放獣したツシマヤマネコの再収容について(お知らせ)

放獣したツシマヤマネコの再収容について(お知らせ)
平成 29 年 1 月 13 日(金)
環境省
・九州地方環境事務所野生生物課
課長 横田 寿男
・対馬自然保護官事務所
(対馬野生生物保護センター)
首席自然保護官 佐藤 大樹
℡0920-84-5577
・対馬自然保護官事務所厳原事務室
自然保護官 高辻 陽介
放獣したツシマヤマネコを平成 28 年 12 月 31 日(土)に上対馬町豊付近にて捕獲し、
対馬野生生物保護センターに再収容したので、お知らせします。
1 再収容されたツシマヤマネコの保護経緯
平成 27 年 12 月 26 日(土)14 時頃に上対馬町豊(別紙地図参照)において、衰弱し
たツシマヤマネコを対馬野生生物保護センター(以下、
「センター」とします。
)職員が
発見し、収容しました。当該個体の状態が回復したので平成 28 年 11 月 27 日(日)16
時 20 分頃、保護された豊付近で放獣しました。放獣時の体重は 2,935g です。(放獣時
にプレスリリースした資料を別添します。
)
放獣後はセンター職員によって追跡調査を行っておりましたが、
12 月 30 日夕方以降、
地域住民の方より当該ツシマヤマネコの目撃情報が相次ぎ、衰弱状態にあることが推察
されたため、緊急捕獲を試みました。翌 31 日 13 時頃、豊集落内でセンター職員によっ
て捕獲後、センターに収容しました。大きな怪我などは見つかりませんでしたが、再収
容時の体重は 1,945g で、放獣前と比較して 990g 減少していました。
2 再収容された個体の今後の予定について
1 月 10 日現在、痩せた状態を回復させるための処置を行っており、本個体を今後ど
のように扱うかは未定です。
3 対馬市民の皆さまへのお願い
本個体を迅速に保護し、生存したまま再収容することができ、ツシマヤマネコの放獣
に関し多くの知見を得ることが出来ました。これは対馬市豊集落を中心とした市民の皆
さまからの情報提供のおかげです。改めて情報提供に感謝申し上げると共に、今後も衰
弱したヤマネコを見かけた際などは、ぜひ対馬野生生物保護センター(0920-84-5577)
まで情報をお寄せください。
また今は子どものツシマヤマネコが独り立ちする季節であり、繁殖期に入ったオスが
メスを求めて広範囲に活動する季節です。対馬全域で、ヤマネコの飛び出しに注意した
車の安全運転、鶏小屋の点検や補修、犬の係留などにご協力いただきますようお願いし
ます。