資料1> 「日本らしさ」

<資料1>
「日本らしさ」を再検討する意義
平成 28 年 11 月
クリエイティブ産業課
前回の東京五輪では、日本の製品・サービスはまだ発展途上段階であり、その後、日本企業は、Q
CD(Quality、Cost、Delivery)の価値軸を基に商品価値を高めながら、産業競争を続けてき
た。しかし、今後の市場は、第4の軸である「感性」(Kansei)が重要視されると考えられる。
消費者の感性に訴えかけた精神的満足を得られるかどうかの価値軸で判断され、企業が持続的に成
長するためには、同業他社との競争ではなく、消費者に対して、その価値を浸透できるかが重要となってく
る。そのため、今後は、日本企業の有する高い技術力と「感性」を掛け合わせ、市場を獲得していくことが
重要である。
これまで、経済産業省では、日本的価値を基盤とした日本のものづくりの再評価により、日本ブランド
を構築するため、「日本らしさ」、「日本の根源」について検討し、提言を行ってきた。例えば、2005 年 7
月の「新日本様式」では、「日本らしさ」の多様性の中核は「日本人の自然観」であることを示し、日本ら
しさを示すキーワードである「たくみのこころ」、「ふるまいのこころ」、「もてなしのこころ」を発信した。その後も、
2007 年に「感性価値創造イニシアティブ」、2011 年に「新しい日本の創造」などの提言を行ってきたほ
か、2015 年には、地域にプロデューサーを派遣するなどしてまだ広く知られていない日本の産品 500 を
発掘する「The Wonder 500」と名付けたプロジェクトを実施し、産品を生み出したストーリーとともに世
界に発信するなど日本の「感性」を活かしたブランドの構築・発信を行ってきた。
昨今では、2013 年の和食のユネスコ無形文化遺産への登録決定、2015 年のミラノ万博における
日本館への高い評価、さらに、本年 10 月に、訪日外国人観光客が初めて 2000 万人を超えるなど、
当時と比べて、世界からの日本に対する関心が高まってきていること、さらに、今後 2020 年の東京五輪
の開催も控えていることから、改めて、このタイミングにて、日本の「感性」の発信するため、コンテンツ、ライ
フスタイル、食、サービスといったクールジャパン商材・サービスの根幹となる日本古来の価値観とそれを示
すコンセプトをとりまとめ、再発信する。