大江以言擬勧学会詩序訳註

大江以言擬勧学会詩序訳註
吉 原 浩 人
大江以言の擬勧学会詩序訳註
【本文】
はじめに
小 稿 は、『 本 朝 文 粋 』 巻 十[ 二 八 〇 ] に 収 載 さ れ る、 大 江 以 言
二
位 相、『 法 華 経 』 な ど 経 論 の 受 容、 白 居 易 な ど 中 国 あ る い は 本 朝 の
縁 於 彼 会 一、 来 二至 於 此 間 一之 者。 而 作 二是 念 一、 法 従 レ縁 起、 水 上 之
如 レ是 我 聞、 九 月 十 五 日 者、 是 所 謂 勧 学 会 也。 爰 吾 党 二 三 子、 結
一
九 月 十 五 日 於 二予 州 楠 本 道 場 一擬 二勧 学 会 一聴 レ講 二法 華 経 一同 賦
寿命不可量
先行作品との影響関係については、 この訳註を踏まえ、 別稿 「大江
月 方 浮、 感 触 レ物 生、 霜 中 之 葉 漸 落。 嗟 呼 土 地 雖 レ異、 時 日 猶 同。
江以言
「 九 月 十 五 日 於 二予 州 楠 本 道 場 一擬 二勧 学 会 一聴 レ講 二法 華 経 一同 賦 二寿
命 不 可 量 一」 詩 序 の、 文 章 の 構 造 や 依 拠 し た 文 献 な ど を 精 査 す る こ
とを目的とする。 本作品は、 大江以言が伊予国楠本の道場で、 勧学
以言擬勧学会詩序考―『法華経』の受容と白居易―」(『東洋の思想
処 何 処 而 非 二道 場 一、 即 是 三 界 唯 一 心、 時 哉 時 豈 可 二空 過 一、 未 レ別
①
と宗教』第二八号 二〇一一・三刊行予定)において詳しく論じる。
東 山 与 二南 海 一。 諸 善 男 子、 於 レ意 云 何。 於 二此 処 一、 修 二此 会 一、 豈
会に擬えて修した法会の詩序である。 撰述の意図、 破題など表現の
紙幅の関係で分割したが、 本来一体の論考であるので、 併せ参照さ
非 下広 作 二仏 事 一、 遠 伝 二法 華 一者 上乎。 故 今 境 内 尋 レ寺、 寺 中 逢 レ僧。
二
三
二
れたい。 なお、 本文の①から③は私に分段したものであり、 傍点そ
聊 延 二講 経・ 念 仏 之 筵 一、 亦 含 二歌 詠・ 称 讃 之 筆 一。 善 哉 善 哉、 令
五一
の他の記号も適宜附している。
大江以言擬勧学会詩序訳註
衆悦可 一。
②
爾 時 如 来、 重 住 二虚 空 一、 更 寄 二弥 勒 一、 説 二寿 命 之 不
可 レ量、 示
一レ
二
真。 中 夜 八 十 之 火、 仮 唱 二鶴 林 之 煙 一、 東 方 五 百 之 塵、
一レ
嗟呼
傍 字
土地雖 レ異、時日猶同。
緊 句
処何処而非 二道場 一、即是三界唯一心、
密隔句
下
於 二此処 一、修 二此会 一、
緊 句
者 上乎。
故今
境内尋 レ寺、寺中逢 レ僧。
一
五二
時哉時豈可 二空過 一、 未 レ別 三東山与 二南海 一。
漫 句
涅槃之即非
長 懸 二鷲 峰 之 月 一。 至 下夫 釈 尊 之 分 二半 座 一、 多 宝 之 現 中全 身 上、 限 数
壮 句
諸善男子、於 レ意云何。
難 レ知、羅漢之位猶暗、辺際不 レ測、惟越之地未 レ明者也。
豈非
既 而 塔 婆 如 レ故、 雲 衆 惟 新。 松 房・ 竹 戸、 雖 レ恨 レ無 二先 達・ 見 修 之
送 句
傍 字
僧 一、 連 レ袖 接 レ衿、 誰 謂 レ交 二農 夫・ 田 夫 之 客 一。 如 二以 言 一者、 累
傍 字
③
葉 失 レ心、 白 毛 加 レ首。 三 千 士 之 末、 折 レ桂 之 手 弥 高、 二 十 人 之 中、
緊 句
広作 二仏事 一、遠伝 二法華
服 レ薬之口猶懶。猥以 二短才 一、取 レ要言 レ之、云 レ爾。
釈尊之分 二半座 一、多宝之現 中全身 上、
限数難 レ知、羅漢之位猶暗、
一レ
真。
聊延 二講経・念仏之筵 一、亦含 二歌詠・称讃之筆 一。
長 句
善哉善哉、令 二衆悦可 一。
漫 句
②
【文章構造】
①
爾時如来、
傍 字
如 レ是我聞、
発 句
緊 句 重住 二虚空 一、 更寄 二弥勒 一、
可 レ量、示 二涅槃之即非
一レ
漫 句 九月十五日者、 是所謂勧学会也。
密隔句
中夜八十之火、仮唱 二鶴林之煙 一、
説 二寿命之不
長 句
爰吾党二三子、
一
漫 句
結 二縁於彼会 一、来 二至於此間
東方五百之塵、 長懸 二鷲峰之月 一。
長 句
之者。
傍 字
送 句
而作 二是念 一、
長 句
軽隔句
至 下夫
法従 レ縁起、水上之月方浮、
軽隔句
傍 字
感触 レ物生、 霜中之葉漸落。
辺際不 レ測、 惟越之地未 レ明
と雖も、 時日猶ほ同じ。 処は何れの処か道場に非ざらん、 即ち是れ
感は物に触れて生じ、 霜中の葉漸く落ちなんとす。 ああ土地異なる
者也。
送 句
山と南海とを別たざらん。 諸善男子よ、 意に於て云何。 此の処に於
三界は唯だ一心、 時なるかな時は豈に空く過ごすべけんや、 未だ東
て、 此の会を修す、 豈に広く仏事を作し、 遠く法華を伝ふる者にあ
③
傍 字 既而
雑 隔 句 松房・竹戸、 雖 レ恨 レ無 二先達・見修之僧 一、
経・念仏の筵を延べ、 亦歌詠・称讃の筆を含まん。 善きかな善きか
ら ざ ら ん や と。 故 に 今 境 内 に 寺 を 尋 ね、 寺 中 に 僧 に 逢 ふ。 聊 か 講
塔婆如 レ故、雲衆惟新。
緊 句
連 レ袖接 レ衿、 誰謂 レ交 二農夫・田夫之客 一。
な、 衆をして悦可せしむるなり。
如 二以言 一者、
傍 字
三千士之末、折 レ桂之手弥高、
の火、 仮に鶴林の煙に唱へ、 東方五百の塵、 長く鷲峰の月に懸かり
からざるを説き、 涅槃の即ち真にあらざるを示したまふ。 中夜八十
爾の時如来は、 重ねて虚空に住し、 更に弥勒に寄せ、 寿命の量るべ
②
二十人之中、 服 レ薬之口猶懶。
緊 句 累葉失 レ心、 白毛加 レ首。
猥以 二短才 一、取 レ要言 レ之、
密隔句
漫 句
たり。 夫の釈尊の半座を分かたれ、 多宝の全身を現ずるに至りては、
修の僧無きを恨むと雖も、 袖を連ね衿を接するを、 誰か農夫・田夫
既にして塔婆故の如く、 雲衆惟れ新たなり。 松房・竹戸、 先達・見
③
かならざる者なり。
限数知り難く、 羅漢の位猶ほ暗し、 辺際測らず、 惟越の地未だ明ら
云 レ爾。
送 句
【訓読】
九月十五日予州楠本道場に於て勧学会に擬し法華経を講ずるを聴
き同じく 「寿命不可量」 を賦す
江以言
加へたり。 三千士の末、 桂を折る手弥よ高く、 二十人の中、 薬を服
の客に交はると謂はん。 以言の如き者は、 累葉心を失ひ、 白毛首に
是の如く我れ聞けり、 九月十五日は、 是れ所謂る勧学会なりと。 爰
する口猶ほ懶し。 猥に短才を以て、 要を取りて之を言ふと、 爾か云
①
に吾が党の二三子、 彼の会に結縁し、 此の間に来至せる者なり。 而
ふ。
五三
し て 是 の 念 を 作 さ ば、 法 は 縁 従 り 起 り、 水 上 の 月 方 に 浮 ば ん と し、
大江以言擬勧学会詩序訳註
【現代語訳】
九月十五日予州楠本道場において勧学会になぞらえて法華経の講
説を聴き同じく 「寿命不可量」 の句題で賦します
はここに集う会衆を悦ばせるものなのです。
②
五四
その時如来は、 重ねて虚空にとどまり、 あらためて弥勒菩薩に伝え
て、 如来の寿命が量ることができないことをお説きになり、 涅槃が
て生じ、 水上に映る月はまさに空中に浮かぶように見えております
にして勧学会を行う思いを起こすならば、 あらゆる存在は縁によっ
かの法会に結縁し、 この伊予国にやってきた者なのです。 そのよう
勧 学 会 の 行 わ れ る 日 で あ り ま す と。 こ こ に 私 の 仲 間 う ち 二 三 人 は、
このように私は聞いておりました、 九月十五日は、 これはいわゆる
お先行きが見えないほどですし、 その果ては測ることができず、 阿
に至っては、 仏の寿命の限りも知り難く、 阿羅漢の位においてもな
のです。 かの釈尊が半座を分かたれて、 多宝如来が全身を現される
の塵のような仏の寿命は、 とこしなえに霊鷲山の月に懸かっている
になられるものですし、 東方諸国の数えることのできないほどの数
毘にふす火は、 仮の方便だと娑羅双樹の間に立つ煙によってお示し
大江以言
し、 感興は物に触れてはじめて生じ、 霜にあたった紅葉はだんだん
惟越致の位においてもいまだ明らかにすることはできないほどのも
すなわち真実でないことをお示しになられました。 中夜に釈尊を荼
落ちようとしているのです。 ああ場所は異なるといっても、 時も日
のなのです。
①
もなお同じなのです。 場所がどのような所であっても道場でないと
そこで今境内に寺を尋ね、 寺中に僧に逢っているのです。 これから
仏 事 を 起 こ し、 遠 く 法 華 を 伝 え る 者 で な い こ と あ り ま し ょ う か と。
しょうか。 この場所において、 この法会を修すのは、 どうして広く
隔てられてはいないのです。 諸善男子よ、 このことをどう思われま
為に過ごすべきでしょうか、 まだ都の東山と南海道の伊予とをわけ
ものなのですから、 また時宜にかなったものですよ時はどうして無
てきております。 孔子の弟子三千人の末に連なる私は、 対策及第へ
者の家の出身であるにもかかわらず本の心を失い、 白髪が頭に生え
夫や田夫の客に交わると申しましょうか。 私のごとき者は、 代々学
とを恨んだとしても、 袖を連ね衿を接する者たちのことを、 誰が農
房や竹の戸において、 叡山のような学識や修行の深い僧がいないこ
が、 この法会の聴衆は新しく参加した者たちなのです。 そまつな僧
さてそのようにして楠本道場の仏塔はもとの通りに建っております
③
いささか講経・念仏のための法筵を延べひらき、 また歌詠・称讃の
の 道 は い よ い よ 遠 く、 か つ て の 勧 学 会 結 衆 二 十 人 の 中 に あ っ て も、
ころはありましょうか、 すなわち三界はただ一つの心から現れ出た
筆を加えましょう。 すばらしいことですすばらしいことです、 これ
4
4
智 郡 七 座。 大 三 座。 小 四 座(中 略) 樟 本 神 社」(『延 喜 式』 巻 十・
4
本の心を失っているために 『法華経』 をとなえる口はなおなまけが
4
神 名 下 )。「 五 日 丁 己、 授 二美 作 国 従 三 位 中 山 神 正 三 位、 伊 予 国 従
4
ちです。 まげて才能に乏しい私により、 要点をかいつまんで述べま
4
修 行 の 場 所。 寺 院。「 我 始 坐 二道 場 一、 観 レ樹 亦 経 行、
4
五位下楠本神従五位上 一」
(
『日本三代実録』貞観十七年四月五日条)
。
○道場
したと、 このように申し上げます。
4
4
命
可 レ量、示 二涅槃之即非
一レ
寿
不
可
量
4
九 下 ])。「 令 二人 見 即 心 無 事 一、 毎 二一 相 逢 一是 道 場 」( 白 居
4
於 二三 七 日 中 一、 思 二惟 如 レ是 事 一」(『 法 華 経 』 巻 一・ 方 便 品[ 大
題目
【破題】
真。
一レ
正九
4
量
破題
爾時如来、
4
重住 二虚空 一、更寄 二弥勒 一、
4
命
説 二寿命之不
寿
可
中夜八十之火、仮唱 二鶴林之煙 一、
不
東方五百之塵、長懸 二鷲峰之月 一。
寿
命
不可量
易「贈僧五首、自遠禅師」、『白氏文集』巻五十七[二八〇六])。
寿 命 は 量 る こ と が で き な い。 こ の 擬 勧 学 会 の 句 題。
○擬勧学会 勧学会に擬えて行う法会。
○寿命 不 可 量
『 法 華 経 』 分 別 功 徳 品 の 偈 に 拠 る。 久 遠 の 本 仏 を 明 か し た、 如 来
寿量品の後を受け、 弥勒菩薩が座から立って合掌して仏に向かい、
量
至 下夫
可
このような希有の法はいまだかつて聞いたことがなく、 世尊は偉
不
可
量
寿
命
不 可 量
限数難 レ知、羅漢之位 猶暗、
不
辺際不 レ測、惟越之地 未 レ明
4
4
一レ
4
4
是、 無 量 無 辺 阿 僧 祇 衆 生、 得 二大 饒 益
一
数 の 弟 子 た ち は 歓 喜 に 満 ち て い る と 讃 え た。「 爾 時 大 会、 聞 三仏
4
4
説 二寿 命 劫 数 長 遠 如
4
4
( 中 略 ) 爾 時 弥 勒 菩 薩 従 レ座 而 起、 偏 袒 二右 肩 一、 合 掌 向 レ仏、 而
4
4
説 偈 言、 仏 説 二希 有 法 一、 昔 所 レ未 二曾 聞 一、 世 尊 有 二大 力 一、 寿 命
4
【註釈】
充 二遍身 一」(『法華経』巻五・分別功徳品[大正九
○江以言 大江以言(九五五~一〇一〇)。
五五
○如是 我 聞 こ の よ う に 私 は 聞 い た。 経 の 書 き 出 し の 定 型 句。
①
四四中])。
不 レ可 レ量、 無 数 諸 仏 子、 聞 下世 尊 分 別、 説 中得 二法 利 一者 上、 歓 喜
○予州 伊予国。 南海道に属する上国。
○楠本 愛 媛 県 今 治 市 八 町 西 二 丁 目 に あ る 樟 本 神 社 付 近。 擬 勧 学
会 は、 こ こ で 行 わ れ た と 推 測 さ れ る。「 伊 予 国 廿 四 座( 中 略 ) 越
大江以言擬勧学会詩序訳註
−
○九月十五日 勧学会は、 三月と九月の十五日に行われた。
題
者也。
大なる力を有しておられ、 寿命も量ることができないほどで、 無
釈尊之分 二半座 一、多宝之現 中全身 上、
本文
−
4
4
4
4
4
4
「 如 レ是 我 聞。 一 時 仏 住 二王 舍 城 耆 闍 崛 山 中 一、 与 二大 比 丘 衆
4
4
4
五六
4
易「香山寺二絶」、『白氏文集』巻六十四[三一〇三])。
4
4
4
4
4
4
4
三 三 下 ])。「 其 側 不 レ遠 窣 堵 波。 是 阿
4
○来至 於 此 間 こ の 場 所 に や っ て 来 る。「 善 哉 善 哉、 釈 迦 牟 尼 仏、
巻 四・ 見 宝 塔 品[ 大 正 九
4
万 二 千 人 一俱。 皆 是 阿 羅 漢。 諸 漏 已 尽、 無 二復 煩 悩 一、 逮 二得 己
問。 如 来 滅 後 結 二集 法 蔵 一。 一 切
一レ
快 説 二是 法 華 経 一。 我 為 レ聴 二是 経 一故、 而 来 二至 此 一」(『 法 華 経 』
一 下 ])。「 阿 難、 如 二汝 所
利 一、 尽 二諸 有 結 一、 心 得 二自 在 一」(『 法 華 経 』 巻 一・ 序 品[ 大 正
九
4
4
4
若 憍 陳 如 等、 見 三菩 薩 捨 二苦 行 一。 遂 不 二侍 衛 一、 来 至 二於 此 一、 而
4
4
4
4
4
4
4
4
如 レ此、 益 二我 愁 悩 一」(『 法 華 経 』 巻 二・ 譬 喩 品[ 大 正 九
一四
○而作 是 念 こ の よ う に 考 え る。「 是 時 長 者、 而 作 二是 念 一、 諸 子
4
九〇五中])。
経 初、 安 二何 等 語 一者。 阿 難、 如 来 滅 後 結 二集 法 蔵 一。 一 切 経 初、
4
(『大般涅槃経後分』巻上・遺教品[大正一二
4
○所謂 い わ ゆ る。「 所 謂 伊 人、 在 二水 一 方 一」(『 詩 経 』 秦 風・ 小
4
四六下])。
4
起、 無 レ縁 則 不
一レ
4
4
4
4
4
4
4
起、 法 所 二摂 持 一」(『 八 十 華 厳 』 巻 五 十 八・ 離
○法従 縁 起 あ ら ゆ る 事 象 は 縁 に よ っ て 生 起 す る。「知 二諸 法 従 レ縁
4
中 ])。「 是 大 施 主、 如 レ是 布 施 満 二八 十 年 一已、 而 作 二是 念 一」(『 法
4
戎 )。「 及 レ領 二藩 部 一、 為 レ政 寛 簡、 将 吏 黎 庶、 信 而 愛 レ之。 所 謂
4
○吾党 仲 間。「 葉 公 語 二孔 子 一曰、 吾 党 有 二直 躬 者 一。 其 父 攘 レ羊、
五二三下])。
三 〇 九 中])。「法 従 レ縁 起、 故 復 経 中 説 為 二縁
世間品[大正一〇
4
4
4
文集』巻二十二[一四四三])。
○方浮 まさに浮かんでいるように見える。
4
4
4
4
4
○感触 物 生 感 興 は 物 に 触 れ て 生 ず る。「 悲 情 触 レ物 感、 沈 思 鬱 纒
4
帰 依、 生 生 劫 劫、 長 為 二我 師 一」(白 居 易「画 水 月 菩 蕯 賛」、『白 氏
4
「浄淥水上、 虚白光中、 一覩 二其相 一、万縁皆空、 弟子居易、 誓 レ心
4
○水上 之 月 池 の 水 に 映 じ た 月。 正 円 の 月 は 仏 法 の 悟 り の 象 徴。
4
而 子 證 レ之。 孔 子 曰、 吾 党 之 直 者、 異 二於 是 一。 父 為 レ子 隠、 子
4
起 一」(『大乗義章』巻三[大正四四
4
『本朝文粋』巻九[二四六])。
4
4
4
4
緜 」( 陸 機「 赴 レ洛 道 中 作 二 首 」、『 文 選 』 巻 二 十 六 )。「 感 生 二於
4
二 六 下 ])。「 伏 希 俯 提
雖 二見 仏 聞 法 一。 無 二四 悉 檀 益 一。 但 作 二未 来 得 度 因 縁 一。 此 名 二結
4
徳非 二伏物鎮厳之用 一。 而過去根浅、 覆漏汚雜、 三慧不 レ生。 現世
○結縁 仏 道 に お も む く 縁 を 結 ぶ。「結 縁 者、 力 無 二引 導 擊 動 之 能 一、
4
吾 党 数 人、 生 涯 日 暮 」( 菅 原 文 時「 暮 春 藤 亜 相 山 庄 尚 歯 会 詩 」、
為 レ父 隠。 直 在 二其 中 一矣 」(『 論 語 』 子 路 )。「 亜 相 悦 レ之 顧 示 云、
4
−
従 二其 所 一請 二世 世 結 縁 一」(『 隋 天 台 智 者 大 師 別 伝 』[ 大 正 五 〇
4
縁 衆 一」(『 法 華 文 句 』 巻 二 下[ 大 正 三 四
−
志 一、詠形 二於言 一」(紀淑望「古今和歌集序」)。
−
一 九 四 中 ])。「 且 共 二雲 泉 結 縁 境 一、 他 生 当 レ作 二此 山 僧 一」( 白 居
−
−
文集』巻三十二[一五六九])。
華経』 巻六・随喜功徳品 [大正九
4
−
朝 廷 正 臣、 郡 国 良 吏」(白 居 易「張 正 甫 可 二同 州 刺 史 一制」、『白 氏
−
−
九〇一下])。
自習 レ定」(『大唐西域記』巻七[大正五一
−
当 下安 二如 是 我 聞 一 時 仏 住 某 方 某 処 与 諸 四 衆 一、 而 説 中是 経 上」
−
4
○霜中 之 葉 4初 秋 の 霜 に あ た っ た 葉。「 剣 埋 二獄 底 一誰 深 掘、 松 偃
4
感。 因 成
レ
4
4
二
四 章 一、 其 四 」、『 白 氏 文 集 』 巻 十 五
二
霜 中 一尽 冷 看」(白 居 易「得 二微 之 到 レ官 後 書 一、 備 知 二通 州 之 事 一、
悵然有
[〇八五七])。
○漸落 だ ん だ ん 落 ち よ う と し て い る。「 渭 水 寒 漸 落、 離 離 蒲 稗
4
4
苗」(白居易「渭村雨帰」、『白氏文集』巻十[〇四七一])。
4
4
4
文 」、『 白 氏 文 集 』 巻 二 十 三
一
上
一九上])。
○土地 地 方。 場 所。「 山 川 谿 谷 土 地 所 レ生 卉 木 叢 林、 及 諸 薬 草 種
4
類若干名色各異」(『法華経』 巻三・薬草 品[大正九
仇王神
二
「 嘗 聞、 神 者 所 下以 司 二土 地 一、 守 二山 川 一、 率 二禽 獣 一、 福 中生 人
也 」( 白 居 易「 禱
[一四五四])。
4
4
江 州 李 十 使 君 員 外 一、十 二 韻 」、『 白 氏 文 集 』 巻 二 十
二
4
4
4
八〇九上])。
4
4
[ 〇 三 九 一 ])。「 何 処 春 深 好、 春 深 経 業 家 」( 白 居 易「 和 二春
深 一二十首、又一首(十)」、『白氏文集』巻五十六[二六六二])。
○三界 唯 一 心 欲 界・ 色 界・ 無 色 界 の 三 界 の 事 象 は、 す べ て 一 つ
4
4
4
4
4
の 心 か ら 現 れ 出 た も の で あ る こ と。「 我 以 二衆 喩 一明 二空 義 一、 是
4
4
4
4
知 三 界 唯 一 心、 心 有 二大 力 一世 界 生、 自 在 能 為 二双 化 主 一」(『 大 乗
4
4
4
本 生 心 地 観 経 』 巻 八[ 大 正 三 ‐ 三 二 八 上 ])。「 三 界 所 有、 唯 是 一
一九四上])。
4
心。 如 来 於 レ此 分 別 演 二説 十 二 有 支 一、 皆 依 二一 心 一、 如 レ是 而 立 」
(『八十華厳』巻三十七・十地品[大正一〇
4
時 を 得 た も の だ。「 色 斯 挙 矣、 翔 而 後 集。 曰 山 梁 雌 雉、 時
4
4
4
4
[一四〇九])。
4
五七下])。
−
4
五七
○南海 南海道。ここでは、南海道に属する伊予国を指す。
○東山 都の東山。 勧学会が行われた。
簿 一」、『白氏文集』巻五十五[二六〇七])。
レ
二
二
春 深 一始 擬 レ遊 」( 白 居 易「 認 レ春 戯 呈 二馮 少 尹・ 李 郎 中・ 陳 主
○未別 いまだわかたれてはいない。「知君未 レ別 二陽和意 一、直待
4
空過 一、 能滅 二諸有苦 一」(『法華経』 巻七・観世音菩薩普門品[大
4
4
( 白 居 易「 酔 後 走 レ筆、 酬 二劉 五 主 簿 長 句 之 贈 一、 兼 簡 二張 大・ 賈
4
(『法華玄義』巻十下[大正三三
4
大江以言擬勧学会詩序訳註
知 此 何 処、 復 是 人 寰 否」(白 居 易「泛 二春 池 一」、『白 氏 文 集』 巻 八
レ
味 一猶 同 三南 師 但 得 二方 便 一、 若 直 半 満 猶 同 三北 師 但 得 二其 実 一」
4
○猶同 な お 同 じ で あ る。「 三 約 二五 味 半 満 相 成 一者、 若 直 論 二五
正九
4
○空過 むなしく過ごす。「我為 レ汝略説、聞 レ名及見 レ身、心念不
得 二以已 一也」(班固「東都賦」、『文選』巻一)。
○時豈 時 は ど う し て ~ な の だ ろ う か。「 時 豈 泰 而 安 之 哉。 計 不
4
時 哉 時 哉 」( 白 居 易「 汎 レ渭 賦 并 序 」、『 白 氏 文 集 』 巻 二 十 一
4
哉 時 哉。 子 路 供 レ之。 三 嗅 而 作 」(『 論 語 』 郷 党 )。「 曰 予 生 之 年 兮、
4
○時哉
−
二十四先輩昆季 一」、『白氏文集』巻十二[〇五八四])。
○時日 時 間 と 日 に ち。「 岐 陽 旅 宦 少 歓 娯、 江 左 羈 遊 費 二時 日 一」
[一三二一])。
「贈
○雖異 異 な る け れ ど も。「 長 短 才 雖 レ異、 栄 枯 事 略 均 」( 白 居 易
4
−
○何処 い ず れ の と こ ろ か。「 半 酣 迷 二所 在 一、 倚 レ搒 方 回 レ首、 不
−
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
『本朝文粋』巻十[二八二])。
4
五八
境 内。「 海 当 二亭 両 面 一、 山 在 二寺 中 心 一」( 白 居 易「 題 二東
4
4
武丘寺 一六韻」、『白氏文集』巻五十四[二四七九])。
○寺中
4
易「 中 書 夜 直、 夢 二忠 州 一」、『 白 氏 文 集 』 巻 十 九[ 一 二 二 三 ])。
4
○諸善 男 子 も ろ も ろ の 善 男 子 た ち。「 諸 善 男 子、 於 レ意 云 何。 是
4
「 初 尋 レ寺、 次 逢 レ僧 」( 慶 滋 保 胤「 晩 秋 過 二三 州 薬 王 寺 一有 レ感 」、
四二中])。
4
諸 世 界、 可 レ得 三思 惟 校 計 知 二其 数 一不 」(『 法 華 経 』 巻 五・ 如 来 寿
量品 [大正九
4
こ の こ と を ど う 思 う か。「 得 大 勢、 於 レ意 云 何。 爾 時
4
4
○逢僧 僧 に あ う。「 遇 レ客 多 言 愛 二山 水 一、 逢 レ僧 尽 レ道 猒 二囂 塵 一」
4
4
4
4
レ
4
4
4
(『 法 華 文 句 』 巻 八 下[ 大 正 三 四
一 一 四 下 ])。「 無 量 寿 仏
巻 十 二 )。「 梁 有 二満 法 師 一、 講 レ経 一 百 遍、 於 二長 沙 郡 一焼 レ身 」
4
落 二講 経 筵 一」( 元 稹「 献 二滎 陽 公 一詩 五 十 韻 并 序 」、『 元 氏 長 慶 集 』
4
る。「 筵 」 は 講 説 を 行 う 場 所 に 敷 く む し ろ。「 鳳 攢 二題 字 扇 一、 魚
○延講 経 念 仏 之 筵 『 法 華 経 』 を 講 義 し 念 仏 を 称 え る 筵 を ひ き の べ
風 一絶句并序」、『白氏文集』巻十七[一〇四六])。
○聊 い さ さ か。「 因 題 二絶 句 一、 聊 以 奨 レ之 」( 白 居 易「 題 二詩 屏
4
五 一 上 ])。「 夫 以 二狂 簡 斐 然 之 文 一、 而 帰 二依 支 提 法 宝
4
縁 耶 」( 白 居 易「 沃 洲 山 禅 院 記 」、
一レ
レ
( 白 居 易「 夜 題 二玉 泉 寺 一」、『 白 氏 文 集 』 巻 五 十 七[ 二 七 七 七 ])。
4
4
蔵 一者、 於 レ意 云 何 」( 白 居 易「 香 山 寺 白 氏 洛 中 集 記 」、『 白 氏 文
4
「尋寺」 の項参照。
4
九一〇中])。
こ の 場 所 に お い て。「 如 来 昔 於 二此 処 一、 為 二諸 苾 芻 一制
戒」(『大唐西域記』巻七[大正五一
○修此会 この法会を勤修する。
4
4
4
不 レ捨。 其 光 相 好 及 与 二化 仏 一、 不 レ可 二具 説 一。 但 当 三憶 想 令 二心
4
有 二八 万 四 千 相 一。 一 一 相 中 各 有 二八 万 四 千 随 形 好 一。 一 一 好 中 復
4
多 羅 三 藐 三 菩 提 一、 獲 二平 等 智 一、 具 二諸 仏 法 一、 広 作 二仏 事 一、 乃
一〇三上])。
4
4
二
○含 く わ え る。「 含 筆 」「 含 毫 」 は、 筆 を 加 え 文 章 に 思 い を 凝 ら
[大正一二
三四三中])。
明 見 一。 見 二此 事 一者、 即 見 二十 方 一 切 諸 仏 一。 以 レ見 二諸 仏 一故 名
遠く 『法華経』 を伝える。
4
−
五七〇下])。
○遠伝法華
4
○尋寺 寺 を た ず ね る。「覓 レ花 来 二渡 口 一、 尋 レ寺 到 二山 頭 一」(白 居
−
聞 一」(『続高僧伝』巻十七・智越[大正五〇
念 仏 三 昧 一。 作 二是 観 一者、 名 レ観 二一 切 仏 身 一」(『 観 無 量 寿 経 』
4
−
○境内 寺 の 敷 地 の 中。「 臨 終 之 時 山 崩 地 動、 境 內 道 俗 咸 所 二見
4
有 二八 万 四 千 光 明 一。 一 一 光 明 遍 照 二十 方 世 界 一、 念 仏 衆 生 摂 取
4
○広作 仏 事 広 く 仏 事 を 行 う。「 願 諸 衆 生 食 二我 肉 一者、 亦 得 二阿 耨
『白氏文集』巻五十九[二九二一])。
之、 豈 非 二時 有 レ待 而 化 有
○豈非 ど う し て ~ で な い こ と が あ ろ う か。「 後 数 百 歳 而 寂 然 継
−
○於此 処
集』巻七十[三六〇八])。前項参照。
[大正九
常不軽菩薩豈異人乎、則我身是」(『法華経』巻六・常不軽菩薩品
○於意 云 何
−
至 入 二於 無 余 涅 槃 一」(『 八 十 華 厳 』 巻 二 十・十 行 品[ 大 正 一 〇
−
−
4
す こ と を い う。「或 操 レ觚 以 率 爾、 或 含 レ毫 而 邈 然」(陸 機「文 賦」、
4
○如来 ここでは釈迦如来をさす。
4
4
4
三三中])。
4
レ
○重住 虚 空 重 ね て 虚 空 に と ど ま る。「 爾 時 釈 迦 牟 尼 仏、 見 三所 分
4
4
一五上])。
4
一七〇
○示涅 槃 之 即 非 真 涅 槃 が す な わ ち 真 実 で は な い こ と を 示 す。 目
四二中])。「寿命不可量」の項参照。
我 等 当 レ信 二受 仏 語 一」(『 法 華 経 』 巻 五・ 如 来 寿 量 品[ 大 正 九
4
寄 レ此 便 明 二因 縁 一」(『 法 華 文 句 記 』 巻 一 下[ 大 正 三 四
4
4
種事、 昔所 レ未 二曾有 一」(『法華経』 巻五・分別功徳品[大正九
一
4
中 ])。「 是 時 菩 薩 大 衆、 弥 勒 為 レ首、 合 掌 白 レ仏 言、 世 尊、 唯 願
微之
二
4
四 四 下 ])。「 我 愛 二霓 裳 一君 合 レ知、 発 二於 歌 詠 一形 二於 詩 一」( 白 居
易 「 霓 裳 羽 衣 歌、 和
[二二〇二])。
4
供養礼拝 一」(『法華経』巻二・譬喩品[大正九
4
4
4
4
4
二下])。「称讃」の項参照。
4
4
4
4
4
4
4
4
汝 等 一。 是 諸 世 界、 若 著 二微 塵 一、 及 不 レ著 者、 尽 以 為 レ塵、 一 塵
4
二 六 上 ])。「 爾 時 仏 告 二大 菩 薩 衆 一、 諸 善 男 子、 今 当 三分 明 宣 二語
4
於 二一仏乗 一、 分別説 レ三」(『法華経』 巻三・化城喩品[大正九
当 二観 察 籌 量 一。 所 得 涅 槃、 非 二真 実 一也。 但 是 如 来 方 便 之 力、
4
生 教 化 の た め の 方 便 に す ぎ な い と す る。「汝 所 住 地、 近 二於 仏 慧 一。
前で現実に説法している釈尊が、 実ははるか久遠の過去に成道し
4
五二中])。「来至於此間」の項参照。
(『法華経』巻一・序品[大正九
②
4
五九
他 阿 僧 祇 国 一導 二利 衆 生 一。 諸 善 男 子、 於 二是 中 間 一、 我 説 二燃 燈 仏
一劫。 我成仏已来、 復過 二於此 一百千万億那由他阿僧祇劫。 自 二従
4
一九上])。
○爾時 そ の 時。「 爾 時 世 尊 告 二摩 訶 迦 葉 及 諸 大 弟 子 一、 善 哉 善 哉、
草喩品 [大正九
是 一来、 我 常 在 二此 娑 婆 世 界 一説 法 教 化。 亦 於 二余 処 百 千 万 億 那 由
4
大 光 普 照。 雨 二曼 陀 羅、 曼 殊 沙 華 一、 栴 檀 香 風、 悦 二可 衆 心 一」
4
○令衆 悦 可 会 衆 を 悦 ば せ る。「 文 殊 師 利、 導 師 何 故、 眉 間 白 毫、
菩薩本事品 [大正九
○善哉 善 哉 す ば ら し い こ と だ す ば ら し い こ と だ。「 善 哉 善 哉、 善
4
−
−
ており、 その寿命は無量で永遠の生命を保っている。 涅槃は、 衆
4
○称讃 ほ め た た え る こ と。「 仏 所 二悦 可 一、一 切 衆 生、 所 レ応 二称 讃、
4
説 レ之。 我 等 当 レ信 二受 仏 語 一。 如 レ是 三 白 已、 復 言、 唯 願 説 レ之。
4
○更寄 弥 勒 あ ら た め て 弥 勒 菩 薩 に 伝 え る。「 次 正 釈、 釈 中 先 更
仏」(『法華経』巻四・見宝塔品[大正九
塔 一、 即 従 レ座 起、 住 二虚 空 中 一。 一 切 四 衆、 起 立 合 レ掌、 一 心 観
4
『 文 選 』 巻 十 七 )。「 相 如 含 レ筆 而 腐 レ毫、 揚 雄 輟 レ翰 而 驚 レ夢 」
4
4
身 仏 悉 已 来 集、 各 各 坐 二於 師 子 之 座 一、 皆 聞 四諸 仏 与 欲 三同 開 二宝
4
還 」( 白 居 易「 雞 距 筆 賦 」、『 白 氏 文 集 』
一レ
(『 文 心 雕 龍 』 巻 六・ 神 思 )。「 儒 有 二学 レ書 臨 レ水、 負 レ笈 辞 レ山、
4
含 レ毫 既 至、 握 レ管 未
巻二十一[一四一八])。
○歌詠 歌 を よ む こ と。「 亦 以 二千 万 偈 一、 歌 二詠 諸 如 来 一、 如 レ是 種
−
」、『 白 氏 文 集 』 巻 五 十 一
−
男 子、 是 真 精 進、 是 名 二真 法 供 養 如 来 一」(『 法 華 経 』 巻 六・ 薬 王
−
迦 葉。 善 説 二如 来 真 実 功 徳 一。 誠 如 二所 言 一」(『 法 華 経 』 巻 三・ 薬
−
−
−
大江以言擬勧学会詩序訳註
−
4
4
四 二 中 ])。「 自 二我 得
仏 来、 所
一レ
レ
等 一、 又復言 三其入 二於涅槃 一。 如 レ是皆以 二方便 一分別」(『法華経』
巻 五・ 如 来 寿 量 品[ 大 正 九
4
二
六〇
○鶴林 之 煙 娑 羅 双 樹 の 林 で 釈 尊 を 荼 毘 す る 煙。 釈 尊 入 涅 槃 の 折、
4
4
同一根から生じた一双ずつ八本の沙羅樹のうち、 一双の各一本ず
4
つ が 枯 れ て、 白 鶴 の よ う に 白 く な っ た か ら、 鶴 林 と い う。「爾 時
六 〇 八 下 ])。「 鶴 林 者、 在 二拘 尸 城 阿 夷 羅
4
拘 尸 那 城 娑 羅 樹 林、 其 林 双 白 猶 如 二白 鶴 一」(『 大 般 涅 槃 経 』 巻
四中])。
4
生 一、 令 レ入 二於 仏 道 一。 爾 来 無 量 劫、 為 レ度 二衆 生 一故、 方 便 現
4
一・ 序 品[ 大 正 一 二
4
見 」(『 法 華 経 』 巻 五・ 如
四三中])。「東方五百之塵」「服薬」の項参照。
神 通 力 一、 令 二顚 倒 衆 生、 雖 レ近 而 不
4
4
跋 提 河 辺 一、 樹 有 二四 双 一、 復 云 二双 樹 一。 四 方 各 双 故 名 為 レ双。 又
4
4
云、 根分上合故名為 レ双。 仏於 二中間 一而般涅槃。 涅槃之時其林双
一四五上])。
白 猶 如 二白 鶴 一、 因 名 二鶴 林 一」( 湛 然『 止 観 輔 行 伝 弘 決 』 巻 一 之
一 [大正四六
○東方 五 百 之 塵 東 方 に 向 か っ て、 五 百 千 万 億 那 由 他 阿 僧 祇 と い
4
善男子」「於意云何」「限数」の項参照。
4
微 塵 上」(『 法 華 経 』 巻 五・ 如 来 寿 量 品[ 大 正 九
4
4
4
4
4
4
四 二 中 ])。「 諸
五 百 千 万 億 那 由 他 阿 僧 祇 国 一、 乃 下 二一 塵 一、 如 レ是 東 行、 尽 中是
4
那 由 他 阿 僧 祇 三 千 大 千 世 界、 仮 使 有 レ人 末 為 二微 塵 一、 過 二於 東 方
4
う膨大な数の国に、 一つずつ置いた塵。 那由他・阿僧祇とも、 極
4
4
○八十 之 火 釈 尊 の 荼 毘 の 火。 釈 尊 が、 世 寿 八 十 歳 で 入 涅 槃 し た
4
めて大きく数えきれないほど数の単位。 仏の寿命が、 心の働きで
上レ
四 四 三 下 ])。「 涅 槃 亦 云、 八 十 年 仏 背 痛 有 レ疾。 於 二娑
羅 一入 レ滅、 那 忽 譚 レ常 弁 レ性 」(『 法 華 玄 義 』 巻 十 上[ 大 正 三 三
八〇二上])。
一
4
4
『大唐大慈恩寺三蔵法師伝』 巻八 [大正五〇
二六三下])。
月訳 二理門論 一、 終 下顕慶元年春三月、 百官謝 レ示 二御製寺碑 一文 上」、
始 レ自 二騰・ 顕 一、 弘 闡 之 力、 仍 資 二什・ 安 一」(「起 三永 徽 六 年 夏 五
4
○長懸 とこしなえに懸かる。「漢魏寔為 二濫觴 一。符姚盛 二其風彩 一。
4
−
四 二 下 ])。「 三 乗 既 弘、 双 林 遺 レ身、
所 レ成 寿 命、 今 猶 未 レ尽。 復 倍 二上 数 一。 然 今 非 二実 滅 度 一、 而 便 唱
4
四一一下])。
−
仮 唱 二泥 洹 一、 正 法 常 真 」(『 法 苑 珠 林 』 巻 十 七[ 大 正 五 三
−
五・ 如 来 寿 量 品[ 大 正 九
自 レ是 名 僧 間 出、 賢 達 連 鑣。 慧 日 長 懸、 法 輪 恒 馭。 開 鑿 之 功、
○仮唱 方 便 に よ っ て 仮 に 宣 言 す る。「諸 善 男 子、 我 本 行 二菩 薩 道
−
正一〇
劫 一、 如 レ是 展 転 倍 過
か ら い う。「或 見 下仏 寿 八 十 年、 或 寿 百 千 万 億 歳、 或 住 二不 可 思 議
4
−
は 量 る こ と が で き な い ほ ど 長 い こ と を 示 す。「 譬 如 下五 百 千 万 億
無余涅槃 一」(『法華経』巻一・序品[大正九
分 け る。 仏 が 涅 槃 に 入 る 時 間 帯。「 仏 授 記 已、 便 於 二中 夜 一、 入
4
○中夜 午 後 十 時 か ら 午 前 二 時 ご ろ。 夜 間 を 初 夜・ 中 夜・ 後 夜 に
来寿量品 [大正九
一レ
涅 槃 一、 而 実 不 二滅 度 一、 常 住 レ此 説 レ法。 我 常 住 二於 此 一、 以 二諸
二
経 諸 劫 数、 無 量 百 千 万、億 載 阿 僧 祇。 常 説 レ法 教 二化、 無 数 億 衆
−
此 」(『 八 十 華 厳 』 巻 八 十・ 入 法 界 品[ 大
−
−
−
言 レ当 レ取 二滅 度 一。 如 来 以 二是 方 便 一教 二化 衆 生 一」(『 法 華 経 』 巻
−
−
4
4
4
4
以 二無 漏 智 一、 不 レ能 三思 惟 知 二其 限 数 一。 我 等 住 二阿 惟 越 致 地 一、
4
○鷲峰 之 月 霊 鷲 山 の 月。 鷲 峰 は、 霊 鷲 山 の 略。 耆 闍 崛 山。 仏 が
4
4
四二中])。
於 二是 事 中 一、 亦 所 レ不 レ達 」(『 法 華 経 』 巻 五・ 如 来 寿 量 品[ 大 正
4
常 に 霊 鷲 山 上 で 法 を 説 い て い る こ と を 示 す。「 所 言 未 レ竟、 無 数
4
三 五 中 ])。「 神 通 力 如 レ是、
4
九
4
○難知
4
4
知 る こ と が 難 し い。「 仏 所 レ得 法 甚 深 難 レ解、 有 レ所 二言 説
4
4
4
4
六 中 ])。「 雖 二善 悪 難
4
4
知、 不 レ過 二九 載 一、 必
一レ
阿 羅 漢 の 位。 阿 羅 漢 は、 尊 敬 さ れ る べ き 修 行 者。「 毱
三 〇 二 下 ])。「 如 是 我
4
増 長、 阿 修 羅 亦 盛 」(『 法 華 経 』 巻 三・ 化 城 喩 品[ 大 正 九
二四
○暗 先 行 き が 見 通 せ な い。「 世 尊 未 レ出 時、 十 方 常 暗 冥、 三 悪 道
聞」 の項参照。
(『 止 観 輔 行 伝 弘 決 』 巻 五 之 四[ 大 正 四 六
多 雖 レ在 二羅 漢 之 位 一、 既 在 二付 法 聖 師 之 類 一。 故 知 即 是 四 依 人 也」
○羅漢 之 位
文集』巻四十六[二〇四九])。
自 著 也」(白 居 易「策 林、 三 十 二、 議 二庶 官 遷 次 之 遅 速 一」、『白 氏
方 便 品[ 大 正 九
意 趣 難 レ知、 一 切 声 聞・ 辟 支 仏 所 レ不 レ能 レ及 」(『 法 華 経 』 巻 一・
一
菩 薩 坐 二宝 蓮 華 一、 従 レ海 踊 出。 詣 二霊 鷲 山 一、 住 二在 虚 空 一」(『 法
4
華 経 』 巻 四・ 提 婆 達 多 品[ 大 正 九
四三下])。
4
於 二阿 僧 祇 劫 一、 常 在 二霊 鷲 山、 及 余 諸 住 処 一」(『 法 華 経 』 巻 五・
如来寿量品 [大正九
4
○至夫 か の ~ に 至 っ て は。「 至 三夫 秦 用 二商 鞅 之 法 一、 東 弱 二韓 魏 一、
立 彊 二天 下 一、 而 卒 車 二裂 之 一」( 鄒 陽「 獄 中 上 書 自 明 」、『 文 選 』
巻三十九)。
4
○釈尊 之 分 半 座 釈 尊 が 半 座 を 分 か た れ る。 宝 塔 中 に お い て 半 座
4
レ
を 譲 る の は、 多 宝 仏 の 方 で あ る。「 爾 時 多 宝 仏、 於 二宝 塔 中 一、
4
分 二半 座 一、 与 二釈 迦 牟 尼 仏 一、 而 作 二是 言 一、 釈 迦 牟 尼 仏、 可
4
就 二此 座 一。 即 時 釈 迦 牟 尼 仏、 入 二其 塔 中 一、 坐 二其 半 座 一、 結 加 趺
三三下])。
下])。
4
若 算 師 若 算 師 弟 子、 能 得 二辺 際 一知 二其 数 一不。 不 也 世 尊 」(『 法 華
4
4
二 二 上 ])。「 是 人 之 功 徳、 無 辺
尼 仏、 以 二右 指 一開 二七 宝 塔 戸 一。 出 二大 音 声 一、 如 下却 二関 鑰 一開
4
経 』 巻 三・ 化 城 喩 品[ 大 正 九
4
五二中])。
−
の地位。「限数」の項参照。
六一
○惟越 之 地 阿 惟 越 致 の 位。 阿 惟 越 致 地。 退 く こ と の な い 不 退 転
如来神力品 [大正九
大 城 門 上。 即 時 一 切 衆 会、 皆 見 下多 宝 如 来、 於 二宝 塔 中 一坐 二師 子
4
三三中])。
及。 一 切 声 聞・ 辟 支 仏、
一レ
○限数 数 の 限 り。「 弥 勒 菩 薩 等、 倶 白 レ仏 言、 世 尊、 是 諸 世 界 無
4
知。 亦 非 二心 力 所
一レ
−
[大正九
無 レ有 レ窮。 如 三十 方 虚 空、 不 レ可 レ得 二辺 際 一」(『 法 華 経 』 巻 六・
4
○辺際 不 測 国 土 や 虚 空 の 果 て を 測 る こ と は で き な い。「 是 諸 国 土、
−
坐」(『法華経』巻四・見宝塔品[大正九
○多宝 之 現 全 身 多 宝 仏 が 全 身 を 現 す。 宝 塔 の 中 で、 釈 尊 と 多 宝
−
座 一、 全 身 不 レ散、 如 レ入 中禅 定 上」(『 法 華 経 』 巻 四・ 見 宝 塔 品
中
−
−
仏 が 座 を 分 か ち 着 座 す る の を、 二 仏 並 坐 と い う。「 於 レ是 釈 迦 牟
−
−
−
大江以言擬勧学会詩序訳註
量 無 辺 非 二算 数 所
−
4
4
○未明 い ま だ 明 ら か で は な い。「 我 為 二大 医 一能 善 抜 出、 汝 於 二仏
4
七三三上])。
性 一猶未 二明了 一」(『大般涅槃経』 巻十九・光明遍照高貴徳王菩薩
品之一 [大正一二
③
4
六二
4
4
四 十 七[ 二 〇 五 三 ])。「 移 得 之 後、 十 有 余 年、 枝 葉 惟 新、 根 荄
4
4
如 レ旧 」( 菅 原 道 真「 春 惜 桜 花 応 製 」、『 菅 家 文 草 』 巻 七[ 五 四 六 ]、
『 本 朝 文 粋 』 巻 十[ 二 九 二 ])。「 聖 跡 雖 レ旧、 風 物 惟 新 」( 慶 滋 保
胤「晩秋過 二三州薬王寺 一有 レ感」、『本朝文粋』巻十[二八二])。
4
○松房 周 囲 に 松 が 植 え ら れ て い る 僧 房。「 新 年 三 五 東 林 夕、 星 漢
4
4
4
4
4
○竹戸 竹 で 編 ん だ 門 戸。「 竹 戸 半 開 鐘 未 レ絶、 松 枝 静 霽 鶴 初 還 」
4
因呈 二智禅師 一」、『白氏文集』巻十六[〇九八一])。
門師 一」(白居易「正月十五日夜東林寺学 レ禅、偶懐 二藍田楊主簿 一、
一
迢 迢 鐘 梵 遅、 花 県 当 二君 行 楽 夜 一、 松 房 是 我 坐 禅 時、 忽 看 二月 満
4
府 一。 翌 日 而 文 就、 明 年 而 碑 立 」( 白 居 易「 唐 撫 州 景 雲 寺 故 律 大
4
還 相 憶、 始 歎 二春 来 一自 不 レ知、 不 レ覚 定 中 微 念 起、 眀 朝 更 問 二鴈
一一二下])。
4
4
( 趙 嘏「 早 発 二剡 中 石 城 寺 一」、『 全 唐 詩 』 巻 五 百 四 十 九 )。「 沙 鶴
4
4
4
4
○先達 そ の 道 の 先 学。「 又 彼 諸 大 士 是 前 進 先 達、 弥 勒 是 後 番 末
4
「宿 二竹閣 一」、『白氏文集』巻二十[一三四四])。
巻 五[ 〇 二 〇 四 ])。「 晚 坐 二松 簷 下 一、 宵 眠 二竹 閣 間 一」( 白 居 易
4
似 二山 中 夕 一」( 白 居 易「 禁 中 寓 直、 夢 遊 二仙 遊 寺 一」、『 白 氏 文 集 』
4
○如故 以 前 と 同 じ で あ る。「 池 中 水 依 レ旧、 城 上 山 如 レ故 」( 白 居
レ
4
上 レ階 立、 潭 月 当 レ戸 開」(白 居 易「仙 遊 寺 独 宿」、『白 氏 文 集』 巻
4
4
4
易「曲江感 レ秋、又一首」、『白氏文集』巻十一[〇五七三])。
4
4
4
一 二 六 上 ])。「 先 逹 者 用 以
学 」(『 法 華 文 句 』 巻 九 上[ 大 正 三 四
4
惟 新」(潘 岳「西 征 賦」、『文 選』 巻 十)。「内 弘 レ道 而 惟 新、 外 済
養 レ身、 後 進 者 資 而 取 レ仕 」( 白 居 易「 為 レ人 上 二宰 相 書 一」、『 白 氏
文集』巻二十七[一四八五])。
○見修 修 行 に 通 達 し て い る 者。 一 般 的 に 仏 教 語 の 見 修 は、 見 惑
4
宜 下申 二明 旧 章 一、 条 二挙 廃 事 一、 使 中列 聖 之 述 作 不 レ墜、 陛 下 之 聡
4
と修惑、 すなわち三界の煩悩のことを言うが、 ここでは仏道修行
−
明 惟 新 上」( 白 居 易「 三 十 六 達 聡 明 致 理 化 」、『 白 氏 文 集 』 巻
[ 一 四 二 一 ])。「 今 幸 当 二陛 下 踐 祚 体 元 之 始、 施 令 布 和 之 初 一、 則
用 而 可 レ久 」( 白 居 易「 君 子 不 器 賦 」、『 白 氏 文 集 』 巻 二 十 一
4
邦 一、 其命維新」(『詩経』 文王之什・大雅)。「祚隆 二昌発 一、 旧邦
咸 与 惟 新 」(『 尚 書 』 胤 征 )。「 文 王 在 レ上、 於 昭 二于 天 一。 周 雖 二旧
4
○惟新 新 し く 生 ま れ か わ る。 万 事 が 改 ま る。 維 新。「 旧 染 汚 俗、
ことができない。
五[ 〇 一 八 五 ])。「 西 軒 草 レ詔 暇、 松 竹 深 寂 寂、 月 出 清 風 来、 忽
[大正三四
言 二霊 廟 一、 又 言 二支 提 一、 無 二骨 身 一者 也 」(『 法 華 文 句 』 巻 八 下
○塔婆 仏 塔。 率 塔 婆。「 梵 言 二塔 婆 一、 或 偷 婆、 此 翻 二方 墳 一、 亦
4
徳上弘和尚石塔碑銘并序」、『白氏文集』巻二十四[一四六二])。
○既而 そ の よ う に し て。「 既 而 僧 反 レ山、 衆 反 二聚 落 一、 銭 反 二寺
−
○雲衆 法 会 の 聴 衆。 た だ し、 こ の 意 味 で の 用 例 を 諸 書 に 見 出 す
−
4
4
三 十 九[ 一 八 七 三 ])。「 右 成 基 者、 中 納 言 贈 従 二 位 維 時 卿 孫、 参
レ
者 の 意 で 用 い て い る。「 善 男 子、 如 二是 諸 人 自 然 怖 畏 一。 衆 生 如
4
忝 二三 代 之 侍 読 一」( 紀 斉 名「 請 下被 殊 蒙 二天 恩 一依 二殿 上 旧 労 一拝
任諸司助闕 上状」、『本朝文粋』巻六[一六三])。
4
4
4
否 一、 不 レ度 二諸 侯 之 勢 一、 釈 二其 閉 修 一、 而 軽 二於 行
4
道、 失 二其
一レ
○失心 も と の 心 を 失 う。 ぼ ん や り す る。「今 晋 侯 不 レ量 二斉 徳 之 豊
中
議 正 三 位 左 大 弁 斉 光 卿 男 也。 家 門 久 伝 二累 葉 之 儒 風 一、 父 祖 共
4
4
三二上])。
六 九 九 中])。「但見 下修 二妙 慧 一人 上、 不 レ見 二法 華 妙 慧
4
是 見 二修 レ慈 者 一、 自 然 受 レ楽 」(『 大 般 涅 槃 経 』 巻 十 四・ 梵 行 品
[大正一二
座席 一」(『法華文句』巻三上[大正三四
○連袖 袖を連ねる。
4
4
4
4
4
4
父 一、 皆 大 歓 喜 」(『 法 華 経 』 巻 五・ 如 来 寿 量 品[ 大 正 九
4
所幘以 二安物 一」(『後漢書』巻四十・輿服下)。
4
4
○加首 頭 に 載 せ る。「 古 者 有 レ冠 無 レ幘、 其 戴 也。 加 レ首 有 レ頍、
『全唐詩』巻五百七十二)。
○白毛 白髪。「歎 レ命無 二知己 一、 梳 レ頭落 二白毛 一」(賈島「送 レ路」、
上])。「服薬」の項参照。
四三
心 一矣。 君 子 失 レ心、 鮮 レ不 二夭 昏 一」(『 国 語 』 晋 語 二 )。「 是 時 其
4
連なり接するという意味で使用することが多く、 袖や衿を連ね接
4
父 還 来 帰 レ家。 諸 子 飲 レ毒、 或 失 二本 心 一、 或 不 レ失 者。 遙 見 二其
4
4
○誰謂 誰 が ~ と 言 お う か。「 誰 謂 雀 無 レ角、 何 以 穿 二我 屋 一。 誰 謂
4
女 無 レ家、 何 以 速 二我 獄 一」(『 詩 経 』 召 南・ 甘 棠 )。「 誰 謂 月 無 レ情、
4
千 里 遠 相 逐 」( 白 居 易「 客 中 月 」、『 白 氏 文 集 』 巻 十 二
4
4
農 民。「 采 レ荼 薪 レ樗、 食 二我 農 夫 一」(『 詩 経 』 豳 風・ 七 月 )。
[〇五八七])。
○農夫
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○三千 士 儒 者。 孔 子 の 弟 子 が 三 千 人 い た こ と か ら い う。「 孔 子
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中
二
以 二詩 書 礼 楽 一教、 弟 子 蓋 三 千 焉」(『史 記』 巻 四 十 七・ 孔 子 世 家)。
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中 見 寄 一」、『 元 氏 長 慶 集 』 巻 二 十 二 )。「 村 隣 無 二好 客 一、 所 レ遇 唯
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隴右節度使 上三十」、『分門集註杜工部詩』巻二十一)。
斉 説 客 一、 秖 似 二魯 諸 生 一」( 杜 甫「 奉 レ送 下郭 中 丞 兼 二太 僕 卿 一充
三 千 焉 」(『 孔 子 家 語 』 観 周 )。「 圭 竇 三 千 士、 雲 梯 七 十 城、 恥 非
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「 孔 子 曰、 敬 奉 レ教。 自 レ周 反 レ魯、 道 弥 尊 矣。 遠 方 弟 子 之 進、 蓋
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○田夫 農 民。「不 レ如 村 婦 知 二時 節 一、 解 為 二田 夫 一秋 擣 レ衣」(白 居
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○折桂 科 挙 に 及 第 す る こ と。「 武 帝 於 二東 堂 一会 送、 問 レ詵 曰、 卿
二
而 富 彊 相 継 」( 左 思「 呉 都 賦 」、『 文 選 』 巻 五 )。「 卿 一 方 貴 族、 累
六三
自 以 為 二何 如 一。 詵 対 曰、 臣 挙 二賢 良 一対 策、 為 二天 下 第 一 一、 猶
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大江以言擬勧学会詩序訳註
葉 雄 材 」( 白 居 易「 与 二新 羅 王 金 重 熙 等 一書 」、『 白 氏 文 集 』 巻
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○累葉 代 々。「 雖 二帯 レ甲 一 朝 一、 而 元 功 遠 致、 雖 二累 レ葉 百 畳 一、
易「寄 レ内」、『白氏文集』巻十四[〇七七七])。
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農夫」(白居易「歎常生」、『白氏文集』巻十[〇四六四])。
「 莫 レ遣 レ擁 レ簾 傷 思 婦、 且 将 盈 レ尺 慰 二農 夫 一」( 元 稹「 酬 二楽 天 雪
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とができない。
するという意味での用例を、 中国・日本の古典において見出すこ
○接衿 衿 を 接 す る。「 連 接 」 は、 地 域・ 山・ 川、 あ る い は 時 日 が、
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六四
子 供 た ち は、 本 心 に 立 ち 返 り、 薬 を 服 用 す る と 病 は 癒 え た た め、
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桂 林 之 一 枝・ 崑 山 之 片 玉 一。 帝 笑 」(『 晋 書 』 巻 五 十 二・ 郤 詵 伝 )。
父 は 帰 宅 し て 元 気 な 姿 を 見 せ た。 こ こ で 良 薬 は『 法 華 経 』、 良 医
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『蒙求』 巻上「郤詵一枝」 にも引かれる。「折 レ桂名慙 レ郤、 収 レ蛍
は 釈 尊、 子 供 た ち は 凡 夫 の 衆 生 に あ た る。 す な わ ち 仏 は、『 法 華
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志 慕 レ車 」( 白 居 易「 和 二春 深 一二 十 首、 又 一 首( 十 )」、『 白 氏 文
一
経』 を示してもこれに関心を示さない衆生のため、 方便により仮
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集 』 巻 五 十 六[ 二 六 六 二 ])。「 桂 折 二一 枝 一先 許 レ我、 楊 穿 二三 葉
の入滅を示して、 その教えを知らしめ、 あらゆる衆生が煩悩の毒
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尽 驚 レ人 」( 白 居 易「 喜 二敏 中 及 第 一、 偶 示 レ所 レ懐 」、『 白 氏 文 集 』
から救済されることを示している。 本詩序第二段に 「示涅槃之即
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巻 十 九[ 一 二 六 〇 ])。「 棠 棣 輝 栄 並 二桂 枝 一、 芝 蘭 芬 馥 和 二荊 葉 一」
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非真」 とあるが、 この 「良医の喩え」 は、 涅槃が真実ではなく仮
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( 白 居 易「 酔 後 走 レ筆、 酬 二劉 五 主 簿 長 句 之 贈 一、 兼 簡 二張 大・ 賈
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のものであり、 実は如来の寿命は量ることが出来ないという、 本
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二 十 四 先 輩 昆 季 一」、『 白 氏 文 集 』 巻 十 二[ 〇 五 八 四 ])。「 短 才 」
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詩 序 の 詩 題 と 呼 応 す る 形 で 結 ん で い る。「 其 諸 子 中 不 レ失 レ心 者、
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の項参照。
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見 二此 良 薬 色・ 香 俱 好 一、 即 便 服 レ之、 病 尽 除 愈。 余 失 レ心 者、
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○弥高 い よ い よ 高 さ を 増 す。「 天 晃 朗 以 弥 高 兮、 日 悠 陽 而 浸 微 」
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見 二其 父 来 一、 雖 三亦 歓 喜 問 訊 求 二索 治 病 一、 然 与 二其 薬 一而 不 二肯
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( 潘 岳「 秋 興 賦 」、『 文 選 』 巻 十 三 )。「 仰 二先 哲 之 玄 訓 一兮、 雖 二弥
四 三 上 ])。「 失 心 」
謂 不 レ美( 中 略 ) 乃 知 二此 薬 色・ 味・ 香 美 一、 即 取 服 レ之、 毒 病 皆
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服 一。 所 以 者 何、 毒 気 深 入、 失 二本 心 一故。 於 二此 好 色・ 香 薬 一而
一
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高 一而弗 レ違」(張衡「思玄賦」、『文選』巻十五)。
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○二十 人 僧 侶・ 学 生 の 勧 学 会 結 衆 は、 そ れ ぞ れ 二 十 人 で あ っ た。
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愈 」(『 法 華 経 』 巻 五・ 如 来 寿 量 品[ 大 正 九
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「 台 山 禅 侶 二 十 口、 翰 林 書 生 二 十 人、 共 作 二仏 事 一、 曰 二勧 学 会
の項参照。
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○懶 も の う い。 お こ た る。「 譬 如 下酔 人 酒 在 二身 中 一、 爾 時 身 動 心
焉 」( 慶 滋 保 胤「 五 言 暮 秋 勧 学 会 於 二禅 林 寺 一聴 レ講 二法 華 経 一同
賦 三聚 レ沙為 二仏塔 一」、『本朝文粋』巻十[二七七])。
涅 槃 経 』 巻 二 十 二・ 光 明 遍 照 高 貴 徳 王 菩 薩 品 之 四[ 大 正 一 二
亦 随 動 上。 亦 如 二身 懶 心 亦 随 懶 一。 是 則 名 為 三心 随 二於 身 一」(『大 般
華経』 如来寿量品において説かれる、 法華七喩の一つ 「良医の喩
七 四 八 上 ])。「 迎 二送 賓 客 一懶、 鞭 二笞 黎 庶 一難 」( 白 居 易「 自 詠 五
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え」 に拠る。 名医が他国に出かけている間に、 大勢の子供たちが
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賤 一、 当 レ侍 二東 宮 一」( 李 密「 陳 情 表 」、『 文 選 』 巻 三 十 七 )。「 臣
○猥以 ま げ て ~ を も っ て。「 尋 蒙 二国 恩 一、 除 二臣 洗 馬 一。 猥 以 二微
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首、又一首(三)」、『白氏文集』巻五十一[二二一二])。
じ た 父 は、 遺 言 を 伝 え て 他 国 に 出 て、 偽 り の 死 亡 通 知 を 出 し た。
が、 本心を失った子の中には服用を拒否する者がいた。 一計を案
誤って毒を飲んでしまった。 折りよく帰国した父は薬を調合した
○服薬 薬 を 服 用 す る。 こ こ で い う 薬 は、『 法 華 経 』 の こ と。『 法
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猥以 二愚昧之身 一、 久忝 二師範之職 一」(大江朝綱「為 二貞信公 一辞
関白 一第三表」、『本朝文粋』巻四[一〇五])。
二
『 本 朝 文 粋 』 = 新 日 本 古 典 文 学 大 系。『 延 喜 式 』『 日 本 三 代 実 録 』
=新訂増補国史大系。
〔 附 記 〕 小 稿 は、 二 〇 一 〇 年 九 月 三 日、 台 湾 大 学 文 学 院 演 講 庁 に
○短才 才 能 に 乏 し い も の。「 誰 会 茫 茫 天 地 意、 短 才 獲 レ用 長 才 棄 」
( 白 居 易「 酔 後 走 レ筆、 酬 二劉 五 主 簿 長 句 之 贈 一、 兼 簡 二張 大・ 賈
六五
表したものの一部を、 訳註として成稿したものである。
お い て 開 催 さ れ た、 和 漢 比 較 文 学 会 第 三 回 特 別 研 究 発 表 会 (特 別
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二 十 四 先 輩 昆 季 一」、『 白 氏 文 集 』 巻 十 二[ 〇 五 八 四 ])。「 折 桂 」
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例 会 ) に お い て、「 大 江 以 言 擬 勧 学 会 詩 序 と 白 居 易 」 と 題 し て 発
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の項参照。
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○取要 言 之 要 点 を か い つ ま ん で 言 え ば。「 舍 利 弗、 取 レ要 言 レ之、
無量無辺未曾有法、仏悉成就」(『法華経』巻一・方便品[大正九
五下])。
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大江以言擬勧学会詩序訳註
文 大 系・ 白 氏 文 集 歌 詩 索 引。『 分 門 集 註 杜 工 部 詩 』 = 四 部 叢 刊。
語 』 = 新 釈 漢 文 大 系。『 論 語 』『 文 心 雕 龍 』『 白 氏 文 集 』 = 新 釈 漢
蔵 経。『 史 記 』『 晋 書 』『 全 唐 詩 』 = 中 華 書 局 版。『 文 選 』『 孔 子 家
『 隋 天 台 智 者 大 師 別 伝 』『 大 唐 西 域 記 』『 法 苑 珠 林 』 = 大 正 新 修 大
文 句 』『 法 華 文 句 記 』『 止 観 輔 行 伝 弘 決 』『 大 乗 義 章 』『 続 高 僧 伝 』
経 』『 大 般 涅 槃 経( 南 本 )』『 大 般 涅 槃 経 後 分 』『 法 華 玄 義 』『 法 華
『 法 華 経 』『 華 厳 経( 八 十 華 厳 )』『 大 乗 本 生 心 地 観 経 』『 観 無 量 寿
を私に改めた。
[ 使 用 テ ク ス ト ] 主 に 以 下 に 依 拠 し つ つ、 適 宜、 句 読 点・ 読 み 等
文集』巻六十[二九二八])。
韻 章 一、 命 為 二池 上 篇 一、 云 レ爾 」( 白 居 易「 池 上 篇 并 序 」、『 白 氏
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○云爾 こ の よ う に 申 し ま す。 文 章 の 結 び の こ と ば。「 視 二其 粗 成
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