福岡市動物園における ツシマヤマネコの死亡について(お知らせ)

福岡市動物園における
ツシマヤマネコの死亡について(お知らせ)
<福岡市
同時発表>
平成 29 年 1 月 13 日(金)
環境省
・九州地方環境事務所野生生物課
課長 横田 寿男
・対馬自然保護官事務所
(対馬野生生物保護センター)
首席自然保護官 佐藤 大樹
℡0920-84-5577
・対馬自然保護官事務所厳原事務室
自然保護官 高辻 陽介
環境省では、絶滅危惧種のツシマヤマネコの保護を図るため、(公社)日本動物園水
族館協会の協力を得て、国内の計9施設において飼育下繁殖事業を実施しています。
1 月 11 日に福岡市動物園で飼育していたメスのツシマヤマネコ(NO.8、推定 20 才
程度、愛称“ふみ”
)が死亡したのでお知らせします。
1.経緯等
平成 28 年 12 月 29 日に食欲の低下が見られ体調を崩しました。血液検査を行い、処
置を施したものの、平成 29 年 1 月 11 日の 11 時に福岡市動物園内の動物病院搬送時に
心肺停止になりました。その後、蘇生処置にて心拍および自発呼吸が一時回復しました
が、意識が戻る事はなく、同日 14 時 15 分に死亡を確認しました。
2.死亡個体の概要
本個体は平成 11 年 2 月 5 日に対馬市上対馬町浜久須にてツシマヤマネコの飼育下繁
殖事業のために捕獲され、福岡市動物園に移送されました。福岡市動物園では平成 12
年 4 月に飼育下において初めて子ヤマネコを出産するとともに、延べ 11 頭の子ヤマネ
コを出産し、ツシマヤマネコの飼育下繁殖事業に大きく貢献しました。
3.死因
岐阜大学共同獣医学部病態獣医学講座にて病理解剖を依頼中。
別添 福岡市の報道発表資料
参考.現在のツシマヤマネコ飼育状況
平成 29 年 1 月 11 日現在
施設名
(飼育開始年)
移動後
計
オス
メス
盛岡市動物公園
(平成 23 年)
1
1
0
井の頭自然文化園
(平成 18 年)
4
2
2
横浜市立よこはま動物園
(平成 18 年)
3
2
1
富山市ファミリーパーク
(平成 19 年)
2
1
1
名古屋市東山動植物園
(平成 23 年)
3
2
1
京都市動物園
(平成24年)
4
2
2
福岡市動物園
(平成8年)
7
3
4
7
5
2
沖縄こどもの国
(平成23年)
1
1
0
対馬野生生物保護センター
2
1
1
合計
34
20
14
西海国立公園九十九島動植
物園
(平成22年)