人工知能キュウリ・コンピュータを 動かしてみる

ご購入はこちら
第
Google を使った学習 & 判定プログラムを
ラズパイに ON する手順
3章
人工知能キュウリ・コンピュータを
動かしてみる
小池 誠
デスクトップPC
階級ごとのキュウリ画像
USBカメラ
③キュウリ画像の学習
②OpenCVで前処理
①学習データの収集
トリミング
サイズ変換
×3
ディープ・ラーニング・
ライブラリ
TensorFlow
重ね合わせ
(a)学習
Arduino
ノートPC,後にラズベリー・パイ3へ移植
⑦学習済みモデル
学習済みモデル
の取り込み
⑧判定
⑥OpenCVで前処理
⑤キュウリ画像
取り込み
キュウリ画像
USBカメラ
トリミング
×3
④学習済み
モデル
サイズ変換
重ね合わせ
TensorFlow
⑨判定結果
を出力
階級
情報
⑩結果を元に
ベルト・コンベア
を制御
モータの制御情報
(b)判定
図 1 前提として最低限知っておくこと…人工知能コンピュータは学習してから判定する
製作したキュウリ自動選別コンピュータ
● 学習
TensorFlow のディープ・ラーニング関連の API を
利用し,キュウリの階級を判定します.キュウリの選
別には大きく,
「学習」と「判定」という工程がありま
図 1(a)に示すように,学習は次の流れで行います.
①学習データの収集
等級 / 階級ごとのキュウリの写真を集めます.例え
ば 2L のキュウリの写真を 1000 枚,L を 1000 枚…など
です.ここは手作業で行うため,割と時間が掛かりま
す(図 1)
.
した(読者にはダウンロード・データを提供します)
.
写真 1 ラズベリー・パイ 3 をキュウリ自動選別コンピュータとして動かしてみる
28
2017 年 3 月号