育伸社メンバーズサイト 定期テスト分析レポート 対象テスト:2016 年度2学期中間テスト・前期期末テスト 数学 出題配分(出題問題数比率) 集めた定期テストの「全設問」に対する、各分野の設問数の割合を表しています。 中1 中2 中3 44.2 題 40.2 題 42.5 題 用語 5.5% 6.2% 6.0% 計算 57.0% 21.2% 51.5% 文章題 21.5% 12.8% 9.2% 関数 3.4% 45.3% 16.2% 図形 1.0% 1.4% 4.4% 資料 / 場合の数 / 確率 0.1% 0.5% 1.9% 文章記述 1.6% 0.9% 1.1% 途中計算 1.9% 0.5% 1.6% 作図 0.5% 5.9% 1.5% その他 7.5% 5.1% 6.7% 設問数の平均 出題される確率 集めた定期テストに対する、各分野の出題の有無の割合を表しています。 中1 中2 中3 用語 50.0% 58.5% 57.4% 計算 100.0% 78.0% 98.1% 文章題 90.0% 75.6% 75.9% 関数 20.0% 87.8% 61.1% 図形 15.0% 14.6% 42.6% 2.5% 12.2% 29.6% 文章記述 27.5% 24.4% 20.4% 途中計算 20.0% 12.2% 20.4% 7.5% 58.5% 38.9% 65.0% 36.6% 55.6% 資料 / 場合の数 / 確率 作図 その他 今回のまとめ 中1の試験範囲は「文字式」、「方程式」がメイン。早い 学校ではこの時期に「比例・反比例」の基礎に入っている ところもあるようです。今回の範囲では文章題が出題され やすく、全出題数の2割を占めるため、得点の差がここで 出やすい印象です。文章問題増のため、計算問題の設問数 は減少し、その分正負の数∼方程式までを幅広く出題する 傾向がありました。また、全体の設問数も減っているため 1問当たりの重み(配点)が若干高くなる傾向でした。用 語問題の全設問数に対する割合は前回より減少しています。 知識理解の項目では用語から別のものに移行しているよう です。 「文字式」 、「方程式」ともに、中学の学習内容の根幹を成 すものであり、また、次に学習する「比例・反比例」の分 野の計算過程でも必要になるので、この段階で確実に押さ えておきたいところです。 中2の試験範囲は「連立方程式」、「1次関数」がメイン。 早い学校では「平行線と角」まで進んでいる学校もあります。 関数の出題が多くを占め、計算問題を出題しない学校が 22%ありました。その多くが「連立方程式」の文章題、 「一 次関数」 、「図形」の出題構成です。用語問題が前回から6 割程度に減少しました。実際の設問数としては半減。用語 ではなく知識を問う問題が増えていました。文章記述・途 中計算は前回に比べて件数も設問数も激減し半数以下にな りました。解答にたどり着くのに時間のかかる問題が単元 と し て 増 え て い る 可 能 性 が あ り ま す。作 図 が 12%⇒約 60%と出題する学校が急増です、このほとんどがグラフ作 成の問題でした。 「連立方程式」、「1次関数」は、中2の数学の前半のハイ ライトと言える内容です。このあとは「図形」、「確率」と 進んでいくため、学習内容のつながりはここで一端途切れ ます。よって、生徒の理解度、定着度を確認するいいタイ ミングと言えます。この時期に基本問題を徹底演習して、 確実に身につけておきたいところです。 中3の試験範囲は「2次方程式」と「2乗に比例する関数」 がメイン。図形の出題も多く、「相似」に入っているところ もありました。用語問題は「2乗に比例する関数」で細か く出題している学校がありました。計算問題の設問数は全 体の 64%から 52%へ減少。 「2次方程式」のみの学校と、 中3内容の復習の学校と全復習の3パターン。後者の2つ のような学校は他にも復習問題を出す傾向が強い印象です。 途中計算についても出題件数が 45%⇒20%へ減少。これ も単元によるところ(工夫して計算しなさい)が大きいです。 入試過去問を活用する学校が徐々に増えてきています。夏 休み明けのため入試を意識させているのではないでしょう か。 「2次方程式」は中3の前半で学習する計算技法をほぼす べて利用するため、ここでつまずきがある場合には、 「展開」、 「因数分解」、「平方根」の計算問題を、基本問題に限定して 再度演習する必要があります。逆にこれらの計算が定着し ていれば、「連立方程式」に比べて計算が煩雑ではない分、 得点率を挙げられる分野と言えます。 観点別評価の配点記載があった定期テスト 中1 中2 中3 60.0% 46.3% 53.7% 知識理解 24.8 点 29.2 点 23.7 点 技能 46.0 点 42.3 点 45.0 点 思考表現 26.6 点 28.5 点 28.4 点 配点記載のあった割合 配 点の 内 訳 ※このレポートは、育伸社が全国各地の公立中学校の定期テストを独自に調査し、集計・分析したものです。 株式会社育伸社
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