平成 27 年東京都人口動態統計年報 (確定数)のあらまし

平成 27 年東京都人口動態統計年報
(確定数)のあらまし
1
出 生
出生数は 2.3%増加
図1
出生数の年次推移(東京都)
図2
合計特殊出生率の年次推移
平成 27 年の出生数は 113,194 人で、
前 年 の 110,629 人 より 2,565 人
(2.3%)増加した。人口千人あた
りの出生数を表す「出生率」は 8.6
で前年の 8.5 を上回った。
【人口動態統計年報(以下「年報」
という。)第 1 表】
全国の出生率は 8.0 で、前年と同
率だった。
【年報第 5 表】
合計特殊出生率は上昇
平成 27 年の合計特殊出生率※は 1.24
で、前年を上回った。
(年報「調査の概
要」の「6
利用上の注意」を参照)
【年報第 3 表】
区市町村別にみると、区部での最高
は港区(1.44)
、最低は豊島区(1.00)、
市部の最高は東大和市(1.67)、最低は
青梅市(1.18)
、町村部の最高は利島村
(3.16)、最低は奥多摩町(0.42)だっ
た。(別表参照)
※
合計特殊出生率
15 歳から 49 歳までの女
注
昭和 44 年までは、東京都の継続した数値はない
性の年齢別出生率を合計したもの。
1 人の女性が仮にその年の年齢別出生率
で一生の間に生むとしたときの子供の数
に相当する。
-1-
東京都福祉保健局総務部総務課統計調査担当
30 歳代から 40 歳代の母の出産が増加
出生数を母の年齢(5 歳階級)別にみると、15 歳未満~24 歳の各階級では減少し、25~49
歳の各階級では増加、50 歳以上は前年と同数だった。
【年報第 6 表】
平成 10 年からは 25~29 歳に代わって、30~34 歳の出生数が最多になっている。
また、全国と比較すると東京都の 30 歳代及び 40 歳代の出産割合が高くなっている。
(表 1)
図3 母の年齢別出生数の年次推移(東京都)
表1
母の年齢
15~19 歳
母の年齢別出生数、総数に対する割合
20~24 歳
25~29 歳
30~34 歳
35~39 歳
40~44 歳
45~49 歳
(出生数)
全国
東京都
11,890
84,461
262,256
364,870
228,293
52,558
1,256
660
5,159
23,174
43,151
32,256
8,520
253
(総数に対する構成割合
%)
全国
1.2
8.4
26.1
36.3
22.7
5.2
0.1
東京都
0.6
4.6
20.5
38.1
28.5
7.5
0.2
全国・・・平成 27 年人口動態統計(確定数)の概況 第 4 表-(1)(厚生労働省)
-2-
東京都福祉保健局総務部総務課統計調査担当
2
死 亡
死亡数は 0.6%増加
図4
死亡数の年次推移(東京都)
平成 27 年の死亡数は 111,673 人
で、前年の 111,023 人より 650 人
(0.6%)増加した。人口千人あた
りの死亡数を表す「死亡率」は 8.5
で、前年と同率であった。
(27 年全国 10.3)
【年報第 1 表】
【年報第 5 表】
地域別に死亡率をみると、区部
は 8.5 で東京都全体(8.5)と同率、
市部は 8.4 で東京都全体(8.5)よ
り低くなっている。
一方、郡部は 15.6、島部は 16.2 で東京都全体(8.5)より高くなっている。【年報第 4 表】
また、乳児死亡数(生後 1 年未満の死亡)は 189 人で、前年の 205 人より 16 人(7.8%)減少
した。出生千人あたりの乳児死亡数を表す「乳児死亡率」は 1.7 で、前年の 1.9 を 0.2 ポイント
下回った。新生児死亡数(生後 4 週未満の死亡)は 89 人で前年と同数であった。出生千人あた
りの新生児死亡数を表す「新生児死亡率」も 0.8 で、前年と同率であった。【年報第 1 表】
死因別死亡数は「悪性新生物」が第一位
図5
死因別にみると、死因順位の第一位
主要死因別死亡率の年次推移(東京都)
は昭和 52 年以降「悪性新生物」であ
り、「悪性新生物」による死亡者数は
33,530 人(30.0%)で、前年の 33,820
人より 290 人(0.9%)減少した。
第二位は「心疾患」
(15.2%)
、第三
位は「肺炎」(9.0%)、第四位は「脳
血管疾患」
(8.1%)
、第五位は「老衰」
(6.3%)となっている。
【年報第 8 表】
【年報第 9 表】
全国も上記の順位は東京都と同じ
である。【年報第 8 表】
-3-
東京都福祉保健局総務部総務課統計調査担当
3
自然増減数
自然増減数はプラス
図6
自然増減数の年次推移(東京都)
平成 27 年の自然増減※数は 1,521
人で、前年(△394 人)より増加した。
また、人口千人あたりの自然増減数
を表す「自然増減率」は 0.1 で、前年
の△0.0 より上昇した。
【年報第 1 表】
※
自然増減
出生数から死亡数を減じたもの
4
死 産
死産数は減少
図7
死産数の年次推移(東京都)
平成 27 年の死産数は 2,406 胎で、
前年の 2,460 胎より 54 胎(2.2%)減
少した。
また、出産千人あたりの死産児数を
表す「死産率」は 20.8 で、前年の 21.8
を 1.0 ポイント下回った。
【年報第 1 表】
-4-
東京都福祉保健局総務部総務課統計調査担当
5
婚 姻
婚姻件数は増加
図8
平成 27 年の婚姻件数は 87,167 組
婚姻件数の年次推移(東京都)
で 、 前 年 の 87,000 組 よ り 167 組
(0.2%)増加した。
人口千人あたりの婚姻件数を表す
「婚姻率」は 6.6 で、前年の 6.7 を
0.1 ポイント下回った。
【年報第 1 表】
婚姻率は全国 5.1 で、東京都の方が
高い値となっている。
地域別にみると、区部(7.5)が東
京都全体(6.6)より高く、市部(4.8)、
郡部(3.7)、島部(5.3)は東京都全
表2
体(6.6)より低くなっている。
【年報第 4 表】
平均初婚年齢、東京都と全国の比較
平成 26 年
夫
妻
東京都の平均初婚年齢は夫 32.4 歳
(全国夫 31.1 歳)
、妻 30.5 歳(全国
全国
東京都
妻 29.4 歳)で、夫・妻とも全国で最
31.1
32.3
29.4
30.5
平成 27 年
夫
妻
31.1
32.4
29.4
30.5
も高い。(表 2)
出典:平成 27 年人口動態統計(確定数)婚姻 第 9-12 表(厚生労働省)
6
離 婚
離婚件数は増加
平成 27 年の離婚件数は 24,135 組
図9
で、前年の 23,653 組より 482 組
離婚件数の年次推移(東京都)
(2.0%)増加した。
また、人口千人あたりの離婚数を
表す「離婚率」は 1.84(全国 1.81)
で、前年の 1.81 を 0.03 ポイント上
回った。【年報第 1 表】
地域別にみると、区部(1.95)、
島部(1.98)は東京都全体(1.84)
より高く、市部(1.60)、郡部(1.67)
は低くなっている。
【年報第 4 表】
-5-
東京都福祉保健局総務部総務課統計調査担当
平成27年 区市町村別合計特殊出生率の順位
(別表)
★東京都全域での順位
★区部での順位
★町村部での順位
順位 区市町村
合計特殊出生率 順位 区市町村 合計特殊出生率 順位 区市町村 合計特殊出生率
3.16
1.44
3.16
1 利島村
1 港区
1 利島村
2.78
1.43
2.78
2 神津島村
2 中央区
2 神津島村
2.07
1.42
2.07
3 小笠原村
3 江戸川区
3 小笠原村
1.86
1.42
1.86
4 八丈町
4 江東区
4 八丈町
1.76
1.41
1.76
5 檜原村
5 足立区
5 檜原村
1.67
1.38
1.65
6 東大和市
6 葛飾区
6 三宅村
1.65
1.33
1.58
7 三宅村
7 荒川区
7 大島町
1.58
1.30
1.49
8 大島町
8 墨田区
8 日の出町
1.49
1.30
1.38
9 日の出町
9 千代田区
9 御蔵島村
1.46
1.24
1.23
10 小平市
10 練馬区
10 瑞穂町
1.45
1.23
1.06
11 日野市
11 品川区
11 新島村
1.44
1.23
0.83
12 港区
12 台東区
12 青ヶ島村
1.44
1.22
0.42
13 府中市
13 北区
13 奥多摩町
1.44
1.21
14 稲城市
14 大田区
1.43
1.19
15 中央区
15 板橋区
1.42
1.17
16 江戸川区
16 文京区
★郡部での順位
1.42
1.12
17 武蔵村山市
17 世田谷区
順位 区市町村 合計特殊出生率
1.42
1.08
1.76
18 江東区
18 渋谷区
1 檜原村
1.41
1.04
1.49
19 足立区
19 杉並区
2 日の出町
1.41
1.04
1.23
20 あきる野市
20 目黒区
3 瑞穂町
1.41
1.03
0.42
21 福生市
21 中野区
4 奥多摩町
1.39
1.02
22 昭島市
22 新宿区
1.38
1.00
23 御蔵島村
23 豊島区
1.38
24 立川市
★島部での順位
1.38
25 葛飾区
★市部での順位
順位 区市町村 合計特殊出生率
1.36
3.16
26 小金井市
順位 区市町村 合計特殊出生率
1 利島村
1.34
1.67
2.78
27 東村山市
1 東大和市
2 神津島村
1.34
1.46
2.07
28 国分寺市
2 小平市
3 小笠原村
1.34
1.45
1.86
29 東久留米市
3 日野市
4 八丈町
1.33
1.44
1.65
30 荒川区
4 府中市
5 三宅村
1.32
1.44
1.58
31 清瀬市
5 稲城市
6 大島町
1.30
1.42
1.38
32 墨田区
6 武蔵村山市
7 御蔵島村
1.30
1.41
1.06
33 千代田区
7 あきる野市
8 新島村
1.29
1.41
0.83
34 西東京市
8 福生市
9 青ヶ島村
1.29
1.39
35 羽村市
9 昭島市
1.26
1.38
36 八王子市
10 立川市
1.25
1.36
37 国立市
11 小金井市
1.25
1.34
38 狛江市
12 東村山市
1.24
1.34
39 練馬区
13 国分寺市
1.23
1.34
40 町田市
14 東久留米市
1.23
1.32
41 品川区
15 清瀬市
1.23
1.29
42 瑞穂町
16 西東京市
1.23
1.29
43 台東区
17 羽村市
1.23
1.26
44 調布市
18 八王子市
1.23
1.25
45 三鷹市
19 国立市
1.22
1.25
46 北区
20 狛江市
1.21
1.23
47 大田区
21 町田市
1.20
1.23
48 武蔵野市
22 調布市
1.20
1.23
49 多摩市
23 三鷹市
1.19
1.20
50 板橋区
24 武蔵野市
1.18
1.20
51 青梅市
25 多摩市
1.17
1.18
52 文京区
26 青梅市
1.12
53 世田谷区
1.08
54 渋谷区
注:区市町村別順位については、同率であった場合、表示桁数以下の
1.06 数値により順位を付している。
55 新島村
1.04
56 杉並区
1.04
57 目黒区
1.03
58 中野区
1.02
59 新宿区
1.00
60 豊島区
0.83
61 青ヶ島村
0.42
62 奥多摩町