支える会通信№26を発行しました。

lemon.plala.
or.jp
6月 日 時 から浦安
舞浜ア ンフィシア ターに
発言者の半数が解雇・
安全問題に言及
メール
sasaerukai@
10
て、J AL第 期定時株
主総会が開催されました。
争議団 と支援者 名が株
主総会 に出席し、 3名の
支援者 と1名の当 該が指
名され ました。一 般株主
から2 名の方も解 雇問題
12
14
材 流出などを 取り上げ 、
解 雇問題と関 連付けて 質
問がされました。
社長や担当 取締役の 回
答は、人員不足を認めず、
エ ンジントラ ブルも多 い
と の認識にな い、安全 に
不 安がある状 況ではな い
との回答に終始しました。
植 木社長は﹁ 最高の社 員
に 囲まれて幸 せだ、ス ク
ラ ム組んで世 界一のサ ー
ビ スを目指し ている﹂ 、
解 雇問題につ いて﹁破 た
ん 時に債権者 、株主、 希
望 退職で辞め た人など 、
い ろいろな人 に迷惑を か
け たので、解 雇した1 6
5 名だけ戻す という考 え
は ない﹂と不 当な発言 を
行いました。
解雇問題を解決せよ
総会の最後 に、植木 社
長 が 歳で 入社以来整 備
一 筋で安全を 守ってき た
と いう佐藤副 社長に退 任
挨 拶を促した 時、山口 パ
イロット団長が﹁我々だっ
て 安全を守っ てきた! 一
緒でしょう!我々は首切
られたんですよ! 歳以
上の機長という事で!同
じじゃないですか!﹂と
大声で訴えました。また、
株主総会に毎年参加され
てい る女 性 の支 援 者も
﹁165名のベテランを
職場に戻してください!﹂
と社長に対して叫びまし
た。
社長の発言とは裏腹に
職場では﹁きつい、くら
い、辞めたい﹂という声
が春闘アンケートで多数
よせられ、人員の流出は
止まりません。
解雇問題を解決し、お
かしいことはおかしいと
言える風通しの良い職場
環境に
しなけ
れば、
安全で
正常な
事業運
営はあ
りませ
ん。
- 1 -
http://sasaerukai.com/
支える会ホームページ
TEL03(6423)7878
FAX03(6423)7430
67
に言及 され、 名の質問
者のう ち、6名が 解雇問
題・安 全問題等の 質問を
行いました。
会場 外では総会 開始ま
で小雨 が降る中、 100
名近い 支援者と争 議団が
宣伝行 動を行い、 通行す
る株主 、ディズニ ーラン
ド等に向かう人々にアピー
ルを行いました。
株主 総会では、 各質問
者が最 近の安全上 のトラ
ブル、 サービス低 下、人
18
発行責任者
柚木康子
大田区羽田
4-10-4
石井ビル3階
22
2016年8月号
不当解雇とたたかう日本航空労働者を「支える会」通信
第26号
舞浜駅でのアピール行動
55
たくさんの株主や通行
人が﹁稲盛経営哲学の本
質﹂を暴露するビラを受
け取り、早々と用意した
ビラはなくなってしまう。
京都支援共闘の梶川憲世
話人︵京都総評議長︶か
ら主催者挨拶を受け、J
AL客乗原告団の鈴木圭
子副団長から﹁稲盛名誉
顧問と直接会って、断固
勝利を勝ち取る﹂という
力強い決意を受けた。
稲盛会長は欠席!
い﹂という条件をくど く
ど述べた。おかげで、 何
か京セラはJALの労 使
問題と関係があると知 ら
なかった人にも気づかせ、
すごい逆宣伝となった。
だいぶ経ってから挙 手
する人もいなくなり、 し
ぶしぶ私が当てられた。
私は、﹁インサイダ ー
取引をした幹部社員が 出
たが、長年京セラフィ ロ
ソフィーというか崇高 な
利他の精神とかいう、 稲
盛経営哲学を学んだ幹 部
社員から 数万円を不当
に得るための人間が何 故
出て来るのか、﹃イン サ
イダー取引規定﹄とか を
徹底したとかしないと か
いう技術的な問題では な
いはずだ。もう一つは 、
民進党京都選挙区の事 前
応援演説会に蹴上の都 ホ
テルまで元気に出席す る
稲盛氏が、自社である 年
一回の私たちの株主総 会
に来ないのはなぜか? ﹂
と二つの質問を行った。
これに社長答えて曰く、
﹁インサイダー取引問 題
に はた だ ただ 謝 罪 する し
か あり ま せん 。稲 盛 は
歳 で、 そ の日 そ の 日の 体
調 で、 ﹃ 今日 は や めと く
わ ﹄と い うこ と で ござ い
ま した 。 今後 と も その 日
の 体調 と いう こ と で出 た
り出なかったりです﹂と。
その 後 、J A L 原告 の
鈴 木圭 子 さん が ﹁ 銀座 に
︵ 京セ ラ が直 営 す る人 口
宝 石の ︶ クレ サ ン ベー ル
店 があ る がす ご く 入り に
く い。 今 後の 事 業 展開 の
計 画は ? ﹂﹁ 議 案 書に よ
る と京 セ ラ社 員 の 勤続 年
数 が ・ 年と あ り、 短
くはないか?﹂と質問。
社長 か らは 、 ﹁ クレ サ
ン ベー ル 直営 販 売 店は 銀
座 と日 航 プリ ン セ ルホ テ
ル京都内の二か所で﹂と、
い かに も この 事 業 がバ ブ
ル の産 物 によ る 失 敗事 業
で 、し か し稲 盛 和 夫直 々
の 発案 で ある か し てや め
る にや め られ な い 事業 で
あ るよ う で、 歯 切 れが 無
茶 苦茶 悪 かっ た 。 勤続 年
数 は担 当 役員 が 、 ﹁他 の
同 業種 の 会社 と あ まり 変
わ らな い 。こ の 頃 は女 性
も か な り 活躍 し て いる ﹂
と の ﹁ 答 弁﹂ で 、 隣席 の
女 性 た ち が﹁ 答 え にな っ
て な い わ な﹂ と 会 話し て
いた。
﹁ い ず れに し て も、 株
主 の 当 然 の権 利 を 不当 に
踏 み に じ り、 最 低 の資 本
主義的民主主義、ブルジョ
ア 民 主 主 義の 体 裁 さえ も
な り ふ り 構わ ず 捨 て去 っ
て 、 封 建 領主 よ ろ しく 問
答 無 用 で 押し 切 る のが 京
セ ラ 流 で ある 。 ﹂ とJ A
L 問 題 に 質問 し た 私を 屈
強 な 若 手 社員 ∼ 名 で
羽 交 い 絞 めし て 私 を追 い
出 し た 昨 年の 事 件 の報 告
は相当応えたようである。
今 年 は 名 誉会 長 が 欠席 し
て く れ て 胸を な で おろ し
たのであろう。
昨 日 の JA L の 副操 縦
士 逮 捕 に よる 欠 航 、故 障
による計一日 件の欠航、
京 セ ラ 幹 部に よ る イン サ
イ ダ ー 取 引事 件 と いい 、
稲 盛 経 営 哲学 も か なり 老
朽 化 し て 陰り を 帯 びて き
た よ う だ 。︵ J A L闘 争
京 都 共 闘 ・事 務 局 次長 ・
稲村守︶
7
- 2 -
ビ ラの 受け 取り は良 好
201 6年 月 日、
京都 市伏見区 の京セ ラ本
社に て京セラ 株主総 会が
開かれた 。午前 時に総
会は 開会され たが、 その
時 間 前か ら は 地 域 の
﹃日 本航空の 不当解 雇撤
回を めざす京 都支援 共闘
会議 ﹄の仲間 と近畿 や東
京か ら参加し たJA L不
当 解 雇 撤回 原 告 団 が 、
﹁J AL稲盛 和夫名 誉顧
問︵ 京セラ創 業者︶ は直
接交 渉を行え ﹂など の横
断幕 や﹁JA L不当 解雇
撤回 ﹂などの ノボリ 旗を
掲げ て京セラ 百メー トル
ビル前に居並ぶ。
株主総会では、例によっ
て司会兼執行議長兼事業
報告兼議案提案が山口悟
郎社長よりなされたが、
その前に今回は稲盛名誉
会長は欠席と告げられた。
質疑に入ったが、冒頭社
長は、﹁昨年は日本航空
の問題が出されたが、日
本航空の労使問題につい
ては別会社の問題である
のでくれぐれも発言をお
断りする。会社役員個人
の誹謗中傷はしてならな
6
3
2016年8月号
不当解雇とたたかう日本航空労働者を「支える会」通信
第26号
1
10
6
24
10
17
8
84
12
を説明し、公務員 制度改
革、社会保険庁解雇事件、
JAL解雇事件な ど結社
の自由委員会にか かって
いる案件について も意見
交換をしました。 全労協
つもり はない と不当 な対
応を続けました。
IL Oの早 期解決 の期
待に応 えるこ とは、 日本
航空が 国際企 業とし て社
会的責 任を果 たすこ とに
つながります。
日本 航空は 、IL O勧
告を遵 守し争 議解決 の姿
勢を早 期に示 さなけ れば
なりま せん。 日本航 空に
争議解 決を決 断させ る為
に、大 きな運 動が必 要で
す。ぜ ひ皆さ まの更 なる
会員拡 大への ご協力 をお
願いいたします!
6月21日13時から約30分間、けんり総行動東京総行動による国土交
通省要請が行われました。要請団はけんり総行動実行委員会、支援共
闘会議、争議団から3名、国土交通省側は4名でした。
要請団からは、「解雇争議が原因となって日本航空の職場では安全
上のトラブル、問題が起こっている。ILO勧告にもあるように争議
解決に向けて意義ある交渉を行うように、監督官庁として日本航空を
指導するよう」に再三求めました。国土交通省側は、「ILO勧告に
ついて行政が具体的に関与すべきことではない。個別の労使関係には
関与しない。」「意義ある交渉を行っていないというなら、厚生労働
省も言うように、労働委員会にかけたらどうですか。」と不当な発言
に終始しました。最後に労使紛争が
安全に関係ないのか?の質問には
「・・・わからない。」と答えまし
た。
今後も争議団は各団体と共に、引
き続き国土交通省などの行政への要
請行動をおこなっていく予定です。
では、勧告を履行 しよう
としない日本国政 府につ
いて﹁ILO結成 100
周年にあたり、監 視委員
会を権威・実効性 あるも
のにするために協 議を始
めたい。﹂、JA L争議
について﹁争議状 態であ
ることは望ましく ない。
責任ある場所が解 決案を
示すべき﹂と発言 されま
した。
JALに争議解決を
求める運動の拡大を
今夏季闘争では 、各労
組が夏季要求に基 づく団
体交渉において会 社に対
し解雇争議解決に 向けた
﹁意義ある対話﹂ を開始
するように要求し 交渉し
ましたが、﹁対話 はすで
に行っている﹂と して解
決に特化した協議 を行う
国土交通省要請報告
の 機会を得ること ができ
ました。
航空からは、航 空連、
各 労組代表、争議 団が出
11
ILO駐日事 務所、I
TF︵国際運輸 労連︶瀧
東京事務所長、 及び交運
労協のご尽力に より、
月 日 時よりITF東
京事務所におい てILO
労働者活動局長のマリア・
ヘレナ・アンド レさんと
5
5月18日、ITF東京事務所においてILO労働者活動局長
のマリア・ヘレナ・アンドレさんと懇談
分にわたる懇談
席し、昨年 月 日の第
三 次勧告以降の労 使交渉
の 状況について、 各代表
より報告しました。
アンドレ局長か ら﹁J
A L案件は十分承 知して
おり、経過についてもフォ
ロ ーしている。I LOと
し て皆さんのお手 伝いを
で きる限りやりた い。日
本 政府もILOの 中で悪
い 評判が立つこと は望ん
で いない。ILO もでき
る だけ早い解決を 望んで
いる﹂との見解が示され、
三 次 勧 告が 述 べ てい る
﹁ 意義ある対話﹂ による
早 期解決を求める ことが
表明されました。
局長は支援共闘 会議共
同 代表組織も訪れ 、全労
連 では、局長はI LO百
周 年に向けた活動 や重点
- 3 -
16
20
18
時間
1
2016年8月号
不当解雇とたたかう日本航空労働者を「支える会」通信
第26号
JA L不当解 雇撤回 の
闘いに おいても 、安倍 首
相と同 じお為ご かしを 言
い、自 分の言動 に責任 を
持たな い最高責 任者が い
た。
経営 の神様と 言われ 、
JAL 再建の功 労者と し
て多く の本で苦 労話を 披
露している稲盛前会長だ。
彼は公 的記者会 見の場 だ
けでな く、宣誓 をして 証
言した 裁判所で も、﹁ こ
の解雇 は必要の なかっ た
解雇だ﹂と明確に述べた。
しか し、解雇 から 年
と ヶ 月、未だ に16 5
名の﹁ 必要のな かった 解
雇者﹂ は放置さ れたま ま
で、稲 盛はその 解決に 何
ら動こうとしていない。
それ ぞれ、最 高責任 者
と自認 する者は 、自己 の
言動に 責任を持 たなけ れ
ばならない。
稲盛 と安倍の 無責任 を
糾弾す る闘いは 、労働 者
の未来 を切り開 くため の
闘いの出発点だ
支える会会 員の皆さまに
お願いした社 長宛メッセー
ジカードは、 7月末現在で
772通寄せ られ、合計で
約1000通 に達していま
す!たくさん の方にご参加
いただき本当 にありがとう
ございました。
皆さまから のカードは、
組合を通して 会社に提出し
ていきます。
以下お寄せ いただいた声
からほんの一 部を紹介しま
す。
◆従業員の雇 用を大切にす
ることは、元 来、日本の会
社の美徳です。
アメリカの会社の中にも、
︲ Back
を制度化してい
Call
る企業もあり ます。﹁被解
雇者﹂として いるベテラン
を現場に戻す ことは、経済
合理性にも叶 い、競争力を
高めるはずで す。日本航空
が真の再生を 果たし、尊敬
される世界の 航空会社にな
るため にも﹁解雇 争議﹂
を解決 する真摯な 努力を
するべきです。︵愛知︶
◆私は 、JALを よく利
用しま す。仕事を するベ
テラン 客室乗務員 の姿を
拝見するとホッとします。
ベテ ランパイロ ットや
整備士 の存在は安 全確保
に欠か せません。 利用者
が命に 直結する公 共交通
機関に 求めるのは 安全。
解雇争 議を一日も 早く解
決して下さい。︵岩手︶
◆一人 の人間とし てあな
た方は 、悔いのな い行い
をして いますか。 あなた
の子供 に対して、 同じ態
度をと れますか。 恥ずか
しくないですか。︵岡山︶
◆私は JALマイ レージ
クラブ の会員です 。しか
し、御 社が、16 5人も
のパイ ロットと客 室乗務
員を2 010年の 大晦日
に大量 解雇して以 来、原
則 、 御 社 の 飛 行 機 には 、
乗 っ て い ま せ ん 。 気持 ち
よくJALに乗れるよう、
争 議 解 決 の 決 断 を お願 い
いたします。︵東京︶
◆ 解 雇 争 議 以 来 、 JA L
には乗らなくなりました。
従 業 員 の 生 活 ︵ 命 ︶を 大
切 に し な い 会 社 に 命を 預
け る の は 不 安 で す 。解 雇
し た 皆 さ ん を 職 場 に戻 し
て 信 頼 を 回 復 す る のが 、
今 の 経 営 が 一 番 に やる こ
とだと思います。︵兵庫︶
◆ 日 本 航 空 は 解 雇 者を 職
場 に 戻 し 再 出 発 す べき で
す 。 い つ ま で も 争 議状 態
が 続 く こ と は 国 民 の健 全
な 足 と し て の 安 全 な航 空
の 発 展 の た め に マ イナ ス
で す 。 会 社 は 解 雇 した 理
屈 や メ ン ツ を 、 勇 気を 出
し て 捨 て 、 解 決 の ため の
話 し 合 い に 応 じ る べき で
す 。 会 社 の 発 展 の ため に
も 、 仕 事 の 質 が 高 い、 技
術 的 に も 水 準 の 高 い解 雇
者 た ち を 職 場 に 戻 すべ き
です。︵大阪︶
- 4 -
稲盛は﹃必要のな
かった解雇﹄の責
任を果たせ!
参議 院選挙後 、安倍 総
理大臣 は、事業 規模 兆
円を超 える大型 経済対 策
と﹁働 き方改革 を軸と す
る構造改革﹂を指示。
その 目玉とし て、長 時
間労働 の抑制、 最低賃 金
の 円超引き 上げ、同 一
労働同 一賃金の 実現、 雇
用保険 料の引き 下げ等 を
打ち出 した。い ずれも わ
れわれ がこの間 一貫し て
要求してきたものである。
﹁企 業が世界 で一番 動
きやす い国作り ﹂を目 指
して、 ﹁労働分 野の岩 盤
規制に ドリルで 穴を開 け
てきた ﹂雇用破 壊の張 本
人安倍 にこんな お為ご か
しを言われたくない。
それ を言うな ら、既 に
提出さ れている 時間 労
働制の 破壊、定 額働か せ
放題、 残業ゼロ の法案 =
労働基 準法改悪 法を撤 回
してから言えと言いたい。
20
8
20
2016年8月号
不当解雇とたたかう日本航空労働者を「支える会」通信
第26号
7
5