【優秀賞】北海道知事賞 「あたり前に生きるということ」 金沢ヴィーナス有莉亜 私は、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれました。小さい頃は人にジロジロ見ら れることは全く気にならずに生活していましたが、成長するうちに、他人の視線が気にな るようになりました。そこで小学生の時に、マーティン・ルーサー・キング牧師について 調べて黒人の人権問題を知りました。 そこで知ったのは、私たちが人間らしく生きていくための基本的な自由と権利を基本的 人権と言うことです。そしてそれは人間らしく生活するために、生まれた時から持ってい る権利だと言うことがわかりました。この権利は日本国憲法で保障されていますが、第二 次世界大戦前の日本にはなかったようです。そして、今でも世界の中では基本的人権が保 障されていない国がいくつもあることにおどろきました。 基本的人権には、男女の差別や、人種、国せき、家がらなどで差別されない平等権があ ります。私たちが生きていくうえですべて平等にしましょうと言う大事な権利だと思いま す。次に、私たちには国から強制されないで、自由にものを考えたり、自由に行動ができ る自由権と言う自由に生きる権利があります。なので、人に迷わくをかけないかぎり、私 たちは自由です。将来なにになりたいか、自分の夢をかなえられるので日本に生まれてよ かったなと思いました。でも私たちは一人だけで生きていくのは大変なことなので、みん なで協力して社会の中で生きていかなければなりません。大人だったら会社の中で、子供 にも学校や習い事の社会があります。その中でしっかり生きていけるように社会権という 権利も憲法で守られていることがわかりました。最近、東京都知事の選挙がありましたが、 戦争前には、女性には選挙権がなかったことにすごくおどろきました。男子も二十五才以 上と決まっていたようで、私は十八才になったら選挙権があるので、幸せなことなんだな と思いました。 基本的人権があるので、私は自分の思ったことを自由に言えるし、自分で宗教を選べる し、好きな事を学べるし、自分の好きな人と結こんできるし、好きな服を着られるし、好 きな音楽も聞けるし、もし病気になったって病院に行ってなおすことができます。このあ たり前の生活ができているのも基本的人権のおかげだと思いました。でもこの人権があた り前になったのも、人権がない時代に苦しんだキング牧師のような人たちの願いと命をか けた努力があったからだと思います。 でも世界中では人権問題が起こっています。なぜ起こるのかなと考えると、きっと自分 たちとは異なる文化を受け入れない気持ちから来るんだと思います。そんな考えをもって しまったら人権の問題は解決しません。だから自分たちと違う文化や習慣にも興味をもっ て心を開いて受け入れていくことが平和な世界になるために必要な事だと思います。私は アメリカに行くこともあるので、日本人、黒人、白人、それぞれの文化に興味をもって受 け入れていこうと思います。 そして、学校や社会の中で、いじめの問題も差別の一つだと思うので、他人の個性をか らかったり、悪口を言ったりしないようにしたいです。いじめは、その人が自由に自己表 現することや、自分らしさを出すことができなくなるので、自信をなくしたり、本当の自 分を出すことができなくなってしまいます。それが人権をおびやかすことになると思いま す。そして、かげで悪口を言ったりするのも人権をおびやかすことになると思います。だ から友達の悪口を言ってしまったり、他の人を傷つけるようなことをしてしまわないよう にしたいです。そして、自分が他の人にされて嫌なことは人にしないようにしたいです。 社会の中でできることは、それぞれの個性を認め合って、自分の思い込みやへん見や差 別の気持ちに気づいて、関心をもつことが大切だと思います。まずは、自分の言葉や行動 をふり返って問題に向き合うことが必要だと思います。それが、誰もが自分らしく生きて いけるような差別やへん見のない明るい社会につながっていけばいいなと思います。
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