5 景観調査のまとめ (PDFファイル/887.94キロバイト)

小林市景観計画
5.景観調査のまとめ
5−1 景観特性図
ここでは、自然的景観、都市的景観、歴史的景観の3つの視点で、本市の景観特性を整理する。
須木の街なみ
九州山地の山なみ
山なみを眺める当たり前の情景
が広がる。
緑の縁(エッジ)
小野湖
湧水、河川、湖など、水との関わ
りがある。
三之宮峡
街なみを取り囲む
耕作地
陰陽石
国道の沿道を中心に、街が形成さ
れている。
その街を取り囲むように耕作地
が広がる。
小林の街なみ
緑の縁(エッジ)
出の山公園
耕作地には、田の神など、信仰の
対象が点在する。
生駒高原
霧島の裾野
御池
古墳などの文化財は、平地に多く
分布し、山々に囲まれた狭小な土
地での生活が偲ばれる。
野尻の街なみ
夷守岳
コスモス牧場
韓国岳
岩瀬川
野尻湖
大浪池
新燃岳
霧島の山なみ
[霧島ジオパーク]
◆自然的景観
◆都市的景観
眺望点
耕作地
眺め(山なみ)
高速道路
公園
国道
湧水地・水辺
◆歴史的景観
山なみ・水辺・農地・眺望
街なみ・公園
文化資源
市民の心の拠り所である
にぎわいとつながりを生み出す
水田信仰を始めとする
山なみ景観(霧島・九州山地)
市街地
街なみ景観
文化的景観
市街地と山なみの緩衝となる
農地景観
うるおいとやすらぎをもたらす
水辺景観
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小林市景観計画
5−2 ゾーン区分
広大な市域は、土地利用や地勢等が異なることから、ゾーン(エリア)に分けて、その地
域性に沿った景観計画を今後立案していくことになる。
■図 ゾーン区分
合併の経緯から、まずは大きく【小林地区】
、
【須木地区】
、
【野尻地区】に分ける。さらに、
【須木地区】
【小林地区】は、
「都市計画マスタープラン(平成 15 年 9 月)
」によるエリア分けを参考に、
市街地エリア
田園エリア
『市街地エリア』
、
『田園居住地エリア』
(以上、都市計画区域)
、
『台地エリア』の3つに分け
ることを基本とする。
『田園居住地エリア』は都市計画区域に限っていたが、その外縁で農地が主となる範囲は、
田園エリア
【小林地区】
優良な景観を有することから、ここを『田園エリア』として追加する。これで、
『台地エリア』
との間を埋めることになる。
一方、
【須木地区】
、
【野尻地区】は、国道の沿道に市街地を形成していることから、
『市街
地エリア』と『田園エリア』に細分することを提案する。
田園居住地エリア
市街地エリア
【野尻地区】
田園エリア
■表 ゾーン区分
ゾーン
エリア
市街地エリア
地
【野尻地区】
田園エリア
市街地エリア
業地及び都市住宅地 を中心として、線的 を中心として、線的
に広がる範囲
として、都市的土地 に広がる範囲
台地エリア
利用が行われる区域
田園居住地
エリア
郊
【須木地区】
主として商業地や工 国道沿いに、商工業 国道沿いに、商工業
市
街
【小林地区】
田園エリア
外
市街地の外縁で良好
な住環境を形成して
いる区域
農業集落を中心に、 山 に 囲 ま れ た 範 囲 農業集落を中心に、
田や畑、樹林地など で、田や畑、樹林地 田や畑、樹林地など
が主体となる区域。 などが主体となる。 が主体となる区域
湧水地も多い。
小野湖などの水辺も
生駒高原から北方を望む
含める。
霧島の山裾にあた
台地エリア
り、本市を代表する
景観を有している区
域。観光地でもある。
小林市営牧場から霧島を望む
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