ステップ4…キュウリ用 人工知能をラズパイで動かす

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第
7章
ほこりや土が舞う環境でも組み込んでしまえば安心
ステップ 4…キュウリ用
人工知能をラズパイで動かす
小池 誠
ユーザ・プログラム
ノートPC時
③
との違い
画像を変換して
保存
画像を読み込み
人工知能で判別
写真 1 農舎ですから…AI コンピュータはほこりや土が多い場所
で使いたくなるもの
TensorFlow
(C++ライブラリ)
メイン・ループ・
スケジューラ
②
④
カメラ画像
判定結果の
画面表示
⑤
①
USBカメラ
制御
ベルト・
コンベア
との通信
OpenCV
pySerial
wxPython
USBドライバ
Raspbian
ラズベリー・パイ3
●カメラ画像取得
①
②取得画像をLCDに表示
●
③画像を人工知能で判定
●
④判別結果をLCDに表示
●
⑤ベルト・コンベアにキュウリを送り出すよう指示
●
7 インチ
LCD パネル
図 1 ラズパイ用キュウリ自動選別コンピュータのソフトウェア
構成
● ほこりや土が付く環境だからPCは使いたくない
(a)撮影台
(b)7 インチ LCD パネルの裏にラズベリー・パイを設置
キュウリの仕分け作業は写真 1 のような農舎で行っ
ています.農作業の現場ですので,もちろん土が付い
たり,たくさんの土ぼこりが舞ったりします.そのよ
うな場所でファンを搭載する PC を常時使うとする
と,故障が心配になります.
そこでノート PC で作ったキュウリの階級判定プロ
グラムをラズベリー・パイで動かしてみます.ラズベ
リー・パイぐらい小型であれば,撮影台の中に組み込
むことができるので,ほこりや汚れの心配もありませ
ん.実際に組み込んだ様子が写真 2 です.図 1 に移植
後のラズベリー・パイにおける OS と TensorFlow ラ
イブラリの関係を示します.
写真 2 ラズベリー・パイで動くようにして撮影台内部に組み込む
2017 年 3 月号
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