日本精工 東洋大学

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方法」と、名前は知っているけ
れど具体的なイメージが湧わか
ないの人のための課題 「リケ
2
ジョのための見学コース」とい
う 課題が設定さ
れました。
体験や見学を
物語を取り入れた見学コース
リケジョを引き付ける企画提案
世界的な技術力を誇る日本精工。理工系女子に対する知名度アップを模索中です。女子学
生を引き付けるには? 東洋大学の理工系女子学生 名が、 つの課題に取り組みました。
日本精工(NSK)は、日本で
初めてベアリングを生産したベ
アリングメーカーです。
国内第 位、世界第 位のシ
ェアを誇る同社。製造するベア
くイメージが湧かなかった」と
いった声が挙がっています。
学生のパワーポイント資料
2
リングは 万種
類を超え、年間
の製造数は約
億個に上りま
す。ユーザーか
らの多様な注文
に応じられる高
い技術力と、そ
の注文に対応で
きる生産力の高
3
さを備えていることの証しで
通じて理解を
す。現在、 カ国210カ所に
深める
拠点を持ち、売上高の 分の
以上は海外でのもの。従業員の
初日のオリエン
割以上が海外で働く、グロー
テーションに集ま
バルカンパニーです。
った 人のリケジ
ョたち。軸受けも
2016年 月に創立100
周年を迎えたNSKは、
「 あた
NSKも知らない
らしい動きをつくる。
」という
という学生ばかり
ビジョンを打ち出しました。単
なる部品メーカーではなく、自
分たちが新たなライフスタイル
を生み出し、未来を動かしてい
く。今回のPBLは、そんな同
社の思いから実現しました。
同社から出されたテーマは、
「リケジョをひきつける〝あた
らしい動き〟を考える」
。もの
作りの会社として、理工系の人
材、特に女性の採用に力を入れ
ていますが、BtoB(企業間
取引)の会社であるため学生に
知名度が低いという状況にあり
ます。若手社員からも「学生時
代、NSKや軸受けのことを知
らなかった」
「部品メーカーが
どんな仕事をするのか分からな
かった」
「BtoBの会社で働
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そこで、NSKを知らない人
に知ってもらうための課題 「リ
ケジョをターゲットにしたPR
[参加学生]
江袋愛里彩、沢田茉優、角田絵未
[参加学生]
酒井佑美、長嶋夏輝、春川瞳実、
高橋裕子
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企業
工場見学のアイデアを発表した
「AMAE美」。見学
に役立つオリジナルの冊子を提案しました。持ち歩
きやすいサイズ、小さくてかわいいなど、工夫を凝
らしています
シンデレラなど、よく知られている童話のストー
リーになぞらえた見学コースを提案。各ブースに
部品パーツを置き、見学終了時に
“レインボーベ
アリング”
が組み立てられるなど、楽しみながら
最後まで見学できるよう工夫。
“○○系男子”
の流行を生かして、
“工業系男子”
を
提案。高い技術を備えて働いている工業系男子の
魅力をアピールするとともに、組み立て体験、休
憩タイムなどを組み合わせた親しみやすい見学コ
ースを用意する。
チーム : AMAE美
チーム : #YOLO_egg
30
11
14
3
20
「あたらしい動きをつくる。
」
百周年ビジョンがPBLの
課題
グの
ベアリン
体験
組み立て
2
学生
1
ベアリングの基礎的な講義を受け、全員で
組み立てに挑戦しました
もの作りの会社として、理工系、
特に女子の採用に力を入れている
日本精工
(NSK)
。NSKにリケジ
ョを引き付ける
“あたらしい動き”
として、
「リケジョをターゲット
にしたPR方法」
「リケジョのため
の見学コース」の2つの課題が出
されました。
自動車、新幹線、飛行機とい
っ た 乗 り 物 か ら、
掃除機、洗濯機な
どの家電製品や風
力発電機といった
大型産業機械ま
で。あらゆる機械
に組み込まれ、軸
のスムーズな回転
を支えているベア
リング(軸受け)
。
学生
提案 4
工業系男子が誘うベアリングの
世界
提案 3
2
1
テーマ
オリエンテーション
企業
プログラム 10
PB L
東洋大学 日本精工
チームワーク
が肝心です
アイデア出しに始まり、テーマ
の絞り込み、提案資料作りに取
り組みました。中間発表では
NSKの社員から貴重なアドバ
イスも
加えて姿勢や視線、声の出し
方など、印象トレーナーがプレ
ゼンの仕方を細かくアドバイ
ス。学生たちは決められた時間
以外にも集まり、提案内容のブ
学生考案の公式キャラクター
“べあコロちゃん”
に
会場もビックリ
浮かんでいました。
たちの顔にも、満足した笑顔が
です。PBLをやり遂げた学生
き社内で検討するという言葉も
あり、手応えを感じられたよう
プレゼンテーション当日。サ
ポートした従業員以外にも多く
の社員が発表を見守るなか、学
生たちは練習の成果を十二分に
発揮。
大きな声、
堂々とした態度
でプレゼンテーションを展開し
ました。投げかけられた質問に
もすぐに対処できるよう、役割
分担もしっかりできています。
寸劇、公式キャラクターや試
作されたカフェメニューの写真
など、女子ならではの工夫を凝
らした発表には、時折笑い声が
上がるほど。講評者からは、「企
業とは違う目線が新鮮」
「ネー
ミングセンスが面白い」など、
高い評価をいただきました。い
くつかの提案については引き続
学生のパワーポイント資料
ーマの絞り込み、提案資料作り
寸劇を取り入れたプレゼン
に取り組みます。より具体性を
には、会場内から笑いが
持った提案にするべく、友人に
LINEでアンケートを取るチ
ームも。それぞれのチームが積
極的に意見を出し合い、課題に
対して自分たちなりの答えを導
き出していきます。中間発表で
はチームごとに絞り込んだアイ
デアを基に発表。NSKの社員
から貴重なアドバイスを受け、
提案内容はより具体的になりま
した。また、資料もより見やす
く工夫されていきます。
さらに、
「ゴールイメージを未来新聞の
形にまとめる」というファシリ
テーターのアドバイスに従っ
て、未来の新聞紙面作りにも挑
み ま し た。 提 案 資 料 の 準 備 は
着々と進みます。
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ラッシュアップやプレゼンの練
習を繰り返しました。
[参加学生]
堀明理、福島瞳、増田夏美、西又未裕
[参加学生]
佐々木夏希、野崎真未、成田彩花
ベアリングの回転をイメージした
「コロコロカフ
ェ」
を提案。明るい内装とべあコロ寿司などのメ
ニュー、公式キャラクター
“べあコロちゃん”
など
でリケジョを引き付けるコンセプト。SNSなどで
女子学生に拡散していく。
女子にアピールする美容器具を通して知名度アッ
プを提案。カラフルで香りが選べるグリースを開
発し、目元ローラー、マッサージローラーなどの
商品を通して
“ベアリングで女子力向上”
をアピー
ルする。
取り組んでくださり
合いな 熱心に課題に
メンバー全員で意見を出し
特に中間発表か
す。
いま
して
感謝
。友人
がら課題に取り組みました
、ブラッシュ
での
ンま
レゼ
終プ
ら最
り、カフェ
すね。フ
にアンケートを取った
たで
かっ
らし
素晴
プが
したりと、 アッ
ーなネー
で出すメニューを創作
レッシュな発想、キャッチ
が
とつ
つひ
程一
プレゼンまでの過
だいたヒントを今
れた体 ミングなど、いた
。
楽しく、多くのものを得ら
後に生かしていきたいです
験でした。
4
2
チーム : FM/AM GO
チーム : 伝言係、はじめました。
PBLを終えて
コンセプトカフェ開設
提案 2
美容商品開発で知名度アップ
藤巻啓子さん
提案 1
人事部
理工学部3年
西又未裕さん
む課題が与えられ、プ
です。早速、会社概要、事業内
レワークショップを開
容の説明が始まりました。続い
始。キーワードを書き
て社内の教育機関NIT
(NSKインスティテュート・ 出し、チームで意見を
交換することで、ゴー
オブ・テクノロジー)の講師か
ルのイメージを共有し
ら、ベアリングの基本的な知識
ました。
を学び、組み立てにも挑戦しま
す。この辺りから学生の顔に、
プレゼンに向けて
少しずつ興味の色が見え始めま
日間のグループ
した。若手社員を囲んでの昼食
ワーク
会では、積極的に質問する様子
も見受けられました。
~ 日目は、アイ
デア出しに始まり、テ
午後からは実際の見学コー
へ。ポイントごとに現場の若手
社員が説明を担当。同社の歴史
から研究開発部門へと、理解を
深めました。
その後、 チームに
分かれて チームごとに取り組
2
4
プレゼンテーション