを推進している。
○今後とも、地域包括ケアシステムなどを着実に進めつつ、こうしたコンセプトの適用をさらに拡げ、多様なニーズ
を掬い取る「全世代・全対象型地域包括支援体制」を構築していく。
家族のあり方や
地域社会が変容
高齢者
地域包括ケアシステム
(住まい・医療・介護・予防
・生活支援を一体的に提供)
生活困窮者
壮年の引きこもりと
老親が地域で孤立
難病患者・がん患者の
就労支援
支援の包括化
地域連携
生活困窮者自立支援制度
(包括的な自立支援を提供)
その他各制度に
おける取組
障害が疑われる者
若年認知症・
高次脳機能障害
高齢化
人口減少
出典:厚生労働省資料(一部加工)
46
ネットワーク
づくり
全世代・全対象型
地域包括支援体制
すべての人が、年齢や
状況を問わず、その人の
ニーズに応じた適切な支
援が受けられる「地域づ
くり」を進める
第4章
基本理念・基本的な視点
第4章 基本理念・基本的な視点
1 基本理念
本市では、関係団体・関係機関、社会福祉協議会、行政が一体となって、地域住民の福祉課
題を暮らしの場である身近な地域での支え合い・助け合いを通じて支援する関係づくり、地域
福祉の推進を図ってきました。
第3期計画においては、少子高齢化の進行、住民同士のつながりの希薄化のほか、高齢者や
児童に対する虐待や孤立死の問題、生活困窮者への支援などの地域の課題の多様化・深刻化の
状況や、平成 27 年9月に示された「新たな時代に対応した福祉の提供ビジョン」の方向性を
踏まえ、「今後の地域福祉は『生活そのものを支える』こと」、「生活課題に気づく仕組み、み
んなで解決できる仕組みが重要であること」等を考慮し、基本理念を下記のように定め、さら
なる地域福祉の推進を図ります。
地域や暮らしのこまり事が早期に発見・解決され、
住み慣れた地域でその人らしく、
暮らし続けられる福祉のまちづくり
2 基本的な視点
計画の基本理念を具現化するために、以下の4つの視点に立って計画を推進します。
1.高齢者、障がい者、児童などの枠組みにとらわれず、すべての地域
住民に対応できる仕組みづくり
2.すべての関係機関による総合的、包括的に支えていく仕組みづくり
3.身近な圏域による支え合い
4.これからの地域福祉を担う地域、人づくり
47
第4章
基本理念・基本的な視点
3 施策の体系
基本理念
基本的な視点
地域や暮らしのこまり事が早期に発見・解決され、
住み慣れた地域でその人らしく、
暮らし続けられる福祉のまちづくり
1.高齢者、障がい者、児童
などの枠組みにとらわれず、
すべての地域住民に対応で
きる仕組みづくり
2.すべての関係機関による
総合的、包括的に支えてい
く仕組みづくり
3.身近な圏域による支え合い
4.これからの地域福祉を担
う地域、人づくり
48
第4章
基本目標
基本理念・基本的な視点
基本方針
基本目標1
(1)ニーズの多様化・複雑化への対応
分野を超えた総合的な相談支援
体制づくり
(2)本人のニーズを起点とする相談
体制の構築
(3)包括的な相談支援体制の整備
基本目標2
(1)地域福祉活動圏域の設定
地域のネットワークで課題を解
決できる地域づくり
(2)地域包括ケアシステムの確立
(3)地域ネットワークの構築
(4)地域の協力員の配置
基本目標3
(1)地域住民の交流促進
地域の中で孤立せず住み慣れた
地域で支援を受けられる地域づ
くり
(2)地域活動の推進
基本目標4
(1)地域福祉に関する意識の醸成
地域の中で支えあいのための担
い手とサービスづくり
(2)地域福祉を支える担い手の育成
基本目標5
(1)地区・校区社会福祉協議会の
組織化・活性化
地域ごとの住民を主体にした助
け合いの協議と解決の場づくり
(2)地域で活動する団体との連携
(3)安心・安全に暮らせるまちづくり
(3)共生型・新たなサービスづくりの
推進
(3)住民主体による助け合いの
体制づくり
49
第4章
基本理念・基本的な視点
50
第5章
分野別の取り組み
第5章 分野別の取り組み
1 分野を超えた総合的な相談支援体制づくり
すべての人が世代や背景を問わず、安心して暮らし続けられるまちづくりを実現するために
は、複数分野の問題や複雑に絡む問題を抱える対象者や世帯に対し、相談支援(対象者や世帯
との相談と、それを踏まえて必要となるサービスの検討、プランの作成など)を分野横断的か
つ包括的に提供することが求められます。これを実現するためには、制度毎に分断された支援
を行うのではなく、ワンストップで分野を問わず相談・支援を行うことや、各分野間の相談機
関で連携を密にとることにより、対象者やその世帯について分野横断的かつ包括的な相談・支
援を実現するための方策を検討する必要があります。
【住民からの声(課題)】
どこに相談
すればいいか
わからない
申請などの
手続きができない
(難しい)
働く場所が
ない
生活困窮者への
支援
(1) ニーズの多様化・複雑化への対応
福祉サービスは、これまで、基本的には対象者ごとに整備されてきました。しかし、少
子高齢化、単身世帯の増加、地縁・血縁の希薄化などが進み、ニーズが多様化、複雑化す
る現状においては、既存の制度の対応では複合的なニーズを持つ者などが適切な支援を受
けられないという課題があります。
このため、分野ごとの専門サービスについて引き続き機能強化を図りつつ、複合的な課
題を抱えるなどの対象者に対しても、適切な支援が提供できるような相談・支援体制を構
築します。
(2) 本人のニーズを起点とする相談体制の構築
高齢者、障がい者、児童、生活困窮者といった区別や支援を必要としている人を制度に
当てはめるのではなく、地域に暮らす住民誰もがその人の状況に合った支援が受けられる
ように、本人のニーズを起点とした相談・支援体制を構築します。
(3) 包括的な相談支援体制の整備
現状では適切なサービスを受けることができない様々な対象者や複合的な課題を抱え
た対象者に対しても必要な支援が行き届くよう、包括的な相談支援体制を整備します。
51
第5章
分野別の取り組み
【具体的取組】
・多様なニーズに対応するため相談受付の包括化を図ります。
・組織や地域の壁を越えた相談支援ネットワークを構築します。
・支援が必要な本人を起点とする相談支援体制を構築します。
・複合的ニーズを持つひとへ適切な支援を行います。
【住民でできること】
・困ったことがあれば、一人で抱え込まずに身近な人や相談窓口に相談しましょう。
・自分で解決できない困り事は、必要に応じてご近所に手助けを求めるなど「助けられ上
手」になるようにしましょう。
【地域でできること】
・困っている人の相談に乗ったり、関係機関につなげましょう。
・地域活動での困り事は、必要に応じて行政や社会福祉協議会に相談しましょう。
【社会福祉協議会の役割】
・多様化・複雑化したあらゆる相談に対応し、寄り添った支援を実施するために、地区・
校区社会福祉協議会や民生委員・児童委員、専門機関とのネットワークをつくり、連携を
強化します。
・
「福祉総合相談窓口」を身近な地域に設置するとともに、すべての職員が対応できるよう
スキルの向上を図ります。
・それぞれの地域の相談窓口による連絡会議を開催するなど、相談支援体制を強化します。
・相談に関する情報を地域へ発信するとともに、地域住民に向けた相談に関する研修会等
を実施します。
・さまざまな民間事業者と連携して、こまり事に対する「気づき」の体制を強化します。
・緊急の支援が必要な相談者に対し、あらゆる事業者と連携して支援を行います。
【行政の役割】
・妊娠や出産、子育て、健康、介護、障がい、生活困窮など、年齢やその状態により区分
することなく相談できる体制を整備します。
・支援を必要としているにもかかわらず、現状では適切なサービスを受けることができな
い人も対象とした相談体制を整備します。
・既存の相談窓口の連携を強化し、市全体としての包括的相談支援体制を推進します。
・支援を必要としている本人のニーズを起点とした相談支援体制を推進します。
52
第5章
分野別の取り組み
2 地域のネットワークで課題を解決できる地域づくり
公的制度(フォーマルサービス)と住民活動(インフォーマルサービス)をつなげて、身近
な地域で課題を解決する仕組みづくりを構築することが重要です。
そのためには、適切な地域福祉活動の圏域の設定、地域ネットワークの構築、地域での協力
員の配置が必要となります。
【住民からの声(課題)】
常会への
未加入者が多い
誰が見守りを
してくれる?
地域医療
体制の充実
(1) 地域福祉活動圏域の設定
地域住民が抱える生活課題の解決を図る際には、地域の特性や実際の活動内容に応じて、
適切な地域の範囲(圏域)を想定し、その圏域に応じたアプローチを考えることが効果的
です。
本市においては、基本的に「小学校区」を地域福祉活動の圏域として設定し、地域特性
に合わせた取組を推進します。
1層 小林市全域
行政や社会福祉協議会などが、市全体を対象とした
福祉サービスの提供や施策の企画・調整を行う範囲
2層
※4つの日常生活圏域
行政や専門機関などが、地域課題の相談を
受け、支援やサービスの提供を行う範囲
3層 小学校区
各種地域組織が、まとまって
自主的な活動を行う範囲
4層 身近な地域
(組、隣り近所)
「ご近所」と意識しやすい範囲
住民同士が、挨拶や見守り・声かけを行う
53
第5章
分野別の取り組み
※ 「4つの日常生活圏域」について
国は、介護基盤の整備について、①「日常生活圏域」を基本的な単位とし、②「多様な
地域性」を尊重しつつ、③当該地域における人的・物的資源を最大限活用し、④有機的連
携を持ったサービス提供が行われることを基本とすることが必要であると示しています。
本市では、今後の「地域包括ケアシステムの構築」を見据え、地理的条件、人口、交通
事情、医療施設等を勘案し、4つの生活圏域を設定しています。
圏域名
中央・西部地区
南部地区
北部・須木地区
(内山地区除く)
野尻地区
区
名
西町一区
西町二区
西町三区
新生町区
後川内区
南島田区
通り町区
緑町区
本町区
仲町区
永田町区
上町区
上町北区
上町東区
上町西区
上町中区
真方一区
真方二区
南真方区
南真方東区
南真方西区
坂元区
南西一の東区
南西一の西区
南西二区
南西三区
南西四区
種子田区
北西一区
北西三区
細野一区
細野二区
細野三区
南堤区
北堤区
西堤区
水流迫区
東方一区
東方二区
真方三区
北西二区
麓区
永田区
原区
中河間区
夏木区
堂屋敷区
下九瀬区
上九瀬区
奈佐木区
田代八重区
野尻1区
野尻2区
野尻3区
野尻4区
(内山地区含む) 野尻6区
内山区
54
野尻5区
第5章
分野別の取り組み
(2) 地域包括ケアシステムの確立
本市では少子高齢化が進んでおり、今後、介護や医療の需要はさらに増加すると考えら
れます。
高齢者の生活における様々な場面を適切に支える仕組みをより発展させ、強固なものに
していくために、医療、介護、介護予防、住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に
確保される「地域包括ケアシステム」の確立を目指します。
また、安心できる地域医療体制の確保を図るため、西諸医師会との連携を図り医療提供
体制の充実に努め、市民の健康づくりの支援を積極的に推進します。
(3) 地域ネットワーク(きずな協働体)構築の推進
本市においては、地区・校区社会福祉協議会、自治会、老人クラブのように地域に根ざ
した活動を行う団体や、ボランティア団体、NPO法人等のように支援の必要な人に密着
した福祉活動を実践している団体があります。しかし、このような団体間のつながりは地
域によって異なっているのが現状です。
地域福祉活動の推進のためには、これらの活動が横断的に連携・協力することが大切で
す。また、様々な団体がネットワークを結び、身近な問題を解決する仕組みとして、それ
ぞれの地域に合った「地域ネットワーク(きずな協働体)
」の構築を推進します。
(4) 「地域の協力員」の配置
地域には公的制度・サービスだけでは対応できない制度の狭間にある課題があります。
また、本市では、福祉に関わる様々な団体や個人が活動していますが、相互の連携がまだ
十分に確保されているとはいえない現状があります。
そこで、自治会(区)単位で、近隣の住民(高齢者等)に一声かけたり、民生委員・児
童委員と連携し地域福祉ニーズを発見し専門機関等につなぐ役割の「地域の協力員」の配
置を推進します。
【具体的取組】
・地域福祉活動圏域を設定し、地域の関係団体や機関との連携を強化します。
・地域包括ケアシステムの確立を目指します。
・それぞれの地域に合った「地域ネットワーク(きずな協働体)」の構築を推進します。
・「地域の協力員」の配置を推進します。
55
第5章
分野別の取り組み
【住民でできること】
・地域の人口や高齢化率、福祉に関する状況などの把握に努めましょう。
・「地域の協力員」の役割を理解し、ともに地域福祉を推進しましょう。
【地域でできること】
・地域の関係団体や関係機関との連携を強化しましょう。
・地域課題解決のため、「地域の協力員」の配置を推進しましょう。
【社会福祉協議会の役割】
・地域住民の生活に合った地域の範囲(圏域)を設定し、地域内のあらゆる関係団体や機
関との連携を強化します。
・設定した圏域ごとに「地区福祉活動計画」を作成し、地域ごとの暮らしやすいまちづく
りを推進します。
・地域からあがった課題を多職種・他機関と連携して、支え合いの会議をすすめます。
・地域福祉活動を推進するために、社会福祉協議会の職員や地域の協力員をそれぞれの地
域へ配置するための整備を行います。
・社会福祉法人の連絡会をつくり、地域課題解決のための連携をすすめます。
【行政の役割】
・住民や地域向けに各圏域の福祉に関する様々な情報提供を行います。
・地域包括ケアシステムの確立のために、在宅医療と介護の連携推進をはじめとする様々
な取組を行います。
・安心できる地域医療体制の確保を図るため、西諸医師会との連携を図り医療提供体制の
充実に努め、市民の健康づくりを積極的に支援します。
・「地域ネットワーク(きずな協働体)」構築に向けた取組を推進します。
・「地域の協力員」の役割を周知し、関係団体・関係機関との連携強化を支援します。
・地域協議会を設置し、地域課題解決のため社会福祉法人との連携をすすめます。
56
第5章
分野別の取り組み
3 地域の中で孤立せず住み慣れた地域で支援を受けられる地域づくり
支援を必要とする人や世帯が抱える福祉課題や問題を、早期に発見し対応するためには日常
的にかかわれる地域での見守り・支え合いが重要となります。そのためには、民生委員・児童
委員だけでなく、自治会やご近所の関係性などを含めた見守り・支え合い体制の構築が必要と
なっています。
【住民からの声(課題)】
生活困窮者への
支援
空き家が
増えた
実態の把握が
困難
災害のとき
誰が
助けてくれる?
公共の場の
バリアフリー化
(1) 地域住民の交流促進
地域における支え合いを促進していくには、身近な地域に暮らす住民同士が顔の見える
関係であることが重要です。地区・校区社会福祉協議会や民生委員・児童委員などが協力
し、ふれあい・いきいきサロンをはじめとする交流の場の拡充を図るとともに、より多く
の住民参加を促進します。
(2) 地域活動の推進
高齢者や児童、障がいのある人など様々な事情により支援を必要とする人を早期に発見
し、支援につなげる見守り体制の充実はとても重要です。今後も増加するひとり暮らし高
齢者など、支援を必要とする人が地域の中で孤立しないよう、声かけやあいさつなど日常
的な見守りを含めたネットワークづくりのための地域活動の推進を図ります。
(3) 安心・安全に暮らせるまちづくり
地域で安心して暮らしていくには、防犯・防災体制を整備することが重要です。地域ぐ
るみで「自分たちのまちを守る」という意識を醸成し、地域住民が協力して防犯・防災活
動ができるような自主的な体制づくりを推進するとともに、災害時避難行動要支援者対策
を地域・各種団体・社会福祉協議会・行政・関係機関が連携して取り組みます。
また、公共の場のバリアフリー化を推進し、すべての人にとって快適かつ利用しやすい
まちづくりに取り組みます。
57
第5章
分野別の取り組み
【具体的取組】
・見守りや様々な事業による安否確認を行います。
・地域活動・ボランティア活動を推進します。
・地区の自主防災組織を育成・強化します。
・地区の防災リーダーを育成します。
・災害時避難行動要支援者対策を推進します。
・公共の場のバリアフリー化を推進します。
・高齢者一人ひとりの状況に応じた効果的な福祉サービスを提供します。
・生活困窮者自立支援対策を推進します。
・子どもの貧困対策を推進します。
【住民でできること】
・自分が住んでいる地域の一人暮らし高齢者等に対する見守りを心がけましょう。
・一人暮らし世帯の人が郵便物や新聞が溜まっていないか、日頃から気にかけましょう。
・自治会、地区・校区社会福祉協議会などの地域活動に参加・協力しましょう。
・ボランティアや NPO などの活動に積極的に関わり、主体的に参加しましょう。
・避難訓練などに積極的に参加するようにしましょう。
・地域の避難場所や危険箇所を把握しましょう。
・経済的に困窮したときは、地域や行政に相談しましょう。
【地域でできること】
・一人暮らし高齢者等に対する見守り活動やいきいきサロンの活動に取り組みましょう。
・地区・校区社会福祉協議会などにおいて、地域の状況や課題を共有し、解決策を検討し
ましょう。
・様々な機会を通じて、住民向けにボランティア活動への参加を呼びかけましょう。
・地域の危険箇所や災害時の避難経路、避難場所を住民に周知しましょう。
・見守り活動や地域活動を通して、生活困窮者の把握に努めましょう。
・生活困窮者に対して、相談窓口や関係機関につなげるように努めましょう。
58
第5章
分野別の取り組み
【社会福祉協議会の役割】
・ふれあいいきいきサロンなど地域で交流する場を拡充し、あらゆる世代が集い、交流を
図り、悩みを相談できる場をつくります。
・地域ごとの活動拠点が整備できるよう、社会福祉協議会が管理する交流スペースの貸出
を行うとともに、空き家や空き店舗を活用した交流活動を支援します。
・地域福祉活動推進の中心となる地区・校区社会福祉協議会の活動に対して支援を行い、
民生委員・児童委員や地区の役員、ボランティアなど関係者との連携をつくります。
・地域住民がより多くの活動をできるよう、赤い羽根共同募金活動を推進し、募金を地域
に還元できる仕組みを拡充します。
・災害時に復興、復旧のため、ボランティア活動の支援を行う「災害ボランティアセンタ
ー」が円滑に活動できるよう、平時から訓練や整備を行います。
・地域や行政、民生委員・児童委員などと協力し、見守りや支援が必要な方(災害時避難
行動要支援者)を把握して平時の見守り、災害時の支援を促進します。
【行政の役割】
・地区・校区社会福祉協議会や民生委員・児童委員、ボランティア団体等、地域の福祉活
動団体の活動を支援します。
・地域住民の交流促進のため、交流の場の拡充や交流活動の促進を支援します。
・地域住民が防災・減災に取り組める環境づくりを推進し、
「自助意識」の高揚を図ります。
・迅速かつ的確に対応するため、防災体制の充実強化を図ります。
・自主防災組織の組織化及び育成に取り組みます。
・市民防災リーダーや災害ボランティアコーディネーターなど地域防災の担い手を育成し
ます。
・災害時避難行動要支援者への支援体制を地域・関係機関と連携し、推進します。
・公共の場のバリアフリー化を推進します。
・高齢者一人ひとりの状況に応じ、在宅・配食・緊急通報等のサービス、見守り・安否確
認、実施把握の支援や閉じこもり予防や介護予防の事業等を推進します。
・小林市生活自立相談支援センターとハローワークや関係機関との連携を強化し、生活困
窮者の包括的な相談や寄り添った支援を行います。
・子どもの貧困対策推進のために、本市の現状把握を行い、関係団体・関係機関等と連携
して、問題解決に取り組みます。
59
第5章
分野別の取り組み
4 地域の中で支え合いのための担い手とサービスづくり
少子高齢化に伴う人口減少を背景に、老人クラブやボランティア団体、自治会などの会員及
び役員の担い手不足など、様々な分野で人材不足が生じています。
そのため、子どもから大人までが生涯を通じてお互いを思いあう福祉の心を、地域社会及び
教育機関が協力して育むことにより地域福祉に関する意識の醸成に努めるとともに、より多く
の市民にボランティア活動に参加してもらうための取組を推進します。
【住民からの声(課題)】
移動手段が
ない
車の運転が
心配
担い手
(リーダー)が
いない
買い物が
大変
後継者が
いない
ゴミの分別が
大変
子どもの
学習支援
(1) 地域福祉に関する意識の醸成
地域福祉は、障がいの有無や年齢、性別などに関係なく地域に暮らす住民同士がお互い
を認めあい、排除されない関係、誰もが受入れられる、ともに生きる地域社会を基盤とし
ています。地域・行政・社会福祉協議会が連携し、偏見や差別などをなくしていくための
人権教育・啓発活動を推進し、人権意識の醸成を図ります。
また、助け合い・支え合う地域づくりは、子どもから大人まですべての住民一人ひとり
の心の中に、相手を尊重し助け合い・支え合う福祉の心を育んでいることが大切となりま
す。今後もボランティア養成講座や各種体験事業などの充実に取り組むとともに、子ども
たちを対象とした福祉教育の推進に努めます。
(2) 地域福祉を支える担い手の育成
地域福祉を推進していく上で、担い手となる人材の確保は重要なものとなります。
あまり地域活動に参加できない人が参加しやすくするための機会づくりなど「地域活動
を担う人材が育つ環境づくり」や、様々な能力や特技、知識や経験を蓄積している地域の
人たちを発掘し地域活動で活躍してもらう「地域活動を推進する人材の発掘」を行ってい
きます。
60
第5章
分野別の取り組み
(3) 共生型・新たなサービスづくり
支援を必要としている人は、様々な分野の課題が絡み合い複雑化していたり、世帯単位
で複数分野の課題を抱えている場合があります。制度に当てはめた福祉サービスのあり方
では適切な支援の提供が困難な対象者に対して、複合的な問題を包括的・総合的に解決で
きるよう、それぞれの分野で実施しているサービスの連携強化や既存事業との組み合わせ
による新たなサービスづくりを検討します。
また、今後の国の動向を踏まえ、年齢や障がいの有無にかかわらず横断的な利用が可能
で、多様な課題・ニーズに対応する機能を持つ共生型サービスの実施を検討します。
【具体的取組】
・人権意識の醸成を図ります。
・福祉教育を推進します。
・地域の担い手を育成します。
・各種ボランティアを養成します。
・本市の実情に合った共生型・新たなサービスづくりを検討します。
【住民でできること】
・高齢者や障がいのある人、子どもなどの状況について理解を深めましょう。
・福祉教育に関する講習や研修等へ積極的に参加しましょう。
・地域活動の担い手として、積極的に地域活動に参加しましょう。
・ボランティア活動に積極的に参加しましょう。
【地域でできること】
・地域において、人権についての講習や研修を実施しましょう。
・地域の福祉施設等と連携し、福祉教育に関する講習や研修等の実施を検討しましょう。
・地域活動が生きがいややりがいを持ってできる環境づくりに努めましょう。
・ボランティアに関する情報を、地域で共有するよう努めましょう。
61
第5章
分野別の取り組み
【社会福祉協議会の役割】
・子どもの頃から地域や福祉に関わる機会をつくるため、関係機関と連携しながら福祉教
育を学校や地域で実施します。
・福祉のサービスや取り組みなどさまざまな情報を地域住民に向けて発信する機会として、
フォーラムの開催を計画します。
・ボランティアの育成およびボランティア活動の拡充を図り、ボランティアセンター機能
を充実します。
・地域の担い手およびリーダーを育成するため、研修会や情報交換、介護技術を習得でき
る「介護職員初任者研修」を実施します。
・社会福祉施設や民間事業者による連絡会を開催し、各種サービスの連携や新たなサービ
スへの支援を行います。
・育児に関する支援として、訪問型育児支援の実施に向け、生活支援コーディネーターと
連携しボランティアの育成を図ります。
・地域住民の移動手段として、移送サービスの実施に取り組みます。
・子ども、育児中の方、障がい者、高齢者等、分野をこえた共生型の居場所づくりを目指
します。
【行政の役割】
・広報誌や市ホームページ等を活用し、日常生活自立支援事業・成年後見制度の周知を図
ります。
・身近な地域で完結できる地域福祉推進のため、それぞれの地域に必要とされる福祉の担
い手を育成します。
・地域と学校が協力し、地域の福祉活動と学校における福祉教育とを連携させ、子どもた
ちが地域福祉活動へかかわる機会の充実を図ります。
・ボランティアやNPO活動も含めた市民活動を広く支援するための行政窓口を設置し、
支援の充実に努めます。
・複合的な問題を抱える対象者に必要な支援が行き届くよう、各分野の福祉サービスの連
携強化を図ります。
・新たなサービスづくりを提供する生活支援コーディネーターを支援します。
・今後の国の動向を踏まえ、共生型サービスの実施を検討します。
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第5章
分野別の取り組み
5 地域ごとの住民を主体にした助け合いの協議と解決の場づくり
本市には、地区・校区社会福祉協議会、自治会、老人クラブのように地域に根ざした活動を
行う団体や、ボランティア団体、NPO法人、当事者団体など支援が必要な人に密着した福祉
活動を実践している団体があります。しかし、このような団体間のつながりは地域によって異
なっているのが現状です。地域福祉活動の推進には、これらの活動が連携・協力し、地域の身
近な問題を解決できる仕組みづくりが重要です。
【住民からの声(課題)】
近所や常会の
交流が
少なくなった
行事などへの
参加が少ない
(1) 地区・校区社会福祉協議会の組織化・活性化
本市には地区・校区社会福祉協議会が組織されており、友愛訪問やふれあい・いきいき
サロンなど、身近な地域による支え合いを主とした活動が展開されています。少子高齢化
や核家族化が進行する中、地域による支え合いの実践の組織である地区・校区社会福祉協
議会の重要性は増していることから、設置済地区の事業内容の活性化及び未設置地区の組
織化に努めます。
(2) 地域で活動する団体との連携
地域では、自治会や民生委員・児童委員、老人クラブ、婦人会など多くの人々や団体や
身近な地域で様々な活動を行っています。しかしながら、生活困窮者、引きこもりなどの
生活課題を抱えた人に対する地域の見守りや課題を共有する仕組みが十分に整っている
とはいえません。
生活課題の解決に向けて、地域住民による見守りや地域組織による課題の共有と解決策
の検討など、住民活動(インフォーマルサービス)が充実するよう支援します。また、行
政や専門機関などと連携することで、効率的に課題解決に結び付けていく仕組みづくりを
進めます。
63
第5章
分野別の取り組み
(3) 住民主体による助け合いの体制づくり
地域で「困っている人」、「支援が必要な人」を把握した際に、見て見ぬふりをしたり、
誰かに任せようとするのではなく、「自分たちで何かできないか」と思える意識の醸成は
とても重要です。
地域住民が「他人事」を「我が事」として、地域課題の早期発見や民生委員・専門機関
への迅速なつなぎが可能となるよう、住民同士が気軽に集える場の拡充や専門職との情報
交換が可能な場づくりを推進します。
【具体的取組】
・地区・校区社会福祉協議会の組織化・活性化を図ります。
・地区・校区社会福祉協議会の活動を支援します。
・地域で活動する団体との連携を強化します。
・住民主体による助け合いの体制づくりを推進します。
【住民でできること】
・地区・校区社会福祉協議会の活動内容を把握し、様々な活動に参加しましょう。
・困っている人を見て見ぬふりをせず、「我が事」として問題解決に努めましょう。
【地域でできること】
・地区・校区社会福祉協議会の活動内容の周知を図りましょう。また、活動内容の充実に
努めましょう。
・地区・校区社会福祉協議会未設置地区における組織化を検討しましょう。
・「地域で困っている課題を解決したい」という「我が事」の意識の醸成に努めましょう。
64
第5章
分野別の取り組み
【社会福祉協議会の役割】
・全ての地域に地域福祉活動を担う「地区・校区社会福祉協議会」を設置し、地域に根付
いた活動が充実できるよう支援します。
・地区・校区社会福祉協議会と地域の団体や企業、学校などすべての社会資源との連携を
強化し、地域住民が主体となった地域福祉活動を充実します。
・民間事業者と地域との連携を強化し、地域貢献活動への支援を行います。
・福祉バザーなどイベントの開催や地域の行事を活用し、各団体が交流できる場を提供し
ます。
・支え合いマップづくりを通した地域住民同士の助け合いを推進します。
・地域住民が交流する機会や課題解決に向けた取り組みを地域住民とともに考える機会を
つくります。
・生活支援コーディネーターと連携し、生活支援サービスの開発を推進します。
【行政の役割】
・地区・校区社会福祉協議会未設置地区における組織化を推進します。
・同一地域で趣旨や内容が重複する活動については、共催するなど、効率的な活動の展開
を推進します。
・生活支援コーディネーターを支援します。
・地域や住民の「我が事」意識の醸成のための支援を行います。
65
第5章
分野別の取り組み
66
第6章
計画の推進体制
第6章 計画の推進体制
1 協働による計画の推進
地域福祉は、地域住民、地域活動を支える自治会(区・組)や民生委員・児童委員、ボラン
ティアなどの各種団体、社会福祉協議会、行政が協働によってその向上を図っていくことが重
要です。そのためには、それぞれの役割を認識しながら地域福祉の推進を図る必要があります。
(1) 住民でできること
地域住民一人ひとりが福祉に対する意識や認識を高め、地域社会の構成員の一員である
ことの自覚を持つことや、地域福祉の担い手として自らボランティアなどの社会活動に積
極的かつ主体的に参加するなどの役割が求められています。
(2) 地域でできること
地域住民の生活状態の把握、福祉サービスの情報提供などを基本として地域住民が自立
し、安心して暮らせるまちづくりを進める役割や、地域の防災・防犯活動や住民相互の親
睦を深める交流活動の活性化など安全で住みやすく、魅力あふれる地域づくりに取り組む
ことが求められています。
(3) 社会福祉協議会の役割
地域福祉の推進を担う団体として、身近な地域での住民への支援や地域の組織化を推進
します。
また、きめ細かい地域福祉活動を推進するために設置されている地区・校区社会福祉協
議会が、それぞれの地域の関係機関や団体と連携し、地域の実情に応じた活動できるよう
に、様々な支援を行います。
(4) 行政の役割
地域福祉の推進にあたって、住民の福祉向上を目指して社会福祉施策を総合的に推進す
る責務があります。
そのために、地域福祉を推進する関係機関・団体等の役割を踏まえながら、相互に連携・
協力を図るとともに、住民のニーズの把握と各地域の特性を踏まえた施策の推進に努めま
す。
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第6章
計画の推進体制
2 計画の点検・評価
地域福祉推進のためには、計画策定(Plan)後、計画に基づく取組(Do)の達成状況を継
続的に把握・評価(Check)し、その結果を踏まえた計画の改善(Action)を図るといった、
PDCA サイクルによる適切な進行管理が重要となります。
このため、計画の進行管理については、庁内関係各課で構成する「地域福祉推進庁内委員会」
と、住民・関係団体・関係機関等で構成する「地域福祉推進協議会」において、国の社会福祉
制度改革の動向を踏まえながら、推進体制の整備と本計画の周知及び進行管理、評価・見直し
を行っていきます。
なお、特に地域の実情や特色を考慮した状況の把握を必要とする項目については、住民の積
極的な参画を得て、地区・校区社会福祉協議会を単位とした地域ごとにそれぞれ点検・評価を
行っていきます。
Plan
(計画)
市民の声を反映した
Action(改善)
Do(実行)
評価結果を活用した
市民協働による
Check(評価)
成果を検証し次に活かす
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