視点・ポイント一覧(案)

第3回利用時品質検討WG 資料4(16-quis-3)
視点・ポイント一覧(案)
視点
ポイント
①つながる世界では利用時の品質の範囲が製品単体に留まらな
視点1 つながる世界の利用時の品質を意識する
くなることを認識し、作りなれた製品でも改めて利用時の品質の向
上に取り組む。
①異なる部門の関係者が連携してユーザ中心の設計を行えるよ
う、部門の壁を取り払うとともに、企業文化として根付かせる。
視点2 他部門と連携して取り組む風土を創る
②つながる世界では、製品が何とつながるのかを把握するため
に、開発委託元との連携を図る。
①開発委託元に具体的に利用時の品質の必要性を説明し、要求
組織風土
仕様に含めてもらう。また自社の経営者や開発責任者に利用時の
視点3 自社や開発委託元の責任者の意識を変える
品質に係る人材育成を推進してもらう。
②つながる世界における利用時の品質向上のメリットやリスクも理
解してもらう。
①UX評価やユーザを中心とした設計の知識や技術を有する人材
を確保・育成する。外部人材を活用して第三者視点で既存製品の
視点4 人材を育成したり、外部人材を活用する
見直しや設計の確認を行うことも有効。
②つながる世界の利用時の品質についても検討できる人材の育
成を検討する。
①利用時の品質の検討において、国や地域性、ユーザ特性や経
験、想定される利用環境など、様々な要因を考慮する。
視点5 ユーザの特性や経験、文化、利用環境を考慮する
②特につながる世界ではユーザの多様性や利用環境が飛躍的に
拡大するため、検討範囲を再検討する。
①製品品質と利用時の品質の違いを理解した上で実際のユーザ
経験や利用環境の把握、分析及び評価を行い、設計に活用する。
視点6 ユーザ経験を把握・分析・評価する
②つながる世界によるユーザ経験や利用環境の変化を考慮する
とともに、つながる仕組みを利用した把握も検討する。
①製品やサービスを購入・導入したユーザだけでなく、間接的・受
動的なユーザの経験も把握する。
視点7 間接的・受動的なユーザの経験も把握する
②つながる世界ではネットワークを介して間接的・受動的なユーザ
設計
が増大するため、このようなユーザの利用状況の効率的な把握方
法を検討する。
①プライバシーに関係する製品の利用状況の把握においては、
ユーザと協調して受容可能な手段を工夫する。
視点8 デリケートなユーザに近づく工夫をする
②つながる世界においては、ユーザの利用状況が第三者に把握
されないための対策を行うとともに、ユーザに分かりやすく説明す
る。
①利用環境やユーザ経験が存在しない新規分野では、今までの
知見を活用して予測する。
視点9 新規市場の利用状況や利用環境を予測する
②つながる世界の新製品については、同時に市場に出る他社製
品の無線との干渉やユーザが興味本位で色々な機器とつなげる
可能性も考慮する。
①ユーザ経験や利用環境の分析・評価を基に、ユーザを中心とし
た設計を行う。製品本体だけでなく、パッケージングやサポートも
視点10 ユーザを中心とした設計をする
含めて設計する。
②つながる世界に向け、出荷後の操作性改善やセキュリティ対策
などを可能とするソフトウェア・アップデート機能も検討する。
①アジャイルにより、開発の初期段階からユーザを巻き込んで設
計する。複数の利便性間のトレードオフもユーザを巻き込んで調
視点11 初期段階からユーザを巻き込んで設計する
②つながる世界では、上流工程からのセキュリティ上のリスク回避
対策(セキュリティ・バイ・デザイン)を検討する。
①ユーザに危険な使い方をしていることを気づかせる設計をす
る。
把握・分析
②安全のための機能をユーザが止めてしまわないように、ユーザ
視点12 ユーザを安全な操作に導く設計をする
の受容性を考慮した設計をする。
③つながる世界では、ネットワークを利用して安全な操作に導く手
段を検討する。
①落としたウェアラブル端末を拾得者に使わせない、大人向けの
機能を子供に使わせない、ネットワークを介した不正利用をさせな
視点13 対象外の人に機能や情報を使わせない設計をする
い設計をする。
②使わせない機能による利便性への影響を考慮する。
①操作結果や重要なメッセージをユーザに確実に伝える設計をす
る。
視点14 操作結果やメッセージを確実に伝える設計をする
②つながる世界においては、遠隔からの操作結果やつながる相
手への重要なメッセージを確実に伝えるように検討する。
①フィードバックにより次の製品がより良くなることを理解いただ
ユーザや開発委託元からのフィードバックの仕組みを き、ユーザや開発委託元によるフィードバックを促進する。
視点15
創る
②ユーザの理解を得て、ネットワークを活用した利用状況の自動
収集を行う。
①ユーザを中心とした設計による成功事例や想定外の失敗事例
知見を開発時&出荷後の利用時の品質向上に活用す などを蓄積し、次の開発において活用する。
保守・運用 視点16
る
②つながる世界では、ネットワークを活用したアップデートにより、
出荷後の製品についても得られた知見に基づく利用時の品質向
①ユーザや設置担当者につながるリスクを周知し、製品の安全設
定やつなげる際の注意を促す。
視点17 つながるリスクの周知と安全設定徹底の仕組みを創る
②つながる世界においては、ユーザが設定しない場合に状態を把
握して設定を促したり、自動で設定する機能を検討する。