埼玉労働局 Press Release

埼玉労働局
Press Release
平成 29 年1月 12 日
〔照会先〕
埼玉労働局職業安定部
地方訓練受講者支援室長 渋沢 修一
室長補佐
根本 俊広
電話番号
048 (600) 6288
夜間番号
048 (600) 6242
地域若者サポートステーション事業(委託事業)における個人情報の
漏えいについて
埼玉労働局(局長 田畑 一雄)は、
「地域若者サポートステーション事業」
(以下「委
託事業」という。受託事業者:認定特定非営利活動法人育て上げネット(以下「受託事
業者」という。))において発生した個人情報の漏えいについて、下記のとおり当該事案
を確認の上、必要な措置を講じましたので、概要をお知らせします。
記
1
事案の概要
埼玉労働局職業安定部地方訓練受講者支援室(以下「支援室」という。)が担当す
る委託事業の受託事業者において、利用者(27名)に対しセミナーの案内に係るメ
ールを送信する際、「BCC」にアドレスを入力の上、送信するべきところを誤って
「CC」に入力して送信したため、全受信者のメールアドレス表示されたもの。
当該メールには、メールアドレス以外の個人情報は記載されていなかった。
2
事実関係
(1)平成28年12月27日、受託事業者の担当者Aは、利用者に対してセミナーの
案内にかかるメールを送信した。
この際、通常であれば、複数の利用者にメールを送信する場合、「BCC」に対
象者のメールアドレスを入力して、送信者以外の者が内容を確認した上で送信して
いるが、誤って「CC」に入力し、複数人での確認を行わないまま送信した。
(2)同日、受託事業者の担当者A自らが送信したメールの送信履歴を確認したところ、
「BCC」ではなく「CC」にメールアドレスが入力されていたことを認識し、こ
の時点でメールアドレスの漏えいが発覚した。
(3)同日、直ちに受託事業者から利用者に対して、謝罪と当該メールの削除依頼をメ
ールで行うとともに、同日以降、電話及び郵送による再度の謝罪及び削除依頼を行
った。
3
発生原因
(1)メールの一斉送信に当たって、「BCC」にメールアドレスを入力することの徹
底が不十分であったため、誤って「CC」に入力してしまったこと。
(2)メールの一斉送信前に、宛先、内容等の複数人による確認を怠ったこと。
(3)受託事業者は、個人情報の取扱いについて「個人情報保護方針」を定め、職員に
対し研修を実施しているが、メール送信時等におけるダブルチェックなどの基本動
作を含めたマニュアルが作成されていなかったこと。
4
再発防止策
(1)支援室における対応
支援室では、再発防止策として受託事業者に対して、以下のとおり指導し、対応
した事項を平成29年1月末日までに当局に報告するよう指示した。
①メール送信における基本動作を含めた操作手順マニュアルを早急に作成する
こと。
②受託事業者の全職員に対して、今回発生したメールアドレスの誤送信の経緯や
原因等の周知を行い、今後、個人情報の適正な管理についての研修を実施し、個
人情報保護の重要性について徹底すること。
(2)埼玉労働局における対応
当該事案の概要を文書により局内各部署及び管内全ての労働基準監督署、公共職
業安定所に対して周知するとともに、個人情報漏えい(メールアドレスの誤送信を
含む。)の防止について再徹底するよう指示した。
また、埼玉労働局が委託する全ての委託事業の受託者に対しても同様の対応を行
うこととしている。
(3)受託事業者における対応
①受託事業者は、個人情報の取扱いについて所内スタッフに注意喚起するととも
に、他事業所管理職に向けてもスタッフへの注意喚起を指示した。
②受託事業者役員が、今般のメールアドレスの誤送信事案を踏まえ、今後の対応
策について協議の上、個人情報漏えい防止対策の確実な実施のための緊急セキュ
リティ会議を12月29日に開催した。決定事項は次のとおり。
・全管理職にメールにて、メールアドレスの誤送信事案に係る内容の共有と注意
喚起、ルールの再認識と遵守の指示。
・早急にメール・ファックス送信の操作手順マニュアルを作成する。
③今後、マニュアルに基づいた個人情報の適正な管理に関する研修を、非常勤ス
タッフを含む全職員に対し実施する。
(4)厚生労働本省における対応
当該事案の概要を各都道府県労働局及び全国160か所で実施している委託事
業の各受託事業者に対して周知するとともに、個人情報漏えい(メールアドレスの
誤送信を含む。)の防止について徹底するよう指示した。