頒布・複写を禁じます 問 題 05 構造力学 東京都 2012 構造力学に関する次の問い(1),(2)に答えよ。 (1) 構造物の安定・不安定及び静定・不静定について説明せよ。 (2) 下図のような等分布荷重 w=4kN/m 及び集中荷重 P1=8kN,P2=4kN が作用して いる片持ばりを解き,せん断力図及び曲げモーメント図を描け。ただし,曲げ剛性 EI は一定とし,計算の過程も示すこと。 P1=8kN w=4kN/m 8m 14 P2=4kN 2m 2m 公務員試験対策 東京都・特別区 記述対策講座 頒布・複写を禁じます 解 説 05 構造物の安定性,曲げモーメント図 小問(1) 構造物の安定・不安定とは,構造物に外荷重が加わったときに荷重をつり合わせるだけの 部材が配置されているかどうかを意味する。つまり,外荷重が加わったときに,荷重をつり 合わせるだけの部材が配置されていれば安定,荷重をつり合わせることができず,構造物が 運動してしまう場合を不安定という。 構造物の静定・不静定とは,構造物が安定であることを前提に,発生した構造物の内力が, 力の釣り合い式のみで決定できる場合を静定,釣り合いのみで決定できず,部材の剛性を考 慮しないと内力が決定できない場合を不静定という。 小問(2) 構造物の自由端を原点とし,固定端に向かって座標軸をとる。このとき,下向きの荷重を 正にとると,力の釣り合いから,せん断力 Q は次の式で表される。 P+ wdx Q= P は集中荷重,w は分布荷重である。これを図示すればよい。さらに,このせん断力に対 し,同じ座標系で, M=- Qdx すなわち,せん断力図の面積が曲げモーメント図になる。これより,せん断力図,曲げモ ーメント図は次のようになる。 + Q 4kN 12kN 44kN 256kN・m M 公務員試験対策 32 kN・m 8kN・m 東京都・特別区 記述対策講座 15
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