「平和」「賑わい」を理由にした 新たな開発は中止すべき 被爆100周年 市

<図 1>
<図 2>
「エレベーター等」の整備イメージ
「平和」「賑わい」を理由にした
新たな開発は中止すべき
比治山公園には現代美術館、まんが図
書館などが整備がされていますが、広島
市は被爆70年を契機として比治山公園に
「平和の丘」構想を策定し、国際平和文
化都市として復興した広島の『今』が実
感できる新たな拠点として再整備する方
針を表明しました。
市の計画では、公園内の高低差(18.7m)
の軽減を図るため、エレベーターとペデ
ストリアンデッキを整備し、展望台など
園内の様々な場所に容易に移動できるよ
うにするとしています。(図1・図2参照)
事 業 の 対 象 区 域 が 約29haと 広 大 な た
め、3つの期間に分けて整備をすすめる
施設の整備内容と完成時期 (表1)
計画(表 1 参照)です。
しかし、広島市は昨年末に「公共施設
第1期 (平成29~30年度)
第2期 (平成31~33年度)
等総合管理計画」を発表し、財源不足の
●陸軍墓地に花壇を整備し、入 ●平和大通りを見れる展望台を ため集会所など全ての公共施設の更新は
できないと発表しています。新たな開発
り口建屋を建て替える。
整備する。
●頼山陽文徳殿を被爆建物とし ●エレベーターを整備し園内の を行う財源がどこにあるのでしょうか?
て被爆の実相を伝える場として 動線などアクセスを整備する。
被爆100周年 市の責務は
活用する。
●ランニングコースやシャワー
原爆ドームの価値を守ること
●まんが図書館前の広場に屋根 設備などのウェルネス施設を整
を整備する。
備する。
被爆100周年を目指すなら原爆ドームの
●樹木を伐採し、眺望を確保す ●水遊び、泥遊び、木登りなど
価値を下げている「カキ船」の移設、周
る。
子どもが楽しむプレイパークを
辺ビルの高さ制限など、原爆ドームの価
整備する。
第3期 (放射線影響研究所移転後) ●バーベキューやディキャンプ 値を高める取り組みを強めるべきです。
比治山公園は開発でなく、自然を残し
場を整備する。
●音楽イベントや演劇等に利用
●平和のメッセージを読める碑 ながら市民に愛される憩いの場として、
できるステージを整備する。
安心・安全に利用できる手立てこそ必要
を設置する。
●レストランを整備する。
です。